2023年8月7日月曜日

1994 真・女神転生2

  メガテンシリーズの・・・およそ4作目。


 ほいでメガテンシリーズの最大の問題作と言えます。


 とにかくバグい


 激烈な量のバグ、ノーデバッグゲーム。


「だめだ!はやすぎたんだ!!」


ってあの人が言いそうなぐらい、深刻なバグのオンパレード、攻略不可能かと思わせるくらい。

 ほいでそもそもバグがなくても戦闘バランスもイカれ気味。まず攻撃魔法がいつもながらなんの役にも立たない。銃のバステがバカ強い。いや!とにかくバステがそもそもバカ強い。ラスボス付近のボスは回避が高くて攻撃が当たらない!など、こっちも問題山積み。


 ほいでPS版でリメイクが出されたのですが


これもバグい(!)


マサカドの呪いがふりかかったのではないかと思わせるほどのこっちもバグの嵐。リメイクでバグが治せないなんて呪いとしか思えない。


そしてリコール、修正版の配布

 フィジカルゲームでリコールなんて珍しいです。ネットが普及してる現代だったらさらに猛烈な炎上してたでしょう、アトラス終わってたかもしれん。

 なんにせよ金銭的にも大打撃だったと思われます。今みたいに修正パッチ配布、みたいなのができませんから。倒産してもおかしくないです。


ATLASって結構堅実でしっかりしてるイメージなので、まさかこんなことになるとは、って感じだと思います。特にメガテンシリーズなんて名作、名作!とすごく調子いいシリーズだっただけに、Ⅳ、でこんなバグ地獄になるとはだれも予期しなかったでしょう。

 Ⅳ、なんてこれまでのノウハウがもう結集してるんだし、そんな大ミスしそうにないものです。


ゲーム中で体を6つに引き裂かれたマサカド公を復活させる、っていうイベントがあるんですが、やっぱりこれが原因か・・・、マサカドで遊んではいけないのだ・・


 たぶんこのシンメガ2で大問題を起こしたことにより、ドラクエⅤ、FFⅣ、という二大RPGにメガテンは後塵を拝す形になってしまったようですね。


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 ワタシがプレイしたのはGBA版でこれはかなり後のリメイクなのでバグは改善されてる模様、詳しくはわからないですが、ワタシがやる限りではバグは無かったです。戦闘バランスがめちゃなのはそのままです。


 ただ2Dマップ、ワールドマップは馬鹿みずらいの一言、正直意味がまったくわかりません、とにかくみずらく、どこになにがあるのかもわからんし、世界観もよくわからん。これはだれがGo出したん?ってくらいイミフです。


 アトラスゲームのお約束なのですが、序盤から中盤にかけてがむずいです。ろくな武器もなく、ろくな悪魔もつくれず、いい武器も買えないし、仲間も出入り激しくて頼りにならない。タルカジャ持ちの悪魔は瞬殺される。

 さらに序盤はMAGの消費が激しい上に、MAGを落とす敵が殆ど出現しません(地下世界は、妖精の町、とか地霊の町、みたいに種族がほぼ限定されていて、ダーク悪魔がほぼ出てこない)だから仲間召喚に頼ってるとすぐガス欠になる。ほぼ主人公一人で戦わざるをえない。ボスのときだけ仲間出す、みたいな感じ。


 そこでなんですが、攻略法は一つ、今まで死にステータスとされてきた「運」を上げると、バステ付着率があがります。手数の多い銃を装備してCharm弾を連発して、相手の同士討ちで倒す、これしかありません。銃効かない敵は基本逃げる。

 別の意味で「運」ゲーです。運を挙げているとさらに裏面でボーナスもあります。今までまったく日の目をみなかった「運」にスポットが当たったゲーム。

 旧赤坂、くらいになると銃も強力になり、物理反射の防具も買えて一気にゲームがスムーズになります。


 ここで気づいた人は賢いのですが、このゲーム上にも書きましたが魔法が弱い、物理しか意味ない、ほいでどくろの稽古着は物理反射・・・?おや? 主人公に物理反射の装備をさせておけばほぼ無敵なのでは?


A そうです。


ちょっと魔力をあげておけば、物理反射でほぼノーダメになります。バステ、即死魔法で成仏しない限り、最後まで主人公一人でほぼ何もしなくても勝てる。ラスボスにも通用します。無敵です。これもある種バグですね、なんで魔法がこんなめちゃくちゃ弱いのかって話です。


 ボス、はそこまで強くない、ザコがとにかく脅威。連戦の確率も高い。とにかく銃、物理反射の敵が脅威(ハマ系が効きますけどね)


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 そういうわけで、システム面もバトル面も結構めちゃな作品なのですが、シナリオはかなり良い出来だと思います。非常に奥深い、というか初見ではほとんどまったく理解できない。


この第三避難所、といういまは消滅して、キャッシュだけが残存してるサイトが非常に深くまでこのゲームを掘り下げています、一体何者??ってくらいこのゲームを理解しています。サイトが閉鎖されてるってのもメガテン2らしいですね。メギドアークくらったんでしょうか?

第三避難所/年表 - 真・女神転生Ⅱ@wiki | メガテン2 - atwiki(アットウィキ)


 ざっくりとしてネタバレあらすじ(カオスルート)

 まず舞台は1のLAWエンドからの続きで、悪魔が出現して滅びた世界に、センター、といわれる教会、が混乱した世界を安定させてから結構未来の話。

 センターは宿敵ガイア教を放逐し、だんだんやばいカルト化しつつあり、人造人間?なのかミュータント?なのか、とにかくメシアを自分たちで生み出して、世界のさらなる浄化?審判?みたいなのをしようとしておる。

 主人公はその作られた「メシア」の一人。他にも自分がメシアだと名乗るやつらがいっぱいおる。

 センターのやり方に対抗する人々が現れるが、センターは魔界から魔王アバドンを召喚して、反乱分子たちをその世界ごと飲み込ませて滅ぼしてしまう。

 さらに地下には、センターによって地下にとじこめられた、かつて東京、と言われた都市の廃墟があり、ミュータントやら悪魔やら、ガイア教徒たちが逃げ込んでくらしている。

 国津神という古い神々は天津神、によって地下に閉じ込められていて、反乱を起こすのだが敗れ、その頭目であるマサカド、は体をバラバラにされて封印されてしまう・・

 マサカドを復活させ、さらに天津神も救ってあげると、アマテラスは昇天する。地上に戻って、セイレーンに洗脳されている労働者を解放する、センターことミレニアムは、反乱をやめないと空気をなくしてみんな殺す、という脅しをかけてくる。

 ミレニアムにかちこみにいくと、ミレニアムの指導者たちは、ミカエル、ウリエル、などの大天使たちだった。大天使達を倒すと、創造神とも戦うことに・・・創造神を倒して、ミレニアムの支配から解放、めでたしめでたし・・・?


 大天使ラファエルが詳細を話してくれる。ミレニアムは救世主を待ち望んでいたのだが、その救世主はなぜか現れなかった。だから人造のメシア(主人公たち5人)が作られた、しかしミレニアム科学者は裏切って、その人造メシアの一人(主人公)を外へと逃がした・・・そのころからミレニアムはおかしくなりはじめた・・・

 ちなみに5人の人造メシアたちの顛末

主人公、ヒロイン、は旅の途中

ヒロイン2はカオスヒーローから主人公をかばって死亡

ロウヒーロー ミレニアムを裏切って人々を守ろうとするが大天使に石にされる

カオスヒーロー 主人公に負けて主人公を恨むが、策略があだとなり、妖精に惚れ薬を使われて恋の奴隷になってしまう・・・


 どういうことやねん、と思っていると魔界からモロクのしっぽが次元を突き破って登場(?)、魔界(Nether)へ行くことに。

 魔界でルシファーから、主人公が倒した唯一神は大天使達が生み出した偽物だと教わる。ルシファーは裁く者「サタン」がよみがえろうとしてるという。サタンが目覚めればすべてのものは一切は無に消える。だから協力してサタンを倒そうと提案してくる。

 そののちすぐにガブリエルとロウヒーローから接触があって、ルシファーはミレニアムを倒そうとしてるだけだという、ルシファーを倒すために協力してくれという。

 これを選ぶとLAWルート決定・・・


 魔界からアバドンの体内へ入り込み、アバドンに飲みこまれたヴァルハラへたどり着きメカダ、に真相を聞かされる。

 主人公はなんとヒロインの子供で、強化されてたった一日で成人になったらしい。ヒロインの父であったメカダはそれが嫌で主人公の記憶を消してミレニアムの外へと逃がした・・・


 神の裁き手、であるサタンの半身であるセト、がよみがえり、サタンが復活する。ルシファーと一緒にサタンを倒しにいこうぜ、ルシファーに協力→Chaosルートへ。

 ルシファーも殺す、サタンも殺す、神も殺す→Neutralルートへ。


こう書くとニュートラルが一番誰でもゴース!っていうバーサーカールートに思える・・・とにかくおれはおれしか信じない、全員ゴース!ってのがニュートラルです。


カオスルート

 ロウヒーローがセトと合体し、裁く者「サタン」であると判明。


 物語の流れ的に、1でLAWルートを選んだあとの世界がミレニアムによる、ディストピアだった、っていうお話なので、普通に考えたらLAWは選ばない、むしろ2はChaosが一般的なルートだと思います、ゲームバランス的にはもちろん、全部の悪魔を使えるニュートラルが一番簡単。カオスルートだと、剣合体に必要なのがLAW悪魔ばっかりの剣合成はほぼ無理です。

 最強の剣、であり最強防具の素材でもあるヒノカグツチを作るには、ドロップアイテムである剣に、Law悪魔がわんさか必要。正直無理です。そこまでしてヒノカグツチを作らなくても普通に攻略できるし。

 ワタシは今回カオスルートにしてみました。カオスとニュートラルはだいたい同じで一番の違いはルシファーが仲間になります。

 ラスボスはHPが少なくなってくるとルシファーの攻撃しか当たりません

 あとは最強悪魔である、シヴァー、メタトロンが持つ「天罰」、一部の悪魔が持つ物理特技、は当たるらしい。主人公の攻撃は一切当たらぬ、これは武器が悪いのかしら?でもカオスルートだと合体剣はほぼ作れないんですけどね・・・?ナニコレ?バグ?わからん、まぁルシファーが最後主人公になったと考えましょう。

 ニュートラルルートだと、伝説の剣みたいなのが手に入る、たぶんこれはラスボスにも当たるんでしょう。LAWはさらに難しいっぽい、仲間の特技に頼るしかないが、シヴァーも作れない、メタトロンに頼れってことなのかしら?

 カオスルートのエンドは、唯一神のいない、誰も知りえることのない白紙の未来、それをカオスと呼ぶか、自由と呼ぶのかはキミシダイだ・・・みたいな、まぁ普通のRPGっぽい終わり方をします。

 

このゲーム主人公が一言もしゃべらず、リアクションしないので、えっ?次は何すりゃいいの?ってなりやすい、占い師に聞けばわかりますが、この主人公がまったくのノーリアクションってのはちょっと変です。まぁ感情移入しやすいようにっていうドラクエシステムなんでしょうけど、あまりにもとんでもないことが起こってるのに無反応すぎるか・・・

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 というわけで、問題点が山積みで、バグを無しにしたとしても、ゲームバランスがはちゃめちゃな、とにかくデバッグは大事だよってことを教えてくれるゲーム。

 でもボリュームはもちろん分厚いし、仲間の数も尋常じゃない数いるし、魔法継承させれば相当な攻略のバラエティが出るし、二週目には隠しダンジョンもあるなど、決して手抜きで作られた作品ではありません、仕上げの部分でどちゃくそミスったってことかも。

 あとシナリオも、かなり考えこまれていて、世界観も、サイバーパンクオカルトファンタジーという、唯一無二のジャンルだと思われます。このサイバーパンク路線は続きのゲームには引き継がれなかったメガテン2独自の要素。


 手放しで名作とは言えませんが、好きな人はやってみるべしなソフトですね。だがメガテン初心者は絶対やめたほうがいいです、素人はメガテン3のリマスターがやっぱりオススメ。