God is a concept
神とは概念なんだ
I don't believe in magic
I don't believe in Buddha
I don't believe in kings
I don't believe in Zimmerman
I don't believe in Beatles
By which we measure
Our pain
それによって痛みというものを測るための
I'll say it again
I'll say it again
もう一度言ってやる
God is a concept
God is a concept
神とは概念なんだ
By which we measure
Our pain
By which we measure
Our pain
それによって痛みというものを測ることができる
(センセーショナルというか、エキセントリックな出だしです。こんな衝撃的な歌はbob marley のhit me music 以来ですかね。アメリカというのは、今でも、キリスト批判はNGです、だって大統領が聖書にちゃんとプレジデントやるよー、なんて儀式が今だに残ってる国家なんですもの。それってかなり気が狂ってますよね、政教分離じゃねぇんだ、キリスト倫理にのっとり、国家を運営するって誓っているのだもの。そんなことをするのは一部のイスラム国家だけで先進国ではかなり珍しいです。それはやっぱりアメリカというのは戦争に負けたことがない(ただひとつの)国家だってのが影響してて、そういう信仰、や考え方、を誰かの力で改められるってことが一回も無かったということです、だから自分たちの考えが絶対に正しいと思っていて、実はそうじゃない、ということを考えることを基本的にはしない国です、しないで良かったというのか。
イギリスも負けた事ないのでは?というのは間違いです、米英戦争というものがありました。それでアメリカは独立を勝ち取ってるわけです、民主主義国家同士は戦争しない、自由と平等の民主主義を守る為に戦うとアメリカは良く言うのですけど、米英戦争はじゃあ一体なんだったんじゃあ?っていうのは一切口をつぐみます、黒歴史なんですね。
だからこういうふうに直接Iはキリスト教なんて信じないね、って言うのは、日本帝国で天皇は神じゃねぇって歌い始めるのと、形式的には同じです、特攻がやってきてボコボコにされることはないだろうけど、それにレノンはイギリス人ですし、ただ何言うねん、っていうドキドキ感はある。
今の日本だと・・・、 オレの趣味は小学生をレイプすることだ、って歌い始める感じかな・・全然ちゃうかw)
I don't believe in magic
魔法なんて信じない
I don't believe in I-Ching
I don't believe in I-Ching
イーチン=易経 なんて信じない (易経って今でも信じてるひとがかなりいるのですよ)
I don't believe in Bible
I don't believe in Bible
聖書も信じない (キリスト教批判だし、ユダヤ教批判でもあります)
I don't believe in tarot
I don't believe in tarot
タロットも
I don't believe in Hitler
I don't believe in Hitler
ヒトラーも
I don't believe in Jesus
I don't believe in Jesus
ジーザスも
I don't believe in Kennedy
I don't believe in Kennedy
ケネディも (ケネディ射殺は63年。アメリカ人以外にはケネディってのがどういう人物だったのかってことがいまいちピンと来ません。至極簡単にいうと、デモクラティックのルーズベルトが戦争中に指揮権を発揮、その後をついだトルーマンはまぁ、カリスマの二代目をつぐには器がちいさすぎたというか、原爆はありえねぇっていうかそんな感じでデモの人気がガタガタになり、次はアイゼンハワーです。リパブリカン、ハワードはつまるところ軍人、それもゴリゴリの軍人ですから、リベラルな考えなどあるわけないし、マッカーシーによる悪名高い赤狩り、共産主義者排除運動なども黙認したりと、まさしく軍人的発想で、政治をやって、まぁそんな体制、まさしく、体制、ですよね、だって国の代表が軍隊の指令官なんて、これもちょっと頭イカれてる政府です。二次大戦が終わったらすぐに冷戦、いつまで続くんだよ!っていうあまりの息苦しさにケネディが現れて(ここもちょっとわかりにくいけれど、アメリカ人感覚では二次大戦がおわってすべてめでたしではなくてすぐに朝鮮戦争が始まって、冷戦、ヴェトナムとずっと戦争続いてるのですよね)、ちょっとリベラル路線に舵をとって、キューバ危機を乗り越え、アポロ計画も初め、という形で、あぁやっと戦争のあとの若い世代が現れたなっていう感じなのです・・・対ヴェトナムで大失敗してデモはズタズタになるわけですけど)
I don't believe in Buddha
ブッダも
I don't believe in mantra
I don't believe in mantra
マントラも
I don't believe in Gita
I don't believe in Gita
ギーターも (ギーターというのは仏教以前のインドの哲学っつーか・・魔術みたいな本です)
I don't believe in yoga
I don't believe in yoga
ヨーガも (ビートルたちはHELP、の後ぐらいに、なんか生き方考えなおそう、みたいな感じでインドに旅行にいって、がっちりインドの宗教にハマって、アイドルからミュージシャンへと変貌を遂げて戻ってきます。ビートルはアイドルとして始まったというのは結構大事です。しかし今でもビートルの曲、としてテレビなどで引用されるのは、ほとんどアイドル時代のビートルの曲です。それと行き過ぎたサイケとかコンセプト主義から基本に帰ろうとした、LET IT BEあたり。
大衆はアイドルが好きなのです、アーティストは嫌い、自分よりも優れているから。アイドルを応援してやってるという優越感がないといけないのじゃないかな? それも当たり前で応援というのは自分より弱いやつにしか出来ない、強いやつを応援したって仕方ない)
I don't believe in kings
王侯貴族たちも
I don't believe in Elvis
I don't believe in Elvis
エルヴィスも (ジョンレノンのガキの頃の夢は、Iはエルヴィスよりもビッグなスターになるんだ、というものでした)
I don't believe in Zimmerman
ボブ・ディランも (ディランの本名はRobert Allen Zimmerman。 ディランの曲は歌詞が素晴らしいだのというけれど、自分の名前もちゃんと言わないやつを本当に信じられないね、っていうあてこすり。歌詞や精神性が云々いうけれど、そんなのまどろっこしぃ、かっこつけじゃんか、ってのもある。もっとはっきり本音を言えよって、Iもそぉ思う。もちろん才能は認めるけれど・・・)
I don't believe in Beatles
ビートルも
I just believe in me
I just believe in me
ただ自分だけを信じてる
Yoko and me
Yoko and me
ヨーコと自分だけを
And that's reality
And that's reality
そしてそれだけが現実なんだ
The dream is over
The dream is over
ドリームは終わったんだ
What can I say?
What can I say?
他になんて言えばいい?
The dream is over
The dream is over
夢は終わったんだ
Yesterday
Yesterday
昨日は (倒置法になってるのはもちろんマッカートニーのYESTERDAY、ポールとも決別するぜってことです)
I was the dream weaver
I was the dream weaver
夢を見せるヒトだったけど
But now I'm reborn
But now I'm reborn
もう生まれ変わったんだ
I was the Walrus
I was the Walrus
ウォルラスだったけれど (もちろん i am the warlus という自分の曲への自己批判?ウォルラスってセイウチのこと。オレはセイウチ なんて曲は確かにサイケでLSDでぶっ飛んでなきゃ書けない曲です。そういうわけではこの曲はジャンキーからの脱却っていう歌でもあるのですね)
But now I'm John
今はただのジョンだ
And so dear friends
And so dear friends
ねぇみんな
You just have to carry on
You just have to carry on
自分の道を歩むんだ
The dream is over
The dream is over
夢は終わったんだ
レノンはなんと1940年に生まれて80年に暗殺されて40で死ぬので年齢がわかりやすいことこの上ない。つまりこの曲は30のオトコ、がこれまでの自分、そして大衆、社会、と決別するって曲です。世界最高のエンターテイナーとして成功したオトコが、そんなものはもう全部いらない、もう終わったんだ。自分を信じて行くしかないよっていう、まぁ恐ろしくストレートでわかりやすい曲です。それだけにやっぱ名曲ですね。