・トビト記
明らかに作り話の、説教話。ようするに良いことをすると必ず神が救ってくれますよ、という非常に簡単な作り話。
・ユディト記
ネブカドネザル二世によって包囲された町を、ユディトが敵の大将の寝首を掻いて助けるという話。やけにディテールが細かいが、史実ではネブカドネザル2は完全にイスラエルを制圧したので、めちゃくちゃ嘘です。誰でもすぐにわかるような嘘、だから外典なのですね。それでもユディト、ジュディス、という名前にはなにか不吉な音が残りました
ネブカドネザル二世は聖書でとっても大事な人物なのですが、聖書によると彼は発狂して動物と同じ生活をするようになったとか・・・、これは聖書の復讐ともいえますが、実際にも彼がどうなったかはまったくわからないようです。梅毒か?
・マカバイ記
アレクサンダー大王がイスラエルを支配し、アレクサンダーの後、ギリシャ帝国の分裂、崩壊時代のイスラエルの物語。事実なのかどうかわかりませんが、とにかく分裂したギリシャ帝国の内戦にずっとユダヤ人は巻き込まれて迫害されて、それによってユダヤ教がカルト、急進化、神のために死ぬ者こそ良し!みたいな狂信者集団へと変貌していったようです。
迫害や差別が狂信者を生むってのは覚えておくべきことですね。
また周辺国から見て、ギリシャがだんだん没落していく様子と、ローマがどんどん強力になっていくのが目に見えてわかります。
・知恵の書
ソロモンが書いたとされていますが、実際には0世紀前後に書かれた偽書であり、明らかに伝道の書を参考に自分の言いたいことを書いてますが、伝道の書と比べて明らかに薄いです。