2018年3月21日水曜日

2018 二匹目の金魚 panpanya

 panpanya っていう下ネタ?みたいな名前の作家によるマンガ。おそらく女性。

 同人誌から活動を初めて商業でも出版されるようになったという、連載週刊誌出身じゃないマンガ家です。
 最近こういうタイプが増えていってるのではないでしょうか、単行本系の作家というのか。

 「君の名は」、の新海誠も同人アニメーション出身といえます、大手アニメスタジオ所属じゃなくて、短編アニメなどのコンペに出品してだんだんと規模を大きくしていったというわいけ。
 君の名は、がめちゃくちゃ売れたことにより、フォロワーが続出することでしょう。


 雑誌系のマンガが頭打ちってこともあると思います、誰にでもわかりやすく!より多くのヒトが買うように!っていう作りのマンガって、なんか説明過多だったり、ほら面白いでしょ!?っていう押し売りがイヤな感じがしてくるものです。CMを読まされている感じになる。


 企業所属じゃない利点はたくさんあります、編集者のいいなりにならないですむこと、締切を決められないこと、フォーマットを統一しなくていいこと、上がりのピンはねが少ないこと。デメリットはもちろん資金が少ない、PRする方法が少ないなどなど。


  ワタシもですけどマンガをスマホで読むようになり、デジタル出版が主流になってくると出版社を通す理由はあんまり無いです。変わって口コミがもっと重要になり、漫画読み、っていう職業も現れるんじゃないですかね、口コミストっていうのか。結局口コミが一番信用出来る、ニセモノだって投稿出来るってよくいいますけど、文章を見ればフェイクかどうかもわかるし、そいつの他のレヴューなどを見れば、あぁステマね、なんてすぐわかります。逆に、む!このヒト信用出来るっていうヒトが見つかるとぐんぐん新しいセカイが開ける。



 前置きが長くなりましたが、このマンガ、何系っていうのですかね?ガロ系とかつげ義春風、ってwiki などにも書いてありますけども、日常系xガロ っていう感じですかね、つげ義春の主人公を女子小中学生?にして暗い部分を無くして現代にブラッシュアップした感じ。ほぼペンと鉛筆だけで書かれていて、パースがぐるぐるしていて、ワープしてるような絵面です。70年台にタイムスリップしたような感じ。

 つげ義春とかが好きなヒトには絶対に面白いです。かなりおすすめ。

 作者が何者かわからないけど実はインテリな感じがします。っていうかいくつなんだこのヒト?謎ばかり膨らみます。
 このヒトもいつか、爆発的ヒットとなるかもしれませんね。

 エロ、じゃない同人作品ってのももっと出てきて欲しいものです。同人マンガ=エロマンガだと思われてるフシがあるし。

 同人ってのは語源的には、同じ趣味をもった人たちの集まり、という意味で、1人では同人とは言わないのですけど同人作家、なるコトバも生まれていて、もはや意味が変遷してます。インディーズって言えばいいんですけどね。