長らく読んできた旧約聖書最後の本であり、外典で一番悪名高い?書、エノク書。
エノク、というのは、聖書のはじめのほうで一回だけ名前が出てきた謎の人物で、神に選ばれ天に上げられた、とされており、だんだんと話におひれがつき、エノクこそ、神に選ばれた最初の人間であるといわれるようになってきました。
そのエノクの名を借りて書かれたこの書は、いわば旧約の黙示録、であって、ほかの聖書とははなはだ異なる物語が展開されてます。
まずノアの洪水が起こったきっかけは、「ウォッチャー」と呼ばれるサムヤズ(シェムハザ)とアザゼルを中心とした二百の天使が地球に降りて、人間の女と交わり、その子らが、巨人、ネフィリム、または悪霊となって、下界を腐敗させ、さらにアザゼルが天界の知恵を人間に教えてしまったため、それを一掃するために、神がウリエル、ラファエル、ガブリエル、ミカエルの四大天使に命令して行わせたという説明があります。
新しい情報の洪水w シェムハザはほかの書には一切出てこない天使、堕天使の長はルシファーではないみたいです。アザゼルは明らかにプロメテウスの役割を与えられています。
他にもウォッチャーと呼ばれる天使がいっぱい出てきますが殆どまったく初見の名前。
ちなみにエノクによると7大天使は、上記に加えて、ラグエル、サリエル、レミエルの三体、この七大天使が一番古いオリジナルメンバーだと思われます。
ようやく旧約聖書読了・・・、失われた時を求めて、を超える苦行でした・・・しかも英文で読むというキチガイザタ。まぢでしんどかった・・・ふぅ。