2014年4月21日月曜日

the square 2013

エジプト革命をモチーフにしたドキュメンタリーです。またブルーになるんだからやめときゃいいのにといわれそうだけどIは見ます、辛いほうがいいと思って。
 
 相当えぐいシーンばっかりです、戦車にヒトが潰されたり、リンチや拷問、エトセトラ、デモ、革命ってやつのありのままが見えます、あぁフランス革命とかもこんな感じなんだなって実感がちょっと湧きましたね。
 革命とコトバで聞くといいものだけれど、実際には戦争です。グエロ、市民と政府と軍隊の戦争。毎日毎日、ドンパチ。テレビやメディアは口が塞がらない嘘、軍隊の幹部は恐るべきクズ。デモに参加したら秘密警察に捕まってあとは闇に葬られる、いつそれがくるのかわからないけれど、その恐怖にも負けないでガンバル、これはほんとーに勇気がいる生き方だなと思いますね。でも目が生きてる、から彼等は大丈夫なんだろうと思います、大丈夫でいてくれって願うばかり。透明な目をしてるから・・・・




 この映画の後の事情はというと、ムスリムブラザーフッドのモルシがデモで退陣したあとにまた過去の軍閥からの政治家が登場し、ともかく圧政でもなんでもいいから、早く金儲けがしたいっていう人々の支持を集めているようです。それでムスリムブラザーフッドをほぼ全員死刑にする、デモを禁止するっていう、めちゃめちゃな法律を作ったりしています。とくにムスリムたちはテロリスト扱いされて完全にパージです、徹底的弾圧。


結局すべてがムバラク以前に帰ってしまうっていう状態で、また毎日テロと戦争という状況です。結局誰がリーダーになったところで軍のトップたちは自分たちが結局権力を握っているので、それを離す気なんて無いのですね、誰が選挙で選ばれても結局同じだ、すぐに軍事力で言うことを聞かせられる。結局軍隊が暴走したらどうしたらいいの?っていうのを先進国も含めて誰もその解決策を持ってないんですよね。アメリカ軍が暴走したら誰が止めるの?ってこと。中国軍でも、なんでも。

 先進国は遺憾であるとか、危ぶんでいるとか民主化に期待するとか、クソみたいに口先だけで何もしてくれません。ホロコーストを忘れないみたいなコトいいながら、こんなにおおっぴらに宗教ジェノサイドが起こってても、何にもしねぇんですよ。一体何を学んだってわけ?

 砂漠の戦争は終わりが見えません、たぶんどんどんこれが広がっていくだけなんだろうなと思います、ほんとにこれがIたちの未来の姿なんだなー、と思ってIは砂漠の戦争を見てます。絶対にコドモなんて作れないな、と思って。こんなセカイに生まれさせたら可哀想だもん。