2023年7月30日日曜日

-300 箴言 聖書 Bible Proverbs

  箴言、というよりは、ことわざ集。


もっと言えば、単なる忠告、の集まりです。


 この本はソロモン王によるものとされています。少しだけソロモン以外のことわざも収められている。


娼婦に近づくな、スケベな女に近づくな、不倫するな、連帯保証人になるな、ちゃんと働け、怠けるな、勉強しろ、しゃべりすぎるな、他人の悪口を言うな、バカとは付き合うな、犯罪を犯すな・・・

 

 みたいな至極当然なことをソロモン先生が教えてくれております。


 ただこのソロモン、という人物が、聖書で一番問題のある人物でして、歴史書を読めば結末はわかっていますが、最盛期は最高の知恵を持った王として君臨しましたが、晩年は外国の女に溺れて、異教の神をあがめ、イスラエル没落の原因となった人物でもあります。

 始皇帝、とか秀吉に似通っておりますね、最高の天才とあがめられていたが、晩年めちゃくちゃになっていくっていう。


だいたいの人間は年をとると愚かになっていきます、特に権力者は。権力は人間を腐らせるってわけですわ。権力者で最後まで偉大だったというやつはほとんどいない。


 ごく少数の人間が、晩年になるにつれて、死ぬ最後まで成長しつづける、ベートーヴェンなどまさにそれ。ただそういう偉人、は本当にレア。芸術家にはいるけど権力者ではいないかもしれない。

 シーザーが最高の政治家であり、最高の武将とされるのはやっぱ暗殺されて、老いぼれることなく生涯を終えたからですね。ある意味シーザーの栄光はブルータスのおかげだと思います。

 リンカーンも悪い噂をほとんど聞かないと思ったらこっちも暗殺されたのですか・・・


 とにかく、ソロモンこそ、聖書の核となる人物だと思います。聖書の中で、一番異端的な人物でもあるから。ここから続くソロモンの本が旧約のコアになっています。


 この箴言の中にソロモンの堕落のヒントがあって


Wealth is clown for wise.


 富こそが、知恵の王冠である。

 とソロモンは言ってます。つまり知恵は物質的豊かさを得るための手段だってこと。ソロモンんは知恵者と言われながら、アーリア人みたいに、精神的豊かさを物質豊かさよりも重視しなかった。富裕さ、がこそ知恵の証。これは現在のユダヤ人にも通じるのかも。

 カネ、が正しさの証明、ってことです。


 キリスト教は、アーリア系の宗教の影響を受けることで、清貧、を重視しました、キリスト教とユダヤ教の決定的違いだと思いますね。仏教でいうところの現世利益。

 マテリアルかスピリチュアルか。

2023年7月28日金曜日

1991 ゼルダの伝説 神々のトライフォース

  ご存じ2Dゼルダの一つの完成形とされる名作。


 わたしこのゲームやったことがあったと思ってたのですが、どうやらやってなかったらしい、ワタシがやったのは「夢を見る島」、だったみたいですね。基本的システムは同じですが、「夢島」、はジャンプできるのでクセでジャンプしようとしてしまう。


 ゼルダっぽいゲーム、トライフォースっぽいゲーム、というように、一つのジャンル、を確立した作品です。


 昨今ブレワイからゼルダブーム再燃というか、ゼルダ人気が過熱しておりますね。FF16よりも、ゼルダのほうが売れてるんでしょうたぶん。結局いまだにPS5売ってないしね。あとPS5高すぎる、通常版が今6万。海外では売れてるらしい、でもまわりでやってる人一人も見ない。一部のYoutuberとか業界の人だけ。

 まぁ海外では安いのかも、特にアメリカではドル高で体感2/3だから4万って感じでしょう。インフレだからもっと体感安く、3万くらいなのかもしれませんね。3万なら買える範囲ですわ。 

 (ニューヨークは現在最低賃金は13ドル、つまり時給1800円、最低、ですから平均は2500円くらい。およそ日本の倍ですから、プレステ5は実質3万、グラボと考えたらこれは買いです)

 それでも一部の豊かな国の一部の中流以上しかやれないゲーム機ではありますね。まぁ昔からゲームってのは高級なエンタメですからね。

 子供がおこづかい貯めて買うのはまず不可能ですけどね、6万は。


 そんなことはいいとして1991年でこのクオリティはえぐすぎますね。ファミコンからスーファミになってこのゲームやった人はぶっ飛んだでしょうね。


「とぶぞ」


すべてが高いレベルでまとまってると思うのですがまずボリューム満点、非常に広いマップを旅する、あるいみオープンワールドのはしりですね。ダンジョンもひねりが効いていて、ほぉ、って感じ。数も相当ある。さらに表、裏の世界を交互に入れ替えて進むってのも、ワールドマップ自体が非常にギミックだらけのダンジョンとも言えます。

 確かに、こんなんわかるかよ!!っていうドはまり要素もあります。水の神殿の滝の裏の道は気づかないと気づかない、詰みますねこりゃ。それがゼルダですけどね、下手したら詰む。やれること全部試す・・・あとオカリナの入手方法もめっちゃむずい。スコップで掘り出すってのはきびしすぎる。


 どんどんアイテムが増えるごとにアクションが追加されていくので、飽きさせないってのもあります、ずっと同じことだけだと飽きる。これはロックマンシステムといったらいいのか。

 結構難易度もあってやりごたえもあります。難易度はかなり高めかもしらん。アクションの難易度はそこそこ、謎解きも最近のゲームに比べるとかなりむじ。

 闇の世界回復手段乏しいし、ボス前に回復とかもない。適当に剣ガチャ押しするとはじかれる、ってのもいいバランスだと思う。

 キッチュで謎の、ゼルダ、っぽいサブキャラ、豊富なサブイベント、とゼルダらしさも確立されております。


 実はシナリオがかなりシリアスです。説明書に結構な分量の物語も載ってるし、よくよく読むと重めのストーリーとなっています。ゲームに夢中でみんなぽんぽんスキップしてると思うけど。

 親父も死ぬし、神父も死ぬし、悪いやつは若い娘をイケニエにしとるし、ファンシーな見ためと裏腹にシビアな内容。ドラゴンボールの悪いやつもむちゃくちゃ悪いのと同じです、絵面がシリアスじゃないだけで、街ごとぼかーんってやったり、星をばごーんってやったり。あんな悪いやつ他では見ないね。ピッコロいいやつ、みたいなことになってますが、大魔王時代はまじでむちゃくちゃしてました。


 とにかく間違いなく名作、やってないとゲーマーとは呼べない。やるならむずすぎる部分に修正が入ったGBA版をオススメします。

2023年7月27日木曜日

-400 聖書 詩編 Bible Psalms

  神を称える歌が120近く収められてる本です。


 完全に独立した本でして、いわば歌集、ですね。


内容はほとんど全部同じです。


神よ、ワタシを助けてください

悪いやつに罰を与えてください

弱いものを守ってください

犯罪者を殺してください

神を信じるワタシを豊かにしてください

敵を殺してください


 だいたいこんなもんです、この繰り返し。

非常にシンプルで直接的で、哲学的な問題みたいなものが無い、つまりアーリア人の影響を受けてないってことですね。


 正直めちゃくちゃつまんない本であります。まぁ歌だからね。

ダヴィデ王が作ったとされる歌がたくさん残っていますがこれは非常に疑わしい。

2023年7月26日水曜日

2023 シン・仮面ライダー

 庵野のシンシリーズ、最後?は仮面ライダーなのでせう。

まさかシン・ガンダム、シン・ナウシカはないよね?ガンダムはありえそうか。シン・ルパン三世もありえそうですね。


 まぁこの映画一言で言いますと


面白くなかったです。


 めっちゃ長く感じました、たるかった・・・。


 ただこれはなんで面白くなかったのか検討していく必要があるでしょうな。まず脚本、これはいつも通りの庵野節でして、そんな悪くないと思う。好き嫌いあるけどいっつもこの調子です。

 ほかにもカット割りとか、いわば絵コンテの部分、これも、そこまで悪くはないと思う。とにかくカットのスピードが速い、のですわね庵野氏は。2Dアニメだと膨大な作画量になるからできないけど、実写なら、高速カット割りが可能です。


 演技、これがひじょーーーーに悪かった。キャスティングが悪いと思う。特にヒロイン、これが一番よくなかった。顔だけで選んでるとしか思えない。ライダーよりもほぼこの人が主人公で、この人に好感持てるかどうかがこの映画の鍵だと思うのですが、正直顔がかわいい以外になんの魅力もない。だから日本の映画嫌いなんです。顔だけで女優選ぶから。AVじゃないんだから。

 ほとんどの観客は顔がかわいければそれでいいと思ってるんでしょうけど、ワタシはルックスがいい女ってのは女優に向いてないと思う。リアリティが全然ない。日常に溶け込まないもの。こんな美人がOLなわけないとか、こんな美人がこいつの妻なわけないとか。浮きまくってる。

 黒澤映画にほとんど美女なんか登場しない、「白痴」、で絶世の美女、というキャラクターのときだけ美女をキャスティングしたくらい。

 蜘蛛女もひどかった。文化祭レベル。


逆に男性はイケメンでも素直に入ってくるのですよね、むしろブスは俳優向いてない。

 

 本当に庵野監督が選んでるのか不明。映画の話題作りとかでごり押しキャスティングされてるとしか思えない。


 ほいで主人公の仮面ライダーもまったくよくなかった。動きのキレも悪いし、立ち姿もサマにならん。声もよくない。まず体格が仮面ライダーっぽくない。

 この人は演技がよくないとかじゃなくて、このキャスティングが間違ってるだけだと思う。

 森山未來を仮面ライダーにするべきだったのでは、じゃあ敵はどうすんだ?っていうとそれも困るんですが・・・


 結局実写映画は運です、監督の才能とか技量ではどうにもできない問題が多すぎる。

 俳優もスタッフも、いい人材を自摸れるかにかかってる、スケジュールアウト、予算、集客力、麻雀と同じで、山に無い、そもそも同時代に優れた俳優がいない、っていう問題もある。

 アニメはキャラクターを自分でデザインして作れるってのが最大の強み、アニメのほうが監督の才能と作品が直結する。


 庵野監督にも三船敏郎みたいな頼れる相棒、名俳優がいればいいんですけど、こればっかりは運、そんなカリスマ性を持った俳優いねぇもんなぁ・・・別に日本に限らず。


 っていうかやっぱりアニメ、もっといえばゲーム作ってほしいですね。庵野さんには。

シン・ファイナルファンタジーとかどうですか?

  

2023年7月21日金曜日

2018 Black Panther ブラックパンサー

  これもマーベル映画


架空のアフリカの国「ワカンダ」、はベイブラニウムという鉱石によって、ほかの国よりも優れた科学技術を持っていた・・・


 っていうスーパーヒーロー映画であります。


科学なんだ・・・・。


 アフリカのヒーローというわけで、いかにも太古のパワーとかスピリチュアルなもので戦うのかと思いきや、独自に発展させた科学技術によって、衝撃を跳ね返すアーマーで戦います。なにか特殊能力みたいなものは何もない。

 科学技術、で戦います。そういうわけではアイアンマンと同じですね。中身は普通の人間、鎧が強い、というわけ。

 普通の人間?ではないのかも、変な薬で強化されてるみたいですが、そこまでものすごいパワーがあるというわけではない。


 まぁそんなことよりも、やっぱり人種的なことが目に付く映画ですわね。出演者が殆ど黒人、当たり前だが。白人は二人?くらいしか出てこない。

 確かにハリウッドではこれは異例です。アンチテーゼってことですわね。


 ただ・・・・ふ~む・・・、特別面白いところは無いという感じですね。別にひどい出来ってこともないけど、こういうひねりがあった!とかこういう伏線があった!みたいなのが全然ない。ちょっと台本が弱いかなぁって気がしますねぇ。

 例によって、あなたには本当は、いとこがいたのだ・・・っていう家族確執ものですし。

 

 でもレビューの評価はまぁまぁ。これも、つまらん、って言うとレイシストめ!って言われそうで避けてる逆バイアスがかかってる気がしますなぁ。

 

-400 ヨブ記 聖書 Bible Book of Job

  この本もそれまでとはうってかわって、いきなり哲学問答のような話になります。


ヨブというなんの罪も犯していない人間がいましたが、サタンは神に挑戦します、彼がなんの罪も犯さないのは、彼が裕福で健康だからだ、すべての財産を取り上げ、苦痛を与えれば、彼も神を呪うに違いない。


 神はやってみろ、とサタンに許可します。


創世記以来、初めてサタンが再登場しましたね。


ヨブは苦痛に耐えかねて、神以外のものを呪います、なんで私はなんの罪も犯していないのにこんな目にあっているのか・・・・


ヨブの友人がヨブと対話して、神を擁護する・・・というお話。ギリシャ的神学の対話ですね、あまりにもできすぎた話ですので、作り話でしょう。


 けど聖書で初めて、物語ではなくて、哲学的な本です。明らかにギリシャの影響が中東世界へ入って来てますね。


 聖書の中でもかなり長い独立した物語で、明らかに作者がそれまでと異なるものです。


論理の要旨は至極簡単に言うと「何も知らないくせにごちゃごちゃ言うな」ということです。ある意味「無知の知」ですね。自分が何も知らないということを知れ。神を批判することなどお門違いだ。というわけです。

2023年7月19日水曜日

1993 ファンタシースター 千年紀の終りに

  ファンタシースターの実質4で、いわゆるロープレファンタシースターの最後の作品。

 3はややクソゲーと言われてますが、この千年紀の終りに、は非常に名作という評判があって実際そのとおりだと思います。


 オーソドックスなロープレなんですがたくさんいいところがあります


まずキャラデザは90年代だなーって感じで私は好きです、この90年代の三段塗り。スレイヤーズっぽい感じと言えばわかるでしょうか。

 演出もこってて、漫画のコマ割りみたいにイラストが出て、漫画風にストーリーが流れていきます、私はこの演出も好き、漫画読んでるみたいだから。ドット絵なのですがかなりの枚数が作画されております、これは相当大変。ラスボスのデザインも結構おしゃれ。

 あと歩いてると自動で障害物をよけるオートウォークという謎機能が採用されてる、近未来的ですね。

 

 さらに「マクロ」という超便利機能があります、これは1ターンに全員の行動を登録しておくて、1~8のスロットに登録できるというもの。

 こいつは攻撃、こいつはこの魔法、こいつはこの防御、さらに道具や武器の使用まで登録可能。他のRPGも絶対この機能搭載するべきやん!!っていうすごいシステムです。メガテンのオートだと、事故で死ぬけどこのマクロは痒い所に手が届く、いかに効率よいマクロをセットするかっていう別ゲームが始まります。


 ほいで、ここが名作と言われるものと、普通のRPGとの違いだよな、ってとこは、会話が凝ってて面白いってことですね。街の住民のセリフなどもユーモアが効いてるし、ものを調べたときのセリフなども、調べるものごとにいちいち全部別のセリフが設定されてます、芸が細かい。神はディテールに宿るといいますが、そういうことですわね。どこにいけばいいかわかんなくなった時用のそうだん、コマンドも芸コマです。


 昨今街の住民のセリフをAIで自動生成ってのがあるみたいですけど、じゃあ絶対住民となんか話さないですわね。自動生成でしゃべってるやつストーリーに関係あるわけねぇんだもの。

 このゲームはちゃんとすべての住民と話したり、いろんなところを調べてみたくなるゲーム。


 難易度はこれまでのシリーズと比べればかなり簡単。ちょっとぬるいとさえいえるかも。2のバカ強いザコ敵がちょと懐かしい。道具使用で使える魔法もめちゃ強力です。

 味方キャラの出入りが激しくて、さらに装備品二度と帰ってこないのが困ります。

僧侶のジジィがめちゃ強いのですが、すぐにいなくなって悲しみ・・と思ったらラスダンの手前で帰ってきます。待ってたぜジジィ!!



 名作なのですが、今のRPGに慣れたキッズにはむずかしいかもね。まず魔法とかとくぎの説明が無い。説明書にのっているのみ。

2023年7月14日金曜日

-450 エステル記 聖書 Bible Book of Esther

  これまでとガラっと変わっておとぎ話みたいな話。


 ペルシャのクセルクセス王が、ユダヤの美女、エステルに一目ぼれして王妃にしました。

叔父のモルデカイはユダヤ人であることから処刑されそうになっていたところを、エステルは王に頼み込んで助けてもらいました。

 さらに、ユダヤ人を迫害する人々を皆殺しにしてよいという命令を出しました。


ほいでユダヤ人がその敵を殺害した日はプリムの日という祝祭の日となりました。というお話。


 ユダヤ人にとってはそりゃいい日なのかもしれませんが、いい奴が一人もいない話であります。美女だからという理由で王妃にしてそれのいいなりになるクセルクセスもクソだし、モルデカイをユダヤ人だからといって迫害する敵もクソだし、だからといって皆殺しにしてその日をお祭りにするユダヤ人もいかがなものかです。


 教訓は、結局のところ美女ならなんとでもなる、でしょうか。

2023年7月12日水曜日

-400 聖書 エズラ記 ネヘミヤ記 Bible  Book of Ezra / Nehemia

  この書からいっきに時代が下って、キュロス大王 -600年が、バビロンへ捕囚されていたユダヤ人(こっからユダヤ人はイスラエル、とかユダではなくて、Jewという呼び方になってますね)、にイスラエルの神殿の再建を命じます。


 キュロス大王の命令でユダヤ人はエルサレムに送られて、神殿の再建を始めるのですが、妨害などもあって-440年くらい、アルタクセルクセス王の時代にようやく神殿が完成し、バビロニアから、書記官のエズラが派遣されるという話です。


 エズラは別になんもやってなくて、バビロニアから派遣されて、律法の専門家として契約を人々に広めようとしたようです。



 なんでキュロス大王は神殿の再建を思い立ったのかは謎です。とりあえず祟りがありそうなことはすべて避けようということだったのかもしれません。

 それまでは、異教徒はすべて死すべし!みたいな態度だったユダヤ人ですが、支配者であるペルシャの王をディスるわけにもいかず、やんわりした調子になっています。エズラは普通にバビロニアの官僚ということですからね。体制派の人間です。


 戦争は何も変えないとかいう人がいますが、戦争はすべてを変えると私は思う。結局のところ、武力でなにもかも覆るというわけです。

 ローマの歴史と違って、ペルシャの歴史、ってのは世界史とかでもほとんど一切出てこないですよね。むちゃくちゃ歴史が長いし、重要なのですが、現在のイランは歴史の研究とかできる状況でもないし、情報がめっちゃないです。


 ネヘミヤ記もエズラと同じものと考えられていて、エルサレムの城壁を作るときのこまごました話が載っています。ネヘミヤも預言者でもなんでもない、ペルシャの役人ですが、ユダヤ教に熱心で、原理主義的なところがあって、ほかの民族をパージしたようです。

-500 列王記  Bible The Kings 年代記 Chronicle

  ソロモン王より始まる 歴史の続き。


 最盛期の王ソロモンですが、ご存じの通り非常にいわくつきの人物。神から「すべての知」を与えられた男。


 赤子から手を離したほうが本当の母親


シバの女王との対話


 エジプトの王妃


 ソロモンの書を書いて、すべての魔法を記録した・・・


ソロモンの宮殿と神の神殿を作り、妻を1000人持ったとか・・・


などエピソードに事欠かない男。


だが聖書では晩年に、異教の神へと帰依して神から離れたとされております。

 ダヴィデが理想の王であり、ソロモンじゃないのはそういうわけ。

でもこれは、ソロモンの後王国が衰退したからソロモンのせいにしたってことかなとも思いますね。

 ダヴィデはずっと生涯戦争しっぱなしだったのに対してソロモンはほとんど何もしてない。良く治めた、と言えばいいのか、ダヴィデが制圧を済ませたというのか。


 ソロモンの後は短命の王が続き、離反や内戦、戦争などが相次ぎどんどん王国は弱体化していきます、ユダヤ人と一口にいいますけども、イスラエル人とユダヤ人というのは微妙に違うらしい。兄弟関係ってことなんでしょう。


 話の中心はエリヤとその弟子エリシャ、などの「神の人」、いわゆる預言者に移っていき、彼らの仙人みたいな伝説のお話となります。

 このエリヤ、はヘブライ語でヤハウェでして、預言者というか、宗教人というか、そういうライフスタイルの始祖となってるようです、人々から離れて弟子と人里離れて暮らすというスタイル。預言者のことをエリヤとも言う。


 さらに後半はアッシリアとバビロニアの侵攻によってイスラエルとユダが滅ぼされます。これは歴史にがっちり残ってるお話なので本当のこととみて間違いなさそうです。正直、アッシリアやバビロニアは大帝国なので、まったく勝負になりません、神の力もなんの意味もなかったってことです。


 続く年代記、 Chronicleはこれまでの歴史をまとめたものですので飛ばします。

2023年7月10日月曜日

2021 浅草キッド ドラマ

  ドラマ?というか映画?なのかしら。別にどっちでもいーけど。

Netflixでやってたやつですね。


 どうやら、映画、というくくりらしい。


 昨今ラジオとかで、話題になってるものはだいたいこういうサブスク系の作品ですわね。確かに見た人はしゃべりたいかもしらんけど、ほとんどのリスナーは見てないでせう。そこまでサブスクって一般的じゃないとおもうし、サービスもいっぱいありすぎますしね。

 業界の人とか、それ関係の人はそりゃ見てるんだろうけど、かなりギャップがある気がする。ドキュメンタルとか有料のバラエティとかも。そりゃ業界の人は見てるんでしょーが、聞き手はほとんど見てないですわ。ライブの話してるみたいなもん。ライブ行った人なんて一握りです。


 スポーツとかもPPVとかが増えてきてまして、あのスポーツ見た!?って言ってもちっとも伝わんないですね、ツールドフランス見た?(Jsports?)MLB見た?(MLB.com?)、ボクシング観た?(Abema?)、見てるわけないですし、共通の話題ってものが無い。あの映画見た?あのドラマ見た?みんな別のサービス、見てないって。ゲームとかもなんでもそうです、みんなバラバラのものやってて、みんなで盛り上がれる話みたいなのがない。昔はスマブラやろーぜ!ってみんなできたし、ポケモンやろーぜ!でみんな持ってた。

 それが自由度が高くなったってことなのですが、結局、みんなでおんなじものでワイワイするってのが一番面白かったような気がしないでもない。


 ワタシが思うにサブスクって詐欺だと思うんですけどね、カルト宗教の金の巻き上げ方と同じじゃあないか。なんでそれが許されとるのかよくわかんない。チケット制とかにしてくれりゃあいいじゃないか。


 まっ、それが時代なのでしょうがねぇと。


 この映画もまさにそれで、まっ時代の流れですわ。っていうノスタルジー物語です。テレビが流行って劇場が廃れる、その時代に劇場で下積み時代を過ごしたビートたけしのお話というわけ。

 なんか日本映画のだせー感じが少なくて、渋いつくりになっております。みんなが褒めてたのもうなづける。でもやっぱ芸人ズムービーというか、芸人が見て面白いもので、芸人が芸人の映画作るのはちょっといかがなものかなとも思う。漫画家が漫画の話描いたり、アニメでアニメ制作の話を作ったり、ちょっと内輪ネタがすぎるもっと広い視野をもとーぜとも思う。知らなかった世界、新しい物事、そういうのを見れるってのが、作り手にとっても、面白みですからね。


 みんながおもろいおもろい言ってるものを見るのも癪ですので、今見るのは正解かなと。サンクチュアリも数年後に見ようかな・・・。



2009 Redline (2009) 小池健

  マッドハウスのアニメ映画


小池健監督。 川尻善昭の弟子みたいですね、だろうね、って感じです。


 ただ川尻監督みたいな、美麗なイラストよりも、アメコミ風の独特なスタイルが特徴。ベタ黒一段塗りです。

 1影が真っ黒ってこと。わりと作画的には楽なスタイルですね、その分枚数描けるからいいねってことで。かなり手書きにこだわってるみたいです、でも全部手書きってのは嘘ですわね。


 映画の内容は、チキチキマシン猛レースをもっとアメコミ風でド派手なアニメにしたって感じですね。こう説明するとすごくつまんなそうですけど、なかなか面白いです。でも万人受けするかと言われると・・ふむ・・特にキャラデザはどういう意味??って感じです。


 ストーリー的内容はほとんどなくってハイテンションなレースとなぜかどんぱちが主体であります。


 なぜか主役の声優は木村拓哉・・・ふ~む・・・・、私はこれはよくないと思いましたね。映画の配給的な話題作りってこともあるんでしょうけど・・・、合ってないかなぁ・・、やっぱ声優と俳優では、マイクでの音圧みたいなのが違いますよね、それ用の発声法みたいなことですからなぁ。マイクに乗りやすい音、ってのがあるものです。ギターでも、録音と実際のプレイはまったくの別物ですからね。別に木村拓哉が悪いわけじゃないけど、それようにチューンアップされたマシンじゃねぇってことですわね、車のアニメですのに。まぁなんとか知名度あげて資金回収せにゃって苦渋の決断でしょうけど、実際この映画知名度かなり低いと思うし・・・


 あとなんか生物兵器とかが出てくるんですが・・・そこいる??って感じもあった。もっとレースを深堀すべきだったかも、チキチキマシンはもうちょっとほかのキャラ立ってるけどこのアニメはほかのレーサー名前もおぼえられん。


 でも日本のアニメにしてはすごい音楽がスタイリッシュでエレクトロだったりダンス調なので、これはセンスがありますね。あんまし、アニメでダンス系の音楽って聞かないものね。わたしはとりあえずクラシックにしとけばえぇやろっていう古典派は嫌いなのでこの音楽は良きです。


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 ツイッターでたまたま見たのですが、アニメ業界は高齢化して、暗黒物質かってくらいドス黒の黒々ブラック企業で、給料もバカ安くもう限界って言ってました。

 リニアモーターカーや地球環境と同じで、もう限界もう限界、って30年くらい前から言ってますけどね。地球環境が悪化すれば、人間が減り、環境はもとに戻る。地球からすれば、全然それで調和はとれてるわけで、何の問題もないってことですわ。


 だからワタシは、別に問題ないと思ふ。むしろ、アニメスタジオもアニメ作品も多すぎる、才能が分散しすぎてると思う。アニメ会社二つ、テレビアニメも年2本、劇場は年1本。ぐらいに絞って、才能をぎゅぎゅっと集めたほうが良いと思う。

 祭り理論です。一年のうさをぎゅーーーーっと一日に凝縮させるから祭りの爆発力は生まれる。毎日晩酌だ、とかなんとかいって酒飲んでいては、全然パンチ力が生まれない。

 一人の超人よりも、やっぱりぎゅっと集めたときにおこるケミストリーが見たいですわね。




2023年7月6日木曜日

2022 Avatar: The Way of Water アバター:ウェイ・オブ・ウォーター

  ジェームスキャメロンが、13年 もかかって作ったアバターの続編。


 予定では全部で五部作になるらしいです・・・・


はい絶対完成しなーいw

 このペースではあと40年かかる計算ですからね・・・無理ゲーです。


 13年かけただけあって、3DCGのクオリティは確実に世界トップレベル、すごいとしかいいようがない。実写を使ってるのかどうかすら不明。全部合成なの・・・かな?だってアヴァターというキャラがCGだものね、でもちょこちょこ普通の人間もいる、どうやって合成してるのか不明。とにかくごりごりにマシンパワーを使って、激重流体シュミレーションをしているのでしょう。CGはほんととにかくすごい。

 でもこれ以上どこを改善したらよいのか?ってとこに来てしまいましたね、レベルカンスト。レベル99です。リアル、です99.99%。 ではこれからどこに向かえばよい?っていう感じ。


 ほいで全然面白くない


 なんだか説教臭くて、巨匠が晩年に陥りがちなメッセージ性過多ですね。そのわりに内容は薄い。崖の上のポニョを思い出しましたね。ポニョもめちゃめちゃつまんなかったものなぁ・・・(´・ω・`)


 三時間以上ありやがるのですが、途中で何度も見るの止めようと思った、見るのがしんどい映画・・・


 前にも書きましたが、何の内容もないバキバキドカン映画でいいのだと思いますね、なんも覚えてないわー。って気楽に見れる、それが映画のかっこよさ、だと最近は思いますね。

 お笑いもそう、社会風刺なんていらん、くっだらねーwっていうのが、エンタメのかっこよさ、だと思ふ。これはダサい映画でしたね。ジェームスキャメロン初めての駄作なんじゃないでしょうか。


 何が悪いのかと考えるとでもやっぱ最終的には、アヴァターのデザインがキモすぎるか・・・もっとかわいいかかっこいいかどっちかにしてくれ。なんでそこのデザインセンスだけ無いんですかね、世界最高のクリエイターが大集合してるはずなのに・・・顔も見分けつかないし・・・

 興行収入もマリオにボロ負け・・・ マリオに!?まさかアヴァター制作チームもマリオに負けるとは思わなかったでしょうね、13年もかけたのに・・・マンマミーア!

 


2023年7月5日水曜日

-540 サムエル記 聖書 Samuel Bible

  サムエル記、は私が思うにめちゃくちゃ旧約の中でも重要なお話で、「王」というものが生まれる場面を描いた本。


 それまでジャッジ、裁き人、というのがリーダーだったイスラエルの人々でしたが、彼らは、サムエルに、私たちもほかの民族のように「王」が欲しいと言います。


 サムエルは「王」は様々な暴政を行うことになるぞ、と人々に警告をしますが、それでも人々は戦争を指揮する王を求めます。


 そしてサムエルは、一度断絶しかけたベンジャミン家から、サウルを、初代のイスラエル王に任命する・・・


 サムエルの言う通り、王、というのは暴虐の限りを尽くし、権力をほしいままにするわけですが、それを民衆が望んで生まれてくるものです。なんで人々が「王」を求めるのか?というのは非常に興味深いですね。


サウルが「王」になってから、フランス革命までの3000年近く、「王」の時代が続くことになります。それくらい重要な決断です。


 サムエル記は上下巻になっていて、サムエル記といいつつ、サムエル、サウル、ダヴィデ記です。

 サウルは最初の王ですが、ダヴィデに嫉妬してサウル陣営とダヴィデ陣営で内戦状態に陥る、随分お話が神話から離れて現実的になってきましたね。


 サウルはそういうわけで予言の通り悪い王となり、二代目のダヴィデがイスラエルの繁栄期を生み出す偉大な王となります。それは現在サウルという名前の人はいないけどデイビッドはかなりの数いるということでもお分かり。

 ダヴィデの在位期間はBC1000~、つまりキリストの誕生のちょうど1000年前ってことになってますがちょっとできすぎな気がしますな・・・、ダヴィデの実在は結局のとこわからん。やっぱり聖書の記述通りとは言わないまでも、モデルになる人物はいたんでしょうね。

 

 ダヴィデは非常に人間的で、行動に性格の一貫性があります、ダヴィデはこういう人物ってのがはっきりわかる。


 ほいでその子があの「ソロモン」です。

2023年7月4日火曜日

1992 真女神転生1

  これが初代みたいなタイトルですが、真、がつかないのがあるので、実質的にはメガテン3です。


 スーファミになったことでボリュームがスーパーアップ、特に悪魔の数が劇的に増えました。

 ほいで今作の特徴が、アライメントシステム。向こうのTRPGではよくあるシステムなんですが、JRPGではあまり見ない。


 これが非常に厄介で、自分の属性がLAWかCHAOSかNEWTRALになるわけですが、自分の属性と一致した悪魔しか召喚できないし、属性一致の装備しか装備できません。

 ぶっちゃけLAWのほうが断然有利。というのはLAWには回復とかバフ持ちが多く、メガテンってやつは伝統的にバフが強いのです。攻撃魔法なんて後半はほぼ役に立たない。

 CHAOSは常に回復役不足です。


 序盤の金剛界ってところでカオスはかなり厳しい・・・、この金剛から出ることはできないので、手持ちで戦うしかないが、カオスの悪魔がほぼ作れない材料しかでてきやしねぇ。LAWよりのザコばっかり。外に出れないので精霊も作れないし、装備も変えない。ドハマリポイントになっています。


三島由紀夫みたいなやつとトルーマン、どっちを殺すか、というファンキーな二択を迫られ、トルーマンを倒すとカオスになってしまう・・・、ジャップは普通そっちを選んでしまうだろう、でも三島を倒すのが正解です。


 それとかなり交渉が難しくなりました、仲間になる可能性が相当下がった気がします。さらに主人公の知力ステータスが仲間になりやすくなる(これが本当なのかわからん、でも説明書にはそう書いてある。昔ゲームって説明書にはそう書いてあるけどバグで実は意味ないってことがひじょーによくある)

 

 よって説明書を信じるならば、主人公は知力にステを割かないといけないし、魔法が使えないのに、魔力、は魔防、でもあるので、ある程度あげなくてはならず、速度も上げないと命中が低い、力に鬼ぶりしてマッチョマンにするっていう作戦がとれずに平均的な能力のザコとして運用せざるをえない。知力は戦闘ではなんの役に立ってるのかわからん。もちろん終盤になれば、武器、が強いので役に立つようになるのですが、序盤はかなりきつい。


 ですが序盤を超えると攻略の自由度がかなり上がり、強化の方法もぐっと増えるため簡単になっていき、さらに終盤には、主人公の武器が強くなり、ほぼ一人で勝てます、主人公とヒロインの二人でラスボスまで何の問題もなく勝てる、ぶっちゃけ仲魔いらん。

 ボスにもBINDやジオ系が入るボスはスタンさせられるので、なんにもさせずに勝ててしまいます、アトラスゲームはだいたいこの序盤が一番むずいってパターンが多いのですけどこの作品はちょっと終盤のボス弱すぎかもしれません。


 ストーリーは、とんでもないことがなんの前触れもなしにどかどか起きまくる、とんでもない話です。さっくり親が悪魔に食べられたり、核戦争で世界が崩壊したり、大洪水が起きたり・・・

 普通にプレイするとだいたいはNewtralルートだと思います。たいていメガテンはニュートラルがグッドエンド的なことだと思う。

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 問題点

ワールドマップが崩壊後は特にどこをみてもまったく同じ風景だし、どこが通れるのかもかなりわかにくいです。ルートも奇妙。

 これはGBA版のバグなのか知りませんが、フィールドでのエンカウント率が異常に高い、数歩で敵にあたる、ロンダルキアレベル。あとBIND、が回復しないし、解除する方法もありません。これは完全なバグ。BINDがとにかく強い、パラライズはアイテムで治るけどBINDはどうしようもない、敵にも同様。BINDが強すぎます。