2015年6月10日水曜日

1984 never ending story

 ポンツカで藤原先生がコスプレするんならファルコになりたいな、と言ってましたので、ファルコって何?ってわけでこの映画を見ました。


 ファルコっていうのはラックドラゴンという幸運のドラゴンですが、ドラゴンって言うよりは空をとべるダックスフントのでかいやつみたいなので、まだCGじゃなくてクリーチャーを手作りしていた時代の、なんだろうか・・・もっさり感w がつまっています。


 こぉいう手作りで中身がチャチな機械仕掛のクリーチャーはほんと見なくなりましたよね、最近は。ファーがすげーやすっぽいやつ。初期のスターウォーズとかもそうでしたが。たぶんこういうクリーチャーを作る仕事の人自体がクビになったんですわね。
(クソ関係ないけど仕事を辞めさせることをクビにするって、けっこうなグロな発想の用語だけど定着してますよね~、教育委員会はこういうとこに気がつかないですわね、クビにするってクビをハネて殺すってことですからね)


 映画の筋は、ありがちなやつで、魔法の本を手にしたいじめられっこの少年が最後まで本を読んでいくと、ほんの中のセカイを救うのは自分だ!って気づいて、最後にはセカイを救うっちゅう話しです。ミヒャエル・エンデ原作っちゅーわけでガキ向けの映画ですのでごちゃごちゃ言うなよって言われそうですけど、ともかくリアルの世界の方の主人公の演技がクサすぎて笑っちゃいますw そいで展開っていうかテンポがムチャクチャやぁ・・・、アトレイユの愛馬が沼に溺れて死ぬのですけど、前フリがなさすぎて、いきなり死んだようにしか思えません。登場して5分もしないうちに死んだのに感動なんかできません・・・・。

 たぶんほんとはもっとちゃんと描きたかったのだけど、映画の尺的に子供向けは90分が限度ってわけでバッサリカットせざるを得なかったって感じですかね。子供じゃなくても、集中力の限界は70分ですね、あとはぼんやり見てるだけになってしまう。

 

ファルコというドラゴンが助けてくれるのもめっちゃいきなし、でファルコがなんで助けてくれるのかもさっぱわからん。けどまぁストーリーよりも、なんかえぇ感じやなー!って思わせたいだけってところもあって、ただの沼かと思ったら超巨大な亀のモーラだったり、動く岩山だったり、みたいな・・・・向こうのファンタジーってRORにしろハリポタにしろ、だいたいネタの仕組みは同じですね・・・。


 でもやっぱゴリゴリのCGよりも子供にはこういう、人形みたいなチャチさがいいと思いますね。いきなりトランスフォーマー、とかを見ると、なんか・・・、ボクも将来映画作ろ!!みたいに思わない気がする、どうやって作ってるかの想像も出来ないし。クソみたいにありふれたセリフですけどあったかみがある気がする、ファルコにはw  ファルコの顔は確かになんか独特のキッチュさにあふれてます。


 一番気になるのはなんで主人公の子供をもっとカワイイ子にしなかったんだろ・・なんか鼻の穴が広がってて好感持てませんw まぁいじめられっこなんだからそんな超イケメンの子にしたら、こいつがいじめられんのおかしいだろってなるのはわかるけど・・・、それにしたって地味なメガネっ子とかにすりゃ良かったじゃん、あるいは女の子にすりゃ良かったですわね。

 でも女の子がいぢめられるってのはたぶん向こうの価値観ではナシなんでしょう、見たことないもんそんなの。男の子がよく便所にされてたりゴミ箱に捨てられてるのは見るけど。ただ女の子いぢめのほうがもっと陰湿でサディスティックですけどね。たぶん変態が飛びつくからナシなんでしょうな・・・・


 不思議の国のアリスはその、小さな女の子をいぢめる、っていう変態の欲望が裏側にあって、それがなんか一種の毒になってて面白いんですけど。