2024年1月24日水曜日

2007 Appleseed: Ex Machina アップルシード エクス・マキナ

  フル3Dのアニメーション映画。


監督はジョン・ウー、音楽は細野晴臣と、金はかかっているようですし、ちゃんと作ってはあります。


 が、ほとんどの3Dアニメーション映画と同じく面白くはないです。


 なんで面白くないのかちょっと考えて見る必要がありそうですね。


 モデリングに関しては、特に悪いところは無いと思われます。メカのデザインもなかなか。出渕テイストですね。

 ただ髪の毛のモデリングがワタシ的には気に食わない、変ですこの毛束を増やす感じ、特に主人公が可愛くないのは致命的。あとシェーディングが、モデリングはアニメ調だけどシェーディングは普通のシェーダー+線画って感じで、ふ~む・・・、いまいちって感じですね。


 あとワタシも3Dモデリングするようになってわかったのですが、やっぱ3Dモデルは表情に乏しい、演技出来てない。ロングならいいけど、アップになるとやっぱ全然駄目です。これはモデリングをちゃんとやれば上手くいくという問題じゃない気がする。アニメっぽい表情は物理的に壊れてますので再現不能、でもそこが一番大事なとこなのですわね。2Dと3Dをうまくミックスさせるしかないと思われる。


 これが一番の欠点ですがストーリーが薄すぎる。未来のサイボーグ社会でメインコンピュータが乗っ取られるって話ですが、もうこすられすぎです、どんだけメインコンピュータハッキングされとんねんって感じ。スカイネットでもうこれは打ち止めでしょう。 

 アクションがメインなのでストーリーは薄いといって、薄すぎる。あまりにもベタ。


 あと雰囲気、ってものが無い。ちゃんとモデリングしてありますってだけで、絵に詩的な要素がなんにもない。建物のCADのモデルじゃないんだから、絵としてちゃんと成立させるようにしないとダメです。これじゃただの模型です。プラモデル屋さんのほうがよっぽど、雰囲気、を作るのが上手。


 あと主人公その2の名前がブリアレオス、って言うのですけど、語感が悪すぎる。マンガとして読み文字だったらいいけど音にすると耳障りが悪すぎ。6文字は長すぎる。ギリシャ語源で意味があるんだろうけど、これは変えなきゃ駄目です。アリオス、とかでいいのでは?


 量感、が無い。アニメーター力量が一番出るところだと思います、アクションにいかに、重さ、をつけられるか。これは単純にアニメーターの実力不足ですね。キャプチャーモーションなのかもしれませんが、動きが軽すぎる、ロボットなんだし、もっと、重み、が必要ですわね。