アヴェンジャーズのいわば、第一部、の終幕、となる映画、の前編。って感じでしょうか。
フィナーレなので、とにかく全員集合!お祭り騒ぎだ!って感じの映画なのですが、全体的なトーンは暗いです。
でもとにかく莫大な予算がつぎ込まれてるのは一目見ればわかります。普通の映画の50本分くらいの時間と金がバチバチにつぎ込まれてはちきれそうになっている。
とにかくもう、カネカネカネ!湯水のごとく金をつかってやがりますね。
興行収入的にもほかの映画をダブルスコアで上回る20億ドル、っていうか二位もブラックパンサーなのでマーベルが首位独占・・・
20億ドル!???
ざっくり今の円安でいうと5000億円です。
制作費も3億$・・・まぁ500億円くらいですわ・・・・は?って感じですね。劇場版アニメ映画50本つくれますわ。
世界の人口は膨張してるってのがわかりますね。世界最大のヒット作なんじゃないでしょうか。
まさにこの映画のテーマもそれで、サノスというやつは、増えすぎた宇宙の人口を半分か三分の一にする、しかも死ぬ生き物はランダムに平等に選ばれる、という審判を下そうとする、それをアヴェンジャーズが止めようとするってのがだいたいの流れ。
サノスはただ単に悪いやつでなんの目的も明かされてませんでしたが、ようやくサノスの目的がわかるというお話。
サノスはバカクソ強いですが、デザインがめっちゃシンプル。これ以上ないくらいただの坊主のマッチョです。シリーズ最大の敵で、最強の敵なんだから、もっとごちゃつかせたくなりそうなもんですが、恐ろしくシンプル、コスチュームもむっちゃくちゃ普通。あごがしわしわという以外なんの特徴もない。武器も基本パンチです、とにかくパンチ。
これはどういう狙いなんですかね?別に合成面倒だからなんてのはありえないですよね。日本だったら絶対こういう最大最強の敵、はイケメンのスレンダーにするでしょうね、セフィロスを見よという感じ。
シンプルマッチョ、アメリカですねぇ・・・いや、ワールドですねぇ?なのかも。ワールド的には、やっぱりシンプルマッチョこそが強さの象徴なのかしら・・・・
これまでのシリーズを見てないとなんの意味もわかりませんけど、でも時間対費用でやっぱお得な映画だと思いますね、1秒にかけられてるコストからして、非常にお得な映画です。
サノスの人口爆発を止める、というモチベーションもいいと思いましたね、時代をよくとらえている。結局のとこ、すべての原因は人口が多すぎる、というただ一つ。強い意志を持ってそれをやりぬく、むしろ私はサノスが好きになりました。マーベル映画で誰が好き?と言われたら私はサノスと答えます。