2016年12月1日木曜日

2001 シャドウハーツ   サクノス

 サクノスというもはや存在しないマイナーゲーム会社から出されたPS2初期のロープレです。

 第一次大戦前夜を舞台にしたRPG、というとなんか歴史ロマンっぽい感じがしますが、実際には中2が好みそうなものを全部ぶっ込んだものです、日本帝国軍、上海、クーロンのスラム、ヴァンパイヤ、風水師、陰陽道、教会、錬金術師、禁術、宇宙人w カミサマ、邪神、魔王、フュージョンw 特に後半はややぶっ飛んだ感じのシナリオになりつつ、結局のとこ純愛がテーマの恋愛ロープレだったりします。


 最初っから最後まで、主人公ウルとヒロインアリスはラブラブで、最後までずっとイチャラブ状態。それがウルかっこいい!!ってなるのか、こいつら・・・ってなるのかはプレイヤーの精神状態次第ですかね。


 超ネタバレですが、普通にこのゲームを遊ぶと必ずバッドエンドです。グッドエンドへのフラグは攻略無しでは絶対とはいわないけども、98%くらい発見?というか自力で見つけ出すことは出来ないです。というかこのゲーム殆どの宝箱とか、アイテムはすべてと言っていいくらい隠されているので、攻略情報無しではまず見つからないです。隠しすぎだろって感じでもある。


 というかバッドエンドがこのゲームの正規のエンディングで続編もバッドエンドからの続きとなっているのでグッドエンドがおまけ的な扱いってことなんでしょう。



  まぁつまるところ最後にアリスは死にます。それでずーーーとこの2人のイチャイチャパラダイスを見せつけられたプレイヤーはあっ!!ってなるっていうオチなんですね。だからか、ずっとなかよし増刊号だったのは、最後にこういうことになるからだったんだ。っていうことなんですね。



 ゲーム自体としてはルーレットを回して攻撃するというひねった感じのシステムで・・(ここだけの話しですが倍速プレイとかをするヒトには非常に面倒なシステムです、倍速だとルーレット当たらないから・・)。グラフィックはスーファミ末期みたいな感じの3DCGっぽい3DCGなんですが、背景に関してはものすごーーーーいよく作られてます。こんなにやる必要ある?ってくらい、ただ通り過ぎるだけのシーンなのにえらい処理がされてるなぁっていう。小道具とかデザインもえらいこだわりよう。どうやって作ったのか知りたいですね。


 こぉいうのをなんていうのですかね?ようは視点が変えられないのでフルレンダリングした一枚絵の上を歩いて3Dダンジョンを動いてるように錯覚させるというやり方で、FF7が発明した手法でして、このサクノスという会社はスクウェアのドロップアウトさんで作られてるらしいのでその技術が使われてるというわけです、なんのソフトを使ってるのかは不明。しかしかなりの素晴らしいシェーダーであります。ただキャラクターのCGとモンスターのCGはかなり酷いもんで、アリスはまったくカワイクないし、ウルのモデリングも酷い有様・・・むごぃ・・・・。キャラクターモデリングに人材がいなかったか、その技術がまだ無かったかって感じですね。モンスターのデザインも・・・・・なんか全体的にきもい。フルレンダリングはすごいキレイだけどリアルタイムレンダリングはざんないということです。



このゲーム全体の演出も夜ばっかしというか、血まみれだったり、怖い話みたいなのがあったり、ホラーテイストなんですね。理由は一切わからん。1910年台が舞台となってますが、携帯電話を使ってるキャラがいたり、転送装置を作ったりとあまりその舞台設定が生かされてるとおもえなかったりしまふ・・・・。


 けどマイナーゲームならではの独特の味わいがあって、斬新なシステムもかなりあって冒険心に富んでいます。ゲームとしてはよく出来てる・・が、さいきんのキレイなグラに慣れてるとこのキャラモデリングには愛着が持てないかも。びったり製作者と好みがシンクロすれば、思い出深いゲームになるんだろうなって感じ。ワタシはホラー系があんまし好きでないし、リアル路線よりもアニメチックな感じが好きなヒトなんでまぁまぁってとこですにゃあ。でもⅡのほうが有名で面白いという噂もありけり、いつかプレイするかも。