全然おもしろく無いでおなじみの高畑勲アニメ。
これはでも原作マンガありきなので、原作漫画がつまらないのですけどね。つまらないというかワタシが、家族もの、と恋愛もの、が大嫌いなのでってのもおおいにあるのですが。
作画も非常に手数を少なく、削ぎ落として単純化して作っております。ある意味非常に挑戦的ですね、どれもこれもアニメは綺麗に、エフェクトもりもりな絵作りをするようになってますから、収斂させていくってのは挑戦であります。確かにとりあえずグラデかけとけ、フィルタかけとけっていうやり口は関心しません。作画が適当なのをごまかすな!って思う。アニメーターなら線、で勝負しろって思う。
あえて面白くなくして作ってるんだと思いますけどね、みんなが面白いと思うものって、同じようなものになってしまいがち、つまりハリウッド映画みたいなバキバキドカンです。だから面白いものを作るのはもううんざり、面白くないものだったら、無限のバリエーション出せるよってことなんでしょう。
でもほとんどの人は、面白くない!って怒るでしょうね。
夏目漱石も後期の作品はあえてつまらなくして面白くないものを描いていました。そうやって、閉じていってしまう表現世界を、こじあけて広くしていきたいっていうことなのかもしれませんね。