2016年1月29日金曜日

1970   ムーミン谷の11月 Sent i november Late in November

 ムーミンシリーズの八冊目、そして最終巻です。たぶんトーベ氏的にははっきりこれで最後っていう感じで書かれてますね。
 原題は11月の終わり、です。


 七巻のパパと海のアナザーストーリーみたいな小説になっていまして、ムーミンたちが島へと移住してしまったあとのムーミン谷で、ムーミンたちへ会いにくる人がムーミンたちがいない、というのに気づくという。ゴドー・・みたいな、メインのストーリーではなくそれ以外の人々、が描かれるという現代小説風の作品になっています。 

 ある種すごく攻撃的だった海と比べて、ゆったりとして、何も起こらない、ってことがずっと続いていくっていう、本来小説などで描かれるもののそれ以外、ってのを前面にだしています。


 これでムーミンシリーズはついに読破しましたね。個人的にやっぱしパパと海、が最高傑作でしたね。パパと海ではないけど、ムーミンパパの大好きなセリフがあります


「冒険者には墓はいらないさ」


 っていうセリフ、ワタシも旅立つ時にはこのセリフを誰かに残していこうと思ってますw 


 あとムーミンってのは食べ物の描写がすごく多いですよね、生きてくってことをちゃんととらえたいからなんだと思いますけど、ラムトディ、ブランデー、リンゴ酒などお酒も相当出てくるし、暇さえあればコーヒーを飲んでる。北欧ではコーヒーなんて取れないはずだけど無限のようにコーヒーを切らしませんね彼らは。どこから食べ物がやってくるかは一切なぞ。


 何かのドキュメンタリーでスナフキンはある年代の子供たちが一度はあこがれる存在だ、って言ってました。確かにそうでスナフキンのように生きてみたいって夢見る時期がどっかにありますね。中二病ってやつなのかもしんないw テントで暮らして、セカイを歩いて放浪してみたいっていうやつ。だいたいの人はその野望をかなえないで死んでいきますし、実際にバックパッカーとしてそれをやっちゃう人もいる。

 けどなんだから知らないけれどバックパッカーの人ってどうもクズのニオイがするっていうのか、なんでか知らないけど世界中を歩き回っても人間ってちっともよくならないんだな、ってワタシは感じます。ほんとにこれは直感だけの直感話。あと高い自転車を乗り回してるやつもどうもクズのニオイがして仕方ない。レーシングタイプみたいなのも、クズが多い。ほんとにどのへんが?とか言われると困るんですけど、ワタシはクズを見分ける直感力はすごいあって、久米宏とかクズなんだろうな、ってすぐわかりますし、こいつクズじゃん、ってのもほらやっぱりね、ってすぐに見分けられる。
 旅に出るのはやめろとは言いませんけど、旅に出たら見識が広がって人間として成長するってのは絶対嘘だと思いますね。世界観変わった、とか。そんな簡単に変わるものか。変わるってのはもっとしんどくて辛いことです。

2016年1月28日木曜日

雑談  BUMPの新曲/ REAL V14


BUMPの新曲 BUTTERFLYがYTで解禁されてますね。

 曲の評価とかするとオマエだれやねん!!って思われるから控えます。ワタシもいつも他人の曲にがたがたいうやつにじゃあオマエ曲書いてこいって思ってる人ですからw アーティストの批判をしていいのはアーティストだけ、文句を言った分だけ、自分の作品はこれです、って批判を受けることができるやつだけです。


  歌詞でリョーサンガーター、って聞こえるのですが、いったいなんのことだ?って思って調べてみたら
 
量産型、っていう歌詞なんですね。相変わらず怖いところをついていきますねー藤原氏w すごいこと言いますねーーー・・・。どんな攻撃的な歌よりも、ひどくえぐいところを歌います、すごいにゃあ。

 量産型って・・・・すげーいい響き。ドキっとしますね。


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井上雄彦 REALの14巻を読みました。

 内容はいいんですけど、どうしたんですかね井上氏、なんか絵が雑、って気がする。どうした!?なんかアシスタントに書かせてる写真トレースのページ稼ぎのコマもやたら多いし・・、なんか情熱が感じられないというか・・。夢をあきらめる、ってのが結構テーマなんですが、漫画に対する情熱を失ってるのは作家自身なんだって感じ、もうマンガに熱を失ってるのでしょうね。バガボンも相当長いこと休んでますよね、たぶん。まぁ長く描いてればそれはそうだろうし、もうやるだけやったともいえますしね。確かにもう辞め時かも。



 そういうわけではワンピースの作者の人ってほんと休まないよなーって関心しちゃいます。普通の人だったらまぁ続けられて10年じゃないですか?どれだけ夢の職業でライフワークであっても、全開でやれるのは10年が限界、凡人だったらまぁ6年も続ければどんなことでもうんざりきますよ。というよりそれでうんざり来てないとしたら、ちゃんと全力でやってないってことだと思うし。
 ワンピースもう何年やってんすか・・・。まぁワンピースはそれほど重たいテーマじゃないから精神的に削られるってことも無いってのもありますね、あんまりヒト死なないし。



 嘘みたいなほんとの話ですけど、物語の中で人を殺しすぎるとそいつらに向こう側に引っ張られるってことがありますね、やつらの怨念を感じるw ほんとにココロをガシガシ削ってきます。だからだんだん、あんまり人を死なせたくなくなってくる、だいたいの作家がそうですね。あのシェイクスピアですらそうでしたから。

 そういうときはもう引退の時期なのかもしらん・・・。ワタシはまだまだココロが濁りまくっていていくらでもやっちゃいますけどねw




2016年1月27日水曜日

INTUOS 5  ドライバ windows 10  / 二度と買わないもの  ずっと使いたいもの

 この記事にどんどん使用状況を書いていきます

 またINTUOSのドライバが調子が悪くなってきたので、思い切ってWINDOWS10にアップグレードしてみました。WIN10だと調子がいいという話を聞いたので。ここは仕事と直に関わってくるとこなのでセニハラってとこです。いちいち再起動だのタスクマネージャーからサービスを開くだのやってられませんので。



 WIN10のアップにはだいたい3時間くらいかかります、設定やファイルなどは引き継がれます。


 変えてみてまだ少ししか経ってませんが、結構調子良さ気です。よくよく考えるとワタシのパソコンもかなりオールドタイプになってしまってるのかも・・、パソコンは5年で買い替えって言われてますが、もう6年くらい?使ってるもなぁ・・・。

 
 ・フォトショップのパネルが綺麗になって見やすくなりました、これはグッド。あとOS自体の反応も少し良くなった気がします。今までクラシックテーマでグレーだったのがだいたい黒で統一されて目に優しくていい感じ。
 
・SAIも問題なく使えます。


・オーディオインターフェースのUA-25が使えなくなってしまいました、WIN10の不具合じゃなくてEDIROLがサポートを打ち切ってしまっているとのことです。これだからEDIROLはダメだ、もう二度と買わないって海外のサポートセンターに書き込まれていました、同感です。

*追記 今日もう一度接続したら使えるようになりました、なんでかは一切わかりません。クレームにROLANDが動いたのか、それともたまたま認識されてるのか、現在確認中なり。
 +わかりました、アドバンスモードをOFFれば再生はできます、しかしマイクは使えませんのでただのボリュームつまみにしかなりません。またドライバのINFをいじったり、WINをテストモードにしたりっていう裏技を使ってみましたがワタシのパソコンでは機能しませんでした。やっぱり買い替えよりほかなさそう・・・。UA-25EXのほうはドライバが更新されたみたいですけど25はやっぱなしっぽいですね。





・周辺機器はその他も結構ドライバ関係でやばいかも、スキャナー、プリンター、ゲームパッド・・・まだ確認中。ただ最近はフルデジタルなのであんましスキャナーとか使わないんですが。

 
・たぶん変えられるんですけどデフォルトではコントロールパネルは無い、WINボタンは無駄が多い気がする。


・折り重なったウィンドウを並べて表示できるタスクビューボタンはワタシ的には便利。











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 以下雑談


 
 ワタシが二度と買わないメーカーリストってのはかなりあって

SONYのオーディオ機器   すぐ壊れる、ソニータイマーによって・・・
EPSONのコピー機    インクがなくなると動かなくなる、最低のクズマシン
安いギター         ネックがねじれてすぐに弾けなくなる、メーカー問わず。初心者には激しくエピフォンをおすすめします、デザインはダサいけど安いし壊れにくいのはエピフォンです。
EDIROL製品   これもすぐにぶっ壊れる サポートも劣悪
BOSSのヘッドフォン   スポンジの部分がすぐに剥げてしまう、しかも交換がバカ高い、BOSSのヘッドフォンだけはやめとけと強く言いたいです。あとヘッドフォンはすぐにダメになるものなので数万もするのはススメません、何年も使えると思ったら大間違い、せいぜい半年しかもたない、イヤホンも同様。

韓国製、東芝、シャープ、パナソニック、ソニーの携帯電話  どれもこれもいらないものが多すぎるし妙な仕様のファイルを必要とする糞仕様。
日本製のテレビ   これも上と同様でコピーロックとかがかかりまくっててクソ使えない。なんでMP4の再生すら出来ないんだ
日本製のノートパソコン   これも同じ、いらねぇものが多すぎる上に高い。一体なんの値段?
  

 一時期は日本のメーカーは安心、というのが定説でしたが、今では利権確保ばかり優先するのでクズマシンが多くなるべく避けたいものになってしまいました。




 逆にこれは素晴らしいという名品紹介


Ipod   壊れそうで壊れない、恐るべき耐久力  APPLEはソフトは使えないものが多いですけど、妙にハードは頑丈です。ワタシの今のipodもう8年は使ってるのにまだまだ使える、ポータブル機器でこんなに持つのは今までにない、こりゃ売れるわ・・・・。それに電池もダメにならない、すごいですね。ノーパの電池なんて一年でダメになるのに・・・。そりゃみんなIPHONEを選ぶよね、確かにエラーとかも多いんですけど、なんだかんだいって再生能力があってゾンビのように蘇ってくれる。ソフトはこわれてもハードの部分はコワレないんですよね。


CANONのカメラ
 これも素晴らしい耐久力、シンプルさ。コピー、スキャナーもCANONは超優秀だと思います、ほぼキャノン信者ですワタシは。何かあったらキャノンで揃える。キャノンにテレビとモニターを作って欲しい


任天堂製品    なんだかんだいって一定のクオリティを維持するそのねばっこさ、バグがウソみたいに少ない、優秀な人々の集まり。ゲーム機もその耐久力はほぼ不死身。ゲームボーイは未だに動く。

YAMAHAのピアノ
 鍵盤はヤマハが一番良いです、高級機器よりもチープなYAMAHAのほうが断然いいってことが良くあります、特にIはYAMAHAのグラピの音が好きです。スタインウェイよりも好き。


CASIOの時計   なんだかんだいってGショック最強は未だに破られてないです、チーカシといってもっと安いカシオの腕時計もありますが、こいつもタフネスがあります。頼れるマッチョメン。ダサカワイイ。ロレックスつけてる奴とはトモダチになれませんが、Gショックなら話せます。
 ついでにいうとCASIOの電卓も15年前くらいから使ってる、こいつも頼れる兄貴。


KORGの楽器  変な楽器をつくるキワモノメーカーと思いきや、実はしっかりしてる職人肌、斬新さを常に求める姿勢も素敵。



 書いてみてわかったのですけどワタシの好みはともかくタフで頑丈なのが好きなんですね。信頼の問題なんです、こいつは信じられる、ってものを持ちたいですよね。

2016年1月26日火曜日

2006 ヴァルキリープロファイル2 シルメリア

 一部クソゲー、と有名なゲームです。まず言っておきますけどクソゲーではありません。ただ良ゲーではありません、クソゲーではなくてダメゲー、ですね。


まず重要な情報をいくつか。
 ・お店のお得意様用の商品、???や灰色のもの。は一定料金カネを使うと名前がわかり、名前がわかると必要な素材がわかります。その素材を売ることにより、
一個だけ店頭に並びます。素材を必要数売って、必要数買うようにします。素材持ってるのに買えない!?って時にはまず素材を売るのです。これすごいわかりずらい。

 ・敵はカラダの部分ごとに当たり判定があり、部分を破壊するとアイテムになります。目指す部分に攻撃を当てるのが難しいのですけど、戦闘中に円が出て、矢印が出ますね。矢印を正面、横、後ろ、で敵に合わせて、同じ攻撃を連発するとどの攻撃でどの部分かわかります。それにしたって面倒だ・・ポイズンチェックは超必須
ですがスケルトンからドクロの器を集めるのはなかなか骨。スケルトンだからね・・・。アリーシャの切り上げを正面から当てるのをおすすめ。 

・地図を買うことでいちいちマップに入らなくても大陸を移動できる。

・必ずといっていいほど必要な装備、スキルがあります。
 ポイズンチェック(これが死ぬほど必要だ)
タフネス(終盤これがないとほぼワンキル)
ファーストエイド 次点のスキル
 命精の封印石  ファーストエイドと組み合わせればほぼ無敵

ただファーストエイド、命精コンボは強力すぎるのでバランスブレイカーかも・・・。タフネスだけはないとムリ。普通にプレイしてると緑の炎のアクセがてにはいりませんが攻略サイトで見て獲得してください。ポイズンチェックも攻略サイト必須。タフネスが無いとマジで苦戦する。最悪1人、主人公だけ鍛えてもダイジョブゲーです。エインフェリアを全員転送して。状態異常無効の封印石が相性抜群。

 ラスボスはほぼイベントバトルなので難易度はありません。ここもタフネス、ファーストエイド、あとはパワーバングルを何個もつけてタコ殴りするだけ。
 
 確かに演出が長々あって、ラスボスと戦闘になり、負けてまた同じイベントを見るってのは興ざめなんですが、かといってラスボスがイベントバトルで今までやってきたこと関係無しってのは不完全燃焼・・・って感じですね。その分裏面であるセラフィックゲートが充実してるわけですけど。



  攻略情報は以上、言いたいことは山程あるんですが一個づつ・・・
・まずゲームはフル3D化されてしまいました。

 好みの問題なんですけどフル3Dってどのゲームもまったく同じ絵面になってしまいますね。フル3Dでは基本的に誰が作っても同じになってしまいます。だってまず樽を作るとして3Dで樽のモデリングをして、そこに木のテクスチャ、鉄、そして汚しっていうのが、グランジ的にサビとかを入れたりします。これは誰が作っても殆ど全く同じです、そりゃそうで木は木だし、鉄は鉄、です、現実の写真を貼りこんでいるので、ほぼ同じ。写真は誰がとっても同じなのと同様に。フォトリアル=綺麗、ですが、個性0、というデメリットがあります。
 イラストだと同じ樽でも陰影のつけかた、線のクセ、色の選び方、千差万別でして絵面は決して一定にはなりません、ヒトそれぞれ。
 キャラクターも同様に、モデリングしたら、ニンゲン、の形、ってのはだいたい決まってるし、3Dモデリングなので、ちゃんとフォルム、を持ってないのいけないので極端なデフォルメとかは出来ません。結果的にはだいたいどのゲームでも全く同じです。FFだろうが、スターオーシャンだろうが、HALOだろうが、だいたいニンゲンのキャラは同じ。ニンゲンの形をしてる。あとはモデリングが上手いか下手かくらいの違いしかないんですけど、プロですからそんな下手っぴはいませんので、それにデフォルトのヒューマンモデル、ってのを用意していて、それにアレンジを加えているので、失敗のしようもないっちゃない。あるいはもっと簡単に、標準モデルにパラメータをつけてモーフィングのようにパーツを入れ替えしてキャラを作ってるかもしれません、絵面はシェーダーの違いで決まったりします。

 それでも3Dのメリットは複雑な服装をしていても、アニメーションが容易だし、いちいち何度も描いてアニメートする必要がない。誰がやっても同じ、ってのはメリットでもあって、才能あるイラストレーター、アニメーターに大金つぎ込む必要もない、そこらへんの専門学校生でもQは大差無い。結論としてとにかく安上がりなんですね。ゲームはハイスペック化していて、どんどん複雑化してるって言われてますけど、じつのとこドット絵みたいな職人技のやり方よりもフル3Dはとても安上がりで簡単です。制作のプロセスとしてはすごく簡単になっている。
 映画とかでもそうで実際にロケで車を爆破して、なんてやったら膨大なカネがかかりますけど、CG合成ならすごく安上がりなんですね。カネ以前にまず許可が取れないってのもあるし。実際ロケなんて肖像権やら商標やらうんぬんかんぬん言われてもはや不可能になりつつあるし。好きでCGたっぷりにしてんじゃなくて、予算と規則でCGゴリ押しになってる場合も多い。
 
 ともかく簡単で綺麗な仕上がり、それを採用しないわけないですよね。合理的で簡単で優れた方法、その欠点は、全員が同じ方法を選んでしまうということ。それは表現、じゃなくて作業になってしまうのですね。
 表現っていうのは非効率で面倒くさくて、馬鹿げたものです。


 さぁながながとフル3Dの悪口を書いてきましたがw VP2もその例にもれず、イラストじゃなくて3dモデルですので、VPっぽさってのが全然無いんですよね。キャラの違いが服の違いでしか無い。特に女キャラは全員美人ですので基本見分けが殆どつかない。少女の主人公はさすがに見分けがつくけど。キャラの立ちも悪いです、主要キャラがいるんですが、普通にプレイしてたらほぼそいつらしか使わないですね。(シルメリア、アリューゼ、ヴァレス、ルーファス)あとヴァレス氏のモデリングがもさくてイヤ。脇役エインフェリアが全然個性がなくなっちゃいました。



ネタバレですが、ヴァレスは裏切り、他の人たちは抜けたり入ったりです。実はこのゲーム4人パーティちゃんと育てる必要はあんまないです。回復可能な剣士の主人公をゴリゴリに育てて、あとはアリューゼの衰弱攻撃が便利、くらい。けど主人公がゴリゴリのマッチョになってるならそれもまた必要なし。
 あとこのゲーム毒がひどい。数々のゲームをやり、数々の毒を食らってきましたが、この毒はものすごい、ポケモンのどくどくレベルです。ものすげー食らう。全体回復が無いし、魔法も連発出来ないので相当状態異常はいたいんです。序盤、中盤がかなり敵が強いっつーのか、攻撃力がえげつないやつが多くて詰まりやすいです。後半の初め、ともかくタフネスさえ習得すればあとは楽ちんゲーに変貌します。HPが二倍、といううそぉん、ってくらい強力なスキルです。二倍て。

 良い意味でも悪い意味でも、VP1らしい独特のシステム、道具のマテリアライズとか、アーティファクトとか、がなくなり、普通のRPG風になりました。マテリアライズポイント、とかも無くなり、基本カネで買うことに。

 そう、カネの単位が OTH、なんですけど、数々のゲームでオカネの単位がありますけどこれはその中でも最悪の部類です。なんでかというと100OTH 、って書かれると1000なのか100なのかわからないですよね、これゼロじゃなくてO オーじゃんか、って思う。なんでそれに気づかないのか・・トライエースさん、嫌がらせですか・・・。
 やっぱしオカネの単位はギル、が秀逸だと思いますね。ギル、ってものすごいオカネって感じがする。これは考えたヒトは天才ですね。ギルて、カネという日本語よりも優れてますね、ギル。
 
戦闘システム、これがすべての肝、肝心要の要石なんですが、独特です。VP1があれほど高評価だったんだから同じでいいじゃん、とも思えますけど、どんだけ称賛されても同じことはやらない、斬新なシステムを作り上げる、そのトライエース先生のパイオニア精神を褒め称えるべきなのか、ごちゃごちゃしててわかりずらい、複雑にすりゃあいいってわけじゃないぞメーカーさん、あんたら進むべき方向を見失ってるよ、って言うべきなのか。真っ二つですね。特に主人公1人旅で攻略するとほぼこのシステムは機能しない、後半は力戦でゴリ押しなるので・・・。戦略とかかんけーない。
 う~~~・・・、ワタシ的には・・やっぱVP1のシステムで良かったんちゃう?って思いますね、ザコ戦でいちいち移動して囮を使って、なんてやってらんねーもん・・・


 シナリオが超展開でなんじゃこりゃ!って散々叩かれてますが、たしかにVP1の過去の物語という触れ込みでありながら、まったくストーリー的につながらず、パラレルワールド仕様になっています。ラスボスがイベントバトルってのも。ついでにネタバレですがラスボス戦ではこっちの主人公は変身して、なんとステータス固定 装備指定
魔法は使えなくなり 引き継ぎはスキルのみ という、じゃあ今までのはなんだったの・・・ってなる。ステータス固定ですので、頑張ればちゃんと勝てるように出来てます、そりゃそうだ。RPGとしてラスボスに向けて頑張ってきたのにこれって・・ひどい。

 いやもっとネタバレで徹底的に書いてしまいますが、最初のほうはアーリィがシルメリアにだんだん姉妹の感情を抱いて軟化していくって調子だったのに、急に途中からルーファスとアリーシャの恋愛物語になります、えっ!?なんで!?って感じ。祖国を救うのです!とか息巻いてたはずなのに、あなたとどこまでも一緒にいたいの!みたいなことになる、それもフリが殆ど無しで。いきなりデレモードに突入。ついでにいうとラスボスのレザードもレナスに惚れたからオーディンの力を乗っ取りセカイを滅ぼしてレナスを自分のものにしようとするという、変態さんがセカイを滅ぼしてしまいましたというオチです。神と人間との対立、っていうヴァルキリーの主軸はどこへやら・・。イケメンイケジョのカップルとモテないオタク魔術師との戦いになるという。
 それとこれはヴァルプロだけじゃないんですけど、いきなりめっちゃ強いやつが現れるがなぜか主人公たちは命からがら助かって再度諦めずに戦いを挑む、っていうシナリオ。これってもういいだろ、って感じですよね。敵がしっかり全員に止めを刺す几帳面なやつだったらどうするんだっての。このゲームは6回くらいそれがある気がする・・・、まぁいい!命だけは助けてやろぅ!!みたいなこと。いやいや、いい加減学習しなよ、ゲームとかやったことないの?って感じ。

 それとあと街とダンジョンの数が少なすぎる気がする、街が6つ、ダンジョンは・・10?くらいしかありません、30時間で本編はクリア出来ます。ん~~・・大幅に不足ってわけでもないけど、ワールドマップちっちゃ!って思いますね。確かに綺麗にモデリングされてますけど・・。
 
 すべての悪い原因はこのゲームがヴァルキリープロファイルの続編だ、ってことだと思います。そうでなくて、これがまったく新しい新しいシリーズのゲームだ、こういうゲームなんだ、って発売されたら、叩かれることもクソゲー呼ばわりされることもなかったと思うし、評価もガラッと変わったんでしょうけど(まぁ知名度不足でそれほど売れなかったかもだけど)初代が名作すぎただけに、がっかり・・、ってことになっちゃいましたね。決して決して手抜きゲームでもつまんないこともない、モデリングも丁寧ですしね。そういうことって多々ありますね、FF12とかだって、あぁいうゲームだ、ってことなら、クソゲー呼ばわりされることもなかったけど、FFシリーズとして考えると出来が悪い、OASISのアルバムだってそこらへんのロックアルバムと比べたらめちゃ出来がいいのに、OASISオワタ、みたいなこと言われる。

2016年1月24日日曜日

1965 Pappan och havet ムーミンパパと海

Literally "The father and the sea"  つまり現代は、父と海、HAVET、というのが海。というわけです。


 ムーミン小説の7作目。これまでのムーミンとかなり毛色が変わって、内省的な調子です。ソラリスに近い感じですね。ムーミンパパは平和に耐え切れなくなって冒険を求めて家族で孤島に移り住むことに決める。家族はそれぞれバラバラに、島、海、が大きな生命だということを発見していく・・・って感じ。大きな無機物が知能を持っている、っていうソラリスの感じ。ソラリスの出版は1961年なので明らかにソラリスの影響がありますね。




 舞台はほとんど島の灯台とその周りだけ、というクローズサークル小説です。外界から切り離されてだんだん頭がおかしくなっていくという。ちょっと北欧の狂気が宿っている怖い本でもあります。もちろん終わりはファンタジーですから、それほど無残な鬱エンドとはなりません、安心して。でもキッズがこれを読んでも面白さがわかるには20年かかるんちゃいますかね・・・、まぁ小説のムーミンを手に取ろうっていう賢いキッズだったら10年で理解出来るのかもしれません。

 ムーミンは後半は純文学的になっていって、トーベが純文学へと向かっていったから・・、って一般論で言われております。

純文学って一体何!?ってことが問題になります。実際には区別は曖昧マイマイですね。何が純文学で、何がそうじゃないのか、ってのは。結局のところ、なんでもかんでも良い物はロックだ、っていうのと同じで、いい本は文学LITERATUREで、良くない本はそれ以外ってことなんですね。これはいい本だから純文学、この映画は良い映画だから純文学っぽい。みたいな感じ。
 

 普通の辞書には純文学とは、娯楽性よりも芸術性を重んじるもの、とある。なんじゃーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーそりゃw

  
 カネをつけて売ってる時点でじゃあ純文学じゃねぇじゃん、純文学なんてものはどこにも売られていないで作家の引き出しに隠されてるものですわね。カネをもらって売ってる時点で、純粋に芸術、の為とは程遠いわけですから。あるいは西洋の修道院で無償で写経されてるような聖書やそういうたぐいのものが純文学、だっていえますね、普通の商業ルートで出版されてるものはすべて娯楽の商品、ですから。商品、と芸術、は異なるものなり・・・。


 まぁ純文学批判なんてどうでもいいですw ちなみに英語のLITERATURE、もラテン語のLITERA、から来ていますが、もともとは書かれたもの、であって純文学、高尚なもの、という意味は無かったとのことなり。


 大体の純文学ってのは、恋愛小説であることが多いです、つまるとこ生きるってのは愛する人と一緒にいることだよねーー、っていうしょうもない話です。実はそれって一番大衆的なテーマです、そうじゃないのももちろんある。


 ムーミンは恋愛的要素はほぼ一切無い。もっと暗いテーマです、ミイのキャラもなんかドギツいキャラになっていて、モランがほぼメインキャラとして大事な役を持ってるし、ムーミンパパは父親、っていうものの悪い側面を持つようになってます。そしてママは呆けてボケていく。息子は誰にも理解されない。


 特にママ、ってやつがIは興味をヒキますね。どうしてママってやつは、だんだん痴呆化してくっていうか、無感情になっていくというか、神がかりの方へ向かっていきますよね。ドストエフスキーの白痴、で忘れられないシーンがあって、白痴の主人公が悪漢の家へ訪ねていくと、その母親はもう完全にお祈り以外できないくらいに気が狂っているっていうシーン。
 

 というわけでこの本は純文学、よりも重たくて、息苦しいテーマにあふれています。それをうまくファンタジーにまとめてるって感じですね。

2016年1月20日水曜日

洋塗り


 いわゆる洋塗り、ワタシが勝手にそう読んでるだけですけど、日本以外で主流の塗り方です。つまるとこフォトショ塗りなんですけどね。ほぼフォトショだけで絵を描く。フォトショは線画に弱いのでこういう線をあまり意識しない、伝統的な西洋画っぽいタッチで書かれます。逆に日本のはギャルゲ塗りが主流で、線画、がほぼすべてといってもいいくらい、線、がジャパニーズスタイルってわけです。
 ギャルゲ塗りはヒジョーにテクニカルで疲れます、線を綺麗にきっちり書かないといけないので。洋塗りはヒジョーに楽です、適当に色を置いてそっから自由に考えればいいというわけ。時間的にも洋塗りのほうが速い。ギャルゲ、萌え系のイラストって実はめちゃ時間食い虫です。


 線トレス、とか二段陰、境界線とか特殊な用語使ってるのはほんと日本のイラスト業界だけだと思います、パーツごとに全部レイヤーを分けたり。もともとアニメ塗りを同人作家が進化させていってギャルゲ塗りになってるのでアニメの用語でイラストが描かれてるのですね。日本のプロのイラストレーターってほぼギャルゲ塗り系の作画で、洋塗りのイラストレーターなんて殆ど思い浮かびませんね。それだけギャルゲ塗りこそ絵なり、ってくらい人気が高いのですわね。特にキモヲタに。キモヲタは金払いがいいので、セカイはキモヲタを中心に回り始めておる、カネを出すやつの為にセカイは動くんだなって実感しますね、カネを払うやつの為にみんな仕事するし・・、テレビつまんない、って言ってるキミ、テレビにカネ払ってる?ってことです。胸がイタイw 


 
 厚塗りと洋塗りってのもワタシ的にはちょっと違ってて、日本の厚塗りってのはSAIの水彩筆で色を混ぜながら描いてるやつです、洋塗りはフォトショですので、基本混ぜてなくて重ね塗り、ですね。ペインターの厚塗りもあるのですけどあんまペインター使ってるヒトみませんね。慣れるまで大変なんですよね~。海外のイラスト雑誌みたいなのはペインターで描かれてますね。海外ではアニメ塗り、ではなくMANGA ARTIST、って言われてます、日本の塗り方。ただギャルゲ塗りをフォトショで再現してるだけで本来のそれとはちゃいますね。そしてなんか下手w MANGA風・・・・。


 フォトショ塗りの独特の薄い感じってのはすぐわかります。ペインター塗りはアナログとほぼ変わらない、色が絵の具よりも彩度が高いですけどね。リアル絵の具はあんな高い彩度は出ない。

時に最近中国勢のイラストのレベルがめちゃ高いのをご存知ですか?チャイニーズ絵がメチャ上手い!なんでかなーと思ったら、これはチャイニーズ独特の権利感のゆるさでして、貪欲に?日本のマニュアルとかそういうのを、ネットに公開したり、詳細なメイキングを共有したりしてます。さすが共産主義者!!共産主義のいいところが出ましたね、そういうわけで、ぐんぐん中国のイラストのレベルが上がってます。けど芸術ってのは絶対そういうオープンな社会のほうがいいんですよね、みんなラファエロの絵を写生したり、ベートーヴェンの変奏曲を作ったりしたもんです、権利権利!!ってゼニゼニ言い出すと、そりゃどうしたってレベルが落ちて来ますよ。


 長々としゃべってきましたが、ワタシはただ今厚塗り主体のマンガを制作中だってことですw なんか3DCGだとかZ BRUSHだとかテクニックに走るのにうんざりしてきたので、それにいくら頑張ってもハリウッドとかにまったく敵わないな、と感じましてん。

2016年1月19日火曜日

1931 Silly Symphonies Egyptian Melodies   1931年と映画

ただいま戦前のアニメーション見よう運動をワタシは1人でやってますがw やっぱディズニーのシリー・シンフォニー・シリーズはものすごいです。毎回毎回革新の連続、次々にアニメーションの技法を生み出します。いわゆる、アニメーションの技法、ってやつの殆どはこのシリー・シンフォニー・シリーズが作ったとみて間違いないでしょうね。

 冒頭のクモがピラミッドの中に入っていくシーンは全作画、つまり背景まですべて動画で書かれていて3DCGのように奥行きのある映像になってます、こんなの今まで見たことない映像だったんじゃないですか、ものすげー技術力。手書きで全部これをやるなんてしんどいなんてもんじゃない、えげつないタフネスを必要とします。そのほかアルファ(セルを塗りつぶさないで透過させる技術)、パン、ティルト、3D効果、スクワッシュ、スーパーインポーズ、雨や水の描写、水中のボカシ方、ほんとにほぼすべての技術を発明していく、えらいこっちゃやで。ほんとこういう黄金時代、クリエイティビティが爆発するような時代ってのがあるんですねー。
 今のアニメーターでこんな作画出来るやついません。まぁ3DCGでやったり、ソフトを使えばアルファなんて超簡単に出来ますものね。ともかくすげー。

1931年の時点でこれなんですもん、こりゃセカイのどこも追いつけるわけない。アメリカは圧倒的に先進国です・・・。

1931年っていうのは映画にとって重要な転換転でして、つまりサイレントからトーキーが主役の時代が訪れるわけですね。そして1932年にはこれもシリー・シンフォニー・シリーズが初めてテクニカラーを利用したカラー映画を作りだす。サイレント映画は一気に過去のものとなったわけですね。現代の感覚としてサイレント映画は見るに耐えません、無音の映像を見るっていう耐性を持ってないからですね。もはや見れたものではない。カラーはそれとは異なり戦後になってもフィルム・ノワールって感じで1960年台になってもしつこく白黒映画ってのは作られ続けました。

 それにしたって重大な転機なんですね、歌を歌ったり出来る俳優が必要になるし、色がついてしまうと背景を手抜きできなくなり美術や小道具が必要になる。アニメなら彩色が必要になり、色彩設計もしないといけない。絵の具を混ぜる係も必要だし、全員で色を揃えないといけない・・・


 こうやって見てくとアニメーションってのは進化してんのかどうかわかりませんね、今の殆ど動きがない、マンガを読み上げてるだけじゃんみたいな漫画映画みたいなのよりもこの頃の動きのあるほうが進歩したスタイルのように見える・・・。

2016年1月18日月曜日

1962 ムーミン谷の仲間たち   THE INVISIBLE CHILD

オリジナルタイトルはDet osynliga barnet、 The invisible child、透明な子供、です。邦題は原題とは一切関係ないですね。
 
 ムーミンノベルの6作目。これは今までのムーミン小説と違って短編集で構成されています。中編ッて感じですかね。表題作の透明な子供、ニンニの話、ニョロニョロの秘密の話などなど。

 トーベが50才くらいの時の話ですから、テーマは死とか孤独とか冒険とか、やや暗めって感じがしないでもない。ことごとくムーミンってのはやっぱり型、にハマるのを拒むというか、一般論の逆を行きますね、孤独の素晴らしさ、とか当てもない流浪の良さ、モノを貯めこまないでどんどん失くしてしまうこと。みたいな。いまでこそこういうテーマの取り方はある種普通になりましたけれど1960年台といったらベビーブーマーがノリにノッてるヒッピーとかロックンロールの盛り上がってる時代ですこんな時代にこんな、こというかね!?ってくらい真っ向から対立してますね・・・ん?いや、むしろ対立してないのかも・・・、ヒッピーも物質的生活から離れようみたいなこと言ってたし・・、いつのまにかカウンタカルチャーのはずなのに、ゼニゲバ主義のチャラいやつと同じようなことになってしまったのですねヒッピーってやつは。
 
 ある種ムーミンはカウンタカルチャーなんですけど、ムーミン的な生き方を選ぶのは結構勇気がいりますね、今日は屋根のない家で寝よう、夜空をみながら眠るのだ、みたいなこと。北欧っていう寒い場所なのにこういうことを考えるのですね、もっと南のイタリアとかエジプトなら放浪の旅も楽しそうですけど。

 今たまたまNFLのプレーオフやってますけど、めちゃ寒いってとこばっかなんですね、なんでわざわざ寒いところに都市を作ったんだろうか?って思いますよね、フロリダとかに大都市を作ればいいのにニューヨークなんて激寒いですわ。デンバー、シカゴ、ワシントン、なんで寒いとこばっか

2016年1月14日木曜日

1957 トロールの冬  ムーミン谷の冬   トーベ・ヤンソン

小説ムーミンの第五巻です。原題はトロールヴィンター、ですので、冬トロール、みたいなタイトルですが、日本ではトロール、よりもなぜかムーミン、のほうを押し出す形になってますね。ムーミントロールはムーミンだけでトロール達、がほんとは主役なんですけど。
 ムーミンって原語ではスウェーデン語で書かれているんですね、勝手に英語かフィンランディアで書かれてると思ってました、マイナー言語や・・・。スウェーデン語の翻訳出来るヒトなんているんですかね、日本に?それとも英語の二重翻訳か。ずい分前にヘイムスクリングラっていうアイスランドの超重要な本なんですが、日本で言う枕草子レベルの本、なんとそれの翻訳ってのが無いってのでバビったことがありました、今はついに出版されています。アイスランド語っていうか古ノルド語、の翻訳者がいないからなんですよね。そういうすげー有名だけど日本語では読めない本ってのはいくらもあって、特に学術系のものって殆ど無い。日本語、のプレゼンスはどんどん下がってるので、どんどんこれから英語で読まないとって思うのですけど、それとは逆に日本人で英語が読めるヒトってのはどんどん減ってる気がします、昔は電車とかでペーパーバックを読むのが流行ってて、大学生は英語ですらダサくてドイツ語かフランス語の本を読むもんでしたけど、もはや学校ってのは就活予備校になってるんでそんな時間無いんでしょうね。




 たまたまIは今戦前のディズニーを見まくってるのですが、ディズニーが食べる、キスする、戦う、みたいなどんなアホでもわかるような、大衆、に向けて作られているのに対して、ムーミンってやつは、テーマがなかなか一般的じゃなくて、アホには届かないものもあります。



 ウォルト・ディズニーがディズニー映画は古臭くて、陳腐だ、と批判されたのに大して、ワタシは古臭くて陳腐なものを愛する、大衆がそれを求めているのは興行収入を見ればわかるだろうと切り返しました、ワタシは芸術を作ってるのではなくて、夢を作ってるのだ。ってわけです。ウォルトは現実逃避のカミサマですねw けどそれこそカネになるものでもある、現実逃避なのに至極現実的、現実的でシリアスなものは現実には誰も求めない。

 
 ムーミンはむしろその逆に、現実のイヤな部分をどんどん見つけていくって感じです。誰にも好かれることのない、嫌われ者のババァのモラン、明るく前向きだけどデリカシーに欠けていてほんとはみんなに嫌われているが誰もはっきりと言わないヘムレンさん。そういうなんか人間関係のイヤな部分を出してきます。それを大衆は嫌がるのでしょうけど、まぁムーミンはそれをうまくファンタジーに包んで大衆にも耐えられるようにしてるってわけです。


 大衆向けにつくるってのはほんと嫌気がさしてくる、ってこともあるし、逆に大衆向けにつくる見返りもある、オカネ、地位、名声、こういうのは大衆が持ってきてくれるものです。宮﨑駿ははっきりとボクは売れる映画しか作らないし、当たりそうな映画しか作らない。そうじゃない映画はつくっちゃいけない、と言ってました。まぁ確かにそうなんですよね、映画はたくさんのヒトを巻き込みすぎる、そんな採算がとれそうもないことは1人でやりゃいいだけの話。


 昔のワタシなら、大衆向けの作品を作ってるやつらなんて残らずクズだ、死んでしまえって平気で言ってましたけど、今となっては、まぁどっちも必要っちゃ必要ですので勝手にして下さい。くらいなオトナ?なコトもいえます。口に出して言ってるだけで腹の底ではくたばれって思ってますが。


 ムーミンはでも勧善懲悪システムというか、感動の公式、みたいなのにあてはめようとしないからいいですよね、日本人が勝手にやってるアニメとか映画はその公式に当てはめようとする、なんでも型にハメたがる日本人の金型嗜好がゴリゴリに入ってますけど。


 でも物語をつくってる以上、この感動の金型をぶっ壊してやりてぇって思うのが普通だと思いますけどね、Iはもう金型恐怖症で、本とかマンガとかを読んでても、うわっクサっ!型にはめようとしてる!って思うとすぐに投げてしまいます。腐ってやがる!ってクワトロのセリフを吐きたくなる。けど大多数はきちっとそのお決まりの型にはまりたいんですものね。
 たまにワタシはもっと大衆よりのクズでバカに生まれりゃ良かった、そうしたらもっともっとたくさんのことを楽しめたのにって思って、もしそんなクズに生まれたら即自殺したろうなと思っています。

2016年1月12日火曜日

Death of David Bowie

ブラックスター、というアルバムを最後にデビッドボウイが死にました。 69才。ふ~む・・・、別に夭折ってわけでもないけど、うえっ!?ってなりましたね。まじか?

 だからブラックスターというネーミングだったのですね、みんな関係者はわかっていたということで。それにしたってデビッド・ボウイほどの大金持ちでもガンで死ぬんですね。そりゃそうだ、って思うかもしれないけど、ボウイクラスなら、臓器移植だのなんだの、常人には行使出来ないオプションもありそうなもんですけど。検査とかもしっかり受けてるだろうし。




 まぁそれにしたって、ビッグネームの死ですねー。Iは実はビートルズよりもデビッド・ボウイのほうが、音楽的には影響はでかいと思ってます。ビートルは実質8年くらいしか活動してないですからね。ソロは殆どひどいものですし。ボウイはグラムロックから始まり、エレクトロ、現代音楽、ポップ、ダンスミュージック、次々と開発していきましたもの。全部が名作ってわけでもないけど、まぁーこりゃびっくりですねー。まじで、数少ない生きるレジェンドでしたが。いやー・・・1つの時代オワタって感じ。


 けど結果的に最後の最後まで現役を貫いたってことでかっこいい死に様になったのではないでしょうか。ブラックスターはI的には・・・・・、イマイチ。

 今朝なんかめちゃ寒くてゾンゾンしたのはその前触れだったのかも、なんかみょーな寒さを感じたんですよね、気温だけじゃない。いやーーーーほんとに。I結構なボウイファンでしたからねーーショックってわけでもないけど、いやーーー・・・そっかぁ。

1999 ヴァルキリープロファイル  

 このゲームはプレステ版のPSPリメイクで、レナスとついてますがムービー追加のHD版で内容は同じみたいです。

 初心者向けへのアドバイスコーナー。

まぁ最初はやり方がさっぱしわからんゲームですが、大事なのは初見でいきなり上手くプレイしようとしないことです。とりあえずムチャクチャにプレイして煮詰まったり、バッドエンディングを迎えた後で、あぁそういうことだったんだ、ってもう一回プレイするようなゲームですね。真のエンディング、普通、バッド、と3つあるので、ゲーム作った側もそれを勧めてるのでしょう。それにハードモードはダンジョンも全然違うので違うゲームみたいに遊べるようになってます。

 それでも大事なポイントいくつか。
・道具や武器は売ってない。まずオカネシステムがない。じゃあどうするかというに、拾ったガラクタを神聖な力でマテリアライズするのです。さぁ意味がわからんですねw そぉいうぶん投げたゲームなんです。つまり神族であるヴァルキリーさんは、外界のものを使えないので、それを神界仕様にアレンジすることでアイテムに出来ます。その際マテリアルポイント MPを仕様するものなり。MPはマジックポイントではない!これがドラクエFFくらいしかやらないヒトにはわからないとこです。MPはオーディン先生に媚を売ることでもらえます。これもさらにイミフでしょうけど。
 まずこのゲームのセカイはオーディンっていうふうに北欧神話がモデルでして、まず北欧神話って何!?っていうヒトに殆ど一切説明しません。すげぇ。
 もちろん北欧神話知ってるよね?っていう感じでシナリオ作ってますけど、信長の野望じゃねぇんだから知らないヒトもいるでしょう。北欧神話では死んだニンゲンはヴァルハラ、という戦士たちの聖域みたいなところに魂が送られます。実際はヴァルハラと神界では違うんですけどこのゲームではヴァルハラと神界は同じ。主人公の役割は外界で勇者(を殺して)をヴァルハラに送り込んで、ヴァルハラでオーディンの手助けをしろというわけです。っちゅーわけで仲間のニンゲンは全員死んでるのです、その魂を現実化させるためにヴァルキリーがマテリアライズ、現実化させている、ということ。
 ラグナロクまで頑張れと言ってますけど。ラグナロクというのは北欧神話独特のシステムでオーディン達神族はラグナロクというセカイの終わりで滅びる運命を先に知らされているのです、本当の神話ではラグナロクでオーディンも死に、トールはヨルムンガンドという大蛇にやられ、ロキは裏切り・・・ってこんな説明やってたらいつまでも終わらん!
・戦闘中のコマンドはセレクトボタン セレクトボタンから魔法を使うと全体がけを行うことができるし、回復魔法も使える。魔法が使えるのは魔術師のみ。魔法は本でしか覚えない、ヴァルキリーは魔法が使えない!
・剣や槍は前衛にしか攻撃出来ない。弓、魔法は後衛から後衛に攻撃できる、だから隊列が大事。このへんはロマサガと同じ。ヴァルキリーは弓も剣も両方使える。ヴァルキリーは最後まで仲間にいるので鍛えて問題ない。
・スキルはサバイバル、が大事でこれでHPが上がる。また!人物特性、をスキルポイントで強化できて、これで勇者値が上がる。勇者値をあげて神界に送り込む。それでオーディンに媚びを売ってMPとアイテムをもらう。どんどん強い勇者を育てて送り込み、神界で勢力を伸ばす、これが大きな流れ。
・イベントがぶん投げていて、変な終わり方をしますがかっこつきで、こういうわけでこのヒトは死んだのですが、ヴァルキリーがヴァルハラでこいつを仲間にしました、ということが省略されてると思って下さい。それにしてもぶっきらぼうな感じです。余白を残すっていう言い方もありますが。
・妖精がバトルについていろいろ教えてくれますが、最初はちっともわからないと思います、けど魔法はガードされない、というのは覚えて、魔法でまずガードを崩し、後はガチャおしで叩く。当たってないな、って思ったらタイミングを変える、くらいでいいと思います。空中コンボ入れたりするのは慣れてからでOK。
・ダンジョンはアクションゲームテイストです。しゃがんでXボタンでスライディングができる、晶石を固め打ちするとヴァルキリーをふっ飛ばして大ジャンプできる。宝箱は爆発することがある。宝箱は開ける方向がちゃんとあって裏からだと開かないし、反応する場所が結構シビア。持ち上げて投げると中身が壊れるので慎重に。
・アーティファクト、はオーディンのモノなので返せ、と言ってますが、基本がめてよい。とくに初心者は逆だと勘違いすると思いますが、初心者こそ積極的にがめていくほうがいい。オーディンの言うことなんて全部無視してもいいです。
・マップでスタートボタンを押すと死にそうなニンゲンの声が聞こえる、基本そこで死にそうなヒトを看取ると仲間になる。あるいはダンジョンが見つかってそこのボスを倒すとアーティファクトが手に入る。忘却の洞窟というのはランダムダンジョンで初心者は手を出さなくていい。
・新しく仲間に入ったやつはレベルが低いし、武器を持ってない。道具生成で武器を作って、経験玉でレベルをみんなと同じくらいにしないと一発で即死する。これはハードなシステムのようでよく出来たシステムで経験玉で新しいキャラもすぐにみんなと同じレベルにできる。これはグッドアイデア、他のゲームでも採用してほしい。くれぐれもヴァルキリー1人に経験値をぶっこまないように。
・武器やアクセはぶっ壊れる、破壊確率があるものは慎重に使うべし、というか使うな。アーティファクトは特殊効果があるものが殆どで、ワンキルや属性耐性などがある。特になんとかスレイヤー系。は種族をワンキルで、ドラゴンを倒すのに必須。あるとないでは天と地、もし壊れたらリセットのほうがよい。特に中盤の魔導学院の塔みたいなんから急にザコが強い。
・イージーモードは特にイージーではない。イージーなのではなくて短くコンパクトにされてるといった感じ。アイテムが少ないので逆にむずいとも言われる・・・
・ムリ、と思ったら攻略サイトに頼るのも決して負け犬ではない。それくらい、何に手を付けたらいいかがわかりにくいゲームです、配列返還だの、知らないヒトにはムリだろって気がする。



 ラスボス攻略
ロキの倒し方なんですが、ロキの前に、フェンリルとなんとかドラゴンがいるのですがフェンリルはいいとしてなんとかドラゴンのほうを倒せたらロキは同じ倒し方でやれます。
 が!普通にプレイしてたらこのなんとかドラゴン・・・ちがった今調べたら、ブラッドヴェインというやつ、なんでこいつだけ北欧神話のネーミングじゃないんだ?ともかくこのブラッドヴェインすら倒せないでしょう。
 勝ち方はどの攻略サイトも同じみたいですけど、スキルでガッツとオートアイテムをセットし、100%ユニオンプラムをセットする。これで死んでも高確率で蘇り、誰かがオートアイテムで蘇生をしてくれるものなり。で、ここまでしか書いてないサイトが多いのですが、マイティパワー的な呪文、これが味方全員にバイキルトみたいな呪文で実はえぐいぐらい強力です、そして相手のガードダウン、もかける。これで3倍はダメージ出ます。あとは決め技連携で数ターンキル。ガードダウンしないと魔剣グリムでもダメージ0でした、レベルが低いから?レベルは45あれば勝てると思います。
 ガッツとオートアイテムなんて無い、ってヒトは諦めましょうw っていうか攻略サイトを使ってなきゃこのアースガルドにたどり着けてないでしょうしね。
 普通にプレイしてたらロキはめちゃ強い。けど倒し方さえ知ってたら3ターンくらいで倒せるという、バックドア系のボスですね。
 裏面までやろうと思ったらエンディングのムービーでフリーズしやがったので諦めましたw さすがトライエース!この詰めの甘さよ! あとカウンターのスキルが30まで上がるのもバグなんかな・・・。
 けどいつかリトライするかもしれん・・・ハードモードで。Aエンディングを目指して使いたいキャラ使えなかったし、ほんとは龍と人魚使いたかったのに、いつのまにかアリューゼ、レナス、ジュン、ジェラードというまったく気に入ってないメンバーになってしまった・・。
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雑談コーナー


 Iこのゲームのオリジナルプレステ版持ってましたが投げてしまいました。なんとなくゲームがしたくない時期に突入したのもあるし、Iプレステ1とどうも相性が悪くて、スーファミ世代にはあのロード時間が長いのがめっちゃ腹立つし、メモリーカードも高くて買えず家族で共用でメモリ的にもきつかったりなんだりと、まぁいろいろな理由があって今回リベンジとなりました。
 こんなゲームだったっけ?とまったく覚えてませんでしたが、まぁトライエース先生ってやつは、斬新というかものすごくセンスがあるぶっ飛んだゲームを作りますよね。ロマサガもひじょーにクセのあるゲームでしたがヴァルプロもかなーーりのなまりとクセ、ブルーチーズのようなうっ、と来る感じと独特の魅力があります。それでもロマサガに似てるって気がしますね、なんとなく。シナリオの自由な感じ、戦闘のノリ、フォント。システム自体は全然違うけど。ロマサガは別にトライエースでもなんでもないですが。

 このゲームイラストっていうかグラフィックがものすごい、綺麗・・というよりは、クセがあってなんかセンスがある。この作画!センスに溢れてる、誰なんだろ?って思ったら吉成鋼っていうアニメーター、エヴァの原画の吉成曜の兄貴なんですって、弟の曜のほうも参加してるんです。一体いつのゲームのいつの話をしてんだって話ですが。
 でもなるほどね!って感じ、線の描き方はイラストレーターじゃなくアニメーターのそれなんです、線が気持ちいい。やるじゃねぇかーず。このヒト絵が上手い。この時点ではまだまだ未完成ですけどセンスがあります。吉成曜を知ってるヒトどれだけいるんですかねー、いわゆるアニメーター、で絵のうまさ、センスでいうと今の世代、金田伊功というスーパーアニメーターが昔いたんですが死にましたし、駿氏も引退ですので、現役では一番上手いと思います。アニメ映画を見ていると全然おもんないけどそのシーンだけハッ!とさせられるシーンがありませんか?だいたいそういうシーンはそういうスーパーアニメーターが描いてるのですね。ナウシカの巨神兵ビームのシーンとか、耳を澄ませばのスカートのシーン、量産型エヴァのシーンなどなど。
 特に金田伊功の部分はものすごいよくわかります、つまりいいカットは金田伊功ですw すげー勢いと禍々しさ、この禍々しさ、どくどくしい感じってのがIが好きなアニメなんですが、そういうのはほんとなくなりましたねーー、綺麗でツルンとしてる。もっと作画崩れギリギリの勢いのある絵を描くヒトはいないのか・・・まぁ中国に発注してんだからそんな作画するやついるわけねーけど・・。ちなみにIが一番好きなアニメーターはビル・タイトラというディズニーのファンタジアで悪魔を描いたアニメーターです。ゲロ巧。日本では知名度はイマイチですが、海外ではアニメーターというとタイトラってくらい、えげつない天才です。Iが勝手に思うのですけど、あのハゲ山の悪魔がアニメーターっていう職業が労働者からアーティストへと変わった瞬間なんですよね。

 話を戻して吉成曜ですがテレビEVAではそんな作画すげー上手い!ってシーンはあんまし無かったような気がするんですけど・・・、まだ未熟だったんですかね。ともかく吉成曜は上手です、たまに絵を見て、あれ!?すごく上手い、今の時代に珍しいって思うとだいたいこのヒトにぶつかる。 
 このヴァルプロの絵はペインターで書かれていてこってりした感じも独特ですね、フォトショ塗りとは違う。このこってりねとっとした感じが兄のほうで、さっぱりした洗練された線を描くのが弟のほう、ややポップな感じ。すぐにわかりますね。しかし兄弟で仲良くデザインなんてきもちわりぃ兄弟だ・・w 
特にフレイの帽子がIはお気に入り、この質感とデザイン・・、ごくり。フレイはもともとは♂のカミサマで最も美しい神なのですが、女神になってしかも緑のボディコンと変な帽子をかぶっているという。誰が考えたのか知らないけどグッドデザイン。
 でもヴァルキリーのレナスがなんか、バタ臭いというか田舎娘っぽくてカワイクない・・・。白髪のおさげという、金髪ロングというベタベタを避けたのでしょうけど、ん~~~・・・。これは違う気がする・・。

 まとめますけど、このゲームすごい完成度だと思います、めっちゃよく出来てる。声優も豪華だし、音楽もなんか90年台っぽくて好き、特に美術はトップクラスですね、ダンジョンのジャンプしないと見えないようなところのグラフィックまですごーい丁寧。これってどういう描き方をしてるんだろう・・・。適度に意味もなくグロかったり、ダンジョンごとの個性の出し方も秀逸。ゲームバランスもなかなかどうして、適度にヒヤヒヤ感があって素晴らしい。そして予定調和じゃない思っ苦しいストーリーもIの好み。ほんとーにレナスがカワイクないのだけが唯一の欠点、フレイを主人公にして同じゲームにしておくれ。


ネタバレ警報。


 ネタバレですけど、最後にスーパーパワー発動でセカイに緑が戻り、まるっとすべて解決っていうこのエンディングだけは非常に気に食わないですね・・死んだやつまで蘇るし・・・えぇ~~~なにそのハリウッド的ハッピーエンド・・・。

 PSPではムービーが追加されてんですけど、そんなおっぱい重視した鎧ありえねーだろ、ってくらいレナスがやらしいカッコをしてる以外は特に必要はない。鎧でガードしてるのに太もも丸出しで何を守りたいのかわからん・・。

 超蛇足ですけど、スクエニって今ギャルゲーみたいなの作ってるんですね、テレビでスクエニでCM打ってて、もろギャルゲー以外の何者でもないものを宣伝しててちょっとビックリ。これがメディアに露出しない硬派なスクウェアさんの末路か・・・。時代ですね。まずスクウェアがCMを作ってるのが違和感ですもの。

2016年1月11日月曜日

1931 M フリッツ・ラング

戦前の映画で残ってるものは数少ないです。ほんとのところはたくさんの映画が残ってるのですけど、実際には名前だけで消えてるのと同じです、記録としてコトバは残っていても流通していず、人々のキヲクから消えているから。

 誰からも忘れられた時にその存在は消えるってのは本当で、戦前の映画で実質残ってるのは、チャップリン、キートン、ロイド、の喜劇王たち、ウォルト・ディズニーのアニメーション、グリフィスなどのハリウッド黎明期の超大作。そしてこのフリッツ・ラングの映画じゃないでしょうか。フリッツ・ラングというとメトロポリス、ってヒトが多いと思いますけど、M、はトーキーの映画としてはフリッツ・ラングの初の映画のようです。


 チャップリン的な喜劇はサイレント特有のものですし、グリフィス系のお涙頂戴映画ももはや見られない、現代、の映画に一番色濃く影響を残してるのはフリッツ・ラングだとIは思いましたね。この映画つい最近作られたって言っても違和感が無いくらい現代的な映画です。


 少女だけを標的とする殺人鬼、ド変態のキチガイさんを追って警察が動き出すのですが、警察はなかなかしっぽをつかめない。そこへ、乞食犯罪者同盟、みたいな人々がこの殺人鬼のおかげで仕事がやりずらくなった、というわけで、犯罪者達の集団がこの殺人鬼を逮捕するために動き出すという。三文オペラと同じような展開ですが、こぉいう、悪いやつがいいコトをする、っていう構図は結構面白くて何度もこすられてますね。


 しかしこのロリコンの殺人鬼の役者ピーター・ローレ、ドハマり役というかw ほんとに演技か?って思うくらいものすごいリアリティがあります。キモデブの原型ッて感じ。素晴らしい!すげー。ほんとに熱演、って感じです。他の役者もいい仕事しやがる。

 フリッツ・ラングはほんとに天才ですね、ユダヤ系ドイツ人じゃなかったら、もっともっと名声を得てたに違いないですが、もちろんナチスのごちゃごちゃに巻き込まれてアメリカへと亡命・・っていう戦前のドイツ人らしい波乱の人生を送っております、いつまでたってもドイツという国は、ちょっと陰があるというか、ひょっとしたらやばいことをやりだすんじゃないか?っていうヒヤヒヤ感がありますよね。

 でも、ドイツ人はやっぱ優秀なんだとIは思います、イギリス、ドイツ、ユダヤ、この人達は誰がどう言おうとやっぱり優秀なんですよね。だいたいこのひと、すげー!何者!?って思うとこのグループに入ってくる、それ故に、ここはひじょーに仲が悪いw


 フリッツ・ラングの画の取り方ってIが思うにキューブリックに似てるのですよね、空間力があるんです、この空間力ってやつ、これだけは才能なんです。黒澤には空間力は無い、タルコフスキー、キューブリック、ラングにはそれがあるんです、だからゆーーーっくりカメラを回してもどんどん引き込まれていく、キューブリックはラングの映画を相当研究したんですかね?

 ともかくこの映画はこれぞ名作って感じ。1931年!?嘘だろ!?ってくらいのパイオニア中のパイオニアです、確実に50年は時代の先を行ってましたね、それに映像がものすごい綺麗です、なんででしょうか?ドイツのカメラの性能はすごい良かったんですね。


 それとトーキー黎明期のものですので音楽がついてないんですが、この音楽が無いってのがすごい斬新な響きを持ってます、つまり無音なんですが、それだけに、犯人の口笛、ペール・ギュントのメロディがひじょーに鮮烈な響きを持ってますね、Iも思わず吹いてしまいます、しかもこれ狙ったのかわかんないけどこのメロディの最後の高音が口笛だとひじょーに難しい音域で最後の一音だけだせないではがゆい思いをするのです、女の子を殺したくてたまらない犯人のイライラとそれが重なるのですよね・・・。


 いやしかし、これ絶対現代だったらクレームくるよなぁ・・・ハリウッドにはハリウッドコードがあって子供は殺しちゃいけないし、ヨーロッパも同じようなもんでしょう。ロリコン氷河期なんですw

2016年1月8日金曜日

ハリウッド 映像王国の挑戦 ~スター・ウォーズとILMの40年

http://v.youku.com/v_show/id_XMTQzNjkyODI3Mg==.html


 ILMのドキュメンタリーっていうよりはスター・ウォーズの紹介用のドキュメンタリーテイストのPVってとこですかね。
 けどILMだろうがなんだろうが、結局やってることはあんまそのへんのアニメーターと大差ないですね、やってることはっていうか作業自体は。昔はCGのソフトの性能の差、バカ高いソフト、ハードの圧倒的能力、ワークステーション、スパコン、ってのでアマチュアとプロは雲泥の違いがあったわけですけど、今では確かにレンダリングの速度とかは爆速なんでしょうけど、ソフトは大して変わらないし、ちまちま、3Dソフトでアクションをつけて、フォトショップでワコムのペンタブで修正修正、動画編集ソフトで合成ってのは別にそこまで差はないです。どこのスタジオでも、機材の差、ってのはそんなないんだなって感じがしますね。ILMだからって3Dモニターみたいなミライのモニターがあって、実際に粘土でこねるようにしてモデリングができる、みたいな夢のようなテクノロジーはなんにもないです。地道な作業やってるなぁって感じ。毎日ラッシュを見て、ミーティングして・・みたいなのもどこのスタジオでも全く同じ光景ですね。


 けどILMですら、最近のCG丸出しの映画は、もう時代遅れになりつつあるって気づいてたんですね、でもだからってリアリティを追求したいから実写を増やすってのはそりゃ前に戻ってるだけですもの。この特撮のプロのヒトのいう通り、なんでもかんでもCGってのはなぜかヒトを無感動にさせるし、何か新しいやり方、が必要なんだ。ってのは痛切にそう思います。今更また実写で人形つくって手間暇かけてってのは別に新しくもなんともない。


 このドキュメンタリーもそうなんですけど、なんかしょうもない予定調和の努力物語みたいな型、にあてはめようとするのが鼻につきますね、結局はクリエイターのたゆまぬ努力によって作品は作られてるのだ、ほらこんなに頑張ってるでしょう?だから応援しましょう。みたいな。

 Iはなんの努力も必要無いのに、結果が素晴らしいものがあったらそっちのほうがいいと思う。新しいやり方、ってのは努力ってものを必要なくさせるものかもしれない。プロってものが存在しなくなる方法かもしれない。クリエイターを必要としないものかもしれない。それこそまさに、新しい やりかたですわね。
 Iはたぶん新しいやり方ってのはそっちだと思う、たぶんほんとはみんな映像、を見たいんじゃなくて、感覚が欲しいんじゃないですかね、セカイ、の感覚・・・


 こりゃダメだな、って思うのは、ILMの社員はスター・ウォーズのファンで構成されてるってことですね、子供の頃からSWのファンで!就職出来てハッピーだ!みたいな奴。こういうやつが文化を衰退させるんですね、だってそういう奴がまったく新しいものに挑戦するはずないもの。SWが大好きなんですもの、大好きなものから抜けだそうとするわけない。
 SWなんてクソ以下だ、オレならもっといいものを作れる、そういう野心溢れるヒトじゃないと。こんなイエスマンばっかり集めてたらダメですわ。黒澤明のフォロワーが日本映画をダメにしたし、宮﨑駿ファンがアニメをダメにしたんです、ほんとは。にわかファンもたちわるいですけど狂信者たちは尚たちが悪い。

2016年1月6日水曜日

1974 The Towering Inferno  タワーリング・インフェルノ

 古い映画です。この映画三時間くらいあるのです、一個前のベン・ハーも三時間くらい。長い映画を見てるのはあまりにも正月がめっちゃ暇なので、暇にまかせて長い映画をみようということなんですね。

 どうも仕事をする気にはならないというか意図的に仕事から離れようとおもって正月は手を出しませんでした。今日から仕事始めたのですが。しかしびっくりするぐらい暇でしたねー、テレビも格付けと笑ってはいけないの2つくらいしか見るものないし、いっつも何してたっけ?


 まぁそんなことはどうでもいいとしてこの映画、ポール・ニューマン、スティーブ・マックイーンという戦後の大スターのダブル主演なんですが、Iは断然マックのほうが好きですね。大スターといってもこの当時は完全なおっさんなんですが、マックのなんでしょうねー、ほんとこのヒトはアメリカの善き時代のすべてを体現してる、善きアメリカ、の象徴みたいな存在ですね。その存在感っていうか、このヒトの顔つき、なんですよね。ものすごいいい顔しよる、こんな顔を持ってるヒトは他にいません、三船は年食った後にいい作品に恵まれなかった、だから晩年の三船はダメダメでした。けどマックは晩年になってもなかなかいい作品に出会えましたね。
 
 マックはその生涯もかっちょいいの一言でして、絵に書いたような貧しい家庭、親は離婚、少年院上がり、軍隊に入り、その後俳優へ、そっからスターダムにのしあがる。ブルース・リーのトモダチでカラダも鍛え、アクションを自らこなし、モータースポーツにものめりこんでバイクとポルシェ、レーシングカーをぶっ飛ばす。ボーイズが憧れるすべてを持ってますね。


 映画自体はワンシチュエーション映画、クローズサークル映画というのか、1つの場所の1つの事件で映画が構成されてるものです。いわゆるパニック映画、の古典ってわけですね。ストーリーは死ぬほど単純で、高層ビルで火災が発生するのをポールとマックがカラダを張ってみんなを助ける、それだけです。ほとんど脚本いらずですね。5ページくらいで書けますw あとはセットとアクション部門がどう頑張るか。もちろん高層ビルは模型なんですが、この模型が爆発したりする感じ久々に見ました。
 どうやってうまく模型と実際のビル群との映像を溶けこませるかってのが大変ですね。でもやっぱ模型の爆破のチープなことw わぁ、なつかしい!このチープな質感。ッて感じ。



 ハリウッドって一回売れたスターはおっさんになってもう味しねぇだろ!!ってなってもしゃぶりつくすまで使いますよね、このポールとマックは超大物ですので、そりゃじじぃになっても使うのはわかるけど、シュワちゃんやらスタローンやら、トム・クルーズなど、もうよくない?ってのもしつこく使い続けますね。日本だったらおっさんのスターなんていないですもん、俳優は若くてイケメン、おっさんでもまぁ40代が限界ですよね、おっさんで映画の主演とかやってるヒト見ないですもん、まぁ映画自体クソみたいな映画しか無いから・・・。

2016年1月5日火曜日

1959 Ben hur ベン・ハー

名前は聞いたことあるけどちっとも知らない映画シリーズ。ベン・ハー、ベン・ハーっていうのがなんのことかわからなかったのですが、単に主人公の名前だったんですね。

 大きな筋書きは、ユダヤ人ベン・ハーがローマに楯突き、ローマの仲間になり、またローマにふりまわされるが、結局最後には、イエス・キリストがすべてをまるっと解決するという。キリスト教徒以外には子供だましの映画ですけど。
 まぁそのへんの物語はどうでもよくて、兎にも角にもすげーエキストラの数なんです。そしてすげーセットの作りこみ方。今では別にCGでエキストラなんて何億人でも作れるんですけどこのCGが無い時代にヒトの海みたいなのを作ってるのはほんと恐れいりますね。こいつら全員分の衣装代、弁当代だけでいくらになんねん!!ってもぉ心配になっちまいます。
 
 CGがないのにすごい、ってのを今言いましたけど、よくよく考えるとそれってなんのこっちゃですよね、CGがないのにすごい映像だから良い、ってのは一体なんなんでしょうかね。映画としての物語、構図、絵、っていうのよりも、裏側の努力が見えるから良いってのは映画、っていう1つの物語をつくるっていうのからは脱線してますよね。頑張ってるから良い、みたいなことって。 
 けどやっぱ感動っていうのはそういう、誰かの苦心から来てるってのも事実、コンピュータが作った映画がどんなに素晴らしくても、全部コンピュータが作ってたらたぶんなんにも感じないんでしょうね。映画それ自体よりもそれを作ってうんうんやってるメイキングのほうが面白いってのは多々ありますし・・・・

 それにしたってこの時代の映画のスケール感、人海戦術的なやり方ってのは今では見られない映像です、ともかく数で押しまくれ、っていう。新しいスター・ウォーズにもモブシーンはたぶんあるんでしょうが、この人数の圧、ってのを作れてるのかどうか・・・。


 
  この映画の後半でLEPERつまり癩病、ハンセン病ってのが出てきます。もちろんローマ時代の話だからラペルは迫害されてるものとして描かれて、最後には奇跡で病気が治るっていうムチャクチャな解決法なんですけど。
 もののけ姫でラペルが出てきましたよね、エボシの火縄銃部隊のメカニックは癩病たちなんだっていう裏側が明かされる。エボシは悪いやつだけど、けど町を発展させ、ラペルにも生きるすべを与える存在でもある、悪と割り切れない。もののけも結局最後は、奇跡が起きて大回復、っていう同じ道をたどるんですけど、Iはそれが気に食わないからもののけってすきじゃないんですよね、なんじゃそれ・・・。夢オチと同じレベルですそんな終わり方って。

 別にもののけに限らず最後には超奇跡、なぜかわからんがセカイは蘇り緑がかえってくる、みたいなのってロープレとかでもよくあるんですけど、納得いかねーーーー。EVAもそうといえばそういう終わり方ですね。個人的にこういうのはしないように気をつけようって肝に銘じよう。


 でもわかるといえばわかるんです、物語に深入りしすぎて、なんか後味悪い終わり方をさせたくない、みんな救いたい、って自分が思ってしまって、大奇跡だ!!ってやっちゃうのは。優しすぎるっつーのか。特に絵を描く人はそう思ってしまうのかも。コトバだけの物語なら、みんな死にました。って冷徹な終わらせ方もできるんですけど、絵を描いてると顔を見てるというか、知り合いになっちゃうので、結局は死にました・・。みたいなやり方が忍びなくなっちゃう。



 


 

2016年1月1日金曜日

2008 テイルズ ハーツ


 まずこれだけは言って置きます。ソーマエボルブは別にどれを選んでもいいんですが、シングの最初のエボルブで爆炎剣、そして星塵絶破だけは必ず習得すること。エボルブに対して説明が殆どないのですが、赤い色のソーマは技をあまり覚えません。初心者は赤は避けるのが無難。パラメータなどは別にレベルでなんとかなります。最初の爆炎はほぼ唯一の使える火属性技なのでこれがあるとないとでは大違い、Iは何もしらずにこれを取り忘れて火が使えなくなっちゃいました。星塵絶破はこのゲームは終盤に覚える技が使いみちが悪くて、次元斬、みたいなこの技を待ってた!みたいなのが無いんで、星塵絶破だけでクリアすることになります。弱点からのコンボで普通に4万とかいくのでだいたい2回はめれば終わりです。全体としてヌルゲーなので星塵絶破を封印すれば難易度調整可。


 DSテイルズの完成版といった感じのゲーム。システムはテイルズリバース、デスティニー2みたいな2Dテイルズが帰って来ました。2Dテイルズ好きにはげーすーたのしたのしです。またTPがなくて、アタックゲージみたいなのがあれば技出し放題のリバース仕様なのでこれもすげーたのしたのしです。技を連発でコンボを入れられます。初めてマニュアル操作でバキバキコンボを入れたくなるテイルズとなりました。戦闘システムは非常にグッド。歴代テイルズの中でもかなり素晴らしい。ただ裂空斬系のバックドア技っていうのか、背後に回る技星塵絶破、というんですが、これが強力すぎてほぼこれしか使わない。空中コンボなんか狙わなくてもこれの連打で勝ててしまうのはバランスブレイカーです。それに主人公が圧倒的に技に恵まれてる気がする・・・。いっつもこれが問題になるわけですが、縛りプレイでもしない限りコハクとベリルの出番はないです。コハクは中途半端に何も出来ません。リーチが短すぎる。ベリルは魔女っ子ですがあまりにも打たれ弱いし、主人公の技が属性攻撃できるので魔法の出番はあまり無い。特に今回召喚系の術も無い。クンツァイト、イリアは好き好き、ただこも毎回テイルズの問題なんですがCPUがめちゃアホで足手まとい。これだけはいつまでたっても改善されません。



 ストーリーはキャラクターはデスティニーリバイバルって感じで主人公はちょっと抜けたネアカの熱血少年、茶髪のスタン君でして、僕っ子の魔女っ子、怪力で薄着の姐さん、などベタを揃えています。ちょっと問題は回復担当が、イケイケのあんちゃんであり、ヒロインが黒髪であんましカワイクないってとこですね。個人の趣味の問題かも。でもヒロイン役がなんか薄い気がする・・・。やっぱ回復担当は普通におとなしめの清楚な女の子っていうベタベタのベタがベタに落ち着くんじゃないかって思いますね。仲間になる順番の問題でむしろ脳筋キャラが回復担当なんですがこれは・・・。♂キャラにナース!とか言われてもえぇー・・。って思う。
 やっぱし他の完成度が高いだけにヒロインのコハクのキャラが薄いのはあいたー。って感じ。そういうわけではデスティニーはルーティもフィリアもしっかりキャラがついてたなという感じがするのですが。コハクのキャラが薄いのはいきなり心がぶっ壊れて感情を失うってのもあるけど、当たり前のことしか言わない普通のいい人だからですね。困ったヒトは助けたい、街の子供も助けたい、みんな諦めずに頑張って欲しい。唯一の見せ場は結構きつめに拷問されてS心に火をつけるくらいw
 
ただ物語としてはかったるいというか・・なんというか。特に後半は説教じみてきてて、ほんとにお人好し感が腹立って来ます。あいつも殺せない、こいつも殺せない、ソーマは戦いの為にあるんじゃない、信じることが大事だにゃー、繋いだ絆がうんぬん・・・。うるせぇ!!って思いますねw ソーマは武器の形をしてんのに戦う為じゃないってめちゃですそんなん。セカイをすくわにゃならんというのに、他人を傷つけちゃいけないのだ~~、強行突破はだめなのだ~~、みたいなことで、こいつらセカイ救う気ねぇだろってくらいうだうだします。ズバーっとスキップしたくてたまらない。

 それとこれはふと思ったんですけど、敵を倒したと思って油断したら実はまだ生きてて不意打ちをくらう、1人仲間が減る、っていう一連の下り、これこすられすぎじゃないですか?いい加減学習しろ。ちゃんと止めをさせ。って思いますねw このゲーム同じような轍を何度も踏んでる気がする・・・

 あとところどころ無茶な流れがある気がする、ベリルは雷鳴山なんて昇ったら死ぬよ~~!!って散々言ってたクセに、なんと山頂付近には自分の生まれ故郷があると言い出します。!!??
 あと違う方向に行こうとするとこっちじゃないな!って言ってくれるのですが、なんで初めて来たはずなのに方向を知ってるんだ貴様!裏切るな!って感じw


 それとテイルズには超お約束だったお料理系のシステムがごっそり削られて、回復石。なる石にエナジーを溜めて自動で回復となりました。これで料理をつくる必要も素材を集める必要もなくなり、ひじょーーにすっきりしたシステムになると思いきや、ソーディアンシステムのような、ソーマという武器を強化するために結局素材を集めることになるのであった。しかし装備は武器とアクセサリだけで武器は固定で、装備品にカネがあまりかからないので、まぁまぁってとこです。素材を集めて武器を育てるってのは、もはやデフォルトスタンダードになったのですね。
 素材がまっぷに死ぬほど落ちてるので銭集めもなかなか楽。


 アニメムービー版と3Dムービー版があるのですが・・・これは誰得?ムービー見たさに両方買うやつはいねぇでしょさすがに・・・。今思えばポケモン赤と緑ってのはAKB商法のような偉大な発明だったんですね。だって同じゲーム2本も買うなんて普通じゃありえねぇもん。しかしガキはだまくらかされてるってのはわからずに、それ以上に青、ピチュウ、金、銀、とかわされましたもんね。えげつない商法だ・・・。


 ちょっと関係ない話なんですが、ゲームに暴力、犯罪。みたいなレッテルカードが貼られるようになってるんですが、誰一人違法行為をしないRPGなんてどうやってもムリなんだから犯罪レッテルって何!?RPGにかぎらず誰一人何一つ違法行為をしない品行方正をモットーとした物語なんて絶対に面白くないでしょ、なんじゃあそれ。


 エンディングのイラストコハクの目がズレてる・・・、描き直しです普通。手書きだから直せないからって・・・手抜き・・・