2016年4月20日水曜日

1983 star wars return of jedi  スター・ウォーズ ジェダイの帰還

 第一シリーズの完結編です。映画としてはこれで終わってますね完全に、7が作られましたがまたハリウッドの悪い癖で晩節を汚すというのか、少しでもカネになるなら死体でもむしゃぼり食らうというか・・・。



 けどワタシの感想なんですけど映画としてはこのエピソード6はすごいイマイチですね。CGは長足の進歩でしてフルCGのクリーチャーも出てくるし、いろんな、とくにアーキテクチャーの描写はスケール感がぐっと増しました。CGってのは建築にはすごい向いてるんですよね、無機質なものはCGでも全然違和感ない。むしろフォトリアルよりも綺麗です。


 ただスカイウォーカーとレイアの老け方が尋常じゃないw おっさんとおばはんが何をしてんだって感じです。そういうわけではやっぱハリソン・フォードって老け方にも味があるっていうか、いい年の取り方をしてます、そりゃスターになるのもわかる。まぁいろいろメスでがちゃがちゃやってるんでしょうけど・・・。それにしたってハリソン・フォードは表情に幅がありますわね、他の二人はなんか演技がバタ臭いっつーのか。けどシリーズ物なんで途中で変えるわけにもいかずってことなんでしょうね。しかも大作ですんでどんどん製作期間が長くなって・・みんなおっさんになってしまうという。実写ってのはそういうとこもツライですね。


 それとなんでしょうね、ストーリーが都合が良すぎるっていうのか、あまりにも予定調和っていうのか、娯楽作品なんだからそりゃ予定調和だろって思うんですけど、それにしたってちょっとニオイますね~~~。結局のところ、レイアとルークは双子の姉妹で、最後には親父のアナキンが息子への愛を取り戻してめでたしめでたしってことなんですが・・・、そのなんでもかんでも家族愛でお定まりをつけようってのがちょっと気に食わないです。ワタシがただ家族モノがキライってのもあるんですけど、この実は親子だったのだ!実は姉妹だったのだ!!ほらすごいでしょ!?みたいなネタはもう金輪際禁じ手にして欲しいですね、うんざり。だからあなたは運命の子で、ものすごい力を持ってて・・っていう。結局全部生まれかい!っていうのですか。ベーダーにしたって、じゃあ最初っから息子を助けろやい!って思うだけですね、いざ目の前で息子が殺されそうになったら、正気になるって、ただの意思の弱いダメおやじですもの。

 主要キャラには全然弾あたんねぇし、もっとこうこうだから弾が当たりませんっていうのが必要ですよね、当たらないから当たらないのだ!って感じなんですもん。


 そのアナキンがただのダメおやじじゃないんですよ、ってのがエピソード1,2、3で描かれてるんですが、確かにそれは必要ですよね、ほんとこれだけだとアナキンはただのダメなヤツです。


 それと他にも禁じ手で実はオンナだったのだ!っていうのももう100年は封印したほうがいいですね。もう誰も驚かないですよ。FF5のファリスでおしまい。


 実はふたなりだったのだ!実はゲイ、バイ、レズだったのだ、はまだちょっとアリですね。じつはふたなりだったのだ、っていうのは商業映画ではまだ使われて無い気がする、出し方が難しいですけどね、ただのエロになってしまう可能性大、でもキレイにハマれば面白いと思う。ビアンもそうですね、ゲイだってカミングアウトするヒトはもう今ではコスプレイヤーと同じくらい市民権を持ってますけどビアンだって明言するひとはまだまだアウトサイダーっていうのか。大衆、には受け入れられてません。バイもそうですね、ただのヤリマンみたいに映ってしまいがちだし。最後のマイノリティって感じです。

 特に上にも書いたようになんでも家族愛でめでたしめでたしにしたがる欧米の風土では、ビアンってのはナシナシのナシなんでしょう。子供に冷たい♀は最低のクズっていう扱いですから。でもやっぱ子供がキライな♀だっているでしょそりゃ。


 全体としてなんかテンポも悪いです。あまりにも巨大なプロジェクトになりすぎたんですかね。ワンシーンワンシーンにはここには才能のあるアーティスト使ったな、とかこの背景作ったヒトすごいな、っていうのがたくさんあるんですけど、オールスターの寄せ集めみたいで統一感に欠けますね。特に最初のチューバッカがうんぬんってくだり必要だった・・?ワタシなら全カットですね。