2021年11月10日水曜日

FGO 2.5 アトランティス & オリュンポス

 やっぱりというか、インドの後にギリシャなんですが、アトランティス、オリュンポスの二部構成で非常に長いです。


シナリオの感想は


セイレムの悪夢を超える最悪の出来 

 クソ面白くないしクソ長い

そんなにこのゲーム辞めてほしいの?って思わせるほどの駄作でした。

 とにかくゲロ吐くほどつまらない物語でうんざりさせてユーザーを減らしてやりたい、この苦行を超えるものだけがついてこい、という挑戦かとも思いました。あるいは結構売れててシナリオも良いとされてるゲームがこの程度ですよ、君たちにもチャンスはいくらでもある、簡単にプロになれるって若いシナリオライターを安心させるためだったのかも。


ただ、ワタシはつまんないもの、をつまんないものとして読むことが出来るのでちゃんと読みました。ドストエフスキーの未成年も読んだし、失われた時・・・も読んだワタシ、この程度ではへこたれぬ。

 何度も言いますが、夏目漱石の「明暗」、ものすごーくつまんないです。明らかに意図的に、読者に対する嫌がらせなんです、嫌な気持ちにさせてやろう、っていう狙いがある。面白い、読者に媚びるものを描きたくないっていう作品もたくさんあります。


 いやもしかしてワタシだけが面白くないと思ってるのかしら?と思って、ちょっと他のユーザーの感想も見てみましたが、アトランティスは良かった、オリュンポスは糞。ってのがみんなの意見のようでした。

 ワタシはアトランティスも糞だと思ったけど、オリュンポスはさらに糞以下ってのは同意。

 アトランティスは、悪い推理小説、みたいな作りでした。結局最後には全員自爆攻撃して死ぬ、という結論から物語を考えて、最後の自爆が華々しくなるようにストーリーを組み立てている。

 それがいかにも、はいこのひと死にますよー、感動的に死にますよー、はい感動してくださーい、命がけで死ぬの好きでしょー?カミカゼだよー、っていう感じで、特攻を大安売りしてるような展開で、つまんないというよりは腹がたった。オマエが一番痛みが無くシステマチックに人を殺すタイプじゃないか。キャラクターは読み手を感動させるために自爆特攻するための装置じゃない。

 庵野秀明も同じように、はいこいつ殺すよー、死ぬよー、みんな衝撃受けろよー、トラウマに苦しめよーって感じで物語のために平気で人を殺しますが、殺した時に、一番嗚咽して、死にそうに苦しんでるのが庵野秀明本人なんだなってのが伝わる。えっ!?オマエが一番ダメージくらってるやん!その、自分をぶっ壊して作品を作るっていう痛み、みたいなのがこっちにも伝わってくるから、グサーっ!!っとこっちもベコーっ!って胸が塞がる。一番苦しむ才能があるから監督なんだってことですね。

 このアトランティスのシナリオ書いたやつには、そういう痛みみたいなのが感じられない、ただの物語を組み上げるだけの法律家みたいなやつ、シナリオの出来云々よりもとにかくこんなのを書くやつが人間として嫌いです。嫌い、です。


 けどまぁこれは物語慣れしすぎてる裏側の意見かもしれません。いやここむちゃくちゃだろ、パリスが矢になる?は?最後に隠してた証拠出してきて、これがトリックでした、やってるやん。なんじゃそれ。みたいなとこもありましたが、まぁ形、にはなっていましたでしょう。


 オリュンポスはまじでほんと目も当てられない、小学校低学年の妄想レベル。こんなもの人前に出して恥ずかしくないの?どういうつもりでこれでGOっていうことにしたのか、理解不能でした。コロナで脳炎にでもかかったのですか?


 端的にいいますと「神様」と戦う、っていう物語って、ダサすぎない?

物を書く時の一番の基本


知らないものを知ったように書いてはいけない。SFを書いてはいけない


 これは基本中の基本、知らないものを知ったかぶって書くとどうなるか


薄くなります。


当然ながらわからないので書きようがない。この宇宙船は人類よりもはるかに優れた機能をもっていて、ワープやらいっぱいできる。

 という設定は出来ます。でもディテールを書きようがない、だって人類の知らない技術を持ってるのだもの。

 同じことで、不老不死の人間、天才数学者、天才科学者、っていうキャラも作るべきではない。実際のところ、そういう人間がどういう風に感じてるか、わからないのですもの。作家は天才じゃないから。いざどういう数式なの?と言われると何も答えられない。

 そういうのを、想像だけでかくとペラッペラの薄いものが出来上がる。

宇宙船の中でコード付き電話でしゃべるみたいなことをやらかす、宇宙に出るような技術があるのにコード電話でしゃべるわけなかろうよ、普通に考えて、もうコトバ、を口に出してコミュニケーションしてるとは思えない。

 その最悪の例、が神、です。神をどうやって描くというのだ?神の気持ちなんてわかりっこないし、リアリティの欠片も無いでしょう。

 機械仕掛けの神がいたとして、笑ったり怒ったりしないでしょう、そもそもコトバしゃべらんでしょ。設定が無茶すぎる。

 神との戦い、というコトバの響きだけに釣られているんです、それじゃドラマにならないんよ、小学生。ひらがなから学び直せ。


このオリンポス編!とにかくすべてがペラッペラのベニヤ板のように薄い!


 人間と人間が戦うからドラマ、なんであって、人間と神が戦ってもドラマにはならん、宇宙人でも、ゾンビでも蟲でもそう。人間がゾンビと戦うのは アクション映画 だから成立してるんです、ノベルゲームでやってどうすんだバカ。「ゾンビとの戦い」っていう小説買うアホがいますか?ロボットアニメの小説読むアホがいますか?


 とにかくひどい、あまりにもひどすぎる!逆にそれがワタシに火をつけましたね、こーんなクソみたいな面白くないシナリオぜってぇ最後までやってやるっていう、ワタシのマゾ読者魂に火が付きました。もっと誰一人共感しないクソシナリオにして、大炎上してほしい。おすすめは夢オチと、ラスボス相手に為す術なく全員死ぬっていうバッドエンドです。


 唯一のプラスは、あまりにもクソだったので、次はもうこれ以下にはなりようがないからどんなものでも面白く思えるだろうなってことですね。エロゲーのアプリとかでも、よく出来たシナリオだなぁと思えそうな気がする。

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やってはいけないタブー演出集


1負け確定戦闘ばっかり

いきなり強いやつが来る、全滅する、見逃されるて生き残る


見飽きました、これ。もううんざり。負け戦闘は必要無いし、敵は絶対に見逃さない!

いい加減学べよボス!見逃した時点で負けフラグじゃないか。平清盛の時代から、情けをかければ復讐されるのは決定事項。アホすぎるだろ。

 敵は有能で知性もある、というキャラ付けと矛盾する、見逃すのはアホです、見逃したら絶対に負け確定フラグなんですもの


2みんなが散り散りになってしまって0からリスタート


 一度負けて全滅バラバラ、一人からリスタート、っていうのはFF6、もう25年前から繰り返し使われておりますが、もちろん最初の頃は目新しかったですが、四半世紀も繰り返してるとただのシナリオの遅延行為です。


3 死んだ人間を蘇らせる

 これは最悪のタブー行為。死んだやつを生き返らせちゃってますね、それも、絶対に蘇ることは出来ない!って念入りに説明していたヤツを。これはもうだめだ・・・このゲーム止めようかってくらい最悪のシナリオですね。つまらないのはまだいい、実力不足、ただ、裏切るのはダメ。志が低い、夢オチと同じですこれは。


 これは些細なことですけど、悪役がシルエットで登場して、匂わせゼリフをしゃべるっていう演出ももう古いって気がする。


「ふん、XXXが破れたか、しかしあいつは四天王最弱の雑魚!それに我々にはまだ切り札もある・・・・」


っていうやつ。なんでそんなこと口に出して匂わせる必要がある。会議する必要もねーし。わざわざ集まって話す理由もない。