2023年8月25日金曜日

2019 Avengers: Endgame アベンジャーズ/エンドゲーム

  MCU 第22作目であり、大団円って感じの映画。


 ですが、内容は、かなりローテンションから始まる物語であります。


 っていうかそこまで秘密でないと思うので言ってしまいますが、つまりはタイムトラベルものです。

 過去へ戻ってやり直す。



・・・・ワタシ的にはこれは禁じ手ですね、あー・・・やってしまったか。って感じですわ。タイムトラベルやりだすと必ずすべてがむちゃくちゃになってしまう。タイムトラベル、が矛盾だからです。

 その矛盾をどうにかするためにごちゃごちゃ理屈はありますけどやっぱこれはダメですねぇ。


 でも映画としてはやっぱり死ぬほど金かかってて、とにかく派手、物量作戦、しかも過去に戻るってのかこれまでの映画のハイライト、にもなってフリも効いてるというわけで、シリーズを追ってきた人にはやっぱり楽しいものとなってるようですし、レビューの評価もすこぶる高いし、興行収入ランキングも塗り替えることになりました。


 ふ~む・・・でもやっぱダメですね。

じゃあもっかい過去にもどって、さらにじゃあもっかい過去に戻って・・・いたちごっこですわ。


 過去に戻ってはならない

死んだ人間をよみがえらせてはいけない


 これは絶対守らないといけないこの世界のルールです。これだけは破っちゃあかんのよ。

正直私は冷めましたね。


 MCU的には、実はこの映画が第一部完、ではなくて、次のスパイダーマンで第一部終了ってなってます、ここまで見たのだし、ついでに見てみるか。

1992 天外魔境Ⅱ

  PCエンジンの看板RPG、PCエンジン最高傑作と言われております。


 PCエンジン、令和キッズは知らないでしょうが、スーファミ、メガドライブ、PCエンジンは一時期三つ巴のシェア争いをしてました。 

 といっても三国志と同じく、スーファミが一個抜け出た「魏」、的な存在であります、スーファミに対してメガドラ、PCエンジンの連合軍で戦うって感じですかね。

 スペック的にはCDを使えるPCエンジンが上回っていたようです、ただカセットは読み込みが速い、という利点がある。CDはロードが遅い。これが任天堂がずっとカセットにこだわってた理由みたいです。だがカセットは高い、CDは安い。


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 とにかくすっごい金使って作られた超大作であるのは間違いないです、声優もむちゃくちゃ豪華に使ってるし、音楽はなんと久石譲、オーケストラアレンジのBGMはまじぃ!?ってくらいしっかり作ってあります。

 さらにドット絵のアニメーションが非常に豊富で、ボスの攻撃モーションのアニメーションなど昨今のゲームでもこんな動くやつはない、っていうかドット絵でアニメーションって、地獄のような作業ですね、こんなゲームは二度と現れないです、もうドット絵職人があんまいないだろうから。

 ゲームシステムはむちゃくちゃシンプルなターン制一本道RPGです。1ターンで味方全員が動くのではなくて、一人ずつ行動が回ってくる。ただ行動が回ってくる順番は素早さも関係しますが結構ランダム、どういう計算なのかわからんが、二回行動できたりもする。


 とにかくボリュームはすごく分厚い、これが一番の特徴かも。正直こんな長いRPGほかにないかも。体感ドラクエ3の倍くらいの容量があります。とにかく長い。私は長いゲーム好きなんですが、こんななっが!って思うゲームなかなかないですね。街の数だけで50くらいあんじゃないですか?超大作です。普通に攻略するだけで65時間、攻略情報なしでは80時間行きます。

 裏面とかやりこみなしで80時間遊べるゲームってなかなかないですよ。ゼノブレイド3がそれくらい長いという噂ですが。

 バブリーですなぁ。やっぱ景気がいいってのはクリエイターにとってはいいことなんですな。

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 戦闘システムは鬼クソシンプルなのですが、バランスは良好です、ややムズかもしれません。歯ごたえ有ります。ザコ敵で急にむちゃ強いやつが出てくるのはザラ。相手が5体くらいでてきて、主人公タコなぐり、なんにもせずに全滅もよくある。主人公死んだ時点で終わりなので事故ですぐに全滅します。一回も全滅しないでクリアできるゲームが最近多いですが、このゲームは普通にやってればまず30回は全滅しますね、別に死んでもペナとかはあんまないので死に進みするのが良き。

 物理が入らない敵も結構多くて、魔法も大事です、ただなぐってりゃいいだけのゲームではない。また属性とか当たり判定とかもいろいろ考えられてるみたい。特に魔法が命中率低い、ってのがこのゲームのポイントであり、命中判定が素早さなので、素早さが非常に大事。

 魔法にあたるのが巻物、なのですが、巻物は道具なので交換することができます。これが結構いいとこで、回復の巻物を渡すことで回復役を入れ替えられますので、どいつを回復役にさせるか、など巻物の構成で変えることができます。この巻物の構成、がこのゲームの戦略です。

 それと1レベル上がった時のステータスの上がり方がおっきいです。1レベル上がるだけで戦力がまったく異なる、逆を言えばレベルが低いとめっちゃむずい。が、FF5みたいに、低レベルでも勝てる攻略法、をたまたまなのか、計算してなのか作ってあります。

 後半になるとシンプルなようでいて奥深くなってきます、自分の分身を生み出す赤影の術、豊富なバフ、デバフ、ダメージ反射、ヘイト集め、基本的にボスは普通になぐる、をやっても攻撃が当たらないかダメージ少ないので、サポートが非常に大事。正直ダメージ反射が一番安定した火力です。確実に受けたダメージの半分返すので、相手の防御無視できる。


あとアイテムと装備の持てるスロットが異様に少ない、装備6、アイテム6しか持てません、イベントアイテムとかで埋まるのでほぼ何も持てないと思ってよい。たしかにリアルと言えるかもしれんがイベントアイテムはスロット分けてくれてもいいのでは?


 中盤の後半になってきて、絹とその連れのシロ、が仲間になると急激に楽になります、というかそれまでのカブキ、極楽との二人旅は地獄。回復手段が乏しいけど敵が強いっていう典型的むずRPGのあれです。

 絹は回復役としてすばらしーのうえに、連れのNPCシロ、は目を疑うくらい強い。素早さも攻撃力も圧倒的、なんでや!?ってくらい強い。製作者が犬好きなのか、シロのおかげで急激に難度が下がります。


 終盤のボスはほとんどが超火力。一撃事故死はあるある。

基本戦略として

・1カブキが悪態でヘイトを集めて、城壁、でダメージ無効。これを維持して卍は特攻、あるいは卍切り、極楽は棒立ち(アイテム係)。

 ってことになりますが、城壁が切れたときに猛攻撃でカブキ即死、防御力0の卍即死がよくあります、正直運です、あと城壁でMP切れするので七玉というこれもギャンブルアイテムでMP回復を狙うことになる、これもかなり運です。

・2はカブキに花咲、凍龍、で凍らせて、突撃系の攻撃で一気にとどめを刺すという方法。これもまず相手が凍るかどうかが運しだい(ほとんど凍らないと思っていい)さらに凍らせるとダメージ無効というボスもいる。氷がとけた瞬間に猛攻撃、全滅もある。とにかくこれはこれは1よりもさらに運です。

・3正攻法は、レベル上げしまくって、卍だけ攻撃、ほかは全員回復、バフ、極楽はアマテラス、いわゆる常に毎ターンベホマズン、さらにラストエリクサー的な貴重アイテムを全消費するっていうやりかたです。このラストエリクサー的なやつ、一個も持って無いと一個だけもらえるという仕組みなので、アイテム無くてラスボス勝てない、詰みってことにならないようにされてます。これ無しだとまじで上限ギリギリまでレベル上げないといけない羽目になるのでは???

  

 そんくらいラスボスは強いです、バカ強、激強の部類。むかつくくらい強い。っていうかほぼ防御無視攻撃なので防具一切意味ない。裸でも最強防具でも同じ。

 行動パターンもシンプルで全体攻撃大、と全体攻撃特大を連発するという無慈悲な仕様。

 普通のゲームの裏ボス、隠しボス的な強さしてます。でもRPGってこうあるべきだと思いますね、強いからラスボス。勝てないところからゲームは始まるのです。

 こういうバチバチのレベル上げ必要だったなぁ昔のRPGって・・・ってなつかしくなりましたね。

 確かに難易度はライトユーザにはかなり厳しい。ラスボス以外にも強敵ぞろいなので心折られるかもしらん。私は夏休み利用してやったけど、普通の時間ない人には無理ポかも・・

 私は攻略情報見ながらなるべく最短でやったので62時間、レベル70でした。

 70あればラスボス倒せる。体力的にラスボスの二回攻撃耐えられる体力ないと、まじで運頼みしかない。

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 ストーリーは大和地方を舞台にした、日本風の物語。火の一族と根の一族の戦いというお話。敵が根の一族であり、だいたいの敵は植物です、植物が敵ってのは非常にめずらしー。だいたい樹は味方だろ。

 物語は、コミカルな時代劇風で、いってしまえば90年代のださーいコミカルアニメって感じですね。これは当時もダサかったような・・・、あえてダサめなのかしら・・?あと下ネタが多い、よくこんなの任天堂センサーをかいくぐったな・・・と思ったら、そうなんです、PCエンジンだからこそできる下ネタなんですね。

 作風がコミカルですが、内容は残酷非道で、結構むちゃくちゃ、人死にすぎ、ほかにもちょっとうぇっ・・・ってなる描写も数多い。のちにリメイクされたときに結構ストーリーが変えられたらしいのですが、やっぱNSセンサーにはひっかかりまくりだよね。

 絹が仲間に入るくらいから急にシリアスになる。この脚本書いてる人相当モテないんだろうなーって感じの「女性」像ですね。

 でもオタクは、こういうこんな女いるわけねーだろ、っていう理想化された?女性が好きですわね。歪んでるのですわ。

 めちゃくちゃだったり無理やりだったりな展開も多いのですが、大筋としては時代劇風の「型」にはめこんでるのでそこまで大崩れしない展開ではあります。

 ワンピースが人気なことからもわかるように、結局みんな時代劇風の勧善懲悪、めでたしめでたしぃ!あっ!一件落着ぅ!!っていう粋な人情もの、みたいなのがずっと好きですから、まぁ平均点以上はあげられますね。これやっときゃ70点はいく、ってのをおさえております。エンディングは私はちょっと釈然としないけども。


 超大作ってものは後戻りできませんから、ベタなほうがいいですよね。超大作でめっちゃとがった話にして大滑りでは目も当てられないものな・・・。テイルズとか、たまに話がまったく意味わからん・・・ってのありますものね。



 暇だったらぜひやってみるとよいですが、これは1992年にやりたかったゲームですね、当時だったらスゲーゲームだ・・・ってもっと感じたと思う。

2023年8月22日火曜日

1963-1965  Blueberry (comics) Jean Giraud ブルーベリー ジャン・ジロー Moebius メビウス  1st Navajo Cycle series

  日本ではほぼまったく知られてませんが、欧米でコミックといえば、まずタンタンシリーズのエルジェ、日本でいうとのらくろと手塚治虫を合わせたような存在。次にメビウス、ことジャン・ジローです。いわば宮崎駿と鳥山明をあわせたような存在。とにかく巨人です。アメコミのスタン・リー、デシネのメビウスですわね。

 描いた作品も幅がものすごい広いのもメビウスの特徴で、ゴリゴリの西部劇、ゴリゴリのSF、ものすごいアーティスティック、子供向けファンタジー・・・とにかく巨大な存在、でかすぎてその外形がつかめない。


 日本で知名度は低いですが、実は日本の漫画に与えた影響は甚大で、メビウスの作画スタイル、から日本の漫画の作画が変わった、作家だけは海外から取り寄せて読んでいたようです。

 その一番有名な漫画家が 宮崎駿 です。ナウシカ、の作画はメビウスの書き方だと本人が言っております。


 そんぐらい、漫画の作画、に圧倒的進歩をもたらした、メビウスの線。

けどそのメビウスの作画スタイルもずっと変わり続けております。


このブルーベリーという作品はそんなメビウスのほぼデビュー作でありライフワークでもあって、50年近くにわたって、少しずつ出版されております。

 メビウス最初期の作品ってことで、まだまだ作画は荒いですが、5巻くらいになってくると、メビウスの圧倒的作画力が発揮されてきます。

 メビウスの作画ってどんなのか?って言われると、そのスケール感です、それまでの漫画って絵がのっぺりしていて平坦でしたが、メビウス作画は、すごーく広い空間が表現される、空間把握力ですね。日本のマンガは、キャラが中心でキャラがでかくて背景はおまけ。というかコマの半分以上はキャラの顔だったりする。

 メビウスのデシネは人間は小さいが、空間がすごいひろーい。真逆のベクトルです。


 1~5巻が、第一部 ナバホ族との闘い。って感じになっております。


 舞台はたぶん1860年くらいの西部、メキシコ人の陰謀で、敵対することになった、アメリカとアパッチ族。ブルーベリーはほとんど単独で全面戦争を食い止めるために、砂漠を大冒険する、っていう西部劇です。

 フランスの漫画なのにゴリゴリの西部劇。いわばマカロニウエスタンのデシネ版ってことですね。たぶん地理的な正確さとかはめちゃくちゃ。アメコミが書く日本の時代劇みたいな感じ。

 内容はいかにも、な王道西部劇です。ただこれ1963年の作品ですからね、読んだ漫画家たちはぶっ飛んだことでしょう。嘘やん、マンガってこんな描き込むものなの??いれ1ページ描くのに数日かかるじゃん。って感じ。

 マンガを描くじゃなくて描き込む、ということを始めたのがメビウスなのかもしらん。

2023年8月21日月曜日

2019 Captain Marvel キャプテン・マーベル  スタン・リー マーベルメソッド

  MCUの第21作品 次のEND GAMEで、実質、大団円。っていう感じなので、その前フリっていう感じの作品です、直接フィナーレへとつながる「過去」の物語なので、アヴェンジャーズをおっかけてる人は見るべき映画。


 キャプテンマーベルって誰やねん、キャプテンアメリカが名前変わるの?って思いきや、まったく新しいヒロインです、最終版に突然現れるバカ強い味方、ってのは物語の構成上良くない、いわゆるデウスエクスマキナです。


 でもこれにはある事情が絡んでおります。


 マーベルの実質創始者であり、ゴッドファーザーである 「スタン・リー」に捧げられた映画だっていうことです。そのスタン・リーが映画に出演してますし。

 

 マーベルはいわばジャンプです、DCがそれ以外の漫画雑誌の集合体でこっちが老舗。そこへマーベルっていう新たなコミック雑誌が生まれた。

 そのマーベルコミックでほとんどの漫画原作を手掛けたのがスタン・リー。


スタン・リーが原作参加したコミック


ファンタスティック・フォー

ハルク

マイティー・ソー

アイアン・マン

ドクター・ストレンジ

X-Men

スパイダーマン

アヴェンジャーズ

・・・・


 全部やん!


つまりスタン・リーこそマーベルであり、マーベルはスタン・リーです。ジャンプの漫画の原作全部書いてるみたいなもの。巨人すぎる。


 そのスタン・リーが2018年の年末にお亡くなりになって、それに捧げられた映画というわけ。

 スタン・リーの作風として、それまでにはなかった、現実の社会問題を取り上げる という作風でした。Xmenが非常にわかりやすいと思いますけど、Xmenはミュータントとして特殊能力をもっているがゆえに社会から迫害を受ける、ミュータント内でも迫害してる人類と敵対するものと、それでも味方する者とに分かれる、という葛藤をテーマにしておる。

 スーパーマンみたいに、シンプルにめちゃくちゃヒーロー、敵はシンプルにめっちゃ悪いやつっていう構図にしないで、構造を複雑化させた。アヴェンジャーズも基本そうです、みんな一枚岩にしない。これがいわばスタン・リースタイルですね。


 もう一つ マーベル・メソッド という、作画の方法もスタン・リーが開発したと言われてます。

 これは簡単に言うと、作画担当には、おおまかなプロットだけを教えて、細かいセリフは作画が終わった後に入れる、という方法です。

 これは漫画や絵コンテを描いた人にしかわからんと思いますけど、脚本のセリフをちくいち入れようとすると、絵コンテとかカットのつながりがしゃべってばっかりでぎくしゃくすることになります。

 よく漫画でセリフばっかりってのがありますが、それがまさにそれ。脚本を書いてそれに合わせて作画すると、テキストばっかりの絵作りに陥りがち。小説原作の作品とかもこういうことになりがち。説明多すぎる。

 だから絵のつながり、ページ全体としての絵、のレイアウト、動画であればカットのテンポを優先して、セリフは後から考えたほうが、絵、が良くなるというわけ。

 これはもちろん、スタンが多忙すぎて、細かいセリフが出来上がってなかったので、とりあえず作画だけ先にやれ!って言ってやらせた結果、作画に勝手に絵をまかせたほうが断然良くなったという事故で生まれた方法です。

 香港アクション映画もいわばマーベル・メソッドですね。台本を作らないで、アクションの動き、を優先して、セリフとかは後から考える。

 松本人志のコントもそうだって言います、台本は用意しないで、大まかな流れだけであとはその場で面白いほうを優先する。

 音楽でいえば 曲先、です、だいたいのアーティストは曲先です、詩先で、リリックに合わせて曲作るのは非常にむずいから。


 ほいで映像や作画を先行させて、限られたスペースとか時間にセリフを当てはめるようにしたほうが、短くて切れ味のいい、あるいは味わいのあるセリフになるんです。セリフは可能な限り短いほうがいいし、むしろ説明不足なほうが、見る側に考察の余地を与えて広がりができるというわけ。

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 前フリ長くなりまして、映画自体なんですが、まぁ黒人のあとは女を主人公にしましたって感じの作品、むしろ主人公はフューリーのほうが、キャプテンマーベルというややこしい名前のヒロインは、ふぅん。って感じですね。とってもわかりやすく金髪の美女をヒロインにしてまして、普通です。


 注目すべきポイントは、フューリー役のサミュエル・ジャクソンが、特殊メイクで「若く」なってるんです。特殊メイクで「老人」になるってのはよくありますけど、特殊メイクで「若く」なるってのは、斬新ですよね、ってかそれ出来るんだってなるとまじで俳優業界が一変するんじゃないの?って思う。

 もちろん実際は70を超えたじいさんなので、動きは悪い。でも見た目はアラ40くらいに見える。


 それができるなら、顔がいいだけで演技バカ下手な若手俳優使うよりも、ベテランの実力派に、若くする特殊メイクをさせたほうがいいに決まってますよね。まぁ特殊メイクとCG補正に金かかるんだろうけど。

 とにかくこのCGとかで「若く」させるってのはこれから流行るんだと思います。


2023年8月16日水曜日

2018 Ant-Man and the Wasp アントマン&ワスプ

  マーベル映画の20作目。


 まぁ一言でいうとたいして面白くないんですがw めちゃくちゃつまらんというわけでもない。でもマーブル映画の続き物じゃなかったら見ない映画ですね。


 ほんでもって、アヴェンジャーズにつながる重要なストーリーとかも絡んでこないスタンドアローンな物語なんで、別に見なくてもいいと思われます。


 要するには、でっかくなったりおっきくなったりするよ!っていう数年に一回必ずハリウッドが作るやつの最新版ですね。

 よくよく考えればなんでやねん、っていうことばっかりなんですが、まぁ細かいツッコミは無しにしませう。(なんで小さくなったら重さもなくなるの?みたいな)


 ただ気になったのは、おじさんとおばさんとババァとジジィしか登場しないってことですね。ジジババの再会のハグとか見てられるもんじゃない。でも昨今いろんなエンタメの登場人物の年齢が上がってる気がしますね。

 テレビなんて老人しか見てないからそれに合わせてってことなんでしょうけど、高齢化は別に日本だけじゃなくて世界的なもんですから、そういうことなんでしょうけど、老人の恋愛は見てられんわね、別に私は恋愛ものキライですから若いやつの恋愛も見てられませんが、さらにひどいですな・・・

2023年8月14日月曜日

-100 旧約聖書外典  エノク書

  長らく読んできた旧約聖書最後の本であり、外典で一番悪名高い?書、エノク書。


 エノク、というのは、聖書のはじめのほうで一回だけ名前が出てきた謎の人物で、神に選ばれ天に上げられた、とされており、だんだんと話におひれがつき、エノクこそ、神に選ばれた最初の人間であるといわれるようになってきました。

 

 そのエノクの名を借りて書かれたこの書は、いわば旧約の黙示録、であって、ほかの聖書とははなはだ異なる物語が展開されてます。


 まずノアの洪水が起こったきっかけは、「ウォッチャー」と呼ばれるサムヤズ(シェムハザ)とアザゼルを中心とした二百の天使が地球に降りて、人間の女と交わり、その子らが、巨人、ネフィリム、または悪霊となって、下界を腐敗させ、さらにアザゼルが天界の知恵を人間に教えてしまったため、それを一掃するために、神がウリエル、ラファエル、ガブリエル、ミカエルの四大天使に命令して行わせたという説明があります。


 新しい情報の洪水w シェムハザはほかの書には一切出てこない天使、堕天使の長はルシファーではないみたいです。アザゼルは明らかにプロメテウスの役割を与えられています。

 他にもウォッチャーと呼ばれる天使がいっぱい出てきますが殆どまったく初見の名前。


 ちなみにエノクによると7大天使は、上記に加えて、ラグエル、サリエル、レミエルの三体、この七大天使が一番古いオリジナルメンバーだと思われます。



 ようやく旧約聖書読了・・・、失われた時を求めて、を超える苦行でした・・・しかも英文で読むというキチガイザタ。まぢでしんどかった・・・ふぅ。

 


 

000 聖書外典 バルク書 エレミヤの手紙 ダニエル書補遺

 ・バルク書  イスラエルが滅んだあとの小さなメモ書きのようなもの。イスラエルは罪を犯したが、いつか再興する、という予言の繰り返し


・エレミヤの手紙 バビロニアへ捕囚された人々へ偶像崇拝を禁止する勧告


・ダニエル書補遺  預言者ダニエルの名前をもらって作られた、小話

-170 聖書外典 シラの書  Ecclesiasticus  集会の書

 集会の書、エクレシアスティカス。


 アポクリファの中でも長い書物


内容は論語みたいな、倫理の教え、みたいな本です。


「仕事をするときに理屈をこねるな」


など、非常に明言もあります。


またこのヘレニズム後期時代の特徴なのかもしれませんが「知恵」に重点を置いていて、神は知恵である、みたいなことも言ってます。どうやらこの本が書かれたアレキサンドリアで知恵を称賛する社会ができていたみたいですね。


 シラの名前はイエスス、でありつまりジーザス、イエス・キリストと同じ名前です、ややこしいですね。

2023年8月11日金曜日

-000 聖書外典 聖書 トビト記 ユディト記 マカバイ記 知恵の書

 ・トビト記

 明らかに作り話の、説教話。ようするに良いことをすると必ず神が救ってくれますよ、という非常に簡単な作り話。


・ユディト記

 ネブカドネザル二世によって包囲された町を、ユディトが敵の大将の寝首を掻いて助けるという話。やけにディテールが細かいが、史実ではネブカドネザル2は完全にイスラエルを制圧したので、めちゃくちゃ嘘です。誰でもすぐにわかるような嘘、だから外典なのですね。それでもユディト、ジュディス、という名前にはなにか不吉な音が残りました


 ネブカドネザル二世は聖書でとっても大事な人物なのですが、聖書によると彼は発狂して動物と同じ生活をするようになったとか・・・、これは聖書の復讐ともいえますが、実際にも彼がどうなったかはまったくわからないようです。梅毒か?


・マカバイ記

 アレクサンダー大王がイスラエルを支配し、アレクサンダーの後、ギリシャ帝国の分裂、崩壊時代のイスラエルの物語。事実なのかどうかわかりませんが、とにかく分裂したギリシャ帝国の内戦にずっとユダヤ人は巻き込まれて迫害されて、それによってユダヤ教がカルト、急進化、神のために死ぬ者こそ良し!みたいな狂信者集団へと変貌していったようです。

 迫害や差別が狂信者を生むってのは覚えておくべきことですね。

 また周辺国から見て、ギリシャがだんだん没落していく様子と、ローマがどんどん強力になっていくのが目に見えてわかります。


・知恵の書 

 ソロモンが書いたとされていますが、実際には0世紀前後に書かれた偽書であり、明らかに伝道の書を参考に自分の言いたいことを書いてますが、伝道の書と比べて明らかに薄いです。

2023年8月10日木曜日

-200 十二小預言書 聖書 Bible Twelve Minor Prophets

  ユダヤ教聖書では、ダニエル書のあとに、短い預言書が付録的についていてこの短い預言書が12なので12書、と呼ばれております。


 だいたいはほかの予言書の繰り返しなのですが、異色の話もあります。


一番有名なのはヨナの予言書。ヨナは神の予言を無視しようとしたら、海に放り投げられて魚に飲み込まれる・・・っていう話。


 ほかの書はほとんどあまり意味のない文章です。


これでいわゆるユダヤ聖書(旧約聖書)は終わりです・・・聖書外典がつづきます・・・

2023年8月9日水曜日

-200 ダニエル書 聖書 Bible Book of Daniel

  エゼキエルよりもさらに新しい時代の予言で、ユダヤ教では預言書とは認められていないようです、ほかの聖書外典、みたいなのも、時代が新しすぎる、アレクサンダーによる制圧の後のもの、は聖典とは認めない、みたいな区分によるものらしいです。もちろん認めている教派もある。


 読めばすぐにわかると思いますが、内容はエジプトでエジプトの王に認められて高官になったとされている、ヨセフの物語を、バビロニアのネブカドネザルに置き換えたという完全な作り話となっております。


 ダニエルは夢占いが得意とされ、預言者というよりは、幻視者みたいなふるまいをします。基本的にダニエルといえば、夢で未来を見るというイメージだと思われます。

 

 このトランス状態で幻視をするっていうのは明らかにインドの麻薬(ソーマ)文化から来てます、紀元が変わるころになるにつれて、宗教とドラッグによるトリップの結びつきが強まり、カルト宗教化していくってことなんでしょう。ヘレニズム文化。アレキサンダーがヨーロッパとインドをつなげて一つの世界にしたことで、結局はドラッグだけが残ったって感じですかね。


 ダニエル書の内容もだんだんオカルトじみた話になってきます。

-300 エゼキエル書 聖書 Bible Book of Ezekiel

  エゼキエルはエレミヤよりやや年下の人、とされてますが、エレミヤと違って確実な情報は何もないですし、さらに内容がかなり後代のエッセンスが入ってるので、相当後のものかもしれんと言われております。

 YHWHの周りには、頭が四つと車輪がくっついた生き物(ケルビム)が4体いる・・・みたいな描写からみて、相当インド、あるいはギリシャの影響が感じられます。ひょっとするとアレクサンダーの遠征の後のものかもしれません。


 また

罰は罪を犯した人間にのみ与える

悔い改めた人間も救済する


 とそれまで罪を犯した人間の一族郎党すべて根絶やしにする、罪を犯した人間は必ずコロース。だった方針からかなり軟化しております。だんだん新約に近づいているとも言えます。


人の子よ、(son of man ) というフレーズもエゼキエルから、ほかにも死者の谷、ゴグ、マゴグ、など新しい概念がエゼキエルから生まれております。

 いわばほかの予言書のリメイク版ですね。

 

1991 ソニック・ザ・ヘッジホッグ

  ぷよぷよと並んでセガのマスコット


 でもプレイできるのが基本メガドラだけなのであんましプレイしたことある人は少ないと思いますね。

 海外では日本よりも爆流行して知名度も高い。


 いわばタイムアタックに特化したマリオで、タイムアタックアクションゲームですね。まずはコースを覚えて、いかに最短距離でビューンと走るか、ってのを楽しむゲームですので、初見さんはあまり楽しめないゲーム。

 

 海外勢は妙にタイムアタックが好きですから流行ったのでしょうね。なんで海外勢はタイムにそこまでこだわるのかわかりませんが、特にヨーロッパはモータースポーツが好きですからそういうことなんでせう。

 基本マリカーとかでも順位にはこだわるけど、タイムにそんなこだわらないですものね、海外勢はタイムにこだわるようです。


Sonic The Hedgehog Speed Run 13:03 any% SS (Non-TAS) - YouTube


 YTにもちろんタイムアタックがありました。普通にやるのとはまったく別のゲームです。特に2面のワープなんじゃこれw

2018 Avengers: Infinity War アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー

  アヴェンジャーズのいわば、第一部、の終幕、となる映画、の前編。って感じでしょうか。


 フィナーレなので、とにかく全員集合!お祭り騒ぎだ!って感じの映画なのですが、全体的なトーンは暗いです。

 でもとにかく莫大な予算がつぎ込まれてるのは一目見ればわかります。普通の映画の50本分くらいの時間と金がバチバチにつぎ込まれてはちきれそうになっている。


 とにかくもう、カネカネカネ!湯水のごとく金をつかってやがりますね。


 興行収入的にもほかの映画をダブルスコアで上回る20億ドル、っていうか二位もブラックパンサーなのでマーベルが首位独占・・・


 20億ドル!???


ざっくり今の円安でいうと5000億円です。


制作費も3億$・・・まぁ500億円くらいですわ・・・・は?って感じですね。劇場版アニメ映画50本つくれますわ。


 世界の人口は膨張してるってのがわかりますね。世界最大のヒット作なんじゃないでしょうか。


 まさにこの映画のテーマもそれで、サノスというやつは、増えすぎた宇宙の人口を半分か三分の一にする、しかも死ぬ生き物はランダムに平等に選ばれる、という審判を下そうとする、それをアヴェンジャーズが止めようとするってのがだいたいの流れ。

 サノスはただ単に悪いやつでなんの目的も明かされてませんでしたが、ようやくサノスの目的がわかるというお話。


 サノスはバカクソ強いですが、デザインがめっちゃシンプル。これ以上ないくらいただの坊主のマッチョです。シリーズ最大の敵で、最強の敵なんだから、もっとごちゃつかせたくなりそうなもんですが、恐ろしくシンプル、コスチュームもむっちゃくちゃ普通。あごがしわしわという以外なんの特徴もない。武器も基本パンチです、とにかくパンチ。

 これはどういう狙いなんですかね?別に合成面倒だからなんてのはありえないですよね。日本だったら絶対こういう最大最強の敵、はイケメンのスレンダーにするでしょうね、セフィロスを見よという感じ。

 シンプルマッチョ、アメリカですねぇ・・・いや、ワールドですねぇ?なのかも。ワールド的には、やっぱりシンプルマッチョこそが強さの象徴なのかしら・・・・



 これまでのシリーズを見てないとなんの意味もわかりませんけど、でも時間対費用でやっぱお得な映画だと思いますね、1秒にかけられてるコストからして、非常にお得な映画です。

 サノスの人口爆発を止める、というモチベーションもいいと思いましたね、時代をよくとらえている。結局のとこ、すべての原因は人口が多すぎる、というただ一つ。強い意志を持ってそれをやりぬく、むしろ私はサノスが好きになりました。マーベル映画で誰が好き?と言われたら私はサノスと答えます。




2023年8月7日月曜日

-585 エレミヤ書 聖書 Bible Book of Jeremiah  哀歌 Lamentation

  日本語だとエレミヤだけど英語だとジャレマイヤ、ジェレミーですね。


このエレミヤという人物は珍しく生死年月日みたいなのがはっきりわかっているようです。ほかの文書からも、かなりの程度実在していたみたいでエピソードもリアリティがある。


 イザヤの書よりも辛辣で、悲観的な諦めの書です。


イスラエルやユダの人々がいかに堕落し汚染されているか神がしつこいくらい糾弾して、戦争と飢饉、病により、これらの人々を絶対に絶滅させる、いくらあとから悔い改めたといっても、もう完全にこの人々を見捨てる、人間はいかに愚かであるか・・ユダ王国はそもそもできたその時から神を怒らせることしかしていない・・・くどくど・・・


よってエレミヤは悲観論者、というイメージがあるようです、もちろん預言書ですから、バビロンによって滅ぼされた後に、イスラエルが蘇る、というイザヤの予言も踏襲しております、というか、そう書き加えられたのでせう。


 エレミアはイザヤと違って、バビロン捕囚が行われたまさにその時に、バビロンが侵攻してきて、ユダ王国は滅びると言っていたようで、捕まっていたみたいです。殉教者のプロトタイプって感じですね。地下の水槽に投げ込まれて殺されそうになったりもしている。


 たぶん、バビロニアの侵攻によってこの国は亡びる、という予言、は本当にしていて、それが当たっていたからエレミアは預言者として名が残ったのでしょう。そしてそれを公言したから捕まった。そのあとの復活については非常に疑わしいけれど。


 後半は周りの国々やバビロニアに対しての呪いの言葉であふれております、貴様ら滅びてしまえ!っていうこと。これも改ざんっぽいですね、ほかのエレミアの部分と文章が全然ちゃうもの。

 預言者じゃなくても、当時の情勢を見れば、巨大帝国であるバビロニアにイスラエルが飲み込まれるのはだれでも分かったでしょうけど、認めたくない事実をはっきりと指摘する勇気があったのは偉いですね。


 付属として、エレミヤが作ったとされる、哀歌、悲しみの歌が付属しております。

滅びたエルサレムの惨状を嘆いた歌、非常に暗いけど文章は聖書の中ではかなりしっかりしている部類です。

 

1994 真・女神転生2

  メガテンシリーズの・・・およそ4作目。


 ほいでメガテンシリーズの最大の問題作と言えます。


 とにかくバグい


 激烈な量のバグ、ノーデバッグゲーム。


「だめだ!はやすぎたんだ!!」


ってあの人が言いそうなぐらい、深刻なバグのオンパレード、攻略不可能かと思わせるくらい。

 ほいでそもそもバグがなくても戦闘バランスもイカれ気味。まず攻撃魔法がいつもながらなんの役にも立たない。銃のバステがバカ強い。いや!とにかくバステがそもそもバカ強い。ラスボス付近のボスは回避が高くて攻撃が当たらない!など、こっちも問題山積み。


 ほいでPS版でリメイクが出されたのですが


これもバグい(!)


マサカドの呪いがふりかかったのではないかと思わせるほどのこっちもバグの嵐。リメイクでバグが治せないなんて呪いとしか思えない。


そしてリコール、修正版の配布

 フィジカルゲームでリコールなんて珍しいです。ネットが普及してる現代だったらさらに猛烈な炎上してたでしょう、アトラス終わってたかもしれん。

 なんにせよ金銭的にも大打撃だったと思われます。今みたいに修正パッチ配布、みたいなのができませんから。倒産してもおかしくないです。


ATLASって結構堅実でしっかりしてるイメージなので、まさかこんなことになるとは、って感じだと思います。特にメガテンシリーズなんて名作、名作!とすごく調子いいシリーズだっただけに、Ⅳ、でこんなバグ地獄になるとはだれも予期しなかったでしょう。

 Ⅳ、なんてこれまでのノウハウがもう結集してるんだし、そんな大ミスしそうにないものです。


ゲーム中で体を6つに引き裂かれたマサカド公を復活させる、っていうイベントがあるんですが、やっぱりこれが原因か・・・、マサカドで遊んではいけないのだ・・


 たぶんこのシンメガ2で大問題を起こしたことにより、ドラクエⅤ、FFⅣ、という二大RPGにメガテンは後塵を拝す形になってしまったようですね。


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 ワタシがプレイしたのはGBA版でこれはかなり後のリメイクなのでバグは改善されてる模様、詳しくはわからないですが、ワタシがやる限りではバグは無かったです。戦闘バランスがめちゃなのはそのままです。


 ただ2Dマップ、ワールドマップは馬鹿みずらいの一言、正直意味がまったくわかりません、とにかくみずらく、どこになにがあるのかもわからんし、世界観もよくわからん。これはだれがGo出したん?ってくらいイミフです。


 アトラスゲームのお約束なのですが、序盤から中盤にかけてがむずいです。ろくな武器もなく、ろくな悪魔もつくれず、いい武器も買えないし、仲間も出入り激しくて頼りにならない。タルカジャ持ちの悪魔は瞬殺される。

 さらに序盤はMAGの消費が激しい上に、MAGを落とす敵が殆ど出現しません(地下世界は、妖精の町、とか地霊の町、みたいに種族がほぼ限定されていて、ダーク悪魔がほぼ出てこない)だから仲間召喚に頼ってるとすぐガス欠になる。ほぼ主人公一人で戦わざるをえない。ボスのときだけ仲間出す、みたいな感じ。


 そこでなんですが、攻略法は一つ、今まで死にステータスとされてきた「運」を上げると、バステ付着率があがります。手数の多い銃を装備してCharm弾を連発して、相手の同士討ちで倒す、これしかありません。銃効かない敵は基本逃げる。

 別の意味で「運」ゲーです。運を挙げているとさらに裏面でボーナスもあります。今までまったく日の目をみなかった「運」にスポットが当たったゲーム。

 旧赤坂、くらいになると銃も強力になり、物理反射の防具も買えて一気にゲームがスムーズになります。


 ここで気づいた人は賢いのですが、このゲーム上にも書きましたが魔法が弱い、物理しか意味ない、ほいでどくろの稽古着は物理反射・・・?おや? 主人公に物理反射の装備をさせておけばほぼ無敵なのでは?


A そうです。


ちょっと魔力をあげておけば、物理反射でほぼノーダメになります。バステ、即死魔法で成仏しない限り、最後まで主人公一人でほぼ何もしなくても勝てる。ラスボスにも通用します。無敵です。これもある種バグですね、なんで魔法がこんなめちゃくちゃ弱いのかって話です。


 ボス、はそこまで強くない、ザコがとにかく脅威。連戦の確率も高い。とにかく銃、物理反射の敵が脅威(ハマ系が効きますけどね)


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 そういうわけで、システム面もバトル面も結構めちゃな作品なのですが、シナリオはかなり良い出来だと思います。非常に奥深い、というか初見ではほとんどまったく理解できない。


この第三避難所、といういまは消滅して、キャッシュだけが残存してるサイトが非常に深くまでこのゲームを掘り下げています、一体何者??ってくらいこのゲームを理解しています。サイトが閉鎖されてるってのもメガテン2らしいですね。メギドアークくらったんでしょうか?

第三避難所/年表 - 真・女神転生Ⅱ@wiki | メガテン2 - atwiki(アットウィキ)


 ざっくりとしてネタバレあらすじ(カオスルート)

 まず舞台は1のLAWエンドからの続きで、悪魔が出現して滅びた世界に、センター、といわれる教会、が混乱した世界を安定させてから結構未来の話。

 センターは宿敵ガイア教を放逐し、だんだんやばいカルト化しつつあり、人造人間?なのかミュータント?なのか、とにかくメシアを自分たちで生み出して、世界のさらなる浄化?審判?みたいなのをしようとしておる。

 主人公はその作られた「メシア」の一人。他にも自分がメシアだと名乗るやつらがいっぱいおる。

 センターのやり方に対抗する人々が現れるが、センターは魔界から魔王アバドンを召喚して、反乱分子たちをその世界ごと飲み込ませて滅ぼしてしまう。

 さらに地下には、センターによって地下にとじこめられた、かつて東京、と言われた都市の廃墟があり、ミュータントやら悪魔やら、ガイア教徒たちが逃げ込んでくらしている。

 国津神という古い神々は天津神、によって地下に閉じ込められていて、反乱を起こすのだが敗れ、その頭目であるマサカド、は体をバラバラにされて封印されてしまう・・

 マサカドを復活させ、さらに天津神も救ってあげると、アマテラスは昇天する。地上に戻って、セイレーンに洗脳されている労働者を解放する、センターことミレニアムは、反乱をやめないと空気をなくしてみんな殺す、という脅しをかけてくる。

 ミレニアムにかちこみにいくと、ミレニアムの指導者たちは、ミカエル、ウリエル、などの大天使たちだった。大天使達を倒すと、創造神とも戦うことに・・・創造神を倒して、ミレニアムの支配から解放、めでたしめでたし・・・?


 大天使ラファエルが詳細を話してくれる。ミレニアムは救世主を待ち望んでいたのだが、その救世主はなぜか現れなかった。だから人造のメシア(主人公たち5人)が作られた、しかしミレニアム科学者は裏切って、その人造メシアの一人(主人公)を外へと逃がした・・・そのころからミレニアムはおかしくなりはじめた・・・

 ちなみに5人の人造メシアたちの顛末

主人公、ヒロイン、は旅の途中

ヒロイン2はカオスヒーローから主人公をかばって死亡

ロウヒーロー ミレニアムを裏切って人々を守ろうとするが大天使に石にされる

カオスヒーロー 主人公に負けて主人公を恨むが、策略があだとなり、妖精に惚れ薬を使われて恋の奴隷になってしまう・・・


 どういうことやねん、と思っていると魔界からモロクのしっぽが次元を突き破って登場(?)、魔界(Nether)へ行くことに。

 魔界でルシファーから、主人公が倒した唯一神は大天使達が生み出した偽物だと教わる。ルシファーは裁く者「サタン」がよみがえろうとしてるという。サタンが目覚めればすべてのものは一切は無に消える。だから協力してサタンを倒そうと提案してくる。

 そののちすぐにガブリエルとロウヒーローから接触があって、ルシファーはミレニアムを倒そうとしてるだけだという、ルシファーを倒すために協力してくれという。

 これを選ぶとLAWルート決定・・・


 魔界からアバドンの体内へ入り込み、アバドンに飲みこまれたヴァルハラへたどり着きメカダ、に真相を聞かされる。

 主人公はなんとヒロインの子供で、強化されてたった一日で成人になったらしい。ヒロインの父であったメカダはそれが嫌で主人公の記憶を消してミレニアムの外へと逃がした・・・


 神の裁き手、であるサタンの半身であるセト、がよみがえり、サタンが復活する。ルシファーと一緒にサタンを倒しにいこうぜ、ルシファーに協力→Chaosルートへ。

 ルシファーも殺す、サタンも殺す、神も殺す→Neutralルートへ。


こう書くとニュートラルが一番誰でもゴース!っていうバーサーカールートに思える・・・とにかくおれはおれしか信じない、全員ゴース!ってのがニュートラルです。


カオスルート

 ロウヒーローがセトと合体し、裁く者「サタン」であると判明。


 物語の流れ的に、1でLAWルートを選んだあとの世界がミレニアムによる、ディストピアだった、っていうお話なので、普通に考えたらLAWは選ばない、むしろ2はChaosが一般的なルートだと思います、ゲームバランス的にはもちろん、全部の悪魔を使えるニュートラルが一番簡単。カオスルートだと、剣合体に必要なのがLAW悪魔ばっかりの剣合成はほぼ無理です。

 最強の剣、であり最強防具の素材でもあるヒノカグツチを作るには、ドロップアイテムである剣に、Law悪魔がわんさか必要。正直無理です。そこまでしてヒノカグツチを作らなくても普通に攻略できるし。

 ワタシは今回カオスルートにしてみました。カオスとニュートラルはだいたい同じで一番の違いはルシファーが仲間になります。

 ラスボスはHPが少なくなってくるとルシファーの攻撃しか当たりません

 あとは最強悪魔である、シヴァー、メタトロンが持つ「天罰」、一部の悪魔が持つ物理特技、は当たるらしい。主人公の攻撃は一切当たらぬ、これは武器が悪いのかしら?でもカオスルートだと合体剣はほぼ作れないんですけどね・・・?ナニコレ?バグ?わからん、まぁルシファーが最後主人公になったと考えましょう。

 ニュートラルルートだと、伝説の剣みたいなのが手に入る、たぶんこれはラスボスにも当たるんでしょう。LAWはさらに難しいっぽい、仲間の特技に頼るしかないが、シヴァーも作れない、メタトロンに頼れってことなのかしら?

 カオスルートのエンドは、唯一神のいない、誰も知りえることのない白紙の未来、それをカオスと呼ぶか、自由と呼ぶのかはキミシダイだ・・・みたいな、まぁ普通のRPGっぽい終わり方をします。

 

このゲーム主人公が一言もしゃべらず、リアクションしないので、えっ?次は何すりゃいいの?ってなりやすい、占い師に聞けばわかりますが、この主人公がまったくのノーリアクションってのはちょっと変です。まぁ感情移入しやすいようにっていうドラクエシステムなんでしょうけど、あまりにもとんでもないことが起こってるのに無反応すぎるか・・・

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 というわけで、問題点が山積みで、バグを無しにしたとしても、ゲームバランスがはちゃめちゃな、とにかくデバッグは大事だよってことを教えてくれるゲーム。

 でもボリュームはもちろん分厚いし、仲間の数も尋常じゃない数いるし、魔法継承させれば相当な攻略のバラエティが出るし、二週目には隠しダンジョンもあるなど、決して手抜きで作られた作品ではありません、仕上げの部分でどちゃくそミスったってことかも。

 あとシナリオも、かなり考えこまれていて、世界観も、サイバーパンクオカルトファンタジーという、唯一無二のジャンルだと思われます。このサイバーパンク路線は続きのゲームには引き継がれなかったメガテン2独自の要素。


 手放しで名作とは言えませんが、好きな人はやってみるべしなソフトですね。だがメガテン初心者は絶対やめたほうがいいです、素人はメガテン3のリマスターがやっぱりオススメ。

 


 

2023年8月4日金曜日

-500 イザヤ書 聖書  Book of Isaiah

  預言者イザヤ、英語ではアイザイアと発音しまする。

 

 預言者イザヤは-750くらいの人であると言われておりますが、イザヤ書には、-600年ごろのバビロン捕囚のことについても書かれているので、イザヤが書いた本のわけはありません。

 

 そういうわけで、このイザヤ書は、のちにイザヤの弟子?達によって改変されてるというのが一般の認識です。


 イザヤが、イスラエルの崩壊を予言し、さらにイスラエルが崩壊したのち、またイスラエルは蘇り、すべての戦争は無くなり、繁栄を迎えるだろう・・・


 という破壊と再生の未来を語っています。預言書ってのはどうやらそういうものらしい。破滅を語り、そののちに来る希望について語る。


 預言書らしく、断片的で脈絡がありません、こんなの専門家じゃなくても、あきらかに何度も改変、改作が行われているとわかります。しかし大筋として、イスラエルは滅び、神の怒りによって世界は滅びるが、罪人たちが一掃されて、世界は復興する、という 「審判思想」、が根幹となっております。


 ほいでおんなじことの繰り返しで非常に長いです。もうちょい整理してくれればいいのに・・・

2023年8月1日火曜日

-300 雅歌  聖書 Song of Solomon Bible

  順番的には逆なんですが、ソロモンが若い時に書いたとされる歌で、完全に恋愛の歌でして、正直聖書とはまったく関係の無い恋愛の歌です。


 内容はほぼまったくなくて、ソロモンが若い女の美しさをほめたたえ、女がソロモンの美しさを称えるというのが交互に続くという形式となっています。


 これを聖書にいれるべきか?という論争は昔からあったみたいで、さもありなん。

他に言うべきことは何もない。

-300 聖書 コヘレトの言葉  伝道の書 Bible Ecclesiastes

   なぜか呼び方がいっぱいある聖書の中の本。

聖書のなかで一番哲学的様相が濃い本で、ソロモン王が晩年に書いた本と言われています。


 英語のEcclesiastes、はヘブライ語の コヘレト、のラテン語からの直訳とされてますが、なんでコヘレトがエクレシアステス、になるのかはまったく不明。


 コヘレト、とは「集める物」という意味らしく、コレクター、のことのようです。


 空の空、すべては空である。  という禅の奥義書みたいな衝撃的な始まりをします。


あらゆることは無意味で、生まれてこなかったものが一番幸せである


 みたいな非常に異教的な発言も見られる。ワタシの独自の見解ですが、あとから聖書のほかの部分と整合性を得るために、すべては無意味だから神を信じろ、という文章が追加されているけど、本当は、ソロモンは「空」の概念にたどり着いたのでしょうね、その何百年後かに仏教がたどり着いた境地です。

 あるいはソロモンはアーリア宗教の知識を得たのかもしれない。ソロモンが晩年異教に走ったというのは、ギリシャやバラモンなどのアーリア系の哲学的な宗教に触れたのかもしれませんね。


 けどそのあとの宗教がどんどん禁欲的になっていくのと違い、ソロモンはあらゆるものが無意味であり、結局は運、神の決めたようにしかならないのであれば、可能な限り人生を楽しめ、という独自の結論に達したようです。

 とにかくソロモンは周りのやつらとは段階の違うところに達して、周りにまったく理解できないとこに行ってしまったというのは確実のようですね。