2017年6月24日土曜日

1999 To heart

 いわゆるギャルゲー原作のアニメなんですが、ワタシが思うに、この作品の絵面、ってのはその後の。いわゆる萌え絵系の描き方ってのをかなり左右してると思います。このスタイル、ってのの延長線上にだいたいのスタンダードの絵面、が決まってますね。

 ケイエスエスなんてアニメ会社聞いたこともないけど、やたら作画がよく出来てる。元はゲームなのでアクアプラスのデザイン力を褒めるべきなのかも。同時代のと比べるとこのアニメはえらい時代を先取りしてるというか、すごい役割を演じています。割りとリアルちっくな絵面が流行りだった90年台半ばから、萌系とちょいリアルをうまぁくブレンドした絵面だと思います。
 内容はごく普通のギャルゲー以外の何者でもない。

 美少女ゲーム、ギャルゲー、恋愛ゲーム、エロゲー、学園アドベンチャーゲームとありますけども、エロゲーはいいとして他は何が違うのかよくわかりません。ただ今の美少女アニメよりもかなり青臭いというのか、清純派ですね。
 おきまりの爆乳キャラみたいなのもいないし、キャラ設定もギリギリぶっ飛んでない・・そうでもないか・・メイドロボとかいますし、ともかく設定がわりとおとなしめって気がします。ただ、大きなコドモの方々に媚びてる感じはあんまなくて学園恋愛ドラマって感じですね。美少女アニメというとむしろエロ寄りって感じがするし、ギャルというとコギャルっぽい原宿系な感じがする。


 ちょっと調べたところこのケイエスエスっていう会社はエロアニメも作ってる美少女アニメの会社だった、らしい、なんと今では蒸発w 存在してるのかどうかもわからないということにw ものづくり集団ぽくていいですね。

 塗りはいわゆる二段影なんですが、90年台っぽいですなぁ。今ほんと見なくなりましたねー二段影のアニメって。重たい感じがするし、手間もかかるからなんでしょう。だいたいこの手のアニメって結構作画が崩壊するものですけど相当クオリティ高いです。実はちょっといい話もある。