2015年9月16日水曜日

2013 pacific rim

 簡単に言うと怪獣映画をハリウッドがパクってるだけなんですが、怪獣映画をパクってるというよりは、色んな映画のいいところをパクりまくってるっていう、悪ふざけなのか、マジでやってんのかわかりません。ロボットはトランスフォーマーだし、構図はアニメの構図をそのまんま頂戴してたり、怪獣のデザインは円谷を丸パクリ、シンクロとかロボットのシステムはEVAを頂戴してるし、下町とかのデザインはモロにブレードランナーそのまんま。キャラのデザインとか性格、セリフ回しはジェームズ・キャメロンのそれで、カットの使い方っていうか編集法は完全にタランティーノです。ラストシーンはロード・オブ・ザ・リング、そしてオチはハルマゲドン。わざと丸パクリしてるジョークなんだっ
たらいいですけど、えっ!?ってちょっと思いますよね。別にネタになってるわけでもない、パロってるってわけでもなくて、ただ単に剽窃してるだけともとれます。


 オマージュとかリスペクトって言えばいいのかもしんないですけど、構図そのまま丸パクリってのはトレーシングみたいなもので、ちょっとそれはいかがなもんですか・・・・。悪ふざけなら悪ふざけらしくもっとめちゃくちゃな映画にすりゃいいのに、小さくまとまってしまってるって気がします。パシフィック・リムっていうタイトルだし、カイジューとかいってるからしょうもないくだらなくて笑える面白いB級映画だと思ってたらじぇんじぇん思ってた感じと違いました。予算をがっちりCGに突っ込んだ普通の、ハリウッド映画でしたね。でも普通のハリウッド映画だったら別に見たくないんですよね~、しかも日本の映画のハリウッドの資金力でガチガチに補強しまくった逆輸入版みたいなのは見たくないですね、もっとハリウッド映画ならっていうか、なんか日本に無いものを見たいです、海外の映画には。独自のモノが見たいものです。ちょっとマンガとかアニメってメジャーになりすぎましたね、ほんと。アンチがいなくなっちゃつまんないです、マンガとか読んでる奴はバカって時のほうがやっぱやりやすかったなぁ・・・。




 それと金の使い方がバランス取れてねぇっていうか、中だるみが激しすぎますわ、最初の7分くらいはすげーテンポよく進むのですけど、そっから急激にスローーーダウン、って感じで、絵変わりしねぇっていうか、ローコストな映像になります。面白い部分とどうでもいい部分が激しすぎます。
 それと怪獣とロボットが戦うんですけど殆どパンチってw もっとなんか武器用意出来なかったんですか?パンチて・・・。そりゃ負けるわ。それと全般的になーんかデザインがモサいのはなんででっしゃろう。金が有るんだからもっと優秀なデザイナーを雇えそうなもんですが、ロボットもアーマーみたいなのもなーんか、バタ臭いっていうか、もちっとかっこよくすりゃいいのに。コスプレ感が満載です。もっとなんか・・・・タイトでスタイリッシュな感じにすりゃいいと思うのですけど、これはやっぱアメリカとの感覚の違いなんですかね。マッチョがやっぱ

好きなんですよね、彼らは。マッチョを好む感覚ってのはほんとまったくIは理解出来ません。細ければ細いほどよし、っていうエディ・スリマン信者だから・・。
  
 それと菊地凛子の英語が下手っぴすぎるし、ハリウッド俳優の日本語も下手っぴすぎです、怖気をふるっちゃいますね。なんかきもちわりぃ。ほんと日本語と英語ってまったくの真逆ってぐらい全然逆の言語ですよね、日本人が英語下手なのも仕方ないですよ、外人だって日本語はほんと下手くそですもん。難しすぎるんですね。


 まぁ散々文句を言ってきましたが、オカネを一杯使ったハリウッドらしい映画を見たい人には、それなりに金もつかってるしCGもちゃんと合成出来てますので、見る価値はあると思います。Iはまったく違う感じを求めてたので、あれーー?って感じでした。なんかものすげーこの

映画評判良かったのでがっかり・・・。一体何をそんなに評価してたんだろうか?怪獣映画としてものすごいよく出来ているってことなんですかね?だいたいI怪獣映画好きじゃないからな・・・。

 普通の映画としての一番の欠点を上げるとするなら、敵のキャラクターが薄すぎます。怪獣は一体なんで現れたんか・・みたいなことが一切ない、ゴキブリと同じですね。ただの害虫みたいなもん。ゴジラは人間の核実験のヘドロから生まれたとかなんとか、人間の環境破壊の裁きとして現れたみたいなことがあるんですが、この映画のカイジュー、はほんとにただの害悪だけで意思とか目的みたいなもんが無さ過ぎる。

 まぁ子供向けの映画なんでそんな深い感じは必要ないのかもしんないですね。ところで2013年の興行成績ランキングをみなさんご存知ですか?このリムは16位、かなりの当たりだったみたいです。411M$ だいたい420億円ですかね。そりゃCGに金かけられるわ、って感じ。1位はアナ雪で1259M$ 1300億ですって、最近では超大当たりですわね。二位アイアンマン3、三位、怪盗グルー?なんじゃこれ。四位がホビットシリーズっていうロード・オブ・ザ・リングの続きみたいなの。そいでハンガー・ゲーム?ワイルド・スピード、ですって。1つも見てない・・・。

 何が言いたいかっていうに、売れる映画を作りたいなら、めちゃくちゃオーディエンスのレベルを低く設定せよ。小学生にもわかるような映画にしないといけないってことです。ヒトラーの政治学です、一番理解力が低いやつに向かって演説するべし、それが大衆の支持を得る方法だと。小学生からオトナまで見れるほうが、潜在市場が一番のでかいんだからヒットするに決まってます。面白すぎる一部の人にしかわかんない映画なんて作っちゃいけないってことですわね。少なくとも、そういう映画は予算はギリギリに切り詰められるってこと。よく面白いのに成功しないとかいいますけど、そりゃそうです、面白すぎるってことは、レベルが高いってことなんですから、大衆の支持を得られるわけないです
 じゃあIみたいにオカネがしっかりかかってて、しかも面白いハイレベルの映画が見たいヒトはどうすりゃいいんですかね?映画なんて見るなってことですか。Iみたいな人間はもっと作家性が強くて、予算が少なく作れるもの、つまり小説とかマンガとかを読めってことなんでしょうね。む~、でもほんとたまにひどく面白い映画が見たくなる時がありますよね。夜中に疲れてて何もやる気しないんだけど、まだちょっと眠るには早いなって時とか。さみしくなった時とか。映画もテレビと同じように、ながら視聴をするようなものに変わってきたってことですか・・・そんな真剣に見たりしたらダメなんでしょうね。