2014年4月20日日曜日

when album ruled the world BBC / BAD BOYS   ESPN

https://www.youtube.com/watch?v=eu5EFTNBp2w

 BBCが制作したVINYL、つまりLP、の歴史。
 つまりプレビートルから1985年にCDに取って変わられるまでの、レコード、の黄金時代を解説したドキュメンタリーなんですけど、BBCはやっぱキャストが豪華だよなー、と思う、NOEL、レイマンザレック、フロイトの生き残りw、SLASHなど、日本でそんなドキュメンタリーを作ろうったってこんなキャストなんて集められっこない、それにたぶん曲も使わしてもらえねぇし。


 ロックの歴史じゃなくて、LPの歴史ですから、ソウル、ジャズ、SSR、POP、パンク、FUNK、FUSIONなど様々なジャンルがレコードの全盛期にどういうふうに適合していったのかっていうのがめちゃめちゃわかりやすく解説されてます、出来がいーなー。


 特にPUNKについての話しが面白かったですね、PUNKというのはヒッピーに対するアンチであって、ヒッピーがやらないことをすべてやった。ヒッピーというのは金持ちのガキなんです、カウンターカルチャーといいつつ、親父はメインストリートの大金持ち。ヒッピーがやったことは、ZEPみたいにヴァルトゥオーソ的な技術を振り回し、ダブルアルバムだの、10分も続くような曲を作ったり、プログレみたいにいろーんな楽器を使いまくったり、プロダクションに膨大な予算を突っ込んだり・・・・奇妙なかっこをしてみたり(グラムロックね)、ドラッグでぶっ飛んでみたり。PUNKSはその真逆、チープな楽器でパワーコード主体のほぼアレンジ無し、曲は極端に短く、技術よりも勢いとHeartで勝負する、スタイルは、DIYというか自作出来るような服を着る・・・

 今でもこのヒッピーVSパンクスの対立ってのがありますよね、あんなん音楽じゃねえって言いたがる人々と、音楽は楽しい物なんだよごちゃごちゃ言うなくそったれっていう感じ。ブルジョアとWCの対立っていうのか。


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http://espn.go.com/30for30/film?page=badboys


 こちらはBAD BOYS つまり アラウンド1990年頃に活躍したピストンズのドキュメンタリー。知ってるヒトは知ってるのですけど、まぁあまり馴染みが今ではないでしょう。だいたい1980年代というのはマジックとバードの時代でした、レイカーズとセルティックスの時代って言ってもいいけど。2人のスーパースターと2つのスーパーチームがFINALで毎年のように闘ってた。その次代に終止符を打ったのがBAD BOYSです。デトロイトという寂れかけている都市から現れたハードで手癖の悪い、そしてエネルギーと連帯感に図抜けた、スーパースターチームから、チームFORチームの時代
への転換点になったわけです。


 SLUMDUNKのエピソード的なのは、あれは1993年ですから、明らかにBAD BOYSなんですよね。桜木はもちろんデニスロッドマンだし、赤城はスコッティ・ピッペン、三井、宮城が不良ってのはBAD BOYSをモチーフにしてます、だからあんなに不良が一杯出てくるわけです。
 赤城は捻挫してもプレーし続けるというのはアイザイア・トーマスがFINALで捻挫しながらプレーし続けたっていうエピソードからだし、湘北がチーム、ってのを重視して1人も欠かせないチーム、っていうバスケ像を打ち出したのはBAD BOYから来てるのです。

 それまでのNBA、ってそんなにチームが仲良しって感じでもなかったです、スーパースターがエースがともかく点を取りまくるって感じ。
  BAD BOYSをぶっ倒して新たな覇権を握るのが、もちろんジョーダンなんです。90年代にジョーダンは6回もファイナルを制覇する、90年代はジョーダンの時代、そして00年代はコービーの時代、現在はレブロンの時代、NBAってのはやっぱスゲーな、結局何時の時代もなんだかんだいいつつ、スーパースターを生み出しよるなー、と感心しちゃいますよね。そりゃ世界中から最高のプレーヤーを集めてるんだからスターくらい生まれるわ、って言われたらそれまでですが。

 それでもBAD BOYSっていうのがいて本当に良かったですよね、世間から賞賛されるような、練習熱心みたいな真面目、って感じじゃなくて、1人1人の個性が生きて、自由にプレーさせてやる、バスケ=かっこいいスポーツってのがBAD BOYSが植えつけたんですよね、HIP HOPとバスケっというイメージも。





 というわけで最近は寝る前にはドキュメンタリーを見てるIでした、やっぱ実写はドキュメンタリーだよなー、劇映画ってもぉ最近見るに耐えないもの・・・。