2016年1月12日火曜日

1999 ヴァルキリープロファイル  

 このゲームはプレステ版のPSPリメイクで、レナスとついてますがムービー追加のHD版で内容は同じみたいです。

 初心者向けへのアドバイスコーナー。

まぁ最初はやり方がさっぱしわからんゲームですが、大事なのは初見でいきなり上手くプレイしようとしないことです。とりあえずムチャクチャにプレイして煮詰まったり、バッドエンディングを迎えた後で、あぁそういうことだったんだ、ってもう一回プレイするようなゲームですね。真のエンディング、普通、バッド、と3つあるので、ゲーム作った側もそれを勧めてるのでしょう。それにハードモードはダンジョンも全然違うので違うゲームみたいに遊べるようになってます。

 それでも大事なポイントいくつか。
・道具や武器は売ってない。まずオカネシステムがない。じゃあどうするかというに、拾ったガラクタを神聖な力でマテリアライズするのです。さぁ意味がわからんですねw そぉいうぶん投げたゲームなんです。つまり神族であるヴァルキリーさんは、外界のものを使えないので、それを神界仕様にアレンジすることでアイテムに出来ます。その際マテリアルポイント MPを仕様するものなり。MPはマジックポイントではない!これがドラクエFFくらいしかやらないヒトにはわからないとこです。MPはオーディン先生に媚を売ることでもらえます。これもさらにイミフでしょうけど。
 まずこのゲームのセカイはオーディンっていうふうに北欧神話がモデルでして、まず北欧神話って何!?っていうヒトに殆ど一切説明しません。すげぇ。
 もちろん北欧神話知ってるよね?っていう感じでシナリオ作ってますけど、信長の野望じゃねぇんだから知らないヒトもいるでしょう。北欧神話では死んだニンゲンはヴァルハラ、という戦士たちの聖域みたいなところに魂が送られます。実際はヴァルハラと神界では違うんですけどこのゲームではヴァルハラと神界は同じ。主人公の役割は外界で勇者(を殺して)をヴァルハラに送り込んで、ヴァルハラでオーディンの手助けをしろというわけです。っちゅーわけで仲間のニンゲンは全員死んでるのです、その魂を現実化させるためにヴァルキリーがマテリアライズ、現実化させている、ということ。
 ラグナロクまで頑張れと言ってますけど。ラグナロクというのは北欧神話独特のシステムでオーディン達神族はラグナロクというセカイの終わりで滅びる運命を先に知らされているのです、本当の神話ではラグナロクでオーディンも死に、トールはヨルムンガンドという大蛇にやられ、ロキは裏切り・・・ってこんな説明やってたらいつまでも終わらん!
・戦闘中のコマンドはセレクトボタン セレクトボタンから魔法を使うと全体がけを行うことができるし、回復魔法も使える。魔法が使えるのは魔術師のみ。魔法は本でしか覚えない、ヴァルキリーは魔法が使えない!
・剣や槍は前衛にしか攻撃出来ない。弓、魔法は後衛から後衛に攻撃できる、だから隊列が大事。このへんはロマサガと同じ。ヴァルキリーは弓も剣も両方使える。ヴァルキリーは最後まで仲間にいるので鍛えて問題ない。
・スキルはサバイバル、が大事でこれでHPが上がる。また!人物特性、をスキルポイントで強化できて、これで勇者値が上がる。勇者値をあげて神界に送り込む。それでオーディンに媚びを売ってMPとアイテムをもらう。どんどん強い勇者を育てて送り込み、神界で勢力を伸ばす、これが大きな流れ。
・イベントがぶん投げていて、変な終わり方をしますがかっこつきで、こういうわけでこのヒトは死んだのですが、ヴァルキリーがヴァルハラでこいつを仲間にしました、ということが省略されてると思って下さい。それにしてもぶっきらぼうな感じです。余白を残すっていう言い方もありますが。
・妖精がバトルについていろいろ教えてくれますが、最初はちっともわからないと思います、けど魔法はガードされない、というのは覚えて、魔法でまずガードを崩し、後はガチャおしで叩く。当たってないな、って思ったらタイミングを変える、くらいでいいと思います。空中コンボ入れたりするのは慣れてからでOK。
・ダンジョンはアクションゲームテイストです。しゃがんでXボタンでスライディングができる、晶石を固め打ちするとヴァルキリーをふっ飛ばして大ジャンプできる。宝箱は爆発することがある。宝箱は開ける方向がちゃんとあって裏からだと開かないし、反応する場所が結構シビア。持ち上げて投げると中身が壊れるので慎重に。
・アーティファクト、はオーディンのモノなので返せ、と言ってますが、基本がめてよい。とくに初心者は逆だと勘違いすると思いますが、初心者こそ積極的にがめていくほうがいい。オーディンの言うことなんて全部無視してもいいです。
・マップでスタートボタンを押すと死にそうなニンゲンの声が聞こえる、基本そこで死にそうなヒトを看取ると仲間になる。あるいはダンジョンが見つかってそこのボスを倒すとアーティファクトが手に入る。忘却の洞窟というのはランダムダンジョンで初心者は手を出さなくていい。
・新しく仲間に入ったやつはレベルが低いし、武器を持ってない。道具生成で武器を作って、経験玉でレベルをみんなと同じくらいにしないと一発で即死する。これはハードなシステムのようでよく出来たシステムで経験玉で新しいキャラもすぐにみんなと同じレベルにできる。これはグッドアイデア、他のゲームでも採用してほしい。くれぐれもヴァルキリー1人に経験値をぶっこまないように。
・武器やアクセはぶっ壊れる、破壊確率があるものは慎重に使うべし、というか使うな。アーティファクトは特殊効果があるものが殆どで、ワンキルや属性耐性などがある。特になんとかスレイヤー系。は種族をワンキルで、ドラゴンを倒すのに必須。あるとないでは天と地、もし壊れたらリセットのほうがよい。特に中盤の魔導学院の塔みたいなんから急にザコが強い。
・イージーモードは特にイージーではない。イージーなのではなくて短くコンパクトにされてるといった感じ。アイテムが少ないので逆にむずいとも言われる・・・
・ムリ、と思ったら攻略サイトに頼るのも決して負け犬ではない。それくらい、何に手を付けたらいいかがわかりにくいゲームです、配列返還だの、知らないヒトにはムリだろって気がする。



 ラスボス攻略
ロキの倒し方なんですが、ロキの前に、フェンリルとなんとかドラゴンがいるのですがフェンリルはいいとしてなんとかドラゴンのほうを倒せたらロキは同じ倒し方でやれます。
 が!普通にプレイしてたらこのなんとかドラゴン・・・ちがった今調べたら、ブラッドヴェインというやつ、なんでこいつだけ北欧神話のネーミングじゃないんだ?ともかくこのブラッドヴェインすら倒せないでしょう。
 勝ち方はどの攻略サイトも同じみたいですけど、スキルでガッツとオートアイテムをセットし、100%ユニオンプラムをセットする。これで死んでも高確率で蘇り、誰かがオートアイテムで蘇生をしてくれるものなり。で、ここまでしか書いてないサイトが多いのですが、マイティパワー的な呪文、これが味方全員にバイキルトみたいな呪文で実はえぐいぐらい強力です、そして相手のガードダウン、もかける。これで3倍はダメージ出ます。あとは決め技連携で数ターンキル。ガードダウンしないと魔剣グリムでもダメージ0でした、レベルが低いから?レベルは45あれば勝てると思います。
 ガッツとオートアイテムなんて無い、ってヒトは諦めましょうw っていうか攻略サイトを使ってなきゃこのアースガルドにたどり着けてないでしょうしね。
 普通にプレイしてたらロキはめちゃ強い。けど倒し方さえ知ってたら3ターンくらいで倒せるという、バックドア系のボスですね。
 裏面までやろうと思ったらエンディングのムービーでフリーズしやがったので諦めましたw さすがトライエース!この詰めの甘さよ! あとカウンターのスキルが30まで上がるのもバグなんかな・・・。
 けどいつかリトライするかもしれん・・・ハードモードで。Aエンディングを目指して使いたいキャラ使えなかったし、ほんとは龍と人魚使いたかったのに、いつのまにかアリューゼ、レナス、ジュン、ジェラードというまったく気に入ってないメンバーになってしまった・・。
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雑談コーナー


 Iこのゲームのオリジナルプレステ版持ってましたが投げてしまいました。なんとなくゲームがしたくない時期に突入したのもあるし、Iプレステ1とどうも相性が悪くて、スーファミ世代にはあのロード時間が長いのがめっちゃ腹立つし、メモリーカードも高くて買えず家族で共用でメモリ的にもきつかったりなんだりと、まぁいろいろな理由があって今回リベンジとなりました。
 こんなゲームだったっけ?とまったく覚えてませんでしたが、まぁトライエース先生ってやつは、斬新というかものすごくセンスがあるぶっ飛んだゲームを作りますよね。ロマサガもひじょーにクセのあるゲームでしたがヴァルプロもかなーーりのなまりとクセ、ブルーチーズのようなうっ、と来る感じと独特の魅力があります。それでもロマサガに似てるって気がしますね、なんとなく。シナリオの自由な感じ、戦闘のノリ、フォント。システム自体は全然違うけど。ロマサガは別にトライエースでもなんでもないですが。

 このゲームイラストっていうかグラフィックがものすごい、綺麗・・というよりは、クセがあってなんかセンスがある。この作画!センスに溢れてる、誰なんだろ?って思ったら吉成鋼っていうアニメーター、エヴァの原画の吉成曜の兄貴なんですって、弟の曜のほうも参加してるんです。一体いつのゲームのいつの話をしてんだって話ですが。
 でもなるほどね!って感じ、線の描き方はイラストレーターじゃなくアニメーターのそれなんです、線が気持ちいい。やるじゃねぇかーず。このヒト絵が上手い。この時点ではまだまだ未完成ですけどセンスがあります。吉成曜を知ってるヒトどれだけいるんですかねー、いわゆるアニメーター、で絵のうまさ、センスでいうと今の世代、金田伊功というスーパーアニメーターが昔いたんですが死にましたし、駿氏も引退ですので、現役では一番上手いと思います。アニメ映画を見ていると全然おもんないけどそのシーンだけハッ!とさせられるシーンがありませんか?だいたいそういうシーンはそういうスーパーアニメーターが描いてるのですね。ナウシカの巨神兵ビームのシーンとか、耳を澄ませばのスカートのシーン、量産型エヴァのシーンなどなど。
 特に金田伊功の部分はものすごいよくわかります、つまりいいカットは金田伊功ですw すげー勢いと禍々しさ、この禍々しさ、どくどくしい感じってのがIが好きなアニメなんですが、そういうのはほんとなくなりましたねーー、綺麗でツルンとしてる。もっと作画崩れギリギリの勢いのある絵を描くヒトはいないのか・・・まぁ中国に発注してんだからそんな作画するやついるわけねーけど・・。ちなみにIが一番好きなアニメーターはビル・タイトラというディズニーのファンタジアで悪魔を描いたアニメーターです。ゲロ巧。日本では知名度はイマイチですが、海外ではアニメーターというとタイトラってくらい、えげつない天才です。Iが勝手に思うのですけど、あのハゲ山の悪魔がアニメーターっていう職業が労働者からアーティストへと変わった瞬間なんですよね。

 話を戻して吉成曜ですがテレビEVAではそんな作画すげー上手い!ってシーンはあんまし無かったような気がするんですけど・・・、まだ未熟だったんですかね。ともかく吉成曜は上手です、たまに絵を見て、あれ!?すごく上手い、今の時代に珍しいって思うとだいたいこのヒトにぶつかる。 
 このヴァルプロの絵はペインターで書かれていてこってりした感じも独特ですね、フォトショ塗りとは違う。このこってりねとっとした感じが兄のほうで、さっぱりした洗練された線を描くのが弟のほう、ややポップな感じ。すぐにわかりますね。しかし兄弟で仲良くデザインなんてきもちわりぃ兄弟だ・・w 
特にフレイの帽子がIはお気に入り、この質感とデザイン・・、ごくり。フレイはもともとは♂のカミサマで最も美しい神なのですが、女神になってしかも緑のボディコンと変な帽子をかぶっているという。誰が考えたのか知らないけどグッドデザイン。
 でもヴァルキリーのレナスがなんか、バタ臭いというか田舎娘っぽくてカワイクない・・・。白髪のおさげという、金髪ロングというベタベタを避けたのでしょうけど、ん~~~・・・。これは違う気がする・・。

 まとめますけど、このゲームすごい完成度だと思います、めっちゃよく出来てる。声優も豪華だし、音楽もなんか90年台っぽくて好き、特に美術はトップクラスですね、ダンジョンのジャンプしないと見えないようなところのグラフィックまですごーい丁寧。これってどういう描き方をしてるんだろう・・・。適度に意味もなくグロかったり、ダンジョンごとの個性の出し方も秀逸。ゲームバランスもなかなかどうして、適度にヒヤヒヤ感があって素晴らしい。そして予定調和じゃない思っ苦しいストーリーもIの好み。ほんとーにレナスがカワイクないのだけが唯一の欠点、フレイを主人公にして同じゲームにしておくれ。


ネタバレ警報。


 ネタバレですけど、最後にスーパーパワー発動でセカイに緑が戻り、まるっとすべて解決っていうこのエンディングだけは非常に気に食わないですね・・死んだやつまで蘇るし・・・えぇ~~~なにそのハリウッド的ハッピーエンド・・・。

 PSPではムービーが追加されてんですけど、そんなおっぱい重視した鎧ありえねーだろ、ってくらいレナスがやらしいカッコをしてる以外は特に必要はない。鎧でガードしてるのに太もも丸出しで何を守りたいのかわからん・・。

 超蛇足ですけど、スクエニって今ギャルゲーみたいなの作ってるんですね、テレビでスクエニでCM打ってて、もろギャルゲー以外の何者でもないものを宣伝しててちょっとビックリ。これがメディアに露出しない硬派なスクウェアさんの末路か・・・。時代ですね。まずスクウェアがCMを作ってるのが違和感ですもの。