まずこれは形式(formal)論理学じゃなくて、物理論理学(physical)の本です。物理数学と純粋数学のようなもの。
純粋数学は、現実と関連してる必要性は無い。形式論理学も、現実との関連は必要無い。だからこの本は形式論理学のファウンダーであるゲーデルには一言も触れていません。
時間論などは物理論理学的なトピックです、形式論理学では時間が無い世界だって可能であるし、純粋数学にも時間は存在している、必然はない。
もちろん存在しても構わない。公理から、解、真偽は一意的に決まる。
iの意見ですけど、物理論理学の時間論は、意味がありません。というのは時間、というものが、どういうものか、がわかっていないから。物理学的にも、時間は相対的なものだ、という事は
わかりつつあるけれども、時間とは何か?なんで時間は流れるのか?時間は対称性を持つのか?量的不可分なのか?・・・
というのはまったくわかっていません。それは重力も。なんで物質は質量を持つかはわかりつつありますけれど。
だからそれに対して論理的に考えても全く無駄で、机の上で記号をこねくりまわしても、時間への正確な理解は得られません。
物理論理学は物理世界の説明をすればいいのだから、答えは決まってるはずです、答えは世界自体だから。世界を説明する道具立てとして物理論理学はあればいい。
物理学にも答えがある、それは自然世界を説明出来ること、自然世界とまったく関係の無い物理学は何の意味もない。ともかくこの本にはまったくどうでもいいトピックと
論理式の整理に役立つ部分とがごっちゃになってるので、ちょっとどうかなと思います。けれど楽しく読めるのは楽しく読めます。
さてフレーゲ、ラッセル、ウィトゲンシュタイン、ゲーデル、あたりは自分で学ぼうとしない限りは教えられることはない分野です、ニーチェ、マルクス、カミュは教えられるけれども。
それは村上春樹だって、黒澤明だってタルコフスキーだって、スマップだって、相対性理論だって、ベルの定理だって、教えられる。けれどいわゆる科学論理学派はタブーになっている。それは
理由があって、科学(現代)論理学→MLは古典論理学よりも確かに正確で、有効であるけれど、有効すぎるのです。usの社会は科学論理学と整合性が取れるように作られてないから。
たとえば倫理、道徳、憲法、基本的人権エトセトラ、社会のコーディングは全部古典論理学で書かれています。
Ex人を殺してはいけない、は倫理では公理として扱われるけれど、MLでは価値論なので、視点Lvに依存する、となる。(価値論は個々の視点からの、断定、で決まる)ということ。
ラッセルが第二次大戦以降、自由民主主義国家間では戦争は起きていない、という中道左派の意見に対して、権力者や資本家が利益である場合にのみ、平和という戦争手段を選択しているだけで
平和よりも戦争が好ましい、という倫理的な公理が一般性を得ているのではない。と分析しました。
それは核の平和に関してもそうで、核戦争が、核の防御システムの構築によって、資本家、権力者にとって、利益が出るようになれば、核戦争は起こりうる、核戦争自体が、価値がない。
という公理が一般性を持っているわけではない、ということにもなります。
以上のように、MLに立った、usの社会システムのコードというのは誰にもまだ書かれていない。社会契約論、正義論、国家論、経済学ほとんどすべてが、神、神話、人間の善意などに
究極的には依存している(人権宣言では私有財産は、神聖な、権利であって不可侵であるとうたわれている、理由はどこにも示されていない)
マルクスは労働者が搾取されているというけれども、なんで搾取してはいけないのかは示さない。バカで批判的思考力も無いんだから奴隷のままでいいじゃないか、奴隷ではない、ということを
信じさせることが出来ればいい、それは効率化のためのモチベーション論になる・・・・
上記に列挙した教えられるもの、はすべて勝手な価値論の断定が含まれていて、古典論理学で書かれているものです。
MLの立場というのは、モラルは存在出来ないということです、数学的な計算で価値が量子化される、そして社会の秩序は、モラルじゃなくて、刑法によって決められるということになるはずです。
UTL的な基本法則、最大多数の最大幸福、ではなくて、最高効率への最適化原理が選択される。(そうしないと、最終的には武力で殺されてしまうから)
よって、高齢者はジェノサイドするべきだし、障害者は殺すべきだし、反対者は粛清すべきだし、武力的優位性を常に持ち続けなければいけないし、革命が起こらないように洗脳すべきだし
人を殺すのが利益になるなら、率先してそれを行うべきだ、なぜなら、人を殺すとその人の財産、土地、権利が、すべて手に入るから。人を殺す、の仕事量、に対してリターンは大きい。
人を殺してはならないのは、刑法による罰則がリターンよりも大きい時のみになる、刑法を実行する組織、よりも武力的優位性があるならば、刑法は無視できる・・・
また、大量破壊兵器によって、小数の武力によって多数を支配することが可能なので、民主主義である必要性は無い。民主主義であるとみせかけて、モチベーションを上げて、効率的に最大のリターン
が得られるように工夫する必要があるけれども・・・・
のように・・・学校ではとてもじゃないが教えられない。(逆に、学校というところはML的な計算をする狡猾な支配者ではなくて、それに使われるバカなサラリーマンを大量生産する工場なのですかね)
しかしてよく考えると、社会のコードは旧態依然のままではあるけれど、実質的にはML的な計算に従って、実際の社会は動いているとも考えられる。だからアメリカはオイルを独占的に販売するために中東に爆撃出来るのだしね。(企業努力だのイノベーションだと言う割に、世界で一番稼いでいる会社の上位はほぼ、石油メジャーで独占されてるというわけ、あとは軍産複合体だし)だから、usが学校で教えたり、教えられたり、メディアで聞かされることは、すべて、ほぼまったく実効性の無い古典論理学のタワゴトだとも言えるのですね。
けれどもこれは完璧じゃなくて、人民をバカなままにしておくと、部下もバカばっかりになって、効率性は下がるので、結局いつか帝国は崩壊していくと、社会は不安定なまま・・・、ML的な社会システムのコードは、まだまだ完成には程遠い、というかほんとに誰もまだ一言も書いて無いという状態です。
Uが新しい社会のコードを書く人かもしれない。
summer sky studio
まとめ
fermers theorem フェルマー最終定理
x三乗=y三乗+z三乗を満たす整数は存在しない
CUBEを2つのCUBEへは分割出来ない。
math の語源は mathemata ギリシャ語で、学ばれた事、の意
whole number 整数
integer 自然数
fraction 分数
correlate 相関
deductive 演繹
inductive 帰納
v disjunct
¬ negation
∃ exist
∀ all
C caused
ontological 存在論
constant 定数
variable 変数