2015年6月29日月曜日

情熱大陸 ダンサー 菅原小春 years and years desire  ダンスと狂気と今とミライ

 長い前置きを書いちゃおっと♪ 

ダンスってのは絶対これからの時代の主要なメディアになると思うんです。メインストリームになると思う、テレビ、とか映画、に変わるくらいの。っていうのは、コトバ、で語ることってのは、理屈でものを考えるってことなわけです。
 それは理屈で考えていったら、本当にミライが良いものだったり、本当に可能性があるのだとしたら、それはちゃんとした物語を描ける。

 例えば50年台の後半に生きてたら、ミライはすげーいいものだ、ちゃんと勉強してコツコツ積み上げたほうがいいよ、ってのは、うるせぇクソババァって言いたくなるけどw実際には!その通りなんです、リアルにそうしたほうが幸せになる可能性があった。キャリアオポチュニティってやつ。



 けど今の時代にちゃんと理屈通りに考えたら少子化だし、税金は高くなるばかりだし、社会で成功して、お金持ちになって幸せな家庭うんちゃらかんちゃらってのはまぁ不可能ではないにせよ、そういう席、椅子取りゲームの椅子が少ないわけですわね。99%は銭儲けレースでは負け犬になるのは生まれた瞬間から決定事項なわけです。
 クリエイターにしたってどんなに面白い物をつくったり素晴らしいものをつくったとしたって、ジジィやババァしか客にいないなら伝わりっこない。そりゃ学校のクラスとかを見ればすぐわかります、ベビーブーマー時代には一学年12クラスくらいあったけど今は3あったらいいほうで、2クラスとかです、オーディエンスの数が6倍違うんですもん、どんなムーブメントにしたってその爆発力とか威力は六分の一ですわ。物が売れないとか言うけどそんなのクソ当たり前の話で買うニンゲンの数が少ないんだからそうに決まってんじゃんってこと。
  それは日本だけじゃない、世界的なことです、世界は老いた。
(大きな戦争がすべてを一掃でもしてくれない限り、ね?こっちの話を推し進めると全然違うベクトルに行くのでここで終わり)



 だからコトバ、で何かを語るのは、嘘くせぇっていうか、ポジティブなエネルギーを持ち得ないのですよね、どうしてもなんかネガティブで欝な映画やドラマになってしまう。テーマは自殺とか、サイコな殺人、テロ、サイバー的ななんやかんや、ってわけ。それを嫌って純愛や明るい青春物をつくってみても、リアリティがぜんっっっぜんない。





 そういうときはコトバを消してしまえばいい、コトバが消えたら、ミライが消えて、イマ、がクローズアップされるわけですわね。そしたらどれだけミライが暗くても、どん詰まりのサイアクでも、ハッピーになれる。イマが大事だ、っていうのは実はポジティブな考えでもなんでもなく、ただの現実逃避とも言えるんですけど、それでも普通のヒトっていうのは作品にエネルギーをもらいたいってヒトがほとんどでしょう、ラーズフォントリアー的な、がっくり欝になるようなものを見たいってひとはキワモノだってこってす。


 前置きが長くなりすぎましたけど、菅原さんというイマが旬のダンサーがいます。このドキュメンタリーを見れば、わぉ!すげー才能人、ってすぐわかりますね。まさにその、見りゃわかるってのがダンスの強みですよね。コトバを超えたい、ってのが今の時代のほとんどのアーティストの至上命題みたいなとこがあってダンスってのはほんと大きなストリームなると思います。森山未來氏もダンスに注力してるし、トム・ヨークも踊ってましたしね。

 


  特に下の曲の振り付けどうするか、ってのを迷って最後に決めるわけですけど、もぉ絶対そっちが正解ってIも思いました。何よりこのヒトは今の日本人にはほんと珍しい、いい目を持ったヒトだと思います。目が澄んでる・・・・


ちなみに菅原さんが踊ってる曲はYEARS & YEARS で DESIRE、ですよ。別にこういうダンスチューンの歌詞の解説は不要だと思うのでやりませんけど。


 曲のチョイスもよく見えてるにゃ~・・・。


なんかウォーターボーイズみたいなだせぇ映画でもいいけど、ダンスを主題にした青春映画的なものをちゃんとした才能人で作ったら、一気に大爆発的なヒットになるのに、映画会社ってのはそういうとこに鼻がきかねぇですね、プロデューサーがバカばっかりなんですわ。じゃあてめぇやれよって言われそうですけどw 
 ただダンサーなんて連中は、オレオレ詐欺じゃないにせよ、絶ッッッッッッ対に他人に負けたくないっていうエゴイストの塊みたいな連中ですから、才能が有るヒトは特に、だからそういう奴らをまとめて映画を作るなんてまぁディアギレフみたいな天才的詐欺師みたいな輩じゃないとまじで腹立ってくるでしょうけどね。だいたいタメ口でしゃべってくるだろうし。


 そぉニジンスキーっていう超人的ダンサーがいたんですよ大昔、イカれてしまったけど。菅原さんがポロっとダンスはもうあと5年で辞める、ココロが持たねぇ、って言うんですけどそれもわかる、ダンスってこれ、っていう答えがありえないものですから、自分の精神力でその正しさってのを支えないといけないんですよね、だからカラダが資本、みたいに思えて、ココロがぶっ壊れるってことになりがち。けどそのぶっ壊れるところと、正気の境界線、みたいなのがダンスの本質ですよね。
 もともとダンスってやつは、踊りまくってトランス状態になるっていう狂気、を呼び起こす行為そのものだから、ダンスを踊ってるやつはキチガイってのはだいたいその通りで、正気をぶっ壊すっていう快楽なんですよね。
(とかいってやめるっていいつつ続けるに決まってんだけど、でもそういうイキモノですわ、表現者ってやつは、そう言ってる時はマジでそう思ってるし)
 
だから気が狂ってんじゃねぇの?っていうヒヤヒヤ感がないものはダンスですら無いのです。ニジンスキーは完全にイカれてましたけどねw