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帝国は何故崩壊するか?
大きな原因は、権力の腐敗、ではなく老化。老人に富が集中し、改革が行われなくなる。特に平和が長く続くと
社会が老化して、改革者の意見は通らなくなる、それは多数決でもそうだし、人口の分布、富、権力の分布からそうなる
老人への投資は、結果死、によってリターン0なので、経済は悪化する。帝国や巨大な国家、平和、は崩壊する
それは人間が死ぬのと同じくらい一般的な法則で、両者は密接に結びついている。
イスラム経済と貧困、弱者救済
アラブの春以降、イスラム化が予想とは逆に広がっているということです、なんでイスラムが強いのかは簡単で、宗教は
貧困救済をするので、民主主義選挙では圧倒的に有利、特に軍事独裁では、貧困者が人口の大多数なので、頭数による多数決選挙
では宗教は必ず、小数の権力者や富裕層が、メディアや、選挙干渉をしない限りは普通勝利する。
さて貧しい人々が勝利するのはいいことだと思えるけれども、貧しい人々に分配すれば、当然、一人ひとりへの分配は減る。
弱者を救済すれば、当然経済の効率性は落ちる、障害者、老人、などに救済すれば、ますますワーキングクラスの分配は減る
富裕層から巻き上げても、数が多すぎる。政府に属する人間は当然富裕層なので、富裕層への高税インセンティブは皆無に等しい。
帝国の崩壊、と同じで、社会が好ましいほど(平和、貧困の無い社会)ほど、効率性は下がる(あたりまえのはなしだけど)
結果、より凶悪な国家に制圧される。
公正な社会、公平な社会は、経済的効率性が一番低い社会である(純利益が0であるともいえる)
そして一番脆弱で貧しい。
EG
もっとわかりやすくいうと、何かを初めようとしたとき、一番不足するのは、予算だけれど、予算は何に使われるかというと
マテリアル、と給料、つまり人件費に使われる。ただでさえ少ない予算なのに人件費はとても払えない、といって一人で出来る
ことなんてたかが知れてる。それにマテリアルは買っても、マテリアルの価値はあるわけで、またそれを同じ値段で売れば
その価値なので、交換されただけで減ってはいないのです、けれど人件費というのは、減っていて戻って来ない。
ほぼ無休で働いてくれて、衣食住だけ保証すれば言うことをきちんと聞いてくれて、休暇だ賃上げだ、人権だ、
などとごねてこないようなヒトがいればどれだけ力強いか、というかそういう人間がいなければ、経営なんてほぼ不可能だと
気づく。それが、奴隷であって、貧しい労働者であって、社会の礎であって、驚くべきことに、それは友達と呼ばれるものです。
人権が保証されて、労働者の権利がしっかり認められた社会というのは、友達レスの社会で、結果はほとんど人間の
共同作業というのが無い社会です。
古代ギリシャ・ローマでは、奴隷と主人が固い友情で結ばれていた、というのは、黒人奴隷への無茶苦茶な仕打ち、という
アメリカ市民戦争ヤンキーの言い分によって作られたUs達の世界観では、ありえないように思える、けれど、それはごく自然
というか、友情が無ければ、そもそも奴隷は成立しないか、すぐに消滅してしまう、まったく対立状態にあったら、すぐに
全員殺してしまうか、反乱で殺されるかだから。
現代の個人尊重の資本主義という幻想は、結局個人がすべてバラバラに動いてしまって、効率性が悪い。何か大きな
ことをするには、必ず、リーダーシップを誰かが発揮して、それを強制的にでも多くの人に協力してもらうことが必要なのです。
そして、そのリーダーシップと、協力するひとの、友情、がしっかりしていればいるほど、効率性も上がる。
古代人のいう、奴隷がなければ社会は存続するはずがない、は現代風にアレンジすると、友情、がなければ経済は立ち行かない
ということでしょうか。