2016年1月20日水曜日
洋塗り
いわゆる洋塗り、ワタシが勝手にそう読んでるだけですけど、日本以外で主流の塗り方です。つまるとこフォトショ塗りなんですけどね。ほぼフォトショだけで絵を描く。フォトショは線画に弱いのでこういう線をあまり意識しない、伝統的な西洋画っぽいタッチで書かれます。逆に日本のはギャルゲ塗りが主流で、線画、がほぼすべてといってもいいくらい、線、がジャパニーズスタイルってわけです。
ギャルゲ塗りはヒジョーにテクニカルで疲れます、線を綺麗にきっちり書かないといけないので。洋塗りはヒジョーに楽です、適当に色を置いてそっから自由に考えればいいというわけ。時間的にも洋塗りのほうが速い。ギャルゲ、萌え系のイラストって実はめちゃ時間食い虫です。
線トレス、とか二段陰、境界線とか特殊な用語使ってるのはほんと日本のイラスト業界だけだと思います、パーツごとに全部レイヤーを分けたり。もともとアニメ塗りを同人作家が進化させていってギャルゲ塗りになってるのでアニメの用語でイラストが描かれてるのですね。日本のプロのイラストレーターってほぼギャルゲ塗り系の作画で、洋塗りのイラストレーターなんて殆ど思い浮かびませんね。それだけギャルゲ塗りこそ絵なり、ってくらい人気が高いのですわね。特にキモヲタに。キモヲタは金払いがいいので、セカイはキモヲタを中心に回り始めておる、カネを出すやつの為にセカイは動くんだなって実感しますね、カネを払うやつの為にみんな仕事するし・・、テレビつまんない、って言ってるキミ、テレビにカネ払ってる?ってことです。胸がイタイw
厚塗りと洋塗りってのもワタシ的にはちょっと違ってて、日本の厚塗りってのはSAIの水彩筆で色を混ぜながら描いてるやつです、洋塗りはフォトショですので、基本混ぜてなくて重ね塗り、ですね。ペインターの厚塗りもあるのですけどあんまペインター使ってるヒトみませんね。慣れるまで大変なんですよね~。海外のイラスト雑誌みたいなのはペインターで描かれてますね。海外ではアニメ塗り、ではなくMANGA ARTIST、って言われてます、日本の塗り方。ただギャルゲ塗りをフォトショで再現してるだけで本来のそれとはちゃいますね。そしてなんか下手w MANGA風・・・・。
フォトショ塗りの独特の薄い感じってのはすぐわかります。ペインター塗りはアナログとほぼ変わらない、色が絵の具よりも彩度が高いですけどね。リアル絵の具はあんな高い彩度は出ない。
時に最近中国勢のイラストのレベルがめちゃ高いのをご存知ですか?チャイニーズ絵がメチャ上手い!なんでかなーと思ったら、これはチャイニーズ独特の権利感のゆるさでして、貪欲に?日本のマニュアルとかそういうのを、ネットに公開したり、詳細なメイキングを共有したりしてます。さすが共産主義者!!共産主義のいいところが出ましたね、そういうわけで、ぐんぐん中国のイラストのレベルが上がってます。けど芸術ってのは絶対そういうオープンな社会のほうがいいんですよね、みんなラファエロの絵を写生したり、ベートーヴェンの変奏曲を作ったりしたもんです、権利権利!!ってゼニゼニ言い出すと、そりゃどうしたってレベルが落ちて来ますよ。
長々としゃべってきましたが、ワタシはただ今厚塗り主体のマンガを制作中だってことですw なんか3DCGだとかZ BRUSHだとかテクニックに走るのにうんざりしてきたので、それにいくら頑張ってもハリウッドとかにまったく敵わないな、と感じましてん。