2016年1月8日金曜日

ハリウッド 映像王国の挑戦 ~スター・ウォーズとILMの40年

http://v.youku.com/v_show/id_XMTQzNjkyODI3Mg==.html


 ILMのドキュメンタリーっていうよりはスター・ウォーズの紹介用のドキュメンタリーテイストのPVってとこですかね。
 けどILMだろうがなんだろうが、結局やってることはあんまそのへんのアニメーターと大差ないですね、やってることはっていうか作業自体は。昔はCGのソフトの性能の差、バカ高いソフト、ハードの圧倒的能力、ワークステーション、スパコン、ってのでアマチュアとプロは雲泥の違いがあったわけですけど、今では確かにレンダリングの速度とかは爆速なんでしょうけど、ソフトは大して変わらないし、ちまちま、3Dソフトでアクションをつけて、フォトショップでワコムのペンタブで修正修正、動画編集ソフトで合成ってのは別にそこまで差はないです。どこのスタジオでも、機材の差、ってのはそんなないんだなって感じがしますね。ILMだからって3Dモニターみたいなミライのモニターがあって、実際に粘土でこねるようにしてモデリングができる、みたいな夢のようなテクノロジーはなんにもないです。地道な作業やってるなぁって感じ。毎日ラッシュを見て、ミーティングして・・みたいなのもどこのスタジオでも全く同じ光景ですね。


 けどILMですら、最近のCG丸出しの映画は、もう時代遅れになりつつあるって気づいてたんですね、でもだからってリアリティを追求したいから実写を増やすってのはそりゃ前に戻ってるだけですもの。この特撮のプロのヒトのいう通り、なんでもかんでもCGってのはなぜかヒトを無感動にさせるし、何か新しいやり方、が必要なんだ。ってのは痛切にそう思います。今更また実写で人形つくって手間暇かけてってのは別に新しくもなんともない。


 このドキュメンタリーもそうなんですけど、なんかしょうもない予定調和の努力物語みたいな型、にあてはめようとするのが鼻につきますね、結局はクリエイターのたゆまぬ努力によって作品は作られてるのだ、ほらこんなに頑張ってるでしょう?だから応援しましょう。みたいな。

 Iはなんの努力も必要無いのに、結果が素晴らしいものがあったらそっちのほうがいいと思う。新しいやり方、ってのは努力ってものを必要なくさせるものかもしれない。プロってものが存在しなくなる方法かもしれない。クリエイターを必要としないものかもしれない。それこそまさに、新しい やりかたですわね。
 Iはたぶん新しいやり方ってのはそっちだと思う、たぶんほんとはみんな映像、を見たいんじゃなくて、感覚が欲しいんじゃないですかね、セカイ、の感覚・・・


 こりゃダメだな、って思うのは、ILMの社員はスター・ウォーズのファンで構成されてるってことですね、子供の頃からSWのファンで!就職出来てハッピーだ!みたいな奴。こういうやつが文化を衰退させるんですね、だってそういう奴がまったく新しいものに挑戦するはずないもの。SWが大好きなんですもの、大好きなものから抜けだそうとするわけない。
 SWなんてクソ以下だ、オレならもっといいものを作れる、そういう野心溢れるヒトじゃないと。こんなイエスマンばっかり集めてたらダメですわ。黒澤明のフォロワーが日本映画をダメにしたし、宮﨑駿ファンがアニメをダメにしたんです、ほんとは。にわかファンもたちわるいですけど狂信者たちは尚たちが悪い。