脱獄、っていうのは映画ととても相性が良くて名作がたくさんあります。ショーシャンクもそうだし、大脱走だの、ブレッソンにも名作がある。
この映画はアルカトラズからの脱獄という実話?の映画化でクリント・イーストウッド主演。なんだか名作の匂いがしますね。
結論としてやっぱりなかなかおもしろいです。
こういう刑務所、学校、病院みたいなずっと一箇所で同じ人物だけで物語が進行する話をクローズド・サークルっていうのですが、映画っていうのは長くて二時間、最高90分で物語を終わらせないといけない。色んなものを詰め込み過ぎたらわけのわからんものにしかならん。そう考えるとクローズド・サークルがやっぱりぴったりと合うんですなぁ。
脱獄、というたった一つの目的のために、問題を一個ずつ解決していく、それがやっぱわかりやすくてわくわくしますね、役者の演技もなかなか良い。
クローズド・サークルであるから、キャラの掘り下げもしやすいです、こういう脱獄ものには必ず魅力的な囚人仲間がつきもの。ネズミを飼っているやつ、絵が好きなやつ、ホモ野郎、クソ嫌なヤツ、ベタをしっかり抑えておる。お涙頂戴もなくて、ドライな演出も良い。
やっぱ脱獄ものだよねー。