さてネタ探しというか下調べで仏像などを調べてみました。
ワタシ日本史専攻じゃなかったので仏教とか日本史ってあんまし詳しくないのですよね。特に仏教史ってやつはまったく門外漢なのですごくよくわかった。
日本ってやつを歩いてるとこれは一体なんじゃい、ってものがたくさんありますよね、代表的な例が地蔵。
地蔵って一体なんなのかってことをワタシは初めて知りました。
なんで仏教っていうのは釈迦が作ったものなのに、釈迦以外にもなんかごちゃごちゃたくさんの神々がいるの??っていう基本的な疑問もわかりました。
密教ってのがちょっとオカルト気質で、そのオカルト派が現代まで続いてるんだなぁってのもわかりました。まぁでもオカルト派閥ってのは絶対にどこの宗教にも存在するんですよね、それが好きなヤツってのがいるんですよね。やたら教義を複雑にしてみたり、これは秘密の・・とかこれは奥義であり・・、みたいに秘密主義を取りたがるもの。
オスカー・ワイルドが言ってましたが、危険でない思想など、およそ思想と呼ぶに値しない。というのと同じように、カルトでない宗教なんて、宗教として価値がないってことなんでしょう。どっぷりハマりこんでなくても、なんか理由付けとか、設定とかで、作家っていうものは、こういうオカルトチックな素材を流用してますしね。何百年も生き延びてるコトバとか名前ってのは、それだけでなんか独特の力を持ち出すものですし。
以下リサーチ情報。
如来
如来とは 如=真実。 真実から来た者、という意味。真実より生まれし者。最高ランク。
仏(ブツ)=悟りを開いた者(基本的に釈迦のこと)
菩薩 悟りを得て如来になろうと修行している者で、如来の弟子であり、将来如来になることが約束されている者。弟子の最上級。
薬師如来(バイシャジャ・グル=Medicine Master)
阿弥陀のアミは無限、の意味。
弥勒(マイトレーヤ)、は遠いミライに出現することが予言されている如来。
マイトレイヤは慈悲、の意味。(釈迦に救ってもらえなかった人を救いに来るから)
盧遮那仏(如来)=大日如来 太陽神から連想で生まれた如来、巨大なのが特徴。奈良の大仏もこのルシャナ仏。
ヴァイロシャナ=All SHINE、全てを照らす者。密教ではすべての仏はこの大日如来の変化にほかならずあらゆる者の中心、唯一神的扱いであり、曼荼羅の真ん中に座っている。
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菩薩
文殊、普賢菩薩。 釈迦の右腕と左腕、文殊は知恵、普賢は行動をつかさどるらしい。文殊は獅子に、普賢は白象に乗る。
地蔵菩薩=クシチガルブハ 釈迦が死んでから弥勒出現まで、56億7千万年は如来がいない世界であり、地獄ー餓鬼ー畜生ー修羅ー人間ー天上の六道を輪廻して苦しむことになっている。
それを救うために、地蔵菩薩は僧形の姿をして人間を救ってくれる。
*修羅道=妄執によって苦しむ争いの世界
地蔵信仰が進んだのは、地蔵が地獄まで人間を救いに来てくれるという、貧しい者の味方であった為。経典やらを知識を持たない一般民衆には阿弥陀が浄土に連れてってくれる気がしなかったのかも。
・地蔵に赤い前掛けがされているのは、育たずに死んだ赤子の救済を願掛けしている。
・龍樹=ナーガルジュナ 3Cごろに実在したといわれる僧で密教の開祖と言われる。
・観音菩薩=アヴァロキテシュバラ 観音とは、その名を念じるだけで、その音で衆生を救済してくれるというところから。
観音は、インドの神からの影響を受けて作られた菩薩といわれていて、その為、千手千眼、12頭、など、とにかく手や頭が増えるというインド神話のソレを受け継いでいる。ハヤグーヴァ(馬頭観音)のように、怒った顔が3つのやつになったり、はたまた女になったりと、変幻自在。
・三十三 インド神話から三十三は神秘的な完全数的扱いで、三十三観音のようにその数字をあてられることが多い。
・清水寺の観音 願掛けをして清水寺から飛び降りるとその願いが叶っていれば無傷で生還し、死んだとしても成仏が出来るという伝説により、自殺スポットとして有名になった。清水の舞台から飛び降りるとは投身自殺するってこと。
・現世利益と浄土 現世利益は病気にならないとか長生きできる、みたいなこのRWでの利益、浄土信仰とは死後の世界で輪廻を解脱出来たり、良いところに連れてってもらえるという死後のセカイの利益。
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・密教とは?
仏教の一派でいわゆるオカルト派。呪術や魔術的な方向に進化、古代インド宗教を受け継いでいる。どこの宗教にもこういう一派がおる。
真言、陀羅尼、などの魔法を唱えて火をくべたりする。
真言=mantra
また魔法を唱える時に印を結ぶ、仏と同じ印を結ぶことで仏と一体化が出来る。
印=ムドラー
・密教のマンダラ(元は丸、球という意味)、は胎蔵界(母胎のような安らかなセカイ)と金剛界(ダイヤモンドのように完璧な世界)の2つで出来ていて、二枚のマンダラで一組にすることもある。それぞれに別の世界で別の神がおる。
・明王 大日如来の明呪(マントラ)の力を具現化した、対攻撃用のヤツ。孔雀明王を除いて憤怒相である。
不動明王=アチャラナータ 明王の代表的存在であり、大日如来自身の変化の姿であるともいわれている。
武器は倶利伽羅剣といい、倶利伽羅龍という龍がまきついているから倶利伽羅剣という。他に羂索=投げ縄、も持っている。
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天 DEVA だいたいはバラモン教などの異教の神々が仏教に取り込まれたもの。如来や菩薩の手下。
・梵天=ブラフマー バラモン教の最高神 梵とは全て、の意味。
・帝釈天=インドラ インドラの武器がヴァジュラ(金剛杵)
金剛力士=仁王 釈迦の守護神であるが、しだいに仏教全体の守護神となった。阿吽、の2体が作られることが多い。
・四天王、の中で一番強いとされるのが多聞天=毘沙門天、としてピックアップされて信仰もされる。
・12神将は薬師如来を守る12の夜叉のこと、それぞれに武器を持っているが一定しない。
・十羅刹女 普賢菩薩の手下の、元鬼の女たち。法華経は女人往生を解くから女が手下。
・二十八部衆 観音の眷属であり手下。代表的な天部、善神などがだいたいは所属している。オールスターの全メンバーといったところ、風神雷神を加えて三十にすることもある。
12天 天部の代表(オールスターのレギュラー?)
・帝釈天=インドラ
・火天=アグニ
・焔魔天=ヤーマ=閻魔王 ヤーマとは平等、という意味
・羅刹天=ラクシャーサ
・水天=ヴァルナ
・風天=ヴァーユ
・毘沙門天=ヴァイスラヴァーナ
・伊舎那天=大自在天=シヴァー神
・梵天=ブラフマン
・地天=プルシヴァイ
・日天=スーリヤ
・月天=カンドラ
八部衆 天を守る種族別。ガルーダなどの鳥人間、ナーガなどの龍、マゴラカなどのウワバミなど、人外もおる。
・大黒天=マハーカーラ 元はシヴァー神の変化だったのだが、だんだんと太っていき、富裕の神大黒となった
・鬼子母神=ハリティー コドモを育てる神、たくさんのコドモを連れている
・聖天=歓喜天=ナンディケスヴァラ セックスのカミサマ。象の顔を持っていて、抱き合った姿や、顔が2つあるように描かれる。エロ神様
・韋駄天=スカンダ 俊足随一の神
・荼枳尼天=ダーキニー 死者を食らう鬼であった神。どういうわけか狐の精とされて、稲荷神社の神となった。
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仏教の宇宙観
無色界ー色界ー欲界、の三段階に分かれていて、人間がいるのは欲界。欲界はさらに六道に分かれている。
道=ガティ
色、とはつまり物質、のことであり、無色とは物質を超越した世界。
その世界の中心に、須弥山=スメル、と言われる山がある。
・明神 仏教からみた日本の神々のこと。