ふるーい格闘マンガです。
1987というと33年前ですか・・まぁそれよりもずっと古い空手バカ一代とかもあるんでたいして古くもないともいえますが・・
正直絵も古いし、上手でもない。
ただこの作者がすげー格闘技が好きなんだなってのは伝わってきますね。物語の流れは基本刃牙と同じです、無差別格闘トーナメント編、ボクシング編・・・、刃牙よりもこっちが早かったのか?同じくらいかな?まぁ作画のスタイル的にまったく違いますけども、最近の格闘マンガってだいたいこのプロットですわね。あらゆる格闘技が一緒に戦う最強トーナメントだぁ!!っていうやつ。
格闘技のストイックなマンガなのかな?と思いきや、古流武術の秘奥義!みたいなので決着がつくファンタジーバトルマンガでもあります。蹴りのかまいたちで空気を切り裂く、みたいな荒唐無稽アクションもありつつ、アームロックからの肘鉄、みたいな地味渋い攻撃もある。
主人公は始めっから最強、最強の古武術の伝承者であり、絶対負けない。
一度裸絞を食らって、これはどうやっても返せない!っていうことになりましたが、なんと単純に力を本気で入れたら外せました。うそーん。
マウントを取られても、指の力だけで相手のカラダに穴を空けて脱出、うそーーん。とにかく主人公は最初っから最強で絶対負けないマンガです。
ちょっと他のマンガと一つだけ異質なところがあって、主人公が相手を殺すってことですね。主人公の秘奥義を食らうと死ぬ。ふつう格闘漫画だと試合が終わればあとはめでたし、ですが、この漫画は、また殺してしまったね、っていう苦い終わり方をする。それはでも作者のこだわりらしくて曲げるつもりはないようです。
総じて・・・、よっぽど格闘マンガ好きでもない限りあまりおすすめできませぬ。
続編として 第弐門ってのがあるんですが、読むかどうかわからぬ・・・。