2014年4月6日日曜日

無防備都市 rome the open city 1945

 イタリーのネオレアリズモ映画の傑作ということなのですが、映画的には、ありがち?なファシストVSレジスタンス映画です。
 
 ありがち、なのではなくてこの映画こそ、そのファシストVSレジスタンスという政治的で真剣なテーマを取り上げた最初の映画ってことなのかもしれませんね。だって1945年公開ですし。それまでの映画ってのは、ただの娯楽だったり、ミュージカルだったり、スケールの大きな昔の話しだったり。ともかく今、現代の政治的問題、社会的問題をグサっと言うっていうものではなかったわけです。それがこの映画から、むしろそういう映画じゃなきゃ、アカデミー賞はとられへん、みたいな状況です。戦争映画ばっかしじゃん、賞とるのは・・・って感じで。

 

そういうわけではやっぱこの映画、以後、以前では映画は変わってしまったわけですけど、それが良かったのかどうかはわかりませんね。堅苦しくて小難しいものになってしまった気もするし、映画が娯楽から芸術へと変貌を遂げたとも言えるし・・・


 しかしこれ以後、この手の作品は本当に死ぬほど作られてきたわけで、映画は戦争反対反対いいながら、題材を探して、はやく戦争よ起これって待っているニュース記者の矛盾みたいな状態に陥ってますよね。ワイルドなら嘘の衰退、っていう状況です。ドキュメンタリータッチ=偉い、みたいな固定観念があるもの、別に偉くはないのに。