2019年10月3日木曜日

1977  サザンオールスターズ

 最近サザンを聞いております。

聞く音楽が無くなってしまったので、今までスルーして来た音楽を聞いてるというような次第。
  
 サザンってどういうバンド?っちゅーのを説明するのはまさに野暮ってもんなんでしょうが、なんで売れてるのかっていうのはわかってきました。

 坂本龍一が「ダサい音楽ほどよく売れる」ってことを言ってました。

でもそれって当然の話で、ダサい人間が人間の9割なんだから、ダサい人間に向けたダサい音楽が売れるのは当たり前の話です。ダサい人間がかっこいい音楽聞いてたらダサくなくなってしまいますもの。


 だからといってサザンがダサいってわけではありません、むしろサザンは不思議とダサく無いんです。歌詞の内容は非常にダサい、日本っぽいって言ったらいいのか。あぁだっせぇ歌だなぁって詩だけを見たら思う感じ。そのダサさが好きな人が9割ですからね。


 しかし曲を聞くと不思議とダサくないのです、歌詞はダサいのに曲は洒脱である。なんでダサくないのだろうか?って分析すると、別にアレンジが特別気が利いててすごいってわけでも、バンドが超絶技巧のプレイヤーばっかりってわけでもない。

 当然桑田佳祐の歌唱力、にあるわけです。歌唱力っていうのも違いますね、歌唱力っていうと音圧がすごいとか、低音、高音のレンジがめっちゃひろいとかいう感じ。歌唱力というか、歌い方、ですよね、歌のリズム感っていうのか。それがすごい、ダサくない。
 桑田佳祐ってのはよくモノマネされますけど、モノマネされるほど、個性的ってことです。何がどういうのが桑田佳祐スタイルってのは言葉には出来ませんが、やっぱり抑揚とリズム感、なんでしょうね。


 サザンの曲でも桑田佳祐がボーカルじゃない曲もあるんですが、まぁ凡曲でして、桑田佳祐の個人技ですべてダサくなくなっているのは明らか。桑田佳祐に作曲のセンスがあるのかどうかはわかりませんが、シンガーとしては圧倒的です。
 あと英語の発音が特別上手い、日本人で一番ではないでせうか。英語で歌を歌わせたら一番上手い。宇多田ヒカルよりも上手かもしれん。たいていのネイティブよりも上手。クリアで歯切れが良い。

 ひっどい英語・・・、っていう日本人シンガーは死ぬほどおりますものね。こいつ一切英語とか勉強しないで、作詞家に歌わさせられとるなぁ・・あるいは、グーグル翻訳でもしたんか?ってくらいダサダサのダサな英語。特に女性シンガーに多い気がする・・。



 とにかく詩はすっげーダサいけど、音、で聞くと洒脱で耳馴染みが良い、これがサザンが売れてる理由なのでしょうね。詩がこまっしゃくれてたり、深淵だったり、複雑だったり、よかったりしたら、売れてないでしょう。