2021年11月15日月曜日

FGO 2.5.5  平安京 地獄界曼荼羅

  さてまさに地獄であったオリュンポスを抜けると、そこは名だけは地獄とあるが、実際には楽園のような世界でしたとさ。


 えっ?ライター刃牙の作者に変わった?っていうくらい、金太郎と一緒に悪いやつらを筋肉パワーでぶちのめすという単純明快豪傑譚と相成り候。

 レイシフトで過去に戻って歴史の舞台を下敷きにした物語、という構造も、一部の頃に戻って反省したって感じ、懐かしの聖杯戦争までありますし、基本に帰ったということなんでしょう。ワタシもそのほうが絶対良いと思う。ゼウスだのなんだの、思い出したくもない。


 オリュンポスが散々な悪評だったので、一気に方向転換した模様です。これは大正解といってもよい。ひねりなどほとんど何もなく、愚直にぶんなぐりあう、thjs is RPG game.


 悪役である道満は、もはや悪役を演じてくれた、って感じで感謝すら覚える。なんにもいいことしない悪役でして、最後まで、まっすぐ悪役をして、まっすぐ倒されてくれる。道満はFGOを救ってくれた。

 大長編ってやつは、何年もかけて作ったのに、途中でコケて終わる危険がある、一回までは許される、けど2回連続でコケたらジ・エンド。ワンピースも空島編クソでしたし、ワタシはサンジの過去編もクソだと思ったので今は読んでません。


 物語、というのは悪役は作るものです、主人公は、悪役がしたことを批判するだけで自分からは何もアクションをおこさない。世界観を作るのも物型をつくるのも、すべて悪役の仕事。道満がシンプルでとにかく外道という悪役になったおかげで、主人公たちもシンプルにヒーローを演じることが出来るというわけ。


 物語としては、特に優れたところは何もないはずなのですが、最悪だったオリュンポスを超えた後としては、なにかすごいシンプルでまっすぐで良かった、という錯覚を引き起こされます。たぶん単体で抜き出したら、ん?ってところも多かったはずなんですけど・・・。 

 ぽんと召喚されたヤマタノオロチ、あんだけひっぱったゼウスよりも強くて草・・・オロチがゼウスよりも強いってどういう世界観やねん。


 あとリンボの横にいた二人の悪魔どこいった??チェルノボグ・・・?なんか終盤打ち切りにあったマンガみたいにバッサリ終わったのですが、でもバッサリと終わらせてくれたおかげで中だるみと、長すぎるというのが避けられた英断だと思われます。長い、というのはあらゆるものにおいて良くない。ジャンプ編集部はそれを勘違いしている。

 可能な限り、コンパクトに凝縮して濃ゆいものを作らないといけん、それは日本人は得意なはずなんですけどね。



 みんなの感想などを見ると、平安京やりたくてオリュンポススキップしまくって来た、みたいなことが書いてあって、えっ?今って先にレビューとか評価見て、つまんないシナリオはスキップしていいところだけつまむ、みたいなプレイスタイルになってきてるの?もうそこまで来た?ってちょっとビビりました。アニメとかマンガもそうなのでしょうか?面白そうなとこだけつまんで観てるの?

 少し前に勝手に映画をハイライト編集してアップロードする、ってのが問題になってましたが、需要があるからそういう物作るわけで、そういうハイライトだけ見ればいいって人が増えているのでしょうね。時代変わったわ・・・。