2016年3月26日土曜日

1969 Battle of Britain 空軍大戦略

 映画のバトル・オブ・ブリテンです。

 空中戦に完全に特化した戦争映画で、ほぼ映画の80%は空中戦で、そのうちの半分はユンカースがスピットファイアに食い物にされるというものです、ドイツ人は見たがらないでしょうねw


 でもすごく良く出来てるというか、他に空中戦、戦闘機戦を扱った映画って殆ど無いので、戦闘機好きはすごい楽しめます。ちょーラジコンぽかったりするのはまぁ60年台のご愛嬌です。でもホンモノもかなり登場するし、地上の映像の迫力はすごいです。

 それに空爆で虫のように戦闘機がたくさん飛んで来る映像ってのはほんと珍しいですね、もちろん今ではCGでそういうのはありますけど、この時代なので結構マジで飛ばしてると思うので、やっぱリアリティが違いますね。もったいなぃ~~・・って思うけど。


 スピットファイアってあんなにマットな質感の塗りなんですね、もっとはっきりした色だと思ってました、イギリス人が作ってる映画なのでこれが正解なのでしょうね、見た目では全然わからん。


 そしてとにかくナチスの制服のかっこいいこと。なんだありゃあ。革ジャンかっこ良すぎだろ。


 映画としては物語はほとんどぶつ切りの切れ切れというか、群像劇といいつつ短い時間に詰め込めるわけもなく、アクションの間にちょこっと挿入されるって感じですね。それに全員マスクするので誰が誰だかちっともわからん。
 けどそれが逆にお涙頂戴じゃなくてよかったですね。悲しいおいおいおい、っていうぬるっとした感じ、日本の戦争映画ってそういうお涙頂戴が鼻につく、けど戦争中で毎日ガンガン人が死んでく中でそんないちいちぬるぬるやってらんねぇので、ドライな感じになるのが普通だと思う、まぁ実際は知らないけど。パイロット達が基地で命令が来るまでダラダラしてるシーンがあるんですけど、すげーリアリティがありますね。そりゃあぁいう感じになりますわ。常にビシっと規律正しく待機してるはずない。



 でも戦闘機好きだけにかもしらないですけどすごい面白かったです。ひっさびさに実写の映画最後まで見たって感じ。

 絵を描くときの資料として映画を見てるからですかね、かなりいいカットが多かったです。


 ほんと爆撃機だけには乗りたくないな、って思う作品です。ユンカースは大きくて重たくて遅いので、ほんとただの的です。爆撃機を戦闘機でエスコートするってのをナチスがしなかったので、無防備のユンカースがボコボコにやられたのだ、っていうストーリーになってます。ワタシも乗るなら戦闘機がいい。


 今ではもうWW2を実体験した人間がいませんので、こういうリアリティはもう二度と出せないでしょうね・・・。退屈な時代です。