2013年2月15日金曜日

岡本喜八 庵野秀明 演出

 日本映画専門チャンネルというところでコアな番組をやってました。庵野さんと岡本喜八が対談するという、岡本喜八ってまだ生きてたのか、って感じです、まぁ20年前の映像ですけど。

 基本的に岡本喜八っていうと、なんていうか、アンチリアリズムってかんじですね、やりすぎ感。そのやりすぎ感が、もともとリアルじゃないアニメってのと、シンクロするんでしょうね、だからなんか実写だけどつくりものっぽいというか、アニメっぽい?キッチュな魅力です。
 確かにカットの切り方は、ほんと独特のものです。それが全滅世代の生き残りの感性ってやつなんでせうか。庵野さんやら駿さんやらは、あこがれがあるんでしょうね、全滅世代の、特に団塊第二世代には、その喪失感が。乙は第三世代なので、あまり波長があってこない・・
 
 
 

 以下まとめ。


・映画はシネスコサイズじゃないと意味がない(2.35:1) 
 12コマを落として7コマにすることでスピードが出る
・認識限界は2コマ、偶数コマのほうが安定する、アニメは2コマでも情報量が少ないので残ってしまう

・リアクションカット
 「・・・・・」 カメラ切り返し 「うん」 「はい」のようなもの 聞いてるほうへのカメラ切り返し

・目線 カメラ正面撮り(演出過剰)、岡本喜八の撮り方。イメージラインを裏切る目線つけ。

・アニメで目を大きく描くのは、解像度の関係で目を大きく描かないとキャラのかき分けが出来ないから
目で演技をさせることはできる 庵野

・アニメはカメラを動かせない、動かすとCG臭い 庵野 影の動き(光の動き)でカメラをフィックスでも動きを
つけられるのでは 岡本

・エンターテイメント映画は、メッセージを切り詰めるべき、たった一言のメッセージのために映画を作ったほうが
良い 岡本。