2016年4月21日木曜日

1984 terminator ターミネーター 

T2 っていうふうにターミネーターは2がヒットしたシリーズモノの代表ですよね、初代よりも2のほうが当たるってのは普通は珍しいケース。2で他にヒットというと、ランボー2、ロッキー2・・ダイハード2?ってとこですかね~。

 ワタシ無印のターミネーターたぶん以前に見たことあるんだろうなと思ってたら完全に初見でしたね、まったくキヲクに無かったです。ターミネーターが溶鉱炉に落ちてくのはあれはT2のほうだったんだ。無印版はでもそれほどヒットするなんて夢にも思って無かったのか結構チープな作りっていうのか、B級映画っぽい香りがしますね、まず俳優が無名ばっかですし。

 でも映画としては良く出来てる気がします、よくまとまっています。シナリオの整合性がムチャクチャで有名なターミネーターですが、まだマシなほうです。
 ミライが悪いミライである、っていうディストピアものっていうのはブレードランナーが走りなんですよ、っつーかこのころのハリソン・フォードが乗りに乗りまくってますね、スター・ウォーズ、インディ、そしてブレードランナー、すげぇっち。ブレードランナーまた見たくなってきました。ターミネーターもそれを踏襲してます。
 このミライは頽廃していて、ミライが無い。っていう感じ。切迫した感じ、セックス・ピストルズじゃないけどNO FUTUREな感じ。これが世紀末イズムでして、だいたい1980年頃から世紀末主義っていうのがあったと思うのですよね、すごいワタシはこの世紀末感。が大好きなんです。



 キャメロンのカット割りってハリウッドではでも随一だと思いますね、カット割りというかカットのタイミングと構図の取り方。すごい上手、これってほんと才能で映画監督ならではの才能、才能というか能力に近いですね、生まれ持ったものです。わたしはだいたい映画は1.5倍速で見るんですけどキャメロンの映画はノーマルスピードでも見れる。つまりスピード感がカット割りですでについてるんですね。理屈じゃなくてそうなんですからそうなんですねw これってこうしろって言って出来るもんでもないし、ルールみたいなのもないんです。切り返しのカットは3フレームにしろ、とか、動きのないカットでは何秒、みたいなこっちゃなくて、感覚的に、ここ、これ!こう!ってやるしかないもんです。

 

ルーカスとスピルは観客の望むものを作るっていうプロフェッショナルな作りですが、キャメロンはハリウッドの割にはちょっと我が強いというのか、エゴイスティックですよね、オレが好きなものを作るんだこのやろうっていう。まずヒロインがいっつも可愛くないっていうのか、ブサイクってわけじゃないけど・・、キャメロン独特の趣味。そいでハリウッドにしてはトーンがダークっていうのか、暗いっていうのか、シリアス・・・、武器ヲタクっぽいニオイ。軍ヲタ、っていうのか。ともかくヲタク寄りのセンス。グロの描写もなんか痛痛しぃ・・・。

 グロっていうのは絶対ダメってわけじゃないけど使いドコロですよね、ここ一番で効果的に使いたいものです。ただのスプラッターみたいなのはワタシは大嫌い。



 ルーカスやSPはまったくどうしようもないクズみたいな映画も作ってますが、キャメロンはそれにしても平均点以上は毎回叩いてます、優秀。商業映画業界で一番能力的には高いんじゃないですかね、資金集めとかそういう総合的な能力も含めて。好きか嫌いかでいうと、そこまでワタシは好きじゃないんですが、ともかく優秀なヒトですね。
 なんでワタシがキャメロンがそこまでかっていうに、なんか愛嬌が無い気がするんです。可愛気がない、あんた可愛気がない子ね!って嫌なババァみたいな感じで言いたい。あとデザインのセンスがイマイチかなぁ・・・と。どうですか?やっぱ趣味が合わないんでしょうね。アバターにしたって、デザイン・・・これかぁ?ただやっぱ趣味の問題なんでしょう、これだ!って思うヒトもいるんでしょうし・・・・。そうキャメロンの映画って服がダサいってのもある気がします。なんでそんな服なの!?ってくらいダサい。わざとそうしてるのか知りませんが。汚しがやってあるとかそういうことじゃなくて、服のセンスがダサいんです。

 後サラのトモダチがずっとカセットプレーヤーで音楽を聞いてるのは時代ですね~。この時代からみんなポータブルで音楽聴くようになってほんとこれは生活が変わりました。サラが公衆電話を探すシーンも。携帯でガラリと変わった。携帯ってほんと映画には天敵で、いちいち、電波が通じない!っていう説明シーンを入れなきゃいけなくなってほんとテンポが悪いです・・