2021年10月14日木曜日

 2016  i am Brian Wilson Beach Boys ブライアン・ウィルソン自伝

  不安と創造力は同じもの、何も無いのに不安を感じることが出来る人は、何もないところから物語や歌を作れるはずだ 


ビーチボーイズというと、ワタシの中では、アメリカそのもの、アメリカのバンドと言えば?と聞かれたらビーチボーイズと答えます、未だにレッチリではなくてビーチボーイズ。


 けれどビーチボーイズは、謎の多いバンドです。謎だらけだと言っても良い。その主たる原因は、ビーチボーイズの天才作曲家であるこのブライアン・ウィルソンが謎の人物だからです。


 医者に30年近く洗脳されていた、あるいはもともと気が狂っていた、重度のジャンキー、アル中、肥満、などなど、嘘か真か、虚々実々。

 

 この催眠をかけられたいた、とか、洗脳されていた、とか、やっぱり本人に原因が9割あるとワタシは思いますね、X Japan、オセロの黒い方、トム・クルーズ、マンソン・ファミリー・・・、催眠や洗脳ってのは自分からされに行かない限りそうそうされるものではない。もちろん強制的に監禁されて、薬物漬けにされたとかそういうことなら話は別ですが、そんなアメリカのグアンタナモ収容所みたいなこと普通の人はあまりされないでしょう。


 洗脳されていたが、まともに戻った、と言われても・・・、いや全然やべーやつだけどな、と思います。洗脳されていた、人間は、明らかにすぐまた洗脳されますもの。


ただビーチボーイズでブライアンだけがやべーやつというのは間違いでして、まぁこの時代のアーティストは全員ですがどっぷりドラッグに浸かりきっていて、デニスはアル中で酔って溺れて死亡、カールはヤニとドラッグで肺がんで死亡、マイクはスピリチュアルにどっぷり、瞑想だなんだとほざく始末、ついでにいうと親父は典型的DVクソ親父。

 という具合、まぁまぁ早めにウィルソン兄弟は死んでおるのです。フィル・スペクターは殺人容疑で牢屋行きして、今年コロナで死亡してますし、一番やばいやつであったブライアン・ウィルソンはまだご存命でいらっしゃる。


 でもワタシはそういうものだと思う、普通に生きれない人間だから、ミュージシャンであり、エンターテイナーであるわけです。マリリン・マンソンじゃないですが、犯罪者になるか、アーティストになるか、の二択。


 「Good Vibration」の生まれた理由は?


マリファナでリラックスしていたから。


 なんて正直な。昨今、ぶっ飛んだ突き抜けたトリップ感を持つ曲が少ないのは、骨の髄までドラッグでずぶずぶっていうミュージシャンが少なくなったからなんでしょう。自分のカラダを犠牲にしてまで、歴史に残る名曲を生み出す、ということじゃなくて、ドラッグに頼らないと生きていけないタイプの人間だからこそ、アーティストなんだってワタシは思うし、ワタシはそういう破滅型のアーティストが大好きですね。そういうぶっ壊れたやべーやつが見たいだけのために生きてるとも言える。

 日本ではそういうアーティストが少なめなのは、そういう人間がいないのではなくて、そういう人間を社会的に抹殺するからですね、「社会の恥」として存在を抹消しようとする、アメリカは未だに、「勝手に死ぬなら勝手に死ね」、っていうところがあって、そこはアメリカのひじょーに良いところ。

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 ビーチボーイズというバンドは、ほとんど身内で組まれたバンドで、ウィルソン三兄弟と、いとこ、そして友達、の5人組。ウィルソン三兄弟が、ほとんど顔が同じなので見分けがつかない、そしてもちろん声も似ている、それによって、誰が歌ってるのかもわからない。これがビーチボーイズの独自のハーモニーであって、他のバンドには絶対真似できない。三人兄弟でない限り。まず三人兄弟って現在少ないですから。

 この家族ぐるみのバンドってのもアメリカだなぁって気がします。そして必ず確執があって揉めるんですよね、ジャクソンズしかり。

 そりゃもめるよ!って話だと思う、家族ってのはカネの管理をするには最悪の母体ですから。揉めないわけがない。殺人で一番多いのは身内といいますし。


ビーチボーイズをさらに初心者お断りにしてるのは、曲のクオリティの変動がめちゃくちゃ激しいのです、歴史的名曲もあれば、カスみたいな曲もたくさんある。こんなのカネを取って売っていいクオリティではないってアルバムもたくさんあります。


ブライアンは片耳がもともと聞こえなかったらしく、それがブライアンの作曲のスタイルになってと思います、横の広がり、じゃなくて、縦のハーモニーなんですね、対位法、和声法、音の縦の並びが大事なスタイル。どんどん単純化されてる最近のポップミュージックではこの縦のハーモニーのスタイルってのはほとんど聞かれないですね。

 ミュージシャンには実は耳が不自由って人が多かったりします、もちろんベートーヴェンは難聴、ブライアンも片耳、フランク・シナトラも片耳、確かシュトックハウゼンも片耳しか聞こえなかったといいます。そういうことって実は多くて、失うことで逆にセンスが敏感になるってことが大いにある、目や手が不自由な絵描きなども多い。



 大衆ってのはアホですから、「最近の曲は全部同じように聞こえる」、と文句をいいつつ、斬新で新しいものが出てくると、「意味がわからない」、って文句を言うんです。大衆が本当に求めるのは、いつだって、「新しいように見える、本当はまったくいつもと同じもの」です。実験、が出来るのは成功者の特権、金がなくては実験は出来ぬ。



 この本自体は、ブライアンの語り、みたいな体裁をとっていて、時系列などもめちゃくちゃ、思い出した順に書かれてるって感じなので、ちゃんと整理されてもいずにビーチボーイズの全体像ってのはぼやーっとしかわからない。でもやっぱり本人の語ったことってのがそれが嘘っぱちであったとしても他の人間から聞く間違った情報よりも断然大事です。


 ワタシも、最高の一曲をあげるなら?と聞かれたら

「God only knows」か「Good Vibration」と答えますね。ブライアンの1,2フィニッシュ。どっちも、狂気に堕ちるスレスレのエクスタシーみたいなものを感じる、そんなヒリつくような限界ギリギリの状態で作られているのに、曲にはとてつもなくポジティブなエナジーに満ちてる。何万回聞いても震えるほどすげぇ!ってなる曲です。真似しようと思っても絶対ムリ、発狂する寸前まで自分を追い込める天才にしか作れない曲ですわ。


 




2021年10月13日水曜日

FGO セイレム 

  さて、FGOのメインシナリオをもりもり消化していて、セイレムをクリアしたんですが・・・



 いや!こりゃひどい。結論先に言います、読まないでスキップするべき。


これまでの中でも最低のシナリオでした。なんでこんなことに・・?とにかくひどいです、これはワタシの好き嫌いじゃなくて、シナリオの出来がめちゃくちゃ。悪口ばっか言ってても仕方ないので、改善策を考えて今後に活かしましょう。


 物語の流れとしては、宗教的なキチガイばかりの村に監禁されて、魔女裁判的でどんどん人を処刑していく環境でどんどんみんなSAN値が下がっていき、最終的に、アビーという無垢な少女に「外なる神」が降臨して、戦うことに・・・っていう流れです。

 これはまぁ良いです、いっつもそれじゃん、隔離されたクローズド・サークルでみんな狂気に陥って・・っていう批判もあるけどそれはまぁ仕方ない、そういうスタイルだといえばそうだし、Fateに限らず最近はこのタイプのストーリーがめっちゃおおい。何か閉じ込められた環境で狂気に陥ってバトルロワイヤルっていうの。つまりエログロ、ですね。平和が長く続きすぎると、退屈すぎてどんどん猟奇的なものを求めるようになっる。


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 まず第一に「無垢なる少女」、の悲劇、っていうパターン、これ、もう時代遅れも甚だしいです、いったいいつまでそれやってんの?ナウシカじゃあるまいし。無垢な純真な少女、は?このアビーという主人公が全然共感が持てない。「純真な少女」は救われないといけない。幸福にならないといけない。なんで?

 ずっとアビーは被害者面です、あの子を助けてあげて、無実な人を殺さないで、ひどいことしないで、なんかすごいムカつく。とにかくひどくイライラする。なんなんだこいつ。

 美少女で純粋無垢な子供を主人公にするってのはシナリオとして最悪だとワタシは思います、それってもう最初にバッドエンドに出来ないってオチを言ってるようなものじゃないですか?

 子供は純粋だったけど、めちゃくちゃに〇〇されて無残に〇〇されました。なんの救いもありませんでした。って終わりには出来ないじゃないですか?そして敵が、「絶対悪」になってしまう、子供の女の子殺そうとしてくるやつを、どうやったら魅力的な悪役に出来ますか?

 こういう目的があった、こういう志があった、というフォローを入れたって、女の子供殺すやつを、オーディエンスも誰も許さないでしょう。

 これがとにかく一番の悪い点「主人公がムカつく」 それだけで話が全然入ってこない。どんだけシナリオがめちゃくちゃであっても、主人公さえ、魅力的でさえあればなんとかなってしまうもの。つまりはエンジンです、このシナリオエンジンがはなからぶっ壊れている。

 ナウシカは、魅力があるのです、なぜか?まずナウシカは全然無垢じゃないです、普通にキレて人を殺したり、めっちゃ差別もする。そして他の人が嫌悪する蟲を愛する。何より、自分でなにかを変えようと行動する。

 

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第二のポイントはとにかく都合が良すぎる、ご都合主義すぎる。設定がめちゃくちゃすぎる。

村は隔絶されていて脱出出来ない

お約束どおり通信は出来ない

村は特殊な環境で能力が使えない

記憶を操作されていて思い出せない

歴史、過去も改変されている

未来も改変できる

別の宇宙から干渉を受けている

でもある特定のキャラはその制約を受けない


 ちょっとまってくれ!!なんでもありがすぎるだろ??そんなミステリーってありますか?さんざんトリックや謎をふっておいて

「記憶を改ざんされていた!」

 こんな種明かしってあるかよ!ふざけんな!って話です、夢オチと同じです。さらに過去も未来もすべて変えられるんならなんでもありじゃん、何それ??

 設定があまりにもひどい。さらに処刑されても仮死状態になる薬を飲んでいたから大丈夫・・いやいやいや・・・、小学校低学年かよ、なにそれ・・。

 記憶や狂気で証言が間違っているってもうミステリーの根幹から崩れてる、それじゃ謎になりません。読む気が失せる。


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 第3はストーリー全体で無駄が多すぎる。


キルケーというギリシャの魔女、聖書に出てくるシバの女王、なども登場するんですが、それぞれの物語が単発で全然絡んでない。本当に関係ない人の関係ない話がぶっこまれているって感じで、シナリオとして無駄でしか無い。全カットです、そういうゲームという仕様上仕方ないと言っても、もうちょっと工夫しないと駄目です、まじで途中で全然関係ない話をされる。

 さらに劇中劇という、主人公たちが旅芸人となって、劇の中で劇をやるっていうのも、それももうやり尽くされておる・・・。聞き飽きた展開です。またこれか・・・、だいたいどのロープレも一回はあります、なぜか劇に参加することにぃ!?ってやつ。

 ようするにハムレットなんですけど、ハムレットのようには全然効いてない。なんとなく魅力的そうなギミックを挿れてみただけって感じ。

 

 全体として当然、クトゥルフをベースにしてるんですけど、クトゥルフ的な雰囲気の魅力ってのが全然ない、ただたんにグロかったり残酷なだけ。そしてクトゥルフ知らん人はどうすりゃえぇねん、っていうフォローもない。突然、外なる世界の神が降臨します・・・なんて言われても、はぁ???って感じだと思います。

 言うなれば、美学、が無い、ラブクラフトはホラーですけども、どっかホラー的美しさみたいなものを残してます。

 単純に文章が下手でもある、無駄なセリフばっかり。


 バシッと言ってしまいますが、才能、が無いです、この脚本。物語って作曲と同じでほぼ単なる才能の問題ですから、努力でどうなるものでもない。向いてないってことです。





1976 ダーティハリー3

  ダーティハリーの3作目。


イーストウッドってこの時期からおじさんだけど、ずっとおじさんですよね。50年近くおじさんのまま。

 若作りしようとして、めちゃくちゃになっていくパターンはあるけれど、若いのに激渋で、ずっと激渋ってのは少ない、かっこいいおじさんってのは、なかなかいないものです。いつまでも若い、よりも、かっこいいおじさんになりたいものです。やっぱ山田康雄はいいなぁ。


 今回のDHでは女性新人刑事とコンビを組む、って時点で結末は読めたようなものですが、そこはDH、お涙頂戴みたいな、野暮なところがない、いつだって、ボガーン!!!って一発で仕留めて終わりです。ごちゃごちゃしゃべらない。けどシリアス一辺倒ってわけではなくて、ハードボイルドギャグみたいなものもあります。

 

おい!


ボガーーーーン!!


終幕。


 セリフというのは少なければ少ないほど良い。これはいつだって見習いたいものです。

2021年10月6日水曜日

1973 新釈漢文大系 38 史記1 本紀上

  なんか最近軽薄な、何も考えずに読める、見れる、系のものばっかりだったので、どっしりしたものが久々に読みたくなって「史記」を読み始めました。


 史記のダイジェストみたいな本はいくらでもあるんですが、全訳はかなり少ない。この新釈漢文大系、は原文、読み下し文、翻訳文、さらに用語解説が詳細にあって、めちゃんこしっかりした本。翻訳というのはこうあるべしっていう本ですね。


 ただ1973年と古いし、文章が当然のことながら漢文調なので、かなり読むのはきつい。ネットで調べようにも漢字が出てこない。ここがネットの弱いところでもある。


 本紀、とはつまりダイジェストで、ササッと、王朝の全体の流れを時系列に書いてあります。だから春秋戦国、など複雑極まる時代は、〇〇が死んだ、XXが勝った、XXが滅びた、みたいな単純な事実の羅列でなんのこっちゃまったくわからぬ。

 この本紀上では伝説の皇帝、半分龍?半分人間、の化け物が王だった時代から、秦の崩壊までを扱っています。


 けれども、始皇帝、の扱いだけが別格でほとんどが始皇帝の記述と言ってもいいですね。殷の伝説的悪王紂帝、を武王が討って周王朝ができた。ってことなんですが、このあたりもまだまだ半分伝説半分事実、みたいなところで、ほんとかなぁ?って感じ。

 紂王も悪として誇張されすぎてる気がしますし、武帝が完全無欠すぎます。実際いたんだろうけど、実際とはかなりかけ離れてると思われます。

 周王朝が衰微して春秋戦国になってようやく、本当の歴史、が始まります。特に戦国、になって、急にすべてがリアルになる、ようするに何万人殺した、何万人殺した、っていう殺戮のオンパレード。急に数字が出てきてハッとしますね。歴史ハジマタ・・・


この春秋戦国っていう、戦乱の時代が中国では550年続くのですね。


550年!? シンジラレナーイ。550年も常に戦争状態だったら、やっぱおかしくなってしまいますよ、もう完全に狂ってると言っても良い。


 それを始皇帝が統一するわけですが、始皇帝が一人で覇道を極めたというわけではなく、始皇帝の曽祖父昭襄王、が秦をすでに列強での最強国にしていたので、始皇帝は、最後のまとめ、を行ったという感じです。


 秦、という国は、山奥にあって、山に囲まれて唯一通れる入り口がカンコクカン、という要塞となっており、さらにそこも、崖に囲まれた細い一本道となっていて、守るにしてはまさに鉄壁なのです。いくら他の国が100万の合従軍を作っても、要塞で防いで、さらにそれも突破されたら狭い通路に誘いこんでそこで潰してしまえばおしまい。どんだけ大軍を動かしたところで、軍隊が動けない地形なんです。航空兵器の無い時代にはまさに最強。

 だからがっちり守りつつ、じわじわ領土を広げて、ついに統一をしたというわけのようです。だがそのじわじわ、に550年がかかった・・・。


 始皇帝というと悪逆無道の暴王と名高いですが、それは一面的見方で、冷徹な合理主義者というタイプのようです。経営者に向いていますね。そしてこれが一番民衆に嫌われるタイプでもある。

つまり「老人は社会の役に立たないから殺せ、障害者も生まれたら始末しろ」

 こういうことを言うタイプだってことです。プラトン、ナチも同じようなことを言って、現代でも批判されております、始皇帝も同じこと。感情、ではなくて法、で国家を運営しようとした。

 現代でもまったく同じことですね、合理的で正しい選択は弱者切り捨て、命はかけがえないもの、みたいな感情論で袋だたきにされる。結果、感情論が勝って、経営が傾いて破滅するというわけ。


 始皇帝が感情に流されるタイプだったら当然戦国の統一にも失敗するに決まっているわけで、それを非道で残酷と批判するのは、まさに感情論でしか無いです。始皇は非情、だから成功したので、キレイゴトばっかり吐いてるやつがなにか成し遂げたのを見たことがない。始皇帝が優秀な人間だったのはまず疑いない事実。

 

始皇帝最大の悪行として知られる「焚書坑儒」ですが、これも一理あります

「学者というのは、昔は良かった、ということしか言わない、口先だけで文句を言うだけで何もしない、だからすべて本を燃やして、学者を埋めろ」

 つい昨日、気候変動研究がノーベル賞をとってて、気候変動は科学で実証された、政治家たちはアホだからそれを認めない、と文句を言ってましたが、文句を言ってないでオマエが行動しろ!って話。なにかを知ったところで、行動しないのだったら何も知らないのと一体何が違うのか?そんなやつら全員埋めろってことです。

 めちゃくちゃでもあり、合理的でもある、行動と結果を求める、政治家、始皇、の判断。

特に本を全部燃やして、歴史、を抹消する、っていうアイデアは斬新ですよね、どうせアホだから歴史や本なんかから何も学ばない、歴史を無くせという・・・


 ただ晩年に差し掛かると明らかに始皇帝は痴呆になっていき、不老不死の真人になりたいとか、むちゃくちゃになっていきます。これがワンマン社長システムの怖いところ、秀吉も同じようなことになりましたが、まさに自分が冷静に判断して処刑しないといけない人間になっても、自分が優秀で全てを仕切っていたために、周りにはぼんくらのイエスマンしかいなくなっていて、誰にも止められない。


 始皇帝はたしかに、英雄であります。無能じゃなくて英雄、であったがゆえに功罪どっちも計り知れないほどある。始皇帝の名が政、っていうのがまさに名は体を表すですよね、政、に正解ってのは無い。なにをやっても批判される。

2021年9月18日土曜日

MTG  イニストラード ミッドナイトハント

 この前イニストラードのカードを紹介したけど、あれって旧イニストラードのリストだったみたいですね、新しく出るイニストラード・ミッドナイトハントとは別物。紛らわしい!道理でなんかカードが古いと思った。


 ミッドナイトハント、がスタン変遷と共に導入されましたが、ぱっとみた感じでは、カードパワーが弱いですね。でも現在の環境全体でカードパワーが抑えめになってるので、使える、便利そうなカードもあります。エルドレインみたいに禁止カード祭りになることはまずないって感じですね。あーこれ、禁止カードだな、ってのが一枚も無かったです。


注目カード。


冥府の掌握  黒2 2マナ2ライフでクリーチャーを殺せる 新時代のマストカード

食肉鉤虐殺事件 黒2X  Xマナ 全体除去 +ライフドレインまでついてくる超便利エンチャ リアニとも相性抜群

月の帳の執政  赤4 ドラゴン  手札入れ替え 死んだ時ダメージ  ドラゴンデッキを更に強化

不自然な成長 緑5  タフネスパワーが倍になるという脳筋カード 5マナというのが良い、ただマナ制約がきつい・・・

ヴォルダーレンの末裔、フロリアン 赤黒1 3/3 先制攻撃  ドローソースになる吸血鬼 

ドーンハルトの主導者、カティルダ 緑白 2マナ 全ての人間がマナ能力を持つようになる マナブースタ

年経た枝指  緑黒X X枚クリーチャーを墓地に送り込むというリアニ爆発能力 コンボデッキのキーになりそう 唱えた時、なので打ち消しにも強い

日没を遅らせる者、テフェリー 青白2 今回のプロモカード 能力は複雑だけどハマれば強力 だけど昔の3マナのテフェリーみたいなゲキヤバ禁止カードではない

月皇の古参兵  白  クリが出るたびライフゲイン、さらに降霊もする、ライフゲインで起動する系デッキの主軸になる、1マナ!白ウィニーに光明。

心悪しき隠遁者 青1  サクりで打ち消しとしても機能し、降霊も優秀 明らかに入れ得カード

復讐に燃えた絞殺者 黒1  変身での呪い?が非常に鬱陶しい、抜群の嫌がらせカード サクリデッキにピッタリ

敬虔な新米、デニック  白青  墓地を呪禁にする珍しいカード でも色が白青なのがいまいちか・・?黒白、黒青だったらいいのに


 一番よく見るようになるのは明らかに冥府の掌握でしょうね、2マナでクリ除去。2ライフでも安い。宝物ドラゴン対策にも絶対に入るカード。


 特定の強いカードというわけではないんですが、ゾンビ、サクリデッキには豊富にカードがラインナップされていてどれを使うか迷うくらい豊富、これは黒が明らか飛び抜けて強くなる。ミッドナイトって言ってるし。

 全体として速攻が弱い環境なんで、マナドライブからの大蛇デッキってのも見るようになりました。原理主義から比べると確実にパワーダウンなんですが大蛇は打ち消し不能なのが嬉しい。

 現在一番速いデッキでも6ターンキルなんじゃないですかね?エンバークレイブがあった時は普通に4ターンキルだったので、遅いデッキに出番が回ってきておる。黒に全体除去がいっぱいあるので、コントロールで白の存在意義がないですね。黒絡みが非常に多い。赤単がこんなに弱い環境も珍しい。


 宝物ミッドレンジ、サクリゾンビ、緑青マナ、がトップメタって感じですかね。次点で白ウィニー。ただ白はドローソースが無いから全体除去一発で終わりがち。が、どのデッキもめちゃくちゃ強いって感じではないので、デッキリストはカオスです。バランスが良いとも言える。

2021年9月11日土曜日

1989 バットマン 映画

  バットマンの映画の第一作目らしいです。


ワタシバットマンには全く詳しくないんですが、色々驚きがありましたね、バットマンってあぁいうなんかコウモリ人間的なモンスター?なんだと思ってたんですが、ただ金持ちのボンボンが科学兵器で武装してるだけなんですね、つまりコスプレ・・・、だとしたらあのデザインセンスやばない??


 あとジョーカー、この映画ではジャック・ニコルソンがキャスティングされてますが、なんか特別な能力があるわけではなくて、ただの悪い普通の人間です。ワタシは勝手にバットマンってもっとアメコミっぽい荒唐無稽なアクションだと思ってたんですが、わりかしファンタジー色は薄めなんですね。


 この映画監督はティム・バートンがやっていて、全体的にイラストっぽいというか、マンガ、アニメっぽいので絵的にはおもろい。ストーリーはまぁアメコミなんで、ご察しの通り。でもこれは批判してるんじゃなくて、いいと思います、アメコミのスタイルですから。昨今のなんか社会的なメッセージ入れたろう、悪役にも実はこういう過去があって・・・みたいなのは鬱陶しいですものね。回想入れだしたら映画は終わり。


 いつからバットマンはなんかジョーカーが悲劇的な悪役で・・・、みたいなダークヒーロー路線になったんでしょうね?ワタシ確かダークナイトも見たのですが、なんのこっちゃなんにもわからんかった。


 じゃあ原作読んでみよっかなとも思うんですがアメコミってこっちと文化が全然違ってて、会社が作品を作ってて、いろんな人がバットマンを描いてるみたいなことなんですよね、だから無数に作品があって、どう読めばいいのかわからん。

1935  The Adventures of Tintin The Blue Lotus 青い蓮

  タンタンシリーズ5作目。


 舞台は満州事変当時の香港、上海、という、世紀末のロンドンと並んでもはや伝説的にありがちな時代設定。そして日本だけはこの時代をモチーフにしない時代。


 当時の香港はまぢで、魔窟、魔界、って感じで、あらゆる良からぬものがいかに中国から搾取してやろうかと策謀をめぐらしているという状態、さらにアヘンが大量に出回り、ジャンキーが歩き回るという、ファンキーな世界だったようです。


 アヘンを大量に輸出して大儲け、なんて大英帝国クズすぎない??アヘン戦争、なにこの正義の欠片も無いやつが勝ちまくる感じ?って歴史の教科書で思いませんでしたか?やってることは完全にギャング、といよりも、ギャング、マフィアというのは大英帝国の商売を見習ったということですね。


 その策謀、の極地、が「満州事変」、ってことになるわけですね。でっちあげで鉄道を爆破して、それを口実に占領する。清々しいくらいクズです。

 というわけでもちろん悪役は日本人で、日本人がいやらしい悪人として描かれているんですが、昨今、日本人が悪役になってるのってあんまり見ないので新鮮ですね。


 現代だったら当然日本人が味方で中国人が悪役になるでしょう、要するに欧米にとって敵か味方か?ってことなんでして、結局こういう「現実」を舞台にしたものってのは本人の利害関係でしかなくなってしまうものです。だから私は「現代」を舞台にした作品って好きじゃないですね、創作の余地が少なすぎる。何をどう描いても絶対どっかから苦情が来ますしね。


 内容もコミカルではあるけどもかなりエグくて、要するに暗殺合戦ですね、毒殺しようとしたりされたり、常に暗殺者に狙われるっていうお話。当然警察も掌握されていて・・っていうやつです。そして悪役であるミツ・ヒラトは割腹自殺して死ぬ。まずミツ・ヒラトって名前がおかしいですし、あんまり日本ってのをわかってないってのが随所に見られます、しかしこれが1935年のヨーロッパが持った日本の印象ってことです。

 また中国人を差別しまくってる白人も登場したりして、非常にセンシティブな問題ばっかり。これ今だったら発禁処分なんじゃないのかしら・・・?


 立川談志が言うに

「警察が不祥事を起こすってのはいいことなんです、誰かが不祥事で問題になってるってことは、まともな警官が多数派ってことですから、全員がマフィアとぐるなら不祥事なんて起きませんからね」


 確かに。


漫画としてというよりも、当時の雰囲気、ってのを知るには非常におもろい本です。