2025年1月8日水曜日

2019 ONE PIECE STAMPEDE

  ワンピースの映画14作目らしいです。


 いやドラゴンボールやないかい


 完全にドラゴンボールの映画でした。敵の造形がもう完全にDB。尾田氏がそうしてくれって言ったのか知りませんが、え?これドラゴンボールですやん、っていう映画になりました。

 

 ワンピースはドラゴンボールっぽい、っていうのをみんな忘れていたのだけど、何故かこの映画は完全にDB。


 登場キャラはとにかくクソ多くて、4皇以外全部出しときゃえぇねん!って感じで全員出ます。

 ほいで技名を叫んで終わりって感じ。この辺は聖闘士星矢ですね。とにかく技名を叫ぶ!ボガーン!!


 最近の東映の作画スタイルなのか、線画で影を表現してるのですが、なんで線の本数が少なすぎるような?線も太い・・・?スラムダンクの時は出来てたんだからもっと細い線でやればいいのでは?


 あとたぶんレンダリングがゲームエンジンで行われております、モブの動き方とかレンダリングの感じがゲームエンジンっぽい。


 でも後半、敵が巨大化するとゴリゴリのCGになってしまっていてかなりがっかり・・・、しかもいかにもCGっていうCG。ダサいテレ東の日曜アニメみたいになっちまってる。

 未だにセル画とCGを調和させるのは難しいみたい。もう20年くらいそれと格闘してるのだけれど・・・

 むしろCGが一番苦手なことが、セル画と調和させることなのかもしらん。ほかはもう全てリアルよりもリアルに、綺麗にできるようになったのに。むしろイラストに近づけるほうが、まだセルに近づけるよりも簡単。


 映画だし、ある程度当たることも計算できるので作画はかなり頑張っております。でも枚数が多いのではなくて、枚数は少ないけどもスピードが早い。という感じで、短い秒数で展開が早いのでスピード感があります。ヌルヌルは動かないが、サクサク動く。


 ただちょっとカメラワークがくどいかなぁ・・・、そして、あまりにも勢いだけに頼りすぎかもしらん・・・小学生向けですね。

2025年1月5日日曜日

1933 King Kong  キングコング

  正月は古典映画でも見るかってことです。


 1933年のオーパーツ、キングコング。


 キングコングとありますが、恐竜有り、大蛇あり、お色気あり、と娯楽映画の全てを詰め込んで、怪獣映画、この型を作った映画。


 よく型にハマったとかハメるといいますが、型、を生み出すものだってある。


とにかく1933年にどうしてここまで出来たんだろう?という不思議しかない映画です。シナリオはかなりの程度ドイルのロストワールドに習ってます。髑髏島、怪獣、恐竜、現地部族に捕まる、都会にコングを捕獲して持ち帰るが、コングが逃げて暴れ出す。ほぼ流れはロストワールドと同じ。

 ただ、美女、が出てくるという要素が異なり、このへんが、映画、が視覚に頼るってとこです。とりあえずエロい女さえ出しておけば、大丈夫。


 失われた謎技術によって、すごく奥行き、があるように見えるのです、不思議なことに。たぶん絵、クソでかい絵を描いて張ってるんだと思いますが・・・、そんなクソデカ絵描くのでもとんでもない労力。


 エキストラの数も半端ない。CGでなく現実の群衆ってのはどうしてこう、迫力があるんですかね?CGの群衆ってどうも迫力がない。

 脳が勝手に、あぁこれ嘘、こんなのありえない、って無視してしまうのでしょうね、エキストラを使った群衆の量感、みたいなのはCGでは絶対出せない。

 1秒のストップモーションに数十時間、みたいなアニメーターもげっそりするような、木の遠くなるような面倒な合成を使って作られているらしい。なんで戦前に出来たものがその後できなくなったのかは謎。

 でもこれもディズニーの初期アニメ映画と同様に、大不況で人手があまりまくっていたから出来た芸当のようです。


 ほぼ90年前の映画なんで、そりゃ手放しに面白くはないですけど、やっぱすげぇの一言ですね。よく作りましたよこんなの。どっからそんな情熱が生まれたくるのかというとんでもない力作。

 この映画に影響受けてつくられた映画は1万本はあるんじゃないでしょうか・・・・

2025年1月3日金曜日

2000 マリオストーリー

  マリオRPGの続編。


はじめに言っておくと


レベルアップしてもHP上げるな

HPは10で十分、理想的には5。

 

マリオRPGは任天堂xSquareのダブルネーム、さらにデザインは鳥山明というドリームチームの大傑作であったので、続編を作るのは相当難航したみたいです。


 出来たものは、完全にSquareと鳥山明要素を抜き取り、ゼルダとマリオとRPGのをかけ合わせたような、任天堂全開のゲーム、任天堂というより、宮本茂、のゲームですね。宮本茂RPGといってもいい。


 戦闘はアクション要素が強くなり、アクションが上手ければノーダメだったりします、逆にアクションが下手くそだと、1ダメージも入らなかったりする。マリオRPGはアクション下手でも勝てますが、マリオストーリーはアクション下手だとクリア出来ない。(まぁアイテムでゴリ押す方法もあるけど)

 ファンシーな見た目に対して難易度は結構厳しい。出来ないやつは置いていくぜ。謎解きも割と難しい。思いつかないやつはここでゲーム終了だ。

 任天堂というとヌルゲーというイメージになってしまいましたが、本来の宮本茂の狙いは、ゲーム性、を犠牲にはしません。

 ゲーム性が高くなると、ライトユーザーは離れる。ゲームに限らず、面白すぎると素人には理解不能になる、という悲しい現象がある・・・


 でも一番の特徴は、ゲームデザインでキャラがペラペラの2D、3D空間にペラペラの板ポリで表現されてるということ。

 3Dの操作性を確立し、3Dゲームはこう作るんだ!という雛形をマリオ64で作ったマリオが、時代に完全に逆行して、ペラペラマリオを作った。

 当時は、な、なんで??と理解不能でしたが、今となれば理解できる。

 3Dってのは個性が出づらいのです。誰が作っても同じ。特にリアル体型のモデルは、素体を流用するし、まぢで誰が作っても同じ。

 じゃあデフォルメすればえぇやんと思いますが、3Dでデフォルメすると、単純に変、になるのです、立体として成立してないものは存在できないし。

 これは3Dモデラー、として個人名が出ないことからも明らか。このモデラーがいいよねぇ、みたいなの聞いたことない。

 フィギュアならまだいいのです、動かさないから、デフォルメもできる。でもアニメートすることを考えると更に制約が増える。3Dでは表現不可能な服も多い。

 ヒラヒラのパニエみたいなスカートとか、重ね着、シースルーは3Dで成立しにくい。突き抜けまくるのをよく見るでしょう。

 ピタピタの水着みたいなのは非常に作りやすい、だいたい手抜きでこういう服になる。


 そういう3Dゲームの無個性化、を見越して、2Dの絵、をキャラにする。という宮本氏の慧眼には恐れ入り屋の鬼子母神。2000年にもうそれを見越してるなんて・・・20年後の未来が見えてやがる。

 でもこのマリオストーリー系列以外にこのペラペラスタイルのフォロワーはあんまり見ない。


 最初はシンプルですぐ終わる感じのゲームなのかな・・と思わせておいて、どんどんできることを増やしていき、ボリュームも適度で、きっちりゲームを作る。

 マリオのゲームの、ある程度のクオリティには必ず持っていく、そのブランド管理力には恐れ入る。マリオのクソゲーは滅多にない。(あるにはある)

 それが信頼。なのです。FFもロックマンもクソゲーはありますが、マリオとDQは平均点がやっぱ高い。こいつらやっぱ強ぇ・・・。


 でもRPG、って言われて想像するものとは違ってて、マリオRPGの続編だ!って思ってやると、まったく違うゲーム性でなんか・・・違うってなるかも。

 タイトルでもRPGと謳ってないし、これはRPGではないのかもしらん。

アクション5、謎解き3、RPG2、って感じのゲーム性です。

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 攻略法なのですが、RPGの常識とは真逆?で常に瀕死、あるいはHP1にして、キケンで・・・、ピンチで・・、と瀕死時にバフがかかるバッジに全振りすると、ほぼ1ターンキルできます。

 相手に行動させないことが肝心。先行で全ブッパして倒す、がこのゲーム基本。

あと雑魚敵は全避け、全無視が基本です。ちゃんと戦ってたらキリがないし、稼ぎは後半にいけばいくほど効率的、強制エンカとボスのみ戦い、難しかったらアイテムでゴリ押しです。戦闘のテンポが爆裂に悪いのもあって、ちんたら戦ってらんない。

 このゲームすごくステータスがシンプルでして、ダメージは基本一桁。チャージでもしないかぎり二桁ダメージはない。

 確かによく5桁のダメージ出るゲームがありますけども、特にソシャゲとかで、だったら百の桁まではただの誤差で全く意味がない、ただ画面を埋めて視認性を悪くしてるだけ。

 有意な数、ってのは3桁までですね、2桁でもほぼ十分。でも1桁、ってのは極端に削ぎ落としておる。パワーを上げると速攻でバランス崩壊します。

 でも初見ではとりあえずHP上げるか・・・てなってしまうもの。罠です。

レベーラ、というキャラに金を払うとステ振りを調整できますが、無駄金ですのでハナからHPに振らないほうがいい。



 ラスボスだけは例外で、さすがにHP10では厳しい。ラスダンでHP25まではあげましょう(というか普通にやってれば自動であがってしまう)あとはバッジで補強。

 ラスボス、もちろんあいつなんですが、運が悪いと回復されまくって完全にジリ貧に追い込まれるパターンになる。理想的には回復を一回も使われないで沈め切ることですが、これは100で運です。


 ゲームはまぁ普通にやれば20時間もあれば終わります。でも、まぁこの作品だから50時間とかあってもって感じですね。 

 RPGというよりはこれはRPG要素のあるアクションって感じなのでまぁそれなりってことだと思う。

 任天堂というか、マリオチームらしく、一定水準には確実に達している作品なので興味あれば是非。ペーパー、ですので3Dのグラで古くなるってこともない。スイッチでも出てるっぽい。