2016年1月18日月曜日

1962 ムーミン谷の仲間たち   THE INVISIBLE CHILD

オリジナルタイトルはDet osynliga barnet、 The invisible child、透明な子供、です。邦題は原題とは一切関係ないですね。
 
 ムーミンノベルの6作目。これは今までのムーミン小説と違って短編集で構成されています。中編ッて感じですかね。表題作の透明な子供、ニンニの話、ニョロニョロの秘密の話などなど。

 トーベが50才くらいの時の話ですから、テーマは死とか孤独とか冒険とか、やや暗めって感じがしないでもない。ことごとくムーミンってのはやっぱり型、にハマるのを拒むというか、一般論の逆を行きますね、孤独の素晴らしさ、とか当てもない流浪の良さ、モノを貯めこまないでどんどん失くしてしまうこと。みたいな。いまでこそこういうテーマの取り方はある種普通になりましたけれど1960年台といったらベビーブーマーがノリにノッてるヒッピーとかロックンロールの盛り上がってる時代ですこんな時代にこんな、こというかね!?ってくらい真っ向から対立してますね・・・ん?いや、むしろ対立してないのかも・・・、ヒッピーも物質的生活から離れようみたいなこと言ってたし・・、いつのまにかカウンタカルチャーのはずなのに、ゼニゲバ主義のチャラいやつと同じようなことになってしまったのですねヒッピーってやつは。
 
 ある種ムーミンはカウンタカルチャーなんですけど、ムーミン的な生き方を選ぶのは結構勇気がいりますね、今日は屋根のない家で寝よう、夜空をみながら眠るのだ、みたいなこと。北欧っていう寒い場所なのにこういうことを考えるのですね、もっと南のイタリアとかエジプトなら放浪の旅も楽しそうですけど。

 今たまたまNFLのプレーオフやってますけど、めちゃ寒いってとこばっかなんですね、なんでわざわざ寒いところに都市を作ったんだろうか?って思いますよね、フロリダとかに大都市を作ればいいのにニューヨークなんて激寒いですわ。デンバー、シカゴ、ワシントン、なんで寒いとこばっか