2018年3月4日日曜日

2000 高機動幻想ガンパレード・マーチ

 かなりいわくつきのゲームです。

ある人は20世紀最高のゲームだと言うし、普通のヒトにはなんだかよくわかんないゲーム、ある人にはペルソナ3、の原型だと思われるし、サイコなゲームでもあります。


 学園アドベンチャーフェイズ、と戦闘フェイズが存在しており、学園フェイズではクラスメートと仲良くしたり恋愛したりして、戦闘フェイズではひたすら敵を倒すというゲーム。


 戦闘フェイズが、なんかスゲー昔のシュミレーションゲームのようなチープな作りで、ダンジョン探索型ターン制バトルというスタンダードなペルソナとの大きな違いはそこです。

 ワタシはなんの情報も見ないで適当にプレイした結果、Dランクとなりました。ハッキリ言って攻略情報なしでは絶対に一周目でグッドエンドにたどり着くのは不可能だと思います。自由度が高いゲームと言われますが、自由すぎます。何をしたらいいのかさっぱしわからんし、条件開放が謎すぎる。


 あとロボットがやられると故障を直さないといけないのですが、これが本当に面倒くさい、本当にただの時間泥棒、まったくおもしろくない作業を繰り返さないといけません。とにかく面倒でワタシは完全にココロが折れました。故障を直さないでいるとバトルにも参加出来ないので必然的にバッドエンドになります。


 それとワタシはなんにも知らないでプレイしたので、いきなりパイロットを配置換えになってしまったのをほっておいたのですが、これは絶対ダメです。パイロットを降ろされてたらすぐに陳情して戻してもらわないと確実にバッドエンド。でもなんの情報もなしではわかんないぜよ・・・。

 要するにバランスは無茶苦茶です、チュートリアルはめちゃめちゃ多いのですが、それでも、要するにどうすればいいの?ってのがわかりませぬ。



 攻略情報、裏技を駆使するとまったく違うゲームに変貌するようです、ワタシは実際には見てないですけど、仲間の少女が改造人間だったり、ある人が実はクローンだったり、敵は実は悪くないやつだったり、異次元の世界が存在したり、第五世界が・・宇宙が・・・実は神という兵器だったのだ・・・、おれは人間じゃない!幻獣だったのだ!はっはぁ!しかし・・実はすべてパラレルワールドの話さ・・・みたいな調子。


 冗談みたいですがグッドエンディングのほうに向かうと、そういう超展開、スーパーオカルト鬱ファンタジー、みたいな展開になるようです。普通にプレイしてても、なんか・・・なんだこりゃ・・?みたいなことが置きます、食料難になるとコドモが餓死したり、一緒にパイロットやってるヒロインがワタシは世界を征服してやるんだ、っていう電波なことを言い出したり、幻獣はほんとに悪いヤツなのかな?と言うと暗殺されたり・・・。

 そういうなんか、気が狂ってるような世界観にビリビリくるようなヒトには神ゲー!ということになるんでしょう。そうか思い出したぞ!この時代ってそうだったわ、エヴァンゲリオンロス、でなんかクリエイターがみんなおかしな方向に行ってた時代の話だ・・ってのを思い出させてくれます。世紀末の香りがします。

 
 結構文句を行ってますが、クソゲーではありません。斬新すぎる、尖りゲーですね。マニアゲーといっても良いかも。刺さるヒトには強烈に刺さるのは間違いなし、そしてシステムもものすごい斬新、実験精神に富んでいて作り込みもかなりされてます。これをもっと一般向けに昇華するとペルソナ3になるのだなーという感じ。

 ゲームっていうメディアは作るのに膨大な予算と時間がかかるわけで、実験的システム、みたいなのがすごい作りづらい業界です、だからだいたい全部同じようなゲームになりがちだし、同じようなシステムでシリーズを続けたりばかりで新しいものがなかなか生まれにくい。ゲームで挑戦的なことをするってのは決死行なわけで、それだけでも褒められてしかるべきです。


 ワタシは何周もするほどドハマリしませんでしたが、とにかくすごいゲームであるというのは確かです。万人には決しておすすめ出来ませぬ。


 あとイラストがもっと可愛げがあればなー・・、わたしこういう80年台アニメ塗りっぽい絵面がすごい苦手なんですよね、絵面で物語がちっとも入ってこないのです。ワタシ手塚治虫もほぼ呼んだこと無いのは同じ理由なんですよね、絵面がまったく受け入れられないからどんなに名作なのか知らないけれど、何も眼から脳みそに入ってこない、角膜あたりですべてブロックされちまうのです。