エゼキエルよりもさらに新しい時代の予言で、ユダヤ教では預言書とは認められていないようです、ほかの聖書外典、みたいなのも、時代が新しすぎる、アレクサンダーによる制圧の後のもの、は聖典とは認めない、みたいな区分によるものらしいです。もちろん認めている教派もある。
読めばすぐにわかると思いますが、内容はエジプトでエジプトの王に認められて高官になったとされている、ヨセフの物語を、バビロニアのネブカドネザルに置き換えたという完全な作り話となっております。
ダニエルは夢占いが得意とされ、預言者というよりは、幻視者みたいなふるまいをします。基本的にダニエルといえば、夢で未来を見るというイメージだと思われます。
このトランス状態で幻視をするっていうのは明らかにインドの麻薬(ソーマ)文化から来てます、紀元が変わるころになるにつれて、宗教とドラッグによるトリップの結びつきが強まり、カルト宗教化していくってことなんでしょう。ヘレニズム文化。アレキサンダーがヨーロッパとインドをつなげて一つの世界にしたことで、結局はドラッグだけが残ったって感じですかね。
ダニエル書の内容もだんだんオカルトじみた話になってきます。