2013年1月31日木曜日
op9 making-9 modeling class room
黒い幕がかかってるのではなくて、まだ壁と窓が出来てないだけです。イスが硬そうですけど背もたれがメッシュだからけっこう座れるはずですw。 完成したら公開します、だいたい背景は3Dモデリングしますけれど、遠景、自然物はどうしますかね、出来ないこともないけれど時間がかかりすぎるみたいですね、といって合成はあざとい。
後机を作らねば。こういう、alley 系の背景、同じものが並んでる、は3Dのほうが良いですね、手で書くと、手抜きがバレる.
http://www.nytimes.com/2013/02/01/world/middleeast/syria-israel.html?pagewanted=all&_r=0
イスラエルがシリアに攻撃というわけで。結局、帝国(アメリカ)が参加ってことですね、f-15だし(戦闘機が)。f-15を使ってるのは、イスラエル、日本、サウジ、帝国、ね?誰のどういう意図を誰と誰が支援してるかまるわかりですね。黒幕、イエスマン、オイル。マリにも帝国はやっぱ参戦するでしょう、オバマは戦争は終わって経済復興の第二期という感じを演出したかったのに、また戦闘開始です。
2013年1月29日火曜日
music station bruno mars / great escape 1963/危险心灵 Dangerous Mind 2006
http://v.youku.com/v_show/id_XNTA3MDcwNTcy.html
2012年はちっとも新しい曲を聞かなかったというわけでちょっと2013年はVOGUEを追って行こうと思いまして、まぁチャートヒット系ではbruno marsが完全に頭抜けてるんですね、あとは全部アイドルアイドルアイドルアイドル・・・・オリコンでも、ビルボードUKもUSも同じです。
locked out heaven はあと何回聞かされるかわかんないって感じ・・・、いやしかし別にマーズのファンでもないんですけどこう並列的に並べられるとJPOPのひどさが浮きますね、そんなにアイドル好き?
あとthom yorkeの新バンドのアルバムが出るらしいですね・・・ん~、どうですかね。Noelの批評が当たってる気がする、kid A/ Amnesiacでエレクトリック化したのはわかったけれど以来あんまり進歩が見られない・・・・あまり期待しないでおこう・・・
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great escape 1963
長尺の映画であります、まぁ有名ドコロなのでレビューはしませんが、三時間あって、2時間が捕虜収容所で50分くらいしか逃走劇が無いのですけれど、脱走を2時間にしたほうが良かったのじゃない?って思います。
まぁノンフィクションだから仕方ないんですけど、もっと個人の特徴が生きるようにしますね、作り話なら。それぞれの個性と能力が生きてくる!みたいなね、15少年漂流記的に・・・
やっぱナチスのデザインはいつ見てもかっこいぃなぁ、ってそこにばっか目がいってしまいますね、あのデッドな質感のダークグレーの車とかバイク、そしてよく見るあのサイドカー付きのオートバイ、超欲しい。
ヒトラーは退廃芸術と称して、モダニスムを否定した、芸術的感性の無い人、と見られガチですけれど、ヒトラーにはヒトラーのデザイン力があったんですよね、ヒトラーが退廃芸術と読んだ芸術は、結局のところ、本当に腐って衰退して、現代美術はまったくつまらないものになっていますけれど、ヒトラーデザインは、BMW、フォルクスワーゲン、バウハウス的構成、として、残っています。全体主義は個性を否定して芸術を破壊するというけれど、自由個人主義はみんながバラバラで俗悪なアイドルやらポルノばっかりが作られる、どっちも良し悪しがあります。ソ連が崩壊して全体主義的な芸術が見られなくなって、なんか味気無いですね。
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2012年はちっとも新しい曲を聞かなかったというわけでちょっと2013年はVOGUEを追って行こうと思いまして、まぁチャートヒット系ではbruno marsが完全に頭抜けてるんですね、あとは全部アイドルアイドルアイドルアイドル・・・・オリコンでも、ビルボードUKもUSも同じです。
locked out heaven はあと何回聞かされるかわかんないって感じ・・・、いやしかし別にマーズのファンでもないんですけどこう並列的に並べられるとJPOPのひどさが浮きますね、そんなにアイドル好き?
あとthom yorkeの新バンドのアルバムが出るらしいですね・・・ん~、どうですかね。Noelの批評が当たってる気がする、kid A/ Amnesiacでエレクトリック化したのはわかったけれど以来あんまり進歩が見られない・・・・あまり期待しないでおこう・・・
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great escape 1963
長尺の映画であります、まぁ有名ドコロなのでレビューはしませんが、三時間あって、2時間が捕虜収容所で50分くらいしか逃走劇が無いのですけれど、脱走を2時間にしたほうが良かったのじゃない?って思います。
まぁノンフィクションだから仕方ないんですけど、もっと個人の特徴が生きるようにしますね、作り話なら。それぞれの個性と能力が生きてくる!みたいなね、15少年漂流記的に・・・
やっぱナチスのデザインはいつ見てもかっこいぃなぁ、ってそこにばっか目がいってしまいますね、あのデッドな質感のダークグレーの車とかバイク、そしてよく見るあのサイドカー付きのオートバイ、超欲しい。
ヒトラーは退廃芸術と称して、モダニスムを否定した、芸術的感性の無い人、と見られガチですけれど、ヒトラーにはヒトラーのデザイン力があったんですよね、ヒトラーが退廃芸術と読んだ芸術は、結局のところ、本当に腐って衰退して、現代美術はまったくつまらないものになっていますけれど、ヒトラーデザインは、BMW、フォルクスワーゲン、バウハウス的構成、として、残っています。全体主義は個性を否定して芸術を破壊するというけれど、自由個人主義はみんながバラバラで俗悪なアイドルやらポルノばっかりが作られる、どっちも良し悪しがあります。ソ連が崩壊して全体主義的な芸術が見られなくなって、なんか味気無いですね。
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Yee Chin-yen
という台湾の監督がいるんですけど、この人の作品がアジア地域では最近一番良いです、それでその最新作は
Dangerous Mind
危險心靈
っていうテレビドラマなんですが、英語版ももちろん日本語版も出てないので困っております、中国語版で見たんですけど面白そうなのに・・・。というわけで中国語の勉強を始めました。
i donno how long its gonna take Ww maybe some day ill upload subtitle for it.
anyway japanese, korean, and chinese drama are kind of asshole, and they are marketing for stupid mass, but taiwanese one...are great i DN the reason, maybe they are much alike us( i mean, low upper class poor intelligenzia), taiwan culture are still fresh and young. Jap are too old. CN and KR too childish.
2013年1月28日月曜日
blender foundation 2.6 ホットキーまとめ
blenderのマニュアルです、日本語のマニュアルはサラっと流してるだけでほとんど意味がないので結局英語のマニュアルを読まざるを得ない、だいたいソフトウェアはだいたいそうですね、だってプログラムがアルファベットで切ってるのだもの。
amazonアフィリエイトを導入してますが機能するのか?
内容ですが、一応ほとんどの機能はカバーされてます。けれど構造として、こういうコトをやりますって最初に掲示してからやり方を書いていくべきですね、こうやって、こうすると、ほら、こうなりました!っていうボトムアップだと、途中何をしてるのかがわかんない。けれどホームページも用意されていてそこからファイルやビデオが見れるようになってるのは便利です、テクスチャーやシーンのファイルも見れます。
http://www.blenderfoundations.com/
乙個人としてはモデリングがと静止画としてしかあんまり使う予定は無かったのでアニメーションのところはほとんど必要なかったのですけど、リギングの作り方を丁寧に解説してて助かりました。
まとめ。
MANIPULATE
ウィンドウの最大化 shift + space key
shift F5 3d view
shift f10 image view
CTRL arrow change workspace
CTRL MMB ドラッグ スムーズズーム
T tool panel
N 位置情報
CT alt 0 現在の視点にカメラ移動
. 選択している物にズーム
SF F フライモード
5 パースペクティブ
(num)/ 選択オブジェクトのみ表示
Z wire frame-solid ビュー
ALT Z texed view
CTRL ALT Q 四画面モード
CTRL+SPACE manipulate widget(球形のボタン)
OBJECT
grab x,y,z で軸指定、SFT押しながらで平面移動
scale s CTRLでステップ、SFT CTRLで細かいステップ
ALT Z tex mode
SFT A add
B border select MMB DRUG で選択解除
CTRL LMB lasso
C brush select
, pivot bounding box
. pivot 3d cursor
SFT S snap object or 3d cursor
・親子化 子、親とSFT選択してからCTRL+P、ALT+Pで解除
SFT選択してからEDITモードで、VTを選択し親子にするとVERTEX PARENTになり、全体ではなくVTに親子関係になる。
A select all
SFT D duplicate
ALT D duplicate linked
SFT + S スナップメニュー(カーソルをオブジェクトセンターに移動など)
CT T tracking
ナンバーパネルのトランスフォームの値をRMBでメニューが出る
ALT + G 位置をすべて0の位置へ
CTRL + A apply menu トランスフォームの数値を0にする。
EDIT MODE
tab でEDITモード
CTRL tab VT,EDGE,FACE セレクトモード選択
CT 左ドラッグ 投げ縄 STで選択解除
CTRL R 分割 ホイールで分割数
ALT CLK 一回り分選択
CT J 融合
ALT C オブジェクトのタイプ変換
x delete
SFT A add
M move to layer (カメラ ライトを違うレイヤーにすると整理しやすい)
CTRL + 選択範囲拡大 num pad 1つのまとまったOBJを選ぶのはこれを連打。
CTRL - // 縮小
B borderselect 中ボタンドラッグで選択解除
C circle select
K ナイフツール
limit selection button(セレクトタイプの右) 見えてない裏側も選択出来るようにする
・EDIT モードで追加したオブジェクトは同じオブジェクト(join)されている
P separate obj
W 特殊EDIT
O propotion editing
SFT O PE モードチェンジ(何回も押して良い結果を選べば良い)
SFT R repeat same action
CTR RCK 押した位置にextrude
F 二つのVertex選択ではエッジを、3,4のvertexではフェイスを作る。
ALT R スピンツール (360度回転したらremove doubleで接合点をmergeすること)
ALT MDF MERGEツール
F6 ツール設定パネル
CTRL E エッジ編集メニュー
CTRL G vertex group menu
MODIFIER
・EDGE SPLIT スムースがうまくいかないときに使う
・Alley ? ちょっと難しい。たくさんのものを並べる。
・subdivision surface 面をよりスムースに
・Bevel カドに丸みを加える、CGっぽくなくさせる。
・Smooth SDVSよりも簡単なスムース
・Multiresolution SDVの各レベルを保持する、スカルプトでノーマルを編集するときに使う。previewのレベルは下げないと動きが遅くなる。
・SCULPT MODE
F ブラシサイズ
CTRL F ブラシの強さ
SFT スムース
CTRL add/subtractを押してる間逆にする
・TEXはtexパネルのブラシボタンを押してつける、musliresをかなり高くしないと、テクスチャがうまく反映されない。
・option- fast navigateでスピードが早くなる。
・ポリゴンが多すぎるとレンダーが遅くなるので、ノーマルマップとしてスカルプトしたものを使用する→BF p245
MATERIAL
・diffuse(光の反射率) の種類
oren-Nayer ピカピカしていないもの
Lambert ピカピカしたメタル、プラスチックなど
Minneart ざらっとした繊維
Toon、Fresnel 特殊シェーダー
・SPECULAR(ハイライト)の種類 (普通はかなり0に近くてよい)
Blinn ノーマル
Phong ,Cooktail より強いハイライト
・shading のcubic interpolation
shadowのreceive trans..にチェックをいれるとより自然に。
マテリアルをオブジェクトにドラッグドロップできる。
・Mirror 反射がある場合使う。
fresnelは反射する角度を決める(見る角度によって鏡となるか決まる)
・Sub surface scattering 内部で光の反射があるものに使う(手の指など)
TEXTURE
procedual(計算で作ったTEX)とイメージをもとにつくるものがある、後者のほうが簡単。
basis=ノイズタイプの選択
depth=レンダーQ
・color ramp(gradient tool)の使い方
点線をLMBで選択移動、パラメーターチェンジ、CTRL LMBで新しくバーを作成
・Mapping方法
generate 表面だけにテクスチャーが乗る
UV 形状そのものをテクスチャーで変更する
UV TEX
UVレイアウト ワークスペースがある
・イメージを編集した場合、イメージのヘッダーでSAVEすること、BLENDファイルはイメージファイルをSAVEしない。
U unwrap ホットキー
・形状にそったUVをつける、オブジェクトを選択すUメニューのsmart projectを選ぶとオブジェクトを自動で2Dに分割してくれる、イメージエディタのPACK ISLANDを使うと、分解されたOBJECTを2Dに整列してくれる
・カラーイメージをパラメーターとしてのみ使う場合RGB to intensityにチェックする
・モデルを切り開く時の繋ぎ目を、EDIT、でCTRL EDIT make seamで切れ目を作れる
・P pinning
ALT P unpinning
LIGHTNING
・spot のdeep shadowモードは透明なオブジェクトの影に使える。
・レンダーにジャグが出るときはsampleを上げる。(レンダー時間もかかる)
・時間がかかりすぎる場合、raytraceを辞める、sampling errorを高くする。pixel cacheにチェックする
RENDERING
・bandingが出ているときはpost processing のdither を使う
・カメラビューでSFT+B で範囲選択でその部分だけレンダー出来る(border rendering) dimention panelのborerにcheckが入る
・スピードを上げる方法
a sizeを小さく
b anti alias を無くす
c ray trace, SSS,shadowを落とす (renderのshader panel)
d subdivide, particle をrenderしない
COMPOSITING
・下のラジオボタンでコンポジットを選択、その横のuse nodeでノードを表示、viewN+ backdrop で背景にレンダーを表示出来る。
N number panel 数値はノードを選んでこのパネルから操作出来る
・MIX node は二つのアウトを合成、二つ繋がない場合は一方のカラーをベタ塗り、FRACで調整。合成方法も選べる
・converter-color ramp=color gradation
・Alpha over 二つのレンダー、画像の合成 下のimage inが先にくる、直感と逆。
・レイヤーパネル include zmaksにチェックすると、そのオブジェクトの後ろに来るものをマスクアウトする。
・ CHARACTER MODELING
・基本的な型は出来合いのもの、makuhumanなどで作ったほうが良い。特に動かすときにループの構造がきちんとなっていないと難しいので
・髪はパーティクルで作成し(childrenで増殖)materialのstrandパネル(blender unitにチェックを入れること)で整形する。テクスチャからアルファ、SPECを使う時は、マテリアルは0にする。mappintg coordinateをstrandに。influenceのアルファをチェック。
・ RIGGING
・まずCTRL +A メニューでscale rotateの数値を0にする。SFT CTRL ALT C origine to geometory でメッシュの中心をオブジェクトの中心に。SFT+S で3dカーソルもOBJの中心に据える。
・左右対称の場合 tool-xmirror
・ALT P コネクトタイプの変更
・OBJパネル、display-xrayで内部のものでも透けて見えるようになる。
・リグはEXTで違うリグが伸ばせる。
・SFT+E EXT Bone (既存のarmatureから伸ばすにはaddじゃなくてこっちを使う,
mirror起動時のみ)
・CTRL+tab pose mode
・pose auto IK
IK=inverse kinetics FK=forward kinetics 力学的働き、体重がかかっているところの場合はIKを使うと良い。
SFT+I IK設定
SFT+CTRL+C add constraint
ALT+G clear translation
ALT+R clear rotation
・コントロール用のボーンがメッシュを動かさないように、SFT+Wでdeformを外す
・
WEIGHT PAINT
CTRL Tab WPモード
F ブラシの大きさ
SFT F ブラシの強さ
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ANIMATION
矢印 キーフレーム移動
ALT+A 再生
CTRL LMB ポイント作成
ALT + S shrink/ flatten
V tear tool
GRAPH EDITOR
・キーフレームを作成したい、プロパティの上でIキー
グラフ上でキーをインサート CTRL+LMB
VIDEO SEQUENCER
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MEMO
・他のソフトからのインポート OBJファイルが良い。スケールなどが狂っている場合があるので調節する。すべての頂点を選択Wキーメニューでremove doubleを使う。
・75ミリカメラでパネルと同じくらい。
・shadowの下側が、receive transpをチェックしないと、影の透明を受け取らないで真っ黒になる。
・0からモデルを作る場合、planeを作成してVTをすべて削除し、CTRL+LMBでVTを加える。
・空洞モデルに蓋をする。 ALT CLKで輪を選択extrude で内側に新しく輪を作り、それをmergeツールでつなげる、新しく出来た輪が1つにつながるので蓋になる)
・最期にsmooth ,subdivide modifでスムースにする。
・ボックスモデリング。 キューブを加えてSDVーMDFをかける、ボックスにしたがってスムースにモデルが変形する。
・引き伸ばしモデリング。型をVTで作ってからそれをEXTRUDE ROTATE SCALE、で伸ばしつつ形を変えていく(金太郎飴みたいなこと)
・BG imageはorthographicで視点が90度じゃないと表示されない!
・透明背景のレンダー
alphaを premultiplyにして
ファイルフォーマットPNG
RGBAを選択する。
・パースグリッドの作り方
プレーンを導入、シーンの大きさに拡大、サブディバイドして、マテリアルでwireを選択、あとはALT Dでリンクコピーして移動させる。
・TEXのリピート感が目立つ場合、TEXをノーマルとSPECのみに適用して、DIF COLORは別の(レンダーイメージで対応させると、色調が変わるので不自然さが少なくなる)
・TEXが変なパターンになるときは、マテリアルのfull over samplingを使う、けれど時間がかかるので最期のみ。
・3Dマットペイント (2Dイメージを3Dにそのままはりつけて擬似的に3Dっぽくする方法、全部作るよりも簡単だけれど、カメラが動くとパースが崩れやすい)→blender foundation pdf p217~
・PNGよりもOpenEXRのほうがカラーの情報量が多い(容量も多い)
・アニメーションのレンダーは静止画でやると、途中(のフレーム)から再開できるのでそちらのほうが良い。
2013年1月26日土曜日
four horse man 2012, 新しい国家論 01
http://buy.fourhorsemenfilm.com/
4 horse man というのは、apocalypceに出てくるもので、天使が人間を滅ぼすのになんかよくわかんないけど少しづついたぶって殺すギミックです、侵略、戦争、飢餓、死を象徴してるんですけど、全部⇔じゃんって気もします。
これはいわゆるネオキャピタリズムがもうすぐぶっ壊れるぜっていう、いつものドキュメンタリーなのですが、キャストが豪華です、チョムスキーとか偉い輩が一杯でてます。最終的には社会から貧困と不平等をなくして、人々の触れ合いと協力に基づく世界を作ろうっていう、中道左派よりも少しリベラルくらいの意見で落ち着きます。既存のメディアにとらわれない独立系ドキュメンタリーと銘打ってますけれども、どうですかね、確かに民放よりはましなのかもですが、結局ジロンド派ってとこなのではないですか。金持ち、権力者たちは、自分たちに都合のいい政府を作ってる、知ってるよって感じです、そうじゃないものがいつ存在してたのですか、と思う。けれど銀行と政府の癒着を通してどうやって権力者は、国債を自分のポッケに突っ込むかというメカニズムの説明があったのは良かったです。なるほどはは~んって感じですかね。けれど、どんな巧妙なトリックをしてようがしてまいが、どうせ搾取はされるんだからどうでもいいという気もしないでもない。
こういう今の経済はダメだ、と環境問題は深刻だ!っていうのははっきりいって飽きて来ましたね、もっと本質的な問題を語ろうよと思う。こういうドキュメンタリーを作ってる人々や、キャストも結局は社会の上層のエリートがノーブレス・オブリージュを形だけ示してるだけですからね。ボロボロの服を来たディオゲネスや、ライフルを持ったゲバラは語ってはいない。みんな口先とは裏腹に大きな家に住んでる体制側の人間じゃんってわけで。実際無知で、汚くて臭い、スラムの人間が近づいてきたら自分の家に立てこもり鍵をかけ・・です、そしてなんだかんだいいわけしてライフルを持つこともない。
本質的な話題
・どうやって人口を減らすか、戦争なのか内戦なのか、核兵器なのか生物兵器なのか
・どうやってネットなどを通じて国際的団結を作り、権力と対決するか、その実際の戦術、ゲリラ戦術、武器のロジスティクス
・どういうシステムを新しく作るか
・役に立たない老人をどうやって殺すか
・平和な世界の退屈さをどうすればいいか
もちろんこういう話題がタブーなのは承知ですし、過激なのもわかるけれど、結局はそれを解決しなきゃ話になんないのですからね。目を背けたってしようがない。そう考えるとやっぱプラトンは問題を真摯に誠意を持って考えてましたね。阿呆には適当な神話を創造して洗脳し、不適格者は間引く。そういう点をとってなんてプラトンはひどいと批判するのは簡単だけれど、プラトンがどれだけ真剣に国家のコトを考えたかをしっかり認めるべきです。
乙自身の現在の意見を述べますと。
・人口制限はバースコントロールを強制的に執行する、赤子、障害児、低能は殺す(プラトニクス)、地球の人口は20億、をメドに調整する。
・国際的団結はいくら情報技術が発達しても人類の理解力シーリングからしてまず不可能、そして現行の帝国の軍事力は強力すぎるので革命は諦める。キャピタリズムの崩壊と大きな国際戦争は避けられない。現在のシステムは自壊するまで待って積極的に破壊工作はしない。もしくは消極的革命、子供を作らない、働かない、自殺推奨、をとる。
戦争ではもちろん帝国と戦う第三極につく、おそらくほとんどが全滅でしょう、一番弱いところだから。
・高齢化にはデスコントロールを執行する、80歳強制死刑制度(もしくは隔離)
・大きな戦争が終わって、より強力な統一政府、地球政府が作られた後、どういう政府を作るべきか、これは考え中。
→というわけで、新しい世界のシステムを考える連載を開始しようと思います。プラトンに変わる新しい国家論を書こうのコーナー
・人生の倦怠と退屈さ、これも解決策がわからない。けれど、避けようがない次の大戦は、何らかの語るべき物語を残すと思います・・・
4 horse man というのは、apocalypceに出てくるもので、天使が人間を滅ぼすのになんかよくわかんないけど少しづついたぶって殺すギミックです、侵略、戦争、飢餓、死を象徴してるんですけど、全部⇔じゃんって気もします。
これはいわゆるネオキャピタリズムがもうすぐぶっ壊れるぜっていう、いつものドキュメンタリーなのですが、キャストが豪華です、チョムスキーとか偉い輩が一杯でてます。最終的には社会から貧困と不平等をなくして、人々の触れ合いと協力に基づく世界を作ろうっていう、中道左派よりも少しリベラルくらいの意見で落ち着きます。既存のメディアにとらわれない独立系ドキュメンタリーと銘打ってますけれども、どうですかね、確かに民放よりはましなのかもですが、結局ジロンド派ってとこなのではないですか。金持ち、権力者たちは、自分たちに都合のいい政府を作ってる、知ってるよって感じです、そうじゃないものがいつ存在してたのですか、と思う。けれど銀行と政府の癒着を通してどうやって権力者は、国債を自分のポッケに突っ込むかというメカニズムの説明があったのは良かったです。なるほどはは~んって感じですかね。けれど、どんな巧妙なトリックをしてようがしてまいが、どうせ搾取はされるんだからどうでもいいという気もしないでもない。
こういう今の経済はダメだ、と環境問題は深刻だ!っていうのははっきりいって飽きて来ましたね、もっと本質的な問題を語ろうよと思う。こういうドキュメンタリーを作ってる人々や、キャストも結局は社会の上層のエリートがノーブレス・オブリージュを形だけ示してるだけですからね。ボロボロの服を来たディオゲネスや、ライフルを持ったゲバラは語ってはいない。みんな口先とは裏腹に大きな家に住んでる体制側の人間じゃんってわけで。実際無知で、汚くて臭い、スラムの人間が近づいてきたら自分の家に立てこもり鍵をかけ・・です、そしてなんだかんだいいわけしてライフルを持つこともない。
本質的な話題
・どうやって人口を減らすか、戦争なのか内戦なのか、核兵器なのか生物兵器なのか
・どうやってネットなどを通じて国際的団結を作り、権力と対決するか、その実際の戦術、ゲリラ戦術、武器のロジスティクス
・どういうシステムを新しく作るか
・役に立たない老人をどうやって殺すか
・平和な世界の退屈さをどうすればいいか
もちろんこういう話題がタブーなのは承知ですし、過激なのもわかるけれど、結局はそれを解決しなきゃ話になんないのですからね。目を背けたってしようがない。そう考えるとやっぱプラトンは問題を真摯に誠意を持って考えてましたね。阿呆には適当な神話を創造して洗脳し、不適格者は間引く。そういう点をとってなんてプラトンはひどいと批判するのは簡単だけれど、プラトンがどれだけ真剣に国家のコトを考えたかをしっかり認めるべきです。
乙自身の現在の意見を述べますと。
・人口制限はバースコントロールを強制的に執行する、赤子、障害児、低能は殺す(プラトニクス)、地球の人口は20億、をメドに調整する。
・国際的団結はいくら情報技術が発達しても人類の理解力シーリングからしてまず不可能、そして現行の帝国の軍事力は強力すぎるので革命は諦める。キャピタリズムの崩壊と大きな国際戦争は避けられない。現在のシステムは自壊するまで待って積極的に破壊工作はしない。もしくは消極的革命、子供を作らない、働かない、自殺推奨、をとる。
戦争ではもちろん帝国と戦う第三極につく、おそらくほとんどが全滅でしょう、一番弱いところだから。
・高齢化にはデスコントロールを執行する、80歳強制死刑制度(もしくは隔離)
・大きな戦争が終わって、より強力な統一政府、地球政府が作られた後、どういう政府を作るべきか、これは考え中。
→というわけで、新しい世界のシステムを考える連載を開始しようと思います。プラトンに変わる新しい国家論を書こうのコーナー
・人生の倦怠と退屈さ、これも解決策がわからない。けれど、避けようがない次の大戦は、何らかの語るべき物語を残すと思います・・・
2013年1月25日金曜日
DPRK and korean war、 日本の展望
http://world.time.com/2013/01/24/after-successful-missile-launch-north-korea-threatens-new-nuclear-test/
なんでしょうね、その前近代的な響き。DPRKはまだ朝鮮戦争を継続中なんですね、なるほど。メディアの読みではいつものブラフだというコトで一致してますけれど、北の技術力が上がっているのは事実なんだから、嘘の嘘は真実ってこともありますしね。オバマが演説でいうに長い中東戦争は終わって今が経済成長優先だとかなんとか、いきなりガーンつまずきそうですね。DPRKは孤立する!と、アメリカシンパはいいますけど、南米、イラク、アフリカ、ロシア、北と対連合国AXISは整いつつあると思いますけどね。
・TIMEの1-28ー2013 p14に安倍ちゃんの政策についての批評が載ってました、要約すると
アベのバラマキ政策は失敗してfinacial BSをボロボロにするだけだぜ、BOJ (bank of japan)をDPJ のATMにするな。
日本のデットの対GDPは240%、財政崩壊が噂されるUSでさえ、130%、経済危機を迎えている、ギリシャ、イタリア、スペインでも、123%にとどまっている。それでもデフォルトの危険が無いのは国債の保有者が自分の国民だから。だから国の借金を国民が買ってるというわけです(他に誰が買うの?)、どこのバカが買ってるのかというと、無知蒙昧の老人と、郵貯と銀行、年金ってわけで、けっきょくやっぱそこに貯金してる、痴呆老人の財産が全部使い果たされてるってことですね。
本当に必要なのは、バラマキではなくて
a. 官僚主義の規制緩和
b 閉じこもり経済のグローバル化
c 実験と試行を伴う変化に対する、抵抗をやめさせること、若者たちが起業することがほとんど不可能な経済構造の改革
d 貿易の自由化
centric left いわゆる中道左派のTIMEらしい意見です。でもだいたい当たってるでしょう、バカ使いしてまた借金増やせば、踏み倒して軍事独裁というわけです、民主制から独裁が生まれるプロセスは何度も繰り返されて来ましたがほとんどの場合は、政府が破産して、民衆が借金の踏み倒しを要求すると、武力ですべてを解決する独裁者が、民主的に選ばれる。民主独裁はだいたいこのパターンです、独裁者は誰を殺すかというと、もちろん債権者です、債権者を殺しまくった挙句に、自分に出資してる連中、もちろん民衆を殺す。自分の出資者を殺すってことです、あとは寿命で死ぬか、暗殺されるか、新たな独裁者と戦うか。
民衆というのは、財政を悪化させた帰結が軍事政権へと結びつくというロジックが理解出来ないので、経済が悪化したり、緊縮政策がとられるとそれに猛反発する、そして戦争にも反対する、これはただ、駄々をこねてるだけです。
改革案の内容ってのはテレビとかマスメディアの構造を見ればわかりやすいのではないでしょうか。
メディアは政府からの免許状が与えられたところだけが特権を与えられている、(NHKと民放5局)新規参入障壁は高くて、ほぼ不可能。テレビの録画とかコピーは家電業界とガチガチに結んでいて、テレビで録画したのをパソコンで見るとか持ち運んで見るというのが、出来ないようにプログラムされている。(だから韓国とか中国のほうが安いし、機能制限がかかっていないので国際的競争力がある)
民放は特権を与えられている立場なので、政府の言いなり、消費者からは特権を持っているのでクレームを無視できない(ほぼ3セクだから)。
かといって特権を捨てて自由競争化していくと、今までの安定が奪われるのでメディアは特権にとどまる。結果テレビは阿呆の消費者のクレーマーのいいなりの当たらさわりのないことしか出来ないので面白くなくなり、やはりこれも良い作品が生まれないのでグローバルな価値は無い。
政府、メディアとガチガチに結んだ家電業界、電気、なども、日本以外の市場では売れなくなると。
そういうわけで政府と大企業、富裕層が特権の維持に必死なので若者のモチベーションはナッシングパパか、もっと悪いことに、自分もその特権のグループに入ろうとばかりする、官僚主義的な人間が生まれるわけです、公務員だったり、大企業に入って、安定、ってものを重視するような。
結果、社会全体の保守化、右傾化、ナショナリズム、領土戦争ってことですね。
これって明治維新から軍事独裁の流れとほとんど同じじゃん。財閥成金と元老政府がつるんでやがる・・・226事件のそれとまったく同じです。
ただ自由貿易推進は疑問ですね、構造改革と国内の自由競争化、官僚主義的特権廃止はまぁそうだと思うけれど、自立経済路線で一切貿易を絶って、核武装するっていう、ドゴール路線もあるじゃん、あるいは共産主義化。それは君たちアメリカ、イギリスからすると一番怖いし、嫌なんでしょって毒を吐いてみる。
それに構造改革は無理です、だって社会の過半数(というか70%)はもう思考力の無い老人なんだもの、武力革命で政権を奪取でもしない限り自由競争化しないと財政破綻するよっていっても、どうせもうすぐ死ぬんだしそれまで安定した生活が出来ればいいやって考えるに決まってる、それに革命を起こす理由が無い、日本っていう国にそこまで尽くす義理がない、他の国へ退散するにしかずってとこでしょう。インテリはおそらく新興国家にはまだ優秀な人材だから。英語の教師くらいにはなれるでしょう。
やっぱり財政破綻、極右化、バンザイアタック、敗戦、特権階級の一掃っていうプロセスをまた踏むでしょう、そうなってから日本に帰ってくればいいだけですからね。そうなってから日本に新しいコミュニズムでも導入すればいいって話で・・・・
だから解決策は、海外移住。これです。インテリは、ね。バカはやっぱこの国家と心中ですね、あるいはそれも楽しいかもしれません、内戦で国内の富裕層を虐殺するチャンスがあるかもしれないですよ。
so, study english harder kids! this nation is a ship of fools, about to wrecking, go to the adventure , our promised land is...........south east asia or centered asia, and south america.
however,as an artist, its rather nice to have experience in hard time, there will be many thing to talk than well ordered, scientific coutry....
・and i think that democracy won't work anyway. for example we don no fuck about our army's power and potential , these kind of information is OFC black boxed, then how can we decide declare war to china or not? if our army is still has some advantage , faster the better, china is glowing wild, none will deny. democracy wont tell anything to the civil but right to decide are given to civil, how can they make clever decision without any info? huh?
domocracy is not worst system i admit, but its one of worst system that human made. it can't work well, there is much, much better system than this.
・TIMEの1-28ー2013 p14に安倍ちゃんの政策についての批評が載ってました、要約すると
アベのバラマキ政策は失敗してfinacial BSをボロボロにするだけだぜ、BOJ (bank of japan)をDPJ のATMにするな。
日本のデットの対GDPは240%、財政崩壊が噂されるUSでさえ、130%、経済危機を迎えている、ギリシャ、イタリア、スペインでも、123%にとどまっている。それでもデフォルトの危険が無いのは国債の保有者が自分の国民だから。だから国の借金を国民が買ってるというわけです(他に誰が買うの?)、どこのバカが買ってるのかというと、無知蒙昧の老人と、郵貯と銀行、年金ってわけで、けっきょくやっぱそこに貯金してる、痴呆老人の財産が全部使い果たされてるってことですね。
本当に必要なのは、バラマキではなくて
a. 官僚主義の規制緩和
b 閉じこもり経済のグローバル化
c 実験と試行を伴う変化に対する、抵抗をやめさせること、若者たちが起業することがほとんど不可能な経済構造の改革
d 貿易の自由化
centric left いわゆる中道左派のTIMEらしい意見です。でもだいたい当たってるでしょう、バカ使いしてまた借金増やせば、踏み倒して軍事独裁というわけです、民主制から独裁が生まれるプロセスは何度も繰り返されて来ましたがほとんどの場合は、政府が破産して、民衆が借金の踏み倒しを要求すると、武力ですべてを解決する独裁者が、民主的に選ばれる。民主独裁はだいたいこのパターンです、独裁者は誰を殺すかというと、もちろん債権者です、債権者を殺しまくった挙句に、自分に出資してる連中、もちろん民衆を殺す。自分の出資者を殺すってことです、あとは寿命で死ぬか、暗殺されるか、新たな独裁者と戦うか。
民衆というのは、財政を悪化させた帰結が軍事政権へと結びつくというロジックが理解出来ないので、経済が悪化したり、緊縮政策がとられるとそれに猛反発する、そして戦争にも反対する、これはただ、駄々をこねてるだけです。
改革案の内容ってのはテレビとかマスメディアの構造を見ればわかりやすいのではないでしょうか。
メディアは政府からの免許状が与えられたところだけが特権を与えられている、(NHKと民放5局)新規参入障壁は高くて、ほぼ不可能。テレビの録画とかコピーは家電業界とガチガチに結んでいて、テレビで録画したのをパソコンで見るとか持ち運んで見るというのが、出来ないようにプログラムされている。(だから韓国とか中国のほうが安いし、機能制限がかかっていないので国際的競争力がある)
民放は特権を与えられている立場なので、政府の言いなり、消費者からは特権を持っているのでクレームを無視できない(ほぼ3セクだから)。
かといって特権を捨てて自由競争化していくと、今までの安定が奪われるのでメディアは特権にとどまる。結果テレビは阿呆の消費者のクレーマーのいいなりの当たらさわりのないことしか出来ないので面白くなくなり、やはりこれも良い作品が生まれないのでグローバルな価値は無い。
政府、メディアとガチガチに結んだ家電業界、電気、なども、日本以外の市場では売れなくなると。
そういうわけで政府と大企業、富裕層が特権の維持に必死なので若者のモチベーションはナッシングパパか、もっと悪いことに、自分もその特権のグループに入ろうとばかりする、官僚主義的な人間が生まれるわけです、公務員だったり、大企業に入って、安定、ってものを重視するような。
結果、社会全体の保守化、右傾化、ナショナリズム、領土戦争ってことですね。
これって明治維新から軍事独裁の流れとほとんど同じじゃん。財閥成金と元老政府がつるんでやがる・・・226事件のそれとまったく同じです。
ただ自由貿易推進は疑問ですね、構造改革と国内の自由競争化、官僚主義的特権廃止はまぁそうだと思うけれど、自立経済路線で一切貿易を絶って、核武装するっていう、ドゴール路線もあるじゃん、あるいは共産主義化。それは君たちアメリカ、イギリスからすると一番怖いし、嫌なんでしょって毒を吐いてみる。
それに構造改革は無理です、だって社会の過半数(というか70%)はもう思考力の無い老人なんだもの、武力革命で政権を奪取でもしない限り自由競争化しないと財政破綻するよっていっても、どうせもうすぐ死ぬんだしそれまで安定した生活が出来ればいいやって考えるに決まってる、それに革命を起こす理由が無い、日本っていう国にそこまで尽くす義理がない、他の国へ退散するにしかずってとこでしょう。インテリはおそらく新興国家にはまだ優秀な人材だから。英語の教師くらいにはなれるでしょう。
やっぱり財政破綻、極右化、バンザイアタック、敗戦、特権階級の一掃っていうプロセスをまた踏むでしょう、そうなってから日本に帰ってくればいいだけですからね。そうなってから日本に新しいコミュニズムでも導入すればいいって話で・・・・
だから解決策は、海外移住。これです。インテリは、ね。バカはやっぱこの国家と心中ですね、あるいはそれも楽しいかもしれません、内戦で国内の富裕層を虐殺するチャンスがあるかもしれないですよ。
so, study english harder kids! this nation is a ship of fools, about to wrecking, go to the adventure , our promised land is...........south east asia or centered asia, and south america.
however,as an artist, its rather nice to have experience in hard time, there will be many thing to talk than well ordered, scientific coutry....
・and i think that democracy won't work anyway. for example we don no fuck about our army's power and potential , these kind of information is OFC black boxed, then how can we decide declare war to china or not? if our army is still has some advantage , faster the better, china is glowing wild, none will deny. democracy wont tell anything to the civil but right to decide are given to civil, how can they make clever decision without any info? huh?
domocracy is not worst system i admit, but its one of worst system that human made. it can't work well, there is much, much better system than this.
2013年1月24日木曜日
random review zero dark thirty
先行上映で見て来ましたw yeah its premiere huh?
too long.
why these days movie wont insert intermission,i know the answer, keep roll the film, time is decided, we have to make more money, more fast, dont make GF 2
note
war vs terrorist
means war against "every one who is not supporting us, obey us, finance us , dont buy our debt.
simply ,who is not our slave"
coz terror is just a genaral term, it has no any significance, you can torture anyone, if you think anyone who is terroirizing you. what a
useful sentence, you need no law if you can do such thing, you can kill anyone you don't like, dont bother to judge/
how do you evaluate the risk of doing nothing? nothing.
もし、テロとの闘いというのを文字通りの論理式で受け取るなら、すべての恐怖との闘いなのだから、結局、すべて、との闘いになるのじゃない?
do you have any friend?
メリル・ストリープの偽物みたいな俳優のセリフ。が一番印象に残りましたかね。アクション・シーンは全部真っ暗でほとんどわからないという、ドキュメンタリなんだから仕方ないけれど・・・
けどこの映画に出た俳優狙われるんじゃない?という感じがして怖いですね、作中ではUBJさえ倒せば、アルカイダは止まるというコトを主張してますけれど、実際には、数日前のマリ、リビア、アルジェリア、というわけで、これには終わりが無い。
本当に、自分以外のすべてに対しての闘争、になりつつあります。
イスラエルは選挙で右翼が政権を取り、イラクの核開発阻止のために武力行使に出ようとしてます。
BUT YOU HAVE!!
オバマも就任演説で核の廃絶に取り組むということです。
BUT YOU HAVE AND WON’T TAKE IT AWAY!!
北の核開発に対しても制裁を加えるという話です。
BUT CHINA HAVE !!
why don't you take a new revenge to china for having NW? their market is too big to F away?
WTF are they saying, all logic they are saying is wrong. not good or bad , just wrong.
映画よりも現実のほうが・・バイオレントで、過激になってる、(残虐ってコトバを乙は好みません)現実がゲーム化されてるっていうか、ゲームが現実を侵食しているというのか。そういう中で何を描くかってのは、なかなか難しいですね。映画の中で宇宙戦争だ!とかいってバキバキドカンを描いても、現実に起こってるもののほうが、グロすぎて、なんかチンケに思える。かといって愚にもつかないハッピーエンドを描いてもまったく響かない。
戦時中に何を語るかってのは難しいですね、戦争が終われば、あの戦争は間違いだったとか好き勝手言えるけど、中にいるときは難しい・・・正解は、映画なんて作ってないでお前も闘えってことなんでしょうね。
too long.
why these days movie wont insert intermission,i know the answer, keep roll the film, time is decided, we have to make more money, more fast, dont make GF 2
note
war vs terrorist
means war against "every one who is not supporting us, obey us, finance us , dont buy our debt.
simply ,who is not our slave"
coz terror is just a genaral term, it has no any significance, you can torture anyone, if you think anyone who is terroirizing you. what a
useful sentence, you need no law if you can do such thing, you can kill anyone you don't like, dont bother to judge/
how do you evaluate the risk of doing nothing? nothing.
もし、テロとの闘いというのを文字通りの論理式で受け取るなら、すべての恐怖との闘いなのだから、結局、すべて、との闘いになるのじゃない?
do you have any friend?
メリル・ストリープの偽物みたいな俳優のセリフ。が一番印象に残りましたかね。アクション・シーンは全部真っ暗でほとんどわからないという、ドキュメンタリなんだから仕方ないけれど・・・
けどこの映画に出た俳優狙われるんじゃない?という感じがして怖いですね、作中ではUBJさえ倒せば、アルカイダは止まるというコトを主張してますけれど、実際には、数日前のマリ、リビア、アルジェリア、というわけで、これには終わりが無い。
本当に、自分以外のすべてに対しての闘争、になりつつあります。
イスラエルは選挙で右翼が政権を取り、イラクの核開発阻止のために武力行使に出ようとしてます。
BUT YOU HAVE!!
オバマも就任演説で核の廃絶に取り組むということです。
BUT YOU HAVE AND WON’T TAKE IT AWAY!!
北の核開発に対しても制裁を加えるという話です。
BUT CHINA HAVE !!
why don't you take a new revenge to china for having NW? their market is too big to F away?
WTF are they saying, all logic they are saying is wrong. not good or bad , just wrong.
映画よりも現実のほうが・・バイオレントで、過激になってる、(残虐ってコトバを乙は好みません)現実がゲーム化されてるっていうか、ゲームが現実を侵食しているというのか。そういう中で何を描くかってのは、なかなか難しいですね。映画の中で宇宙戦争だ!とかいってバキバキドカンを描いても、現実に起こってるもののほうが、グロすぎて、なんかチンケに思える。かといって愚にもつかないハッピーエンドを描いてもまったく響かない。
戦時中に何を語るかってのは難しいですね、戦争が終われば、あの戦争は間違いだったとか好き勝手言えるけど、中にいるときは難しい・・・正解は、映画なんて作ってないでお前も闘えってことなんでしょうね。
2013年1月21日月曜日
OP9 making-8 カバーイラスト ラフ
デザイン表をつくるために集合写真を書いてみました、まだ色々と変更必要ですけどまぁ70%。
左上から朝、薫、俊一、二段目、アムス、汐、ニーナ、カレン、前列、ユズキ、海里、ユキ、ハンナ、知らぬ間に11人もキャラがいたとは。薫がちょっとおかしい。海里はうまくかけた感じ。
デジタルのほうがズームがきくので細かく描けますよね、京アニの目の書き込みはアナログでは無理だけど、デジタルでズームアップした塗り方なんですね。けどずっと同じデザインを続けるのはよくないとおもいますけど。けっこう流行り廃りのあるスタイルだから、ジブリみたいなシンプルは廃れようがないけれど、デフォルメが強いほどすぐ古臭くなるもんです・・・
レ・ミゼラブル見に行った時に、ジブリの映画の広告が入ってました、むしろそれが見たかったんですけど、あれっていっつも鈴木Pが作ってるらしくて結構楽しみです。見た感じではあっ、今回高畑さんは本気だな、って感じがしましたね、かぐや姫、期待出来るかもしんない。たぶん高畑さんはもう最期の作品ですからね、駿さんはまだあと三本くらいありそう。二人ともデジタル作画は断固拒否って感じでw。本当に彼らがアナログ作画の最期の世代になりそうです。
あとzero dark thirtyやっぱ面白そう、本当にあの映画のためにメディアはビンラディン作戦をブラックボックス化したんですかね?だったらすげぇメディアパワーだな・・
les miserables 2012
レ・ミゼラブルの映画を見て来ました。ミュージカルだったのですね、それを知らないで行ったからいきなり歌い出してびっくりした、もともとあったミュージカルの映画化だったようです。
内容なんですけど、まぁレ・ミゼラブルなんでおなじみのストーリーです、フランスの忠臣蔵みたいなものですね。フランスが輝いていた時のものがすべて入っています、ナポレオン的英雄、革命、自由、恋愛、貧困、などなど、ユーゴーは乙は職業作家って感じであんま好きではないですけど、しかしよく出来てるといえばやっぱそのへんのポンコツよりは断然よくできていますでしょう。安心してみれらますね、ユーゴー、ディケンズ、バルザックあたりはね、そりゃしっかりした実力がありますよね。そこからドストまで時代的にはほとんど変わらないのに、小説ってものの性質が全く違いますよね、ドストが一方的に小説をものすごい速度で勝手に終わらせたって感じですか。禁じ手ばっかりですからねドストは。
ドスト以前ではやっぱキリスト教的な救いでちゃんちゃん、って感じで物語が終わらせられた。ドスト以後はそんなのは許されない。神様に召されて天国へ、なんて救いが全然無い。救いってものなしでどうやって物語を終わらせられるのか、っていうことの答えはまだ1つもできてない、だからドストの作品は全部未完って感じがする、そのあとのすべての小説や作品も、全部未完で終わらざるを得ない、ハッピーエンドの描き方ってものを丁は失ってしまったのですね。それがやっぱドスト以前の物語を見てる時の安心感なのでしょうね。たぶんユーゴーやディケンズは小説を書くのが楽しかったと思う、けどドスト以後は小説を書くってのは命を削る作業になりました。
映画自体なんですけど、よく勉強してるなぁって感じでしたね、俳優もボイトレとか演技の練習とかきちんとやってるし、CGも丁寧だし、撮り方もラースフォントリアー流の手持ちのアップのつなぎ方、ハリーポッター系の、空間のあるフライスルー。とか取り入れてるんだなぁという感じ。
ジャヴェールの自殺のとこはいらなかったかな・・、あとフライアウトっていうんですか、スーッと空中にカメラがひいていくの、ちょっと多用しすぎです、あとセットが裏側が無いのか知らないけれど、同じアングルからとりすぎです。マットペイントがパリを綺麗に巨大に書きすぎです、そんなパリ広く無いですwだいたいマットペイントの人たちってやりすぎてるんですよね。別にそんなスペクタクル、スペクタクルしないで良かったんじゃないですかね、俳優の演技を見せ場に持ってくっていう感じで、ミュージカル舞台の映画化であれば尚更。
あとあの悪役道化の家族なんですけど、確か小説ではバリケード戦で助けてくれるっていう一大見せ場が合った気がするんだけど・・なんかほんとに最期まで小汚い悪党で終わってしまって、薄汚い貧乏民(ミゼラブル)達も、イザとなったらみんな手を取り合って戦うという革命の一体感みたいなのがなくて、なんかそこでちょっとウルっとくると思ってたのに肩透かしくらってしまいましたね。
そして何よりそこまでちゃんと勉強するんだったら、ちゃんとフランス語を勉強するべきだったのでは?なんか革命歌を英語で歌われるとん?って感じがします、ガヴローシュはもちろん子供のナポレオンのイメージなんですけど、ガヴローシュが英語しゃべってると、なんか違うなぁ・・って感じがします。
監督がイギリス人のエリートってわけでなるほどなぁって感じ、たぶん、貧乏人にあんまりシンパシーが無いんでしょうね。だからなんか薄っぺらい道化みたいになってましたね。けど総合としてよく出来てました。
内容なんですけど、まぁレ・ミゼラブルなんでおなじみのストーリーです、フランスの忠臣蔵みたいなものですね。フランスが輝いていた時のものがすべて入っています、ナポレオン的英雄、革命、自由、恋愛、貧困、などなど、ユーゴーは乙は職業作家って感じであんま好きではないですけど、しかしよく出来てるといえばやっぱそのへんのポンコツよりは断然よくできていますでしょう。安心してみれらますね、ユーゴー、ディケンズ、バルザックあたりはね、そりゃしっかりした実力がありますよね。そこからドストまで時代的にはほとんど変わらないのに、小説ってものの性質が全く違いますよね、ドストが一方的に小説をものすごい速度で勝手に終わらせたって感じですか。禁じ手ばっかりですからねドストは。
ドスト以前ではやっぱキリスト教的な救いでちゃんちゃん、って感じで物語が終わらせられた。ドスト以後はそんなのは許されない。神様に召されて天国へ、なんて救いが全然無い。救いってものなしでどうやって物語を終わらせられるのか、っていうことの答えはまだ1つもできてない、だからドストの作品は全部未完って感じがする、そのあとのすべての小説や作品も、全部未完で終わらざるを得ない、ハッピーエンドの描き方ってものを丁は失ってしまったのですね。それがやっぱドスト以前の物語を見てる時の安心感なのでしょうね。たぶんユーゴーやディケンズは小説を書くのが楽しかったと思う、けどドスト以後は小説を書くってのは命を削る作業になりました。
映画自体なんですけど、よく勉強してるなぁって感じでしたね、俳優もボイトレとか演技の練習とかきちんとやってるし、CGも丁寧だし、撮り方もラースフォントリアー流の手持ちのアップのつなぎ方、ハリーポッター系の、空間のあるフライスルー。とか取り入れてるんだなぁという感じ。
ジャヴェールの自殺のとこはいらなかったかな・・、あとフライアウトっていうんですか、スーッと空中にカメラがひいていくの、ちょっと多用しすぎです、あとセットが裏側が無いのか知らないけれど、同じアングルからとりすぎです。マットペイントがパリを綺麗に巨大に書きすぎです、そんなパリ広く無いですwだいたいマットペイントの人たちってやりすぎてるんですよね。別にそんなスペクタクル、スペクタクルしないで良かったんじゃないですかね、俳優の演技を見せ場に持ってくっていう感じで、ミュージカル舞台の映画化であれば尚更。
あとあの悪役道化の家族なんですけど、確か小説ではバリケード戦で助けてくれるっていう一大見せ場が合った気がするんだけど・・なんかほんとに最期まで小汚い悪党で終わってしまって、薄汚い貧乏民(ミゼラブル)達も、イザとなったらみんな手を取り合って戦うという革命の一体感みたいなのがなくて、なんかそこでちょっとウルっとくると思ってたのに肩透かしくらってしまいましたね。
そして何よりそこまでちゃんと勉強するんだったら、ちゃんとフランス語を勉強するべきだったのでは?なんか革命歌を英語で歌われるとん?って感じがします、ガヴローシュはもちろん子供のナポレオンのイメージなんですけど、ガヴローシュが英語しゃべってると、なんか違うなぁ・・って感じがします。
監督がイギリス人のエリートってわけでなるほどなぁって感じ、たぶん、貧乏人にあんまりシンパシーが無いんでしょうね。だからなんか薄っぺらい道化みたいになってましたね。けど総合としてよく出来てました。
2013年1月19日土曜日
random review スタジオジブリ・レイアウト展/ 各国史 フランス 山川 / サイボーグ009
・レイアウト展
ジブリのアートブック系は絵コンテも含めて色々と出ております、レイアウトは絵コンテをそのまま拡大して線を綺麗にして、塗りトレースも入っているので、実際アニメーションを作るひとにはかなり参考になると思います、しかし原画のサイズがわかんないし、縮小印刷されてしまうと、自分がレイアウト切るときに縮尺が合わないので、きちんとオリジナルのサイズとかを書くべきですね、アマチュアの仕事です、ジブリ出版局、まぁアニメスタジオの一部なんだから仕方ないのかもしんないですけど。規格サイズ、移動ショットのタイムコードは中途半端になっていると一番困る、レイアウトというのはそもそも撮影の指示なんだから一番大事なそこが抜けてると、特にジブリは絵コンテの絵自体は駿さんの絵コンテの時点でもう完全に決まってるので、全然意味ないです。アニメーション文化の育成とかなんとかいいながら、詰めが甘い。だいたい、日本というのは後身の育成というのが出来ない文化です、ワンマンで終わる。教育、ってのが下手くそな人種なのかもしんないですね、ケチケチして大事なとこを教えない。偉大な教育家というのがほぼいない、福沢諭吉?丸山真男? 教育ってのが現役じゃない二流がやるものっていうのがあるんですよね、むしろ教育ってのは一流の人にやらせないといけないのに、ファインマンとかに物理の基礎コースをやらせたりさ。教団に立つ人のレベルの低さは著しいです。黒澤が後継者を一人も残せなかったのが今のザマです。
・各国史 フランス
日本語の文献ではフランスの通史ってのはほぼありません、というか日本以外のどこの国の通史も満足できるものは無いです。かといって英語ではあるのかというとあるにはあるけど、それはフランス語からの翻訳です。英語のトランスレーターが頑張ってるのかというとそうでもなくて、西洋語(全部ラテン語の方言みたいなものだから)は基本的にコンピューター翻訳でかなりの精度で文が成立するからすごく簡単なのです。後は不自然なのをブラッシュアップすれば読めるくらいにはなる、小説とかの芸術作品は別にして。特にフランスとイギリスは同じ国であったのだし、王朝が同じこともあったのでほんとに方言みたいな違いですからね。
まぁそんなところで、歴史の教科書よりもちょっと詳しいくらいのものでしかないのですけれど、その分、全体の流れを把握するにはいいのかもしれません、こういう学術書にありがちな専門の人がその時代の章を担当しているって感じの本は、歴史観が混在していて、相互に矛盾してます。ある部分では香辛料は肉食のヨーロッパには不可欠なのだ!ってウォーラーステイン系の定義がなされてるとおもいきや、百年後には香辛料ブームは終わって東インドは斜陽になったとか、書かれてる、無茶苦茶いうなよ、不可欠なのにブームが終わるってどういうこと?かといえばアナール学派的な説明、シャリヴァリなどを文化人類学的なコトをことさら強調してみたり、フーコー系のポスト・モダン的なアプローチ、ドゴール系の現実主義的アプローチ、左巻きの考えなど、視点が混在していて、歴史として成り立ってません。(右派は一人もいないってのはわかる、フランスの歴史を学ぼうという人で、フランスの右翼に興味があるなんて奴はいないから)通史というのは一人で書かないと意味がない、歴史ってのは事実に基づいたフィクションです、ミシュレは一人でフランス史を書いたし、ラッセルは一人で西洋哲学史を書いた、1つの頭脳の中で整理されないといけない。特にこういうコンパクトな通史は、1人の1つの視点でまとめないとぼっこり抜けてるとこが各所あります。多少偏ってたり、独断があっても、1つの意見、物語として成立してないよりはマシです。ただ単に事実を並べるだけなら、年表で十分だし、歴史を学んで未来への視座を得るという本来の目的から完全に離れている、たこつぼ学問の弊害です、じゃあこれからどうしよう?っていうビジョンが全くない、あれもこれも重要だ、慎重に考えようばっかり、人は選択して、決断しないといけないんですよ、教授ってポストに収まってあとは定年までテープレコーダーのように毎年同じ話をしてるのはいかがなもんですかね。マルクス歴史学は、自分の都合のよいように歴史を編集してるというし、多分にその通りだけれど、改善案をまがりなりにも自分で考えて用意している時点で、こうしよう、が何もないノープランの職業学者より格段に優れていると乙は思います。
さて特に戦後の歴史学で抜けるのは、なんで戦争の帰結がそっちにいったのか?という戦略的な問題です、第二次大戦が開戦した、1ページ後にはもうヴィシー政権が誕生してるんです、なんでそんなにフランス軍は弱いの?っていう説明が全くない。軍事的側面の軽視は、アメリカ支配でキリスト教倫理を植え付けられた国にはどこでも見受けられます。現代以前の歴史はむしろ逆でどうやってカエサルは勝ったのか?どういう国の制度、政治をすれば勝ち残れるのか(マキャベリ)など切実な問題を扱っていました。たぶんそれは平和ボケというのではなくて、所詮学問なんて実際の政治には何の力も無いっていう諦めのように思えます。所詮ブルジョアがロビイングで法律作るだろうって、乙が思うには、21世紀になって、先進国が高齢化していき、拝金主義がはびこり、女性人口、参政権が多い世の中は、バカが増えるので、簡単に洗脳されやすくなってるという感触があります。だから洗脳のやり方次第でどっちにも振れるなって感じがします、テレビが平和主義をうたえば何も考えずに表面的にそれを受け取るし、丁はやらねばならんって対中戦争やテロとの戦争を重視すれば、そうだ国益を守らないといけないってすぐになる。社会がどんどん幼稚で痴呆化してるので、少しの変動、恐慌で一気に極左にも極右にも流れるのではないでしょうか、まぁメディアを資本が占有してるってのはあるけれど・・・、資本のメディア独占を突き崩して、洗脳をかければどこにでも転がせるのではっていう感覚があります。
核の均衡も実際の核の射程、威力、被害というのはブラックボックスです、核戦争が起これば世界は破滅というけれど、しかし太平洋の島々とか、ポリネシアの島すべてに核をまんべんなく打ち込むの?あなたのいう世界ってのはNY パリ 東京 ロンドン ベルリンとかの都市の点だけの世界なんじゃない?って思います。世界の大都市をほとんど破壊することはたぶん可能ですけど、地表全部をまんべんなくというのは相当難しいです(特に海底に潜行する原子力潜水艦へどうやってミサイルを当てるの?)核の冬シナリオも、ただの予想で、実際の気候変動はカオスでしょう。あるいは核で冬を実現できるなら、放射能を取り除いて部分的に利用すれば温暖化を抑えることも出来るじゃんって話にもなります。
そもそもなんでフランス史を読んだのかというと、まずパリ・コミューンについて知りたかったのと、フランスが今マリに侵攻してって、アルジェ戦をまた始めてるからです。これは確実に失敗すると思います、なんで今アフリカなの?というのはギニア湾の油田が世界の標的になってるからですね、第二の中東はアフリカ西海岸というわけです。だからここでバキバキ戦争が絶えない。国連が支持するのは、西洋諸国がこのアフリカ西海岸を第四世界に渡したくないからですね。イスラム教はなんだかんだいいつつ第四世界の代弁者として、地道なレジスタンスをやってくれるということになる、視点を変えれば。他に誰も助けてくれないんだから第四世界がイスラム世界と手を結ぶのは当然っちゃあ当然です。そしてこういう市民に紛れ込んだゲリラ戦で勝利する方法ってのは結局、武力行使派以外も含めた市民を全員殺すっていう全滅作戦しかないのだから、ヴェトナム、イラクでも出来なかったようにここでも耐久ゲリラ戦は、フランスが財政危機を迎えるまで終わらないでしょう。一次的に収束してもね。
前にも書きましたけど、やっぱり何の関係もない国がガスを吸ってるのはおかしいもの。発展に貢献したといいますけどね、haha are you sure?
まとめ
・Vincent de Beauvais のスペクトルム・マーイウス は世界最初の百科事典、中世の百科事典
・13世紀、フランスの3つのバラは、教会 サケルドーティウム、王権 レーグヌム 、大学 ストゥディウムであって、フランスは歴史的に学問にも権力がある→5月事件
・テンプル騎士団は十字軍であったが、金貸し団体になりフランス国王も多額の負債をかかえていた、国王は司教とつるんで、テンプル騎士団は修道士なのに金貸しをしているといちゃもんをつけて燃やし、借金も踏み倒した→国家の借金の踏み倒し方、現代でも国債を踏み倒せるか?
・1347年以来の黒死病流行は人口の40%ほども減少した、労働人口が減少し、労働市場の黄金期になる→人口削減政策は失業対策になるか?人口調整としての生物兵器、生物兵器は核と違い環境に悪影響をほとんど与えない。
・特権は絶対王政化する上で、乱立する権力者をシステムに取り込むために与えられるもの、特権はいずれ消滅する、一度譲歩するとそれを失うまで譲歩することになる→魔法の夜
・1500~1800年までの300年間の間、150年間がなんらかの戦争状態であった、(戦争を通して国民国家が作られる)
・貧者は16世紀ごろまではキリスト教的倫理の体現者として社会悪とみなされていなかった、それが社会悪とみなされるようになったのは、キリスト教が廃れて、産業が勃興してきた17Cより、そのころから時間、というものが、循環するものから、進化論的時間論に変わった。→フーコーによる精神病と分析と同じ
・1793、1、21 国王処刑 革命は自ら退路を断った。
・1794、7、27 ロベスピエール処刑 テルールの終わり
・1799、11,9 ナポレオンによるブリュメールのクーデター、革命の終結宣言
※ヴェルサイユ行進は初めての女性主導による革命
・フランス革命が芸術の大衆化を勧め、MUSEUM、博物館を作った
・ナポレオンはメディア戦術に長けた軍人で、そのために肖像画を何パターンも作らせた、情報操作に長けた軍人はヒトラーまで現れない。
・1804 皇帝ナポレオンへ、選挙では圧倒的支持、民主的支持により帝位についている。
・1815 ナポレオン島流し、国内はユルトラ (極右の王党派)の立憲制
・1830 七月革命 栄光の三日間 ルイ・フィリップの(ブルジョア)立憲制
ブルジョアVSプロレタリアートの図式へ 社会思想が生まれる
フランス式(空想、オカルト)社会主義 サン・シモン(サンシモンはスミスなどと同じように最終的にキリスト教的友愛で社会がよくなるという、オカルトを信じている)
メリットクラシー(有能者支配)
プルードン 無政府主義
・1848 2.28 二月革命 第ニ共和政
プロレタリアートの意図は無視される
六月蜂起 「パンか銃弾か、自由か、死か?」
カヴェニャックによる血の鎮圧、軍事独裁
12月 ルイ・ナポレオンが当選 右傾化
1851 ルイ・ナポレオン クーデタ 第二帝政
前半は権威主義的だが後半はややリベラルになっていく・・、民衆の支持に基づいた権威独裁→ファシズム
1870 普仏戦争敗北
パリ・コミューン プロレタリ独裁 (プロイセンより開放された政府軍、プロイセン軍との対決) 対独悪感情の萌芽
第三共和政
1889 パリ万国博覧会 植民地パビリオンによる帝国主義の正当化
・サンディカリズム 武力行使、ゼネストで社会革命を目指す運動
1905 ライシテ(非宗教化) 政教分離 神を信じない国民国家へ
1914 6.28 サライェボ事件 WW1
ロシアとの同盟により参戦するが、ロシアは革命で離脱、ロシア借款も踏み倒される
1919~30 資本主義化
30~37 左派系の政治、恐慌対策の失敗 、バカンス、旅行、文化政策など労働者の文化を促進、文化の保護国としてのフランス。 二流国への転落
32 セリーヌ「この世の真実は死だ」
ナチス台頭「ヒトラーかスターリンか?」
39、8、23 独ソ不可侵条約
9,1 WWⅡ
40、5月 敗戦 ヴィシー政権、自由フランス
ヴィシー政権はカトリックと組んで旧態依然の教権主義、対独強力。
44、6 ノルマンディ作戦 ナチス敗北へ・・
44、8、25 パリ解放 自由フランス、レジスタンスが結合 第四共和政
冷戦 親米反ソ体制
共産党を封じ込める連立内閣
植民地政策
46ー50 インドシナ戦争
54 アルジェ独立戦争
58 ド・ゴール復位 ドゴール体制 第五共和政
60 アルジェ放棄
61 冷戦緩和
ド・ゴール政治 ゴーリズム 「偉大なフランス」
イギリス抜きのヨーロッパ統合、核武装、自立路線、テクノクラート機構、経済成長、階級、貧富の拡大
1968 5 5月事件 学生、プロレのデモ ドゴール体制の終わり
左派化
73 オイルショック
81 ミッテラン ケインズ流左派社会主義→失敗
86極右の国民戦線が躍進、右左の連合(ミッテラン、シラク)
92 EUへ。
・サイボーグ 009
昔の作品なのでそれほど文句言っても仕方ないんですけど、説教臭いです。アイデアはけっこういいのに何かふる~い善悪二元論の説教を聞いてる感じで入っていけません。絵ももうすこしがんばれって感じですかね、石森。たぶん本人もあんまり漫画家に向いてないってのはわかってたんでしょうねだからいろんなものに手を出している、テレビだとか特撮だとか。ずば抜けた才能が無い人ってのがこういうマルチアーティストっていうのになりますね。でも空間力とデザイン力の無さは致命的です、だから映画監督としても成功はしなかったと思う。脚本家としても中途半端ですけど(作品の芸術性よりも自分の言いたいことを優先させてしまうから)資料集めをしっかりやってるのと、どんどん新しいことに挑戦するっていう気概は買いたいです。真面目なんでしょうね。
9体のサイボーグの同じキャストで色んなストーリーがあるっていう劇団方式をとっているので、線的なストーリーではなく、構成がややこしいことこの上ないです。9体もやっぱヒーローもので9ってのは無いから挑戦したんでしょうけどやっぱ多すぎますね、ほとんど役に立ってないのが4体ほどおるし、001がサイコキネシスなんですけど、最強すぎます。なんでもありです、001一体でいいじゃんって感じ・・・。昔のSFってだいたいそうなんですよね、なんか超自然の能力があって、色々ごちゃごちゃと小さな闘いがあったわりには、最期はその超能力で全部ぶっ壊して勝利なんです、じゃあ今までのいらんじゃんって話です。ファンタジーはだいたいそうなので、最期まで超自然の力にたよらない、科学的な視野にたって、ロジスティクスと、兵力の分配が優れていたから勝利した、みたいなものがあれば面白いのかもですね(地味な勝利w) あの歴史上の人物を美男子と美少年で書き換えたようなのは大嫌いですけど。
けれど中でも神々の闘い編、というのがあって、これは未完で終わっている有名なモノで、実際にアクションは無しで、ただ神々、という心へ直接攻撃をしかけてくる相手と戦うという、ちょっと前衛的で面白い作品になってます、未完になってるというより、未完で終わるしかなかったという感じですかね、たぶんソラリスからアイデアが来てるんでしょう。宇宙戦争的なバキバキドカンのSFが鳴りを潜めてこういう、哲学的っていうか、何も起きない系の不条理SFが流行った時代がありましたね。しかしこういうプロットもだいたい、最期は昔の恋人だとか、愛だとかぬるっとしたもので決着をつけてしまうもので、終わりがどうも描けない種類の物語になりますね。
もう一つ天使編、これは直接的に生物を生み出した、天使たちと戦うというものですが、これはただ単に書く前に作者が死んで終わっています。
それでも乙は手塚よりは石森のほうが好きです、説教臭いけれど、ちゃんと現実を見ようっていう勇気があると感じられます、手塚はなんかポピュリストなんですよね。人間的深みが無い。
ジブリのアートブック系は絵コンテも含めて色々と出ております、レイアウトは絵コンテをそのまま拡大して線を綺麗にして、塗りトレースも入っているので、実際アニメーションを作るひとにはかなり参考になると思います、しかし原画のサイズがわかんないし、縮小印刷されてしまうと、自分がレイアウト切るときに縮尺が合わないので、きちんとオリジナルのサイズとかを書くべきですね、アマチュアの仕事です、ジブリ出版局、まぁアニメスタジオの一部なんだから仕方ないのかもしんないですけど。規格サイズ、移動ショットのタイムコードは中途半端になっていると一番困る、レイアウトというのはそもそも撮影の指示なんだから一番大事なそこが抜けてると、特にジブリは絵コンテの絵自体は駿さんの絵コンテの時点でもう完全に決まってるので、全然意味ないです。アニメーション文化の育成とかなんとかいいながら、詰めが甘い。だいたい、日本というのは後身の育成というのが出来ない文化です、ワンマンで終わる。教育、ってのが下手くそな人種なのかもしんないですね、ケチケチして大事なとこを教えない。偉大な教育家というのがほぼいない、福沢諭吉?丸山真男? 教育ってのが現役じゃない二流がやるものっていうのがあるんですよね、むしろ教育ってのは一流の人にやらせないといけないのに、ファインマンとかに物理の基礎コースをやらせたりさ。教団に立つ人のレベルの低さは著しいです。黒澤が後継者を一人も残せなかったのが今のザマです。
・各国史 フランス
福井 憲彦
山川出版日本語の文献ではフランスの通史ってのはほぼありません、というか日本以外のどこの国の通史も満足できるものは無いです。かといって英語ではあるのかというとあるにはあるけど、それはフランス語からの翻訳です。英語のトランスレーターが頑張ってるのかというとそうでもなくて、西洋語(全部ラテン語の方言みたいなものだから)は基本的にコンピューター翻訳でかなりの精度で文が成立するからすごく簡単なのです。後は不自然なのをブラッシュアップすれば読めるくらいにはなる、小説とかの芸術作品は別にして。特にフランスとイギリスは同じ国であったのだし、王朝が同じこともあったのでほんとに方言みたいな違いですからね。
まぁそんなところで、歴史の教科書よりもちょっと詳しいくらいのものでしかないのですけれど、その分、全体の流れを把握するにはいいのかもしれません、こういう学術書にありがちな専門の人がその時代の章を担当しているって感じの本は、歴史観が混在していて、相互に矛盾してます。ある部分では香辛料は肉食のヨーロッパには不可欠なのだ!ってウォーラーステイン系の定義がなされてるとおもいきや、百年後には香辛料ブームは終わって東インドは斜陽になったとか、書かれてる、無茶苦茶いうなよ、不可欠なのにブームが終わるってどういうこと?かといえばアナール学派的な説明、シャリヴァリなどを文化人類学的なコトをことさら強調してみたり、フーコー系のポスト・モダン的なアプローチ、ドゴール系の現実主義的アプローチ、左巻きの考えなど、視点が混在していて、歴史として成り立ってません。(右派は一人もいないってのはわかる、フランスの歴史を学ぼうという人で、フランスの右翼に興味があるなんて奴はいないから)通史というのは一人で書かないと意味がない、歴史ってのは事実に基づいたフィクションです、ミシュレは一人でフランス史を書いたし、ラッセルは一人で西洋哲学史を書いた、1つの頭脳の中で整理されないといけない。特にこういうコンパクトな通史は、1人の1つの視点でまとめないとぼっこり抜けてるとこが各所あります。多少偏ってたり、独断があっても、1つの意見、物語として成立してないよりはマシです。ただ単に事実を並べるだけなら、年表で十分だし、歴史を学んで未来への視座を得るという本来の目的から完全に離れている、たこつぼ学問の弊害です、じゃあこれからどうしよう?っていうビジョンが全くない、あれもこれも重要だ、慎重に考えようばっかり、人は選択して、決断しないといけないんですよ、教授ってポストに収まってあとは定年までテープレコーダーのように毎年同じ話をしてるのはいかがなもんですかね。マルクス歴史学は、自分の都合のよいように歴史を編集してるというし、多分にその通りだけれど、改善案をまがりなりにも自分で考えて用意している時点で、こうしよう、が何もないノープランの職業学者より格段に優れていると乙は思います。
さて特に戦後の歴史学で抜けるのは、なんで戦争の帰結がそっちにいったのか?という戦略的な問題です、第二次大戦が開戦した、1ページ後にはもうヴィシー政権が誕生してるんです、なんでそんなにフランス軍は弱いの?っていう説明が全くない。軍事的側面の軽視は、アメリカ支配でキリスト教倫理を植え付けられた国にはどこでも見受けられます。現代以前の歴史はむしろ逆でどうやってカエサルは勝ったのか?どういう国の制度、政治をすれば勝ち残れるのか(マキャベリ)など切実な問題を扱っていました。たぶんそれは平和ボケというのではなくて、所詮学問なんて実際の政治には何の力も無いっていう諦めのように思えます。所詮ブルジョアがロビイングで法律作るだろうって、乙が思うには、21世紀になって、先進国が高齢化していき、拝金主義がはびこり、女性人口、参政権が多い世の中は、バカが増えるので、簡単に洗脳されやすくなってるという感触があります。だから洗脳のやり方次第でどっちにも振れるなって感じがします、テレビが平和主義をうたえば何も考えずに表面的にそれを受け取るし、丁はやらねばならんって対中戦争やテロとの戦争を重視すれば、そうだ国益を守らないといけないってすぐになる。社会がどんどん幼稚で痴呆化してるので、少しの変動、恐慌で一気に極左にも極右にも流れるのではないでしょうか、まぁメディアを資本が占有してるってのはあるけれど・・・、資本のメディア独占を突き崩して、洗脳をかければどこにでも転がせるのではっていう感覚があります。
核の均衡も実際の核の射程、威力、被害というのはブラックボックスです、核戦争が起これば世界は破滅というけれど、しかし太平洋の島々とか、ポリネシアの島すべてに核をまんべんなく打ち込むの?あなたのいう世界ってのはNY パリ 東京 ロンドン ベルリンとかの都市の点だけの世界なんじゃない?って思います。世界の大都市をほとんど破壊することはたぶん可能ですけど、地表全部をまんべんなくというのは相当難しいです(特に海底に潜行する原子力潜水艦へどうやってミサイルを当てるの?)核の冬シナリオも、ただの予想で、実際の気候変動はカオスでしょう。あるいは核で冬を実現できるなら、放射能を取り除いて部分的に利用すれば温暖化を抑えることも出来るじゃんって話にもなります。
そもそもなんでフランス史を読んだのかというと、まずパリ・コミューンについて知りたかったのと、フランスが今マリに侵攻してって、アルジェ戦をまた始めてるからです。これは確実に失敗すると思います、なんで今アフリカなの?というのはギニア湾の油田が世界の標的になってるからですね、第二の中東はアフリカ西海岸というわけです。だからここでバキバキ戦争が絶えない。国連が支持するのは、西洋諸国がこのアフリカ西海岸を第四世界に渡したくないからですね。イスラム教はなんだかんだいいつつ第四世界の代弁者として、地道なレジスタンスをやってくれるということになる、視点を変えれば。他に誰も助けてくれないんだから第四世界がイスラム世界と手を結ぶのは当然っちゃあ当然です。そしてこういう市民に紛れ込んだゲリラ戦で勝利する方法ってのは結局、武力行使派以外も含めた市民を全員殺すっていう全滅作戦しかないのだから、ヴェトナム、イラクでも出来なかったようにここでも耐久ゲリラ戦は、フランスが財政危機を迎えるまで終わらないでしょう。一次的に収束してもね。
前にも書きましたけど、やっぱり何の関係もない国がガスを吸ってるのはおかしいもの。発展に貢献したといいますけどね、haha are you sure?
まとめ
・Vincent de Beauvais のスペクトルム・マーイウス は世界最初の百科事典、中世の百科事典
・13世紀、フランスの3つのバラは、教会 サケルドーティウム、王権 レーグヌム 、大学 ストゥディウムであって、フランスは歴史的に学問にも権力がある→5月事件
・テンプル騎士団は十字軍であったが、金貸し団体になりフランス国王も多額の負債をかかえていた、国王は司教とつるんで、テンプル騎士団は修道士なのに金貸しをしているといちゃもんをつけて燃やし、借金も踏み倒した→国家の借金の踏み倒し方、現代でも国債を踏み倒せるか?
・1347年以来の黒死病流行は人口の40%ほども減少した、労働人口が減少し、労働市場の黄金期になる→人口削減政策は失業対策になるか?人口調整としての生物兵器、生物兵器は核と違い環境に悪影響をほとんど与えない。
・特権は絶対王政化する上で、乱立する権力者をシステムに取り込むために与えられるもの、特権はいずれ消滅する、一度譲歩するとそれを失うまで譲歩することになる→魔法の夜
・1500~1800年までの300年間の間、150年間がなんらかの戦争状態であった、(戦争を通して国民国家が作られる)
・貧者は16世紀ごろまではキリスト教的倫理の体現者として社会悪とみなされていなかった、それが社会悪とみなされるようになったのは、キリスト教が廃れて、産業が勃興してきた17Cより、そのころから時間、というものが、循環するものから、進化論的時間論に変わった。→フーコーによる精神病と分析と同じ
・1793、1、21 国王処刑 革命は自ら退路を断った。
・1794、7、27 ロベスピエール処刑 テルールの終わり
・1799、11,9 ナポレオンによるブリュメールのクーデター、革命の終結宣言
※ヴェルサイユ行進は初めての女性主導による革命
・フランス革命が芸術の大衆化を勧め、MUSEUM、博物館を作った
・ナポレオンはメディア戦術に長けた軍人で、そのために肖像画を何パターンも作らせた、情報操作に長けた軍人はヒトラーまで現れない。
・1804 皇帝ナポレオンへ、選挙では圧倒的支持、民主的支持により帝位についている。
・1815 ナポレオン島流し、国内はユルトラ (極右の王党派)の立憲制
・1830 七月革命 栄光の三日間 ルイ・フィリップの(ブルジョア)立憲制
ブルジョアVSプロレタリアートの図式へ 社会思想が生まれる
フランス式(空想、オカルト)社会主義 サン・シモン(サンシモンはスミスなどと同じように最終的にキリスト教的友愛で社会がよくなるという、オカルトを信じている)
メリットクラシー(有能者支配)
プルードン 無政府主義
・1848 2.28 二月革命 第ニ共和政
プロレタリアートの意図は無視される
六月蜂起 「パンか銃弾か、自由か、死か?」
カヴェニャックによる血の鎮圧、軍事独裁
12月 ルイ・ナポレオンが当選 右傾化
1851 ルイ・ナポレオン クーデタ 第二帝政
前半は権威主義的だが後半はややリベラルになっていく・・、民衆の支持に基づいた権威独裁→ファシズム
1870 普仏戦争敗北
パリ・コミューン プロレタリ独裁 (プロイセンより開放された政府軍、プロイセン軍との対決) 対独悪感情の萌芽
第三共和政
1889 パリ万国博覧会 植民地パビリオンによる帝国主義の正当化
・サンディカリズム 武力行使、ゼネストで社会革命を目指す運動
1905 ライシテ(非宗教化) 政教分離 神を信じない国民国家へ
1914 6.28 サライェボ事件 WW1
ロシアとの同盟により参戦するが、ロシアは革命で離脱、ロシア借款も踏み倒される
1919~30 資本主義化
30~37 左派系の政治、恐慌対策の失敗 、バカンス、旅行、文化政策など労働者の文化を促進、文化の保護国としてのフランス。 二流国への転落
32 セリーヌ「この世の真実は死だ」
ナチス台頭「ヒトラーかスターリンか?」
39、8、23 独ソ不可侵条約
9,1 WWⅡ
40、5月 敗戦 ヴィシー政権、自由フランス
ヴィシー政権はカトリックと組んで旧態依然の教権主義、対独強力。
44、6 ノルマンディ作戦 ナチス敗北へ・・
44、8、25 パリ解放 自由フランス、レジスタンスが結合 第四共和政
冷戦 親米反ソ体制
共産党を封じ込める連立内閣
植民地政策
46ー50 インドシナ戦争
54 アルジェ独立戦争
58 ド・ゴール復位 ドゴール体制 第五共和政
60 アルジェ放棄
61 冷戦緩和
ド・ゴール政治 ゴーリズム 「偉大なフランス」
イギリス抜きのヨーロッパ統合、核武装、自立路線、テクノクラート機構、経済成長、階級、貧富の拡大
1968 5 5月事件 学生、プロレのデモ ドゴール体制の終わり
左派化
73 オイルショック
81 ミッテラン ケインズ流左派社会主義→失敗
86極右の国民戦線が躍進、右左の連合(ミッテラン、シラク)
92 EUへ。
・サイボーグ 009
昔の作品なのでそれほど文句言っても仕方ないんですけど、説教臭いです。アイデアはけっこういいのに何かふる~い善悪二元論の説教を聞いてる感じで入っていけません。絵ももうすこしがんばれって感じですかね、石森。たぶん本人もあんまり漫画家に向いてないってのはわかってたんでしょうねだからいろんなものに手を出している、テレビだとか特撮だとか。ずば抜けた才能が無い人ってのがこういうマルチアーティストっていうのになりますね。でも空間力とデザイン力の無さは致命的です、だから映画監督としても成功はしなかったと思う。脚本家としても中途半端ですけど(作品の芸術性よりも自分の言いたいことを優先させてしまうから)資料集めをしっかりやってるのと、どんどん新しいことに挑戦するっていう気概は買いたいです。真面目なんでしょうね。
9体のサイボーグの同じキャストで色んなストーリーがあるっていう劇団方式をとっているので、線的なストーリーではなく、構成がややこしいことこの上ないです。9体もやっぱヒーローもので9ってのは無いから挑戦したんでしょうけどやっぱ多すぎますね、ほとんど役に立ってないのが4体ほどおるし、001がサイコキネシスなんですけど、最強すぎます。なんでもありです、001一体でいいじゃんって感じ・・・。昔のSFってだいたいそうなんですよね、なんか超自然の能力があって、色々ごちゃごちゃと小さな闘いがあったわりには、最期はその超能力で全部ぶっ壊して勝利なんです、じゃあ今までのいらんじゃんって話です。ファンタジーはだいたいそうなので、最期まで超自然の力にたよらない、科学的な視野にたって、ロジスティクスと、兵力の分配が優れていたから勝利した、みたいなものがあれば面白いのかもですね(地味な勝利w) あの歴史上の人物を美男子と美少年で書き換えたようなのは大嫌いですけど。
けれど中でも神々の闘い編、というのがあって、これは未完で終わっている有名なモノで、実際にアクションは無しで、ただ神々、という心へ直接攻撃をしかけてくる相手と戦うという、ちょっと前衛的で面白い作品になってます、未完になってるというより、未完で終わるしかなかったという感じですかね、たぶんソラリスからアイデアが来てるんでしょう。宇宙戦争的なバキバキドカンのSFが鳴りを潜めてこういう、哲学的っていうか、何も起きない系の不条理SFが流行った時代がありましたね。しかしこういうプロットもだいたい、最期は昔の恋人だとか、愛だとかぬるっとしたもので決着をつけてしまうもので、終わりがどうも描けない種類の物語になりますね。
もう一つ天使編、これは直接的に生物を生み出した、天使たちと戦うというものですが、これはただ単に書く前に作者が死んで終わっています。
それでも乙は手塚よりは石森のほうが好きです、説教臭いけれど、ちゃんと現実を見ようっていう勇気があると感じられます、手塚はなんかポピュリストなんですよね。人間的深みが無い。
2013年1月17日木曜日
OP9 manuscript 9,10
ニュースいじり
・http://www.independent.co.uk/news/world/africa/algerian-troops-surround-islamist-militant-kidnappers-amid-reports-of-hostages-escaping-8455045.html
アルジェリアのガスプラントでイスラム系のグループが人質作戦を展開中ということで、日本人でも日揮の社員がつかまってるらしいです。
日揮!まぁきなくさい会社が出てきたもんですね、表に出ない黒い会社です、くろすぎるだろwこれぞ資本主義のフィクサーってな系の会社ですね。向こうの言い分が納得出来るでしょ、だってなんで日本人にかぎらず外人がアフリカのガスを吸ってやがんだって、すごい普通の怒りだもの。日本のガス田を他の国が同じように吸ってたら許さないものね、まさにそれがいまの15年戦争リターンズの愁眉の点ってもので、中国とは会話に応じないんですって、どこかの国の首相が言ってました。交戦権もないのに交渉を投げたら何をするんでしょうね。教えてほしいもんです。
MNSは今回から第二章。 内容はほぼ覚えてないw
chapter2
旅の支度
9 rien
海里「30%ほどは実はもう完成してるんだ、まずエンジンの設計、これは私の専門だから完全にOK、宇宙船については構造的な設計は終わってるけど、内部はまだ終わってないところがある。ホーマン軌道計算、待機軌道計算、着陸、データ理論的なシミュレーションは99%大丈夫。だってそれはもうNASAで何回も成功してるからね、そのデータをかっぱらって微調整するだけで大丈夫だった。ここまでは理論編ね、実践編、つまり工学的な実際のロケットや宇宙船はほぼ何一つ完成してません・・何か質問など?」
俊「核ロケットって・・・大丈夫なの?」
海里「何一つ大丈夫ではない、けど勘違いしてない?核分裂じゃなくて、核融合だよ、重水素による」
俊「核融合?」
海里「Nuclear fusion」
俊「いつそんな技術が完成してたの?」
海里「水爆は核融合だよ、私(たち)がもっとそれを・・実用化させることに成功した、クリーンな、ね?・・・ちなみに日本は火薬を製造することすら禁じられてる、花火の火薬を集めて手榴弾をつくったら犯罪です、民間の核融合なんて許可が出るわけない。というか・・・日本人ごときが宇宙開発することに世界中が反発するでしょうね、ちぇっ敗戦国のくせにいきがりやがってってさ。国際機関なんて未だにそんな感じだよ、水爆持っていいのは中国、アメリカ、フランス、イギリス、ソ連だけなんだってさ、もちろん核融合技術も」
アキ(海里の目の色の変化が私は立っている彼女の隣に座っていて直接その目を見れないのに何かオーラのようなもので感じられた・・そうか・・海里は人類の滅亡に有効な技術を作っちゃったんだな、海里の内部ってのは私が考えるよりももっともっと深刻なものなのかもしれない。アインシュタインがいなけりゃ原爆も作られなかったって信じてるバカもいることだし・・・とくにこの国に)
とも「うえぇ、宇宙船って自分のおしっこ飲むんだ・・私パスだな」
俊「おれもパス」
海里「どうせ一人乗りで私だけが行くのだから大丈夫、私だってさすがに他の人のも混ざってたらさすがにひるむけど・・うにゃ!どうせ水なんて原子のあつまりなんだから・・」
俊「じゃあうんこもどうせ原子の集まりだからって食べれるの?」
海里「ばか・・・私は宇宙にスカトロプレイに行くんじゃないよ、食べ物は最小限だから大丈夫、水は重いからやっかいなんだよ、火星までは約280日、一日4リットルで1トンだからさ・・・食べ物は凝縮食料でなんとか・・そりゃ燃料率は理想値よりもやや乖離するけど、ホーマン軌道にそって一番省エネで行く、それはこれからの行く貧乏宇宙探検者の参考にもなるだろうしさ。結局時代を動かすのは専門家じゃなくて、部外者なんだよ、ロケット理論の発明者であるツィオルフスキーは貧しくて耳の悪い中学教師だったというし、ライト兄弟はしがない自転車屋、アインシュタインは特許局の事務員、ひきこもり・・・」
アキ「そしてユーラーは盲目である・・でも将来的にはやっぱりうんちをリサイクルするハメになるんじゃない?やりなよ、名前が残るかもよ、poo recycle machine Kairi s-1とか・・」
海里「やだよっ!ただでさえろくな形で名前が残りそうにないのに」
とも「私もアキに賛成」
海里「もぉな~にかんがえてんだよ!真面目にやってよ、第一誰がそんな技術研究するのさ、この飽食の時代に」
とも(海里はほんとに尊敬すべき天才ちゃんなのになんでこんなにいじめたくなるんだろぉ・・・開発されたらものすごい淫乱になるんじゃないかな)
俊「でもロケットはいいとして発射台は?」
海里「頭が痛いね・・・まぁなんとかむこうの友達とかも協力してくれるはずだから・・・だから、タテマエ上、自作の火星プローブとかにして、直前で切り替えて、有人飛行として飛ばすみたいな事しないと・・、もしどこも許可が取れなかったら、どっかヤクザな国家に核融合技術を提供するのと引換に・・」
アキ「重水素などどこに売ってるの?」
海里「ロケットのことは任せてくださってOK、なんとかなる、これはクリーンな核融合だからさ、イランや北朝鮮と裏で契約しなくても材料は運び込めるわけ。あっそれと核融合エンジンはブラックボックスにします、私以外は知らないようにする、もう漏れてしまってるけどね」
とも「プロジェクト名は?」
アキ「・・こういうのはぱっと思いつくのを待ったほうがいいんだよ、それまでは・・・終わりなき夜の旅でどうですか?」
俊「セリーヌ?」
とも「いろんな~し」
俊「予算は海里の1000万・・・場所は?」
海里「うちの別荘、といっても千葉だけど、そこに別荘というか、廃工場がある。うちの・・・B級戦犯が戦闘機を作ってた工場」
アキ「空襲されなかったの?」
海里「表面上は自転車工場だもん、地下ではジェットエンジンの研究やってたらしいけど、でも期待しちゃだめだよ。今ではほぼ酸化鉄の塊みたいなものだから」
とも「じゃあおじいちゃんの意思を継いでってことですか?」
海里「鬼畜米兵を殺すのが目的ではないからなぁ・・それに私自身アメリカに住んでた人生のほうが長いし・・言うほど悪い国じゃないよ、というか・・あれを一つの国っていうのは難しいね、ほんとうにアメリカ連邦なんだよ。あれが一つにまとまってるのがまったく不思議、南北戦争でバーラバラになるのが自然だったのに・・・ヤンキー(北軍)に全部染められたのかな?まぁ良い国では絶対無いけどね、良い国なんて無いもん、人間自体が・・まぁいいや」
とも「私もオカネ出すよ」
俊「遺産って・・・どれほどなの?」
とも「たぶん・・色んなものに化けてるから計算しづらいけど、現生にしたら一億五千くらい」
アキ「ミリオネーア i'm tired of being millionaire(→EMINEM)」
海里「せっかくだけどお断りします・・・、何か民間のバカな冒険野郎が宇宙を目指すっていう・・なんだろう、イメージが欲しいんだよね。NASAのバカみたいな試験なんか受けなくても宇宙を目指せるんだって。誰でも出来るんだって・・・、もぉ誰かに雇われて、予算を削られるのだけにビクビクしながら何かするのなんて絶対にいやだ、もううんざりしたでしょ?国民の血税をわけのわからん実験に使うなっていう・・民衆にもうんざり、そんなの生きてるって言えないもん・・いつから何でもかんでも許可や権利がいるようになってしまったんだ」
アキ「そうだね、戦争が無いと文句を言うことしか出来ないからね、民衆ってやつはさ」
俊「からいね」
アキ「だって戦争になるとどこから出てきたのか、恐ろしい速度で技術進歩が進むじゃん、出せるんじゃねぇかよ予算!って気がしない?こんな国滅びてもいいから人類の為に何かしなよって思う・・」
とも「なんか今日機嫌悪いですか?」
アキ「いや・・、女の子の日じゃないよ」
アキ(本当だ、なんで私はこんなイライラしてるんだろう、海里をここまで追い込んだこの社会に腹が立ってるのかもしんない・・私が腹を立てるなんて、まだまだ作家として修行が足んないな、自分ってのが意識できないほど何かに入りこみたい・・デカルト的存在論を真っ向から否定するくらいに・・)
とも「素朴な疑問なんですけど、海里さん、誰かに狙われてるんじゃないですかそんな、すごい技術を脳みそに納めてたら、よく日本に帰ってこれましたね」
海里「あぁ・・そうだって事を直接は発表してないからね、私が言った事を、本当に理解して、つまりそれって・・あれ?そういう事になるんじゃないか?って考えが及ぶほどの人間は、そぉいないし、暴力で何かを解決しようって思う人間は、大抵ニュートン力学すらわかってないからね。真空でロケットが進む意味がわかってないでしょ?というか真空の意味さえわかってない、政治家はnatureの論文読まないからね、アイテル(ITER)所属だったりしたら、もしかしたら追われているかもしれないけど、私はまったくそれとは異なるところでやっていたから・・・私は一応分子生物学者で専門は脳みそだよ、核融合技術はたまたま副産物として出てきたというだけで」
とも「なるほど・・実は私もその真空の意味すらわかってない人の一味かもしれません・・事実さっきから海里さんの言ってる事は20%くらいしかわかんないし・・他の人はわかってるんですか?」
俊「70%」
アキ「85%、NFについてはほぼわかんない」
海里「全然大丈夫だって、慣性の法則がわかんなくても自転車には乗れるし、航空力学がわかんなくても飛行機には乗れるもの、量子力学がわかんなくたって核融合ロケットを作ることはできる、厳密に言えば誰一人、相対性理論や量子力学についてわかってはないんだもん・・・・あっそか!発射台問題は解決したかも、待って」
アキ(海里は何か思いついたらしく、バチバチ電脳を打ち始めた、もはや何も聞こえてない感じ、噂では聞いてたけど天才さんってやっぱこういう感じなのか、他の二人も同じ事を考えただろう、変な笑い顔で私たちは見つめ合った、この人アレなんですよね・・)
海里「・・そうだ、よしよし。古い慣習に縛られててはいけないよね、ごめん、これ全部書きなおす、水平発射ロケットにする。NFE(核融合エンジン)は質量が少ないから、大きなロケットにする必要が無いんだ、クラスターでもレイヤーでもなくていいんだね、そしたら普通の滑走路から飛べるじゃん♪」
アキ「あっ、私にもわかったよ、だから普通の音速戦闘機みたいなフォルムにするってわけでしょ」
海里「戦闘機というよりは爆撃機だけどね、そうそう、その通り。飛行機の形が変わったところで、物理シミュレーションのパラメータが変わるだけだから、設計だけやり直すね」
とも「なるべくかっこいいのがいいね」
アキ「ちょっと話は変わるけど俊もともちゃんも、夏休みはいいとして、学生生活もあるだろうし・・・人生ってやつもあるだろうから、あまり無理はしないでいいよ。私と海里は行く所まで行ってしまうからさ・・」
俊「受験もしないんだ?」
アキ「たぶん、別に高校卒業してすぐに大学はいらなきゃいけないなんてルールは無いわけだしさ、高校はほぼ後はテストだけ出れば単位とれてるし卒業出来る。海里はまぁ成功しようが失敗しようがあの世行きですし」
海里「ははは、でもどうせ遅かれ早かれみんな同じじゃないですか。死が永遠の別れであるなら、観測者が永久に存在する必要があるんだよ、実際にはそうではない、観測者も死に向かって違う速度で進んでるだけ」
アキ(これが相対性理論的世界観なのか!)
とも「乗りかかった船ですから私も最後までやります、高校はなるべく卒業しときたいけど・・親族関係が無いからなんとでもなります、そう経済的にもなんとでもなります」
とも(人生持て余してるからなぁ)
俊「おれもアキと同じ、テストだけ出れば卒業可能だから・・・大学はど~すっかなぁ・・」
とも「っていうか何単位で高校卒業できるかなんてちゃんと計算してるんですね、私オリエンテーションの時なんか完全にスイッチオフだったから・・」
アキ「実は三年の一学期までの単位で卒業出来るんだなこれが、特にうちの学校は進学校だから最終学年は選択単位ばっかりになるし」
とも「えぇいいなぁ・・うちはどうだかなぁ・・」
アキ「俊の家ってどんな感じなの?財政的に」
俊「中の上くらい・・BMW(ヴェーエムヴェー)だし、それほど厳しくはない、ただ親父がな・・」
アキ「頑固なの?」
俊「いや・・なんていうか・・殺し屋みたいな顔してるから、それにイタいヤツだから・・知らせないほうがいい」
とも「お仕事は?」
俊「船乗りみたいなもの」
海里「殺し屋みたいな顔した船乗りか、確かに私達とは肌が合いそうにないね、マッチョ嫌いだもん、核爆弾の時代にマッチョなんてマシンガンにboxer rebellionじゃん」
とも「ボクサーレベリオンって何?映画?」
アキ「義和団事件のことでしょ」
とも「ボクサーレベリオンって言うんだ!ダサッ!そりゃ勝てんわ・・」
アキ(時に私たちのファーストミーティングは海里の家で開かれた。また学習せずにあのレッドブックは私にアールグレイを出したのだけど俊だけにはかなり濃い目のコーヒーを出した。そういうルールなのか・・、結局また海里がインスタントコーヒーを作ってくれた。ともはアールグレイでもなんでも飲めるらしい、たぶん味音痴なんだ。こういう、顔立ちでくちびるがぽってりしてるタイプはたいがいそうだ、そしてやたら辛いものが好きだったりするの・・そして私みたいなのはたいがい偏食なんだ。そう、身長が高い人ってだいたい偏食なんだ。バランスよく食べればよく育つってのは100%嘘だと思う。俊は苦いコーヒーは胃が痛くなるから薄くしてもらっていた。ジュゴンはやたら若い男の子には優しい、なるほど私は嫌われていたのか、このトキに。確かに私は服装も雰囲気も内面も、淑女好みでは無かった。それでも私はこの家がすっかり気に入ってしまった、この古材を使った独特の安心感、黒っぽい材木、たぶん・・マツ?が放つ香り、そして海里の家独特の匂い、死の世界のボードレール的腐臭。海里がかけた全然マッチしないGorrilazの音楽。いい。)
海里「あぁ・・あと向こうから私の友達が一人来るかもしれない、でも・・たぶん・・・うん、ちょっと・・まぁ気にしないで」
俊「幽霊でも呼び寄せるのか?」
海里「ちゃうよ、でもとびっきり優秀だから」
アキ「海里とはどういう関係なの?」
海里「black box」
俊(昔からこいつは秘密主義者だったな、なんでもないことでもやたらと隠したがる・・ソ連技術者みたいな、特に失敗を)
とも「またつまんない質問していいですか、なんでそんな天才さんなのにメガネなんですか・・?目の手術って向こうではすごく進んでるっていうけど?」
海里「メガネが好きなんだよね、ほら・・これってサイボーグっぽくない?人間を拡張させる道具、だからサイボーグの歴史でメガネは重要な気がするんだよね。もちろん服ってのが一番はしりだけど」
とも「ほぉ~そうなんですか」
とも(やっぱり天才ちゃんは・・・)
アキ「ともかく説明はこれでおしまい、明日からはその戦犯の秘密工場にお泊まり会です」
海里「まず掃除だろうね、あと電気とか配線とか、ネットとか・・」
アキ「露骨に嫌な顔するな、そこの男手、明日はぜひとも必要なんだから」
俊「急に頭が痛くなるような予感が・・」
とも「どうやっていくんですか?電車?」
海里「私の車」
とも「あぁ免許持ってるんですか、さすがモータリゼーションの国」
アキ「っちゅうわけです、着替えなどもね、夜の12時ここ集合」
俊「遅っ・・はやっ?」
海里「深夜は道が空いてるからね」
とも(私は海里さんの目にちらっと赤い閃光を見た、あれは・・・スピードキチガイの目だ!どうせ地球の公転速度は秒速約30キロだとかなんとかごたくを並べるに違いないわ、いやだわ!)
10 marousi
巨大な影、巨大な構築、巨大な政府
巨大な門、巨大な壁・・・
アキ「帰ってこ~い」
とも「あぁ・・マロウシがジブラルタル海峡を横切るほどの影を我らの海へと投げかけん・・」
俊「ユイスマンスからの引用で、その代表作さかしまのように、めまいがするっていう凝った文学的非難か、さすがに解説が必要」
俊(海里が夜の大都会を限界ドリフトで攻めまくったのでともは正気を失って予言を始めるはめになった)
アキ「違うよ、ヘンリー・ミラーでしょ?」
海里「えっ?ごめん聞いてなかった、考え事で・・」
アキ「なかなか立派な我らの生産現場ですこと」
アキ(工場は巨大な酸化鉄のジャンクマスとして存在していて、午前三時のアスファルトに長い影を指していた、周りは新しい道路の開発か何かで土地の買い占めが行われており、しかも財政悪化によってその計画がおじゃんになったらしく、茫漠とした荒野が広がっていた。いつ再開されるかもわからない工事の予告の看板でさえ風に揺られてキップル(→電気羊)と化していた。一キロ先の自動販売機の灯りがみえるほどだ。その自動販売機も五種類しか飲み物が売っていない、その閉める空間と、効果がまったく見合ってない代物だ。日本は狭いと誰が言ったのだろう?日本は無駄に広い、ただアリのようにケーキの周りにしかアリがいないだけだ、日本は美しいと誰がいったのだろう?この雑草とコンクリートとキップルの集まりは、せいぜいポンコツ解体屋の目にやさしいといった程度だ、どうせならサハラ砂漠のほうが潔いじゃんか)
とも「入ろう、鍵は必要ないみたいだし」
アキ(俊が昔南京錠であったらしい酸化鉄を蹴り飛ばしてドアを空けた、私は工場が支えを失って崩壊するんじゃないかと思ってちょっと後ずさりしたけど、意外にエントロピーの増大はまだまだ抑えられておった)
俊「おや!中は意外に」
アキ「綺麗?」
俊「おんぼろだ」
海里「文句はそのへんにしてそろそろ入ろうよ、やることはたくさんあるんだし、それに深夜に大きな音出しても叱られる恐れはなさそうだしさ」
アキ(海里が建築用のカンテラを出して中へと入っていった、お決まりの幽霊コントには付き合ってくれないらしい、サイエンティストめ・・・だが私たちは見たのだ、ともが亡くなる間際にうわ言のようにつぶやいていたコトバが、実はこの工場のある秘密を予告しているものだとは・・巨大な影は工場の事を指しているのではなく、マロウシは・・、マローシは!)
俊「ひどい匂い、ゾシマ氏でも死んでるんじゃないか・・」
海里「確かにひどい臭い、でも案外作りはしっかりしてるね(手を叩く)残響もよさそうだよ」
アキ「何の匂い?薬品とかそういう・・無機物の匂いじゃない気がするけど」
海里「たぬきでも死んでるんじゃない?ネズミか・・、窓開ければよくなるでしょ」
アキ(海里は手袋をはめて窓をガンガンあけて行った、雑だ。あぁこの子はゴキブリだって素手で触れるタイプだ、三畳紀からの生きる化石とかなんとかいって、三畳紀かどうかは適当だけど)
海里「ウラー、基本的な工具は揃ってるよ、これならバイクだって自動車だって作れるね」
アキ「ほんとだ!フライ版も万力もある♪、電鋸やドリルまであるじゃないか」
俊「女の子が喜ぶようなものには思えんが、そうか、カメラの改造が趣味だもんね」
アキ「そうだ、忘れてた。記念にとっとこう、幽霊さんも初めましての挨拶くれるかもしれないし」、
海里「それカメラだったんだ、弁当かと思ってた」
アキ「sx-70の改造だよ、ストーカー1、もしくはストーカー P(ola)、ビデオも取れるように記憶装置と回路をくっつけただけだけど、私が生まれた初めて持ったカメラなんだ、だから新しい事をはじめるときはこの子で撮ることにしてる」
海里「なにその、なんかオシャレ雑誌みたいなセリフ、きしょくわるい」
アキ(悪態をついてる海里の顔を撮った、笑顔が間に合ってないから変な顔になるだろう、表札のところに張っておこう)
海里「電気は今日の昼頃来るって言ってたから、それまでに掃除しないとね。さて・・・問題の地下室へは・・このコンプレッサーの下か・・俊ちゃん手伝って」
アキ(海里と俊はがっちがちに錆びついた大型コンプレッサーを動かすと地下への扉がうっすら現れた、カモフラージュが剥げている、潜水艦の蓋みたいな丸い扉だ。ハンドルはついてないけど)
アキ「ピラミッドの下って王の船が置いてあるんだよ、世界の終わりにその船で脱出するんだって」
アキ(海里が首とカンテラを突っ込んで地下を覗いている、私達のところには灯りがなくなり月光が射すのみ、闇に目が慣れてきて建物の概要が見えてきた、工場というよりは倉庫だ、たぶん創業してる頃はもっとたくさんものがあったんだろうけど、今は工具と下取りがきかなかったんだろう設備が残っているだけでガランとしている、たぶん戦後に何回かは改装されてるんだろう、外側から見るよりは中は補強してある、地震対策にトラス構造の鉄筋が張り巡らされているもの)
俊「何かめぼしいものあるの?集団自決した死体がゴロゴロしてるわけじゃないんだろ・・あぁ悲しき沖縄戦」
アキ「恥ずかしながら誰か生き残ってないのかい?」
海里「もっと良さそう、でも足元に気をつけないと、これ持ってて、照らしておいて、はしごが老朽化してる・・」
アキ(カンカンカンと海里が地下へと降りていった、バキンっ!)
俊「大丈夫?」
海里「はしごが一本折れた!なんとか大丈夫」
アキ(私たちは何をしてるんだっけ?地底旅行でもやってるんだったっけか?信頼出来るアイルランド人?(→ヴェルヌ 地底旅行)が必要だわ)
海里「カンテラ降ろして」
アキ(スルスルっと俊がカンテラを下ろす、うん、そうするとこっちは真っ暗になるってのを気にしてほしいな、ちょっと怖いぜ)
海里「WHOA! Incredible! 面白いものがあるよ!」
アキ(俊もすぐに降りて行ってしまった、レディファーストってものを知らんのかこの野蛮人め)
俊「わぁ」
アキ「何なの?」
(ゆっくりハシゴを降りると(高所嫌い)地下は上よりも古いにしろかなり出来が良かった。たぶん当時としては貴重な鉄を使ってある。暗闇にぼぉっと何か巨大な影が浮かんでいた)
アキ「わぁ・・すごい戦闘機の胴体だ、なんだろう?アウトバッフェの機体みたい」
海里「橘花だよ、あのヘッドの形からして、ロケットエンジンは間に合わなかったんだね・・」
俊「売ったら高く売れるんじゃない?」
アキ「売れないでしょ、博物館行きだよ」
海里「花がつくのは、特攻機の証なんだよ・・、桜花みたいにね。橘花は違うっていう人もいるけど真実は太平洋の海の底ですな・・・私は民族主義者でないし、こんな言い方があれば人間主義者でもないんだけど・・なんでか、特攻に行った人たちの事を思うと、センチメンタルな気持ちにさせられるよね・・どうにかしてもっと、良い世界を作ってあげたかったな、彼らが死んだ意味があるようなさ・・実際には彼らだって賞賛に値する様な人間ばかりじゃなかったんだろうけどね、戦争キチガイ、軍国主義者、ただ断れなかっただけの臆病者、無思想な人・・・そう、死んでしまった人間を愛するのは簡単な事だね」
アキ(海里は最初に会った時のあの眼をして機体をパンパンと優しく叩いていた、明らかに露光が足りてないけど私は写真を撮った。ほぼ真っ黒な写真になるのはわかりきってるけど、ほぼ真っ黒でも大切な写真っていうものがあるはずだ)
とも「ちょっと~みんな~どこいっちゃたんですか~!」
アキ「すっかり忘れてた」
ドタドタドシーン
とも「ギャアアアアア!!」
アキ(ともの断末魔の原因は、ともが闇の中を手探りで歩いていると、冷蔵庫にぶつかり、冷蔵庫の中からXXXXとかXXXがXXXして、XXXXだったからでした。悪臭の原因はその冷蔵庫に何十年か放置されていたXXXXXがXXXでXXXXXXになっていたからだったそうな。ともかくともは闇の中でXXXXの大群に襲われて、人間失格状態に陥り、しばらく車の中で生死の境をさまよった。都合よく記憶喪失してその事は忘れたみたいだった。
海里はどうにかあの橘花の機体を再利用できないかと言ってまた電脳でモデリングと設計をやり始めた、そうなるともう何も聞こえないらしいので、結局俊と私だけで掃除をやるハメになって、電気屋さんと水道屋さんとの事務的な話もすべて私が一人でやるはめになり(俊はこういう時はストーカーらしくさっぱり役に立たない)ネットもプロバイダ契約も奔走して、一日完全に潰れてしまった。ようやくともが復活して、川底に捨ててあるような自転車で近くのコンビニにご飯を買いに行ってくれた。クッタクタにつかれてカフェイン切れで意識朦朧として寝袋に丸まっているとともがインスタント食品を買いだめしたのにカセットコンロが無いということを大声で叫んで結局スニッカーズをみんなで割って食べた。深夜頃に地下からニュートンが現れて、ガチャガチャと工具の調子とか、機械が動くかなどを探り始めた。それで工程表でも考えているんだろう。
アキ「あのニュートンさん、深夜二時に徘徊するのはやめてくださらないかしら、子供たちが寝られませんの、パーティーをやるならちゃんとした会場を借りるといいわ」
海里「あっ起こしちゃった?」
俊「起こしちゃってないと思ってたら聴覚を疑うよ」
とも「私ずっと寝てたから逆に眠れない」
海里「工程表を作っておかないと落ち着かないんだもん・・・火星に行けるタイミングってのは二年に一回しか来ないんだよ、いや別にすげぇエンジンと予算があれば別だけど。時間がないんだ・・」
とも「ドクター海里は今日寝たんですか?」
海里「寝た、っていうか半分寝るってのを発明したから、イルカとかがやるみたいに脳の半分寝させるの。2つのことを同時に考えるってのも修行次第で出来るようになるよ。だから発想力が必要な時は左脳を重点的に使って、計算とか単純作業には右脳をあてて・・・」
アキ「ニュートンさん基準で人間を評価したら、人類はもう太陽系を征服してるよ」
アキ(ともは寝袋におさまるとべらべらしゃべりまくって朝までしゃべるタイプだと気づいた。もうすぐ初恋の人の話を明治の噺家もうんざりするような長尺ではじめるに違いない、私は眠たくてたまらないわりに奇妙なレトリックでしゃべっていた)
海里「・・時に・・事故が起こったらこの一帯が消し飛んでしまうんだけど、みなさん覚悟はできてる?その段階に来たら避難する?」
アキ「大丈夫、今も眠すぎて消し飛んでしまいたいもの」
俊「おれも」
とも「私も、痛くないですよね?」
海里「痛みを感じる瞬間は、まず0に近いと思う、サンクス、これで・・うん、間に合いいそう、じゃあゆっくり眠って下さい、地下は橘花をばらして上に運んだらこれから私以外は入らないでね、ブラックボックスだから、それに危ない」
とも「そんな秘密にしなくてもどうせわかりっこないと思いますけど」
海里「私が死んだ後に、追われるような事になってほしくないからさ、あれは一体なんだったのか?って騒がれるに決まってるもん」
俊「にゃーるほぞ、大失敗して東京を火の海にしてるかもしれんしな」
アキ「なぞの水爆が墜落、東京は燃えているか・・、面白そうだけどね、日本人でも東京が消し飛んで欲しいってのを望んでいる人はかなりいると思うけどな」
海里「そっちには落ちないよ、自転の方向が逆にならない限り。ハワイを地図から消してるかもしれないけど、じゃあおやすみなさい」
アキ(静かになった闇の中でボンヤリとした私の意識はうっすらと何かを感じていた、海里は一人になりたがってる、それは最初から彼女が言っていた事だ、本当の孤独を探しに行く。私はそれも海里のタテマエの嘘だと思ってたけどどうやらそれは真実を含んでたみたいだ・・海里は本当に私達とは違う世界観を持ってる、もちろんそれがすべてではないけど。この星にいるのは耐えがたい、此処じゃない何処かへ・・・人は楽園から追われた、悪魔は堕落した天使だという、本当は・・・楽園や天国は耐え難い場所だったから逃げ出したんじゃないだろうか・・・)
・http://www.independent.co.uk/news/world/africa/algerian-troops-surround-islamist-militant-kidnappers-amid-reports-of-hostages-escaping-8455045.html
アルジェリアのガスプラントでイスラム系のグループが人質作戦を展開中ということで、日本人でも日揮の社員がつかまってるらしいです。
日揮!まぁきなくさい会社が出てきたもんですね、表に出ない黒い会社です、くろすぎるだろwこれぞ資本主義のフィクサーってな系の会社ですね。向こうの言い分が納得出来るでしょ、だってなんで日本人にかぎらず外人がアフリカのガスを吸ってやがんだって、すごい普通の怒りだもの。日本のガス田を他の国が同じように吸ってたら許さないものね、まさにそれがいまの15年戦争リターンズの愁眉の点ってもので、中国とは会話に応じないんですって、どこかの国の首相が言ってました。交戦権もないのに交渉を投げたら何をするんでしょうね。教えてほしいもんです。
MNSは今回から第二章。 内容はほぼ覚えてないw
chapter2
旅の支度
9 rien
海里「30%ほどは実はもう完成してるんだ、まずエンジンの設計、これは私の専門だから完全にOK、宇宙船については構造的な設計は終わってるけど、内部はまだ終わってないところがある。ホーマン軌道計算、待機軌道計算、着陸、データ理論的なシミュレーションは99%大丈夫。だってそれはもうNASAで何回も成功してるからね、そのデータをかっぱらって微調整するだけで大丈夫だった。ここまでは理論編ね、実践編、つまり工学的な実際のロケットや宇宙船はほぼ何一つ完成してません・・何か質問など?」
俊「核ロケットって・・・大丈夫なの?」
海里「何一つ大丈夫ではない、けど勘違いしてない?核分裂じゃなくて、核融合だよ、重水素による」
俊「核融合?」
海里「Nuclear fusion」
俊「いつそんな技術が完成してたの?」
海里「水爆は核融合だよ、私(たち)がもっとそれを・・実用化させることに成功した、クリーンな、ね?・・・ちなみに日本は火薬を製造することすら禁じられてる、花火の火薬を集めて手榴弾をつくったら犯罪です、民間の核融合なんて許可が出るわけない。というか・・・日本人ごときが宇宙開発することに世界中が反発するでしょうね、ちぇっ敗戦国のくせにいきがりやがってってさ。国際機関なんて未だにそんな感じだよ、水爆持っていいのは中国、アメリカ、フランス、イギリス、ソ連だけなんだってさ、もちろん核融合技術も」
アキ(海里の目の色の変化が私は立っている彼女の隣に座っていて直接その目を見れないのに何かオーラのようなもので感じられた・・そうか・・海里は人類の滅亡に有効な技術を作っちゃったんだな、海里の内部ってのは私が考えるよりももっともっと深刻なものなのかもしれない。アインシュタインがいなけりゃ原爆も作られなかったって信じてるバカもいることだし・・・とくにこの国に)
とも「うえぇ、宇宙船って自分のおしっこ飲むんだ・・私パスだな」
俊「おれもパス」
海里「どうせ一人乗りで私だけが行くのだから大丈夫、私だってさすがに他の人のも混ざってたらさすがにひるむけど・・うにゃ!どうせ水なんて原子のあつまりなんだから・・」
俊「じゃあうんこもどうせ原子の集まりだからって食べれるの?」
海里「ばか・・・私は宇宙にスカトロプレイに行くんじゃないよ、食べ物は最小限だから大丈夫、水は重いからやっかいなんだよ、火星までは約280日、一日4リットルで1トンだからさ・・・食べ物は凝縮食料でなんとか・・そりゃ燃料率は理想値よりもやや乖離するけど、ホーマン軌道にそって一番省エネで行く、それはこれからの行く貧乏宇宙探検者の参考にもなるだろうしさ。結局時代を動かすのは専門家じゃなくて、部外者なんだよ、ロケット理論の発明者であるツィオルフスキーは貧しくて耳の悪い中学教師だったというし、ライト兄弟はしがない自転車屋、アインシュタインは特許局の事務員、ひきこもり・・・」
アキ「そしてユーラーは盲目である・・でも将来的にはやっぱりうんちをリサイクルするハメになるんじゃない?やりなよ、名前が残るかもよ、poo recycle machine Kairi s-1とか・・」
海里「やだよっ!ただでさえろくな形で名前が残りそうにないのに」
とも「私もアキに賛成」
海里「もぉな~にかんがえてんだよ!真面目にやってよ、第一誰がそんな技術研究するのさ、この飽食の時代に」
とも(海里はほんとに尊敬すべき天才ちゃんなのになんでこんなにいじめたくなるんだろぉ・・・開発されたらものすごい淫乱になるんじゃないかな)
俊「でもロケットはいいとして発射台は?」
海里「頭が痛いね・・・まぁなんとかむこうの友達とかも協力してくれるはずだから・・・だから、タテマエ上、自作の火星プローブとかにして、直前で切り替えて、有人飛行として飛ばすみたいな事しないと・・、もしどこも許可が取れなかったら、どっかヤクザな国家に核融合技術を提供するのと引換に・・」
アキ「重水素などどこに売ってるの?」
海里「ロケットのことは任せてくださってOK、なんとかなる、これはクリーンな核融合だからさ、イランや北朝鮮と裏で契約しなくても材料は運び込めるわけ。あっそれと核融合エンジンはブラックボックスにします、私以外は知らないようにする、もう漏れてしまってるけどね」
とも「プロジェクト名は?」
アキ「・・こういうのはぱっと思いつくのを待ったほうがいいんだよ、それまでは・・・終わりなき夜の旅でどうですか?」
俊「セリーヌ?」
とも「いろんな~し」
俊「予算は海里の1000万・・・場所は?」
海里「うちの別荘、といっても千葉だけど、そこに別荘というか、廃工場がある。うちの・・・B級戦犯が戦闘機を作ってた工場」
アキ「空襲されなかったの?」
海里「表面上は自転車工場だもん、地下ではジェットエンジンの研究やってたらしいけど、でも期待しちゃだめだよ。今ではほぼ酸化鉄の塊みたいなものだから」
とも「じゃあおじいちゃんの意思を継いでってことですか?」
海里「鬼畜米兵を殺すのが目的ではないからなぁ・・それに私自身アメリカに住んでた人生のほうが長いし・・言うほど悪い国じゃないよ、というか・・あれを一つの国っていうのは難しいね、ほんとうにアメリカ連邦なんだよ。あれが一つにまとまってるのがまったく不思議、南北戦争でバーラバラになるのが自然だったのに・・・ヤンキー(北軍)に全部染められたのかな?まぁ良い国では絶対無いけどね、良い国なんて無いもん、人間自体が・・まぁいいや」
とも「私もオカネ出すよ」
俊「遺産って・・・どれほどなの?」
とも「たぶん・・色んなものに化けてるから計算しづらいけど、現生にしたら一億五千くらい」
アキ「ミリオネーア i'm tired of being millionaire(→EMINEM)」
海里「せっかくだけどお断りします・・・、何か民間のバカな冒険野郎が宇宙を目指すっていう・・なんだろう、イメージが欲しいんだよね。NASAのバカみたいな試験なんか受けなくても宇宙を目指せるんだって。誰でも出来るんだって・・・、もぉ誰かに雇われて、予算を削られるのだけにビクビクしながら何かするのなんて絶対にいやだ、もううんざりしたでしょ?国民の血税をわけのわからん実験に使うなっていう・・民衆にもうんざり、そんなの生きてるって言えないもん・・いつから何でもかんでも許可や権利がいるようになってしまったんだ」
アキ「そうだね、戦争が無いと文句を言うことしか出来ないからね、民衆ってやつはさ」
俊「からいね」
アキ「だって戦争になるとどこから出てきたのか、恐ろしい速度で技術進歩が進むじゃん、出せるんじゃねぇかよ予算!って気がしない?こんな国滅びてもいいから人類の為に何かしなよって思う・・」
とも「なんか今日機嫌悪いですか?」
アキ「いや・・、女の子の日じゃないよ」
アキ(本当だ、なんで私はこんなイライラしてるんだろう、海里をここまで追い込んだこの社会に腹が立ってるのかもしんない・・私が腹を立てるなんて、まだまだ作家として修行が足んないな、自分ってのが意識できないほど何かに入りこみたい・・デカルト的存在論を真っ向から否定するくらいに・・)
とも「素朴な疑問なんですけど、海里さん、誰かに狙われてるんじゃないですかそんな、すごい技術を脳みそに納めてたら、よく日本に帰ってこれましたね」
海里「あぁ・・そうだって事を直接は発表してないからね、私が言った事を、本当に理解して、つまりそれって・・あれ?そういう事になるんじゃないか?って考えが及ぶほどの人間は、そぉいないし、暴力で何かを解決しようって思う人間は、大抵ニュートン力学すらわかってないからね。真空でロケットが進む意味がわかってないでしょ?というか真空の意味さえわかってない、政治家はnatureの論文読まないからね、アイテル(ITER)所属だったりしたら、もしかしたら追われているかもしれないけど、私はまったくそれとは異なるところでやっていたから・・・私は一応分子生物学者で専門は脳みそだよ、核融合技術はたまたま副産物として出てきたというだけで」
とも「なるほど・・実は私もその真空の意味すらわかってない人の一味かもしれません・・事実さっきから海里さんの言ってる事は20%くらいしかわかんないし・・他の人はわかってるんですか?」
俊「70%」
アキ「85%、NFについてはほぼわかんない」
海里「全然大丈夫だって、慣性の法則がわかんなくても自転車には乗れるし、航空力学がわかんなくても飛行機には乗れるもの、量子力学がわかんなくたって核融合ロケットを作ることはできる、厳密に言えば誰一人、相対性理論や量子力学についてわかってはないんだもん・・・・あっそか!発射台問題は解決したかも、待って」
アキ(海里は何か思いついたらしく、バチバチ電脳を打ち始めた、もはや何も聞こえてない感じ、噂では聞いてたけど天才さんってやっぱこういう感じなのか、他の二人も同じ事を考えただろう、変な笑い顔で私たちは見つめ合った、この人アレなんですよね・・)
海里「・・そうだ、よしよし。古い慣習に縛られててはいけないよね、ごめん、これ全部書きなおす、水平発射ロケットにする。NFE(核融合エンジン)は質量が少ないから、大きなロケットにする必要が無いんだ、クラスターでもレイヤーでもなくていいんだね、そしたら普通の滑走路から飛べるじゃん♪」
アキ「あっ、私にもわかったよ、だから普通の音速戦闘機みたいなフォルムにするってわけでしょ」
海里「戦闘機というよりは爆撃機だけどね、そうそう、その通り。飛行機の形が変わったところで、物理シミュレーションのパラメータが変わるだけだから、設計だけやり直すね」
とも「なるべくかっこいいのがいいね」
アキ「ちょっと話は変わるけど俊もともちゃんも、夏休みはいいとして、学生生活もあるだろうし・・・人生ってやつもあるだろうから、あまり無理はしないでいいよ。私と海里は行く所まで行ってしまうからさ・・」
俊「受験もしないんだ?」
アキ「たぶん、別に高校卒業してすぐに大学はいらなきゃいけないなんてルールは無いわけだしさ、高校はほぼ後はテストだけ出れば単位とれてるし卒業出来る。海里はまぁ成功しようが失敗しようがあの世行きですし」
海里「ははは、でもどうせ遅かれ早かれみんな同じじゃないですか。死が永遠の別れであるなら、観測者が永久に存在する必要があるんだよ、実際にはそうではない、観測者も死に向かって違う速度で進んでるだけ」
アキ(これが相対性理論的世界観なのか!)
とも「乗りかかった船ですから私も最後までやります、高校はなるべく卒業しときたいけど・・親族関係が無いからなんとでもなります、そう経済的にもなんとでもなります」
とも(人生持て余してるからなぁ)
俊「おれもアキと同じ、テストだけ出れば卒業可能だから・・・大学はど~すっかなぁ・・」
とも「っていうか何単位で高校卒業できるかなんてちゃんと計算してるんですね、私オリエンテーションの時なんか完全にスイッチオフだったから・・」
アキ「実は三年の一学期までの単位で卒業出来るんだなこれが、特にうちの学校は進学校だから最終学年は選択単位ばっかりになるし」
とも「えぇいいなぁ・・うちはどうだかなぁ・・」
アキ「俊の家ってどんな感じなの?財政的に」
俊「中の上くらい・・BMW(ヴェーエムヴェー)だし、それほど厳しくはない、ただ親父がな・・」
アキ「頑固なの?」
俊「いや・・なんていうか・・殺し屋みたいな顔してるから、それにイタいヤツだから・・知らせないほうがいい」
とも「お仕事は?」
俊「船乗りみたいなもの」
海里「殺し屋みたいな顔した船乗りか、確かに私達とは肌が合いそうにないね、マッチョ嫌いだもん、核爆弾の時代にマッチョなんてマシンガンにboxer rebellionじゃん」
とも「ボクサーレベリオンって何?映画?」
アキ「義和団事件のことでしょ」
とも「ボクサーレベリオンって言うんだ!ダサッ!そりゃ勝てんわ・・」
アキ(時に私たちのファーストミーティングは海里の家で開かれた。また学習せずにあのレッドブックは私にアールグレイを出したのだけど俊だけにはかなり濃い目のコーヒーを出した。そういうルールなのか・・、結局また海里がインスタントコーヒーを作ってくれた。ともはアールグレイでもなんでも飲めるらしい、たぶん味音痴なんだ。こういう、顔立ちでくちびるがぽってりしてるタイプはたいがいそうだ、そしてやたら辛いものが好きだったりするの・・そして私みたいなのはたいがい偏食なんだ。そう、身長が高い人ってだいたい偏食なんだ。バランスよく食べればよく育つってのは100%嘘だと思う。俊は苦いコーヒーは胃が痛くなるから薄くしてもらっていた。ジュゴンはやたら若い男の子には優しい、なるほど私は嫌われていたのか、このトキに。確かに私は服装も雰囲気も内面も、淑女好みでは無かった。それでも私はこの家がすっかり気に入ってしまった、この古材を使った独特の安心感、黒っぽい材木、たぶん・・マツ?が放つ香り、そして海里の家独特の匂い、死の世界のボードレール的腐臭。海里がかけた全然マッチしないGorrilazの音楽。いい。)
海里「あぁ・・あと向こうから私の友達が一人来るかもしれない、でも・・たぶん・・・うん、ちょっと・・まぁ気にしないで」
俊「幽霊でも呼び寄せるのか?」
海里「ちゃうよ、でもとびっきり優秀だから」
アキ「海里とはどういう関係なの?」
海里「black box」
俊(昔からこいつは秘密主義者だったな、なんでもないことでもやたらと隠したがる・・ソ連技術者みたいな、特に失敗を)
とも「またつまんない質問していいですか、なんでそんな天才さんなのにメガネなんですか・・?目の手術って向こうではすごく進んでるっていうけど?」
海里「メガネが好きなんだよね、ほら・・これってサイボーグっぽくない?人間を拡張させる道具、だからサイボーグの歴史でメガネは重要な気がするんだよね。もちろん服ってのが一番はしりだけど」
とも「ほぉ~そうなんですか」
とも(やっぱり天才ちゃんは・・・)
アキ「ともかく説明はこれでおしまい、明日からはその戦犯の秘密工場にお泊まり会です」
海里「まず掃除だろうね、あと電気とか配線とか、ネットとか・・」
アキ「露骨に嫌な顔するな、そこの男手、明日はぜひとも必要なんだから」
俊「急に頭が痛くなるような予感が・・」
とも「どうやっていくんですか?電車?」
海里「私の車」
とも「あぁ免許持ってるんですか、さすがモータリゼーションの国」
アキ「っちゅうわけです、着替えなどもね、夜の12時ここ集合」
俊「遅っ・・はやっ?」
海里「深夜は道が空いてるからね」
とも(私は海里さんの目にちらっと赤い閃光を見た、あれは・・・スピードキチガイの目だ!どうせ地球の公転速度は秒速約30キロだとかなんとかごたくを並べるに違いないわ、いやだわ!)
10 marousi
巨大な影、巨大な構築、巨大な政府
巨大な門、巨大な壁・・・
アキ「帰ってこ~い」
とも「あぁ・・マロウシがジブラルタル海峡を横切るほどの影を我らの海へと投げかけん・・」
俊「ユイスマンスからの引用で、その代表作さかしまのように、めまいがするっていう凝った文学的非難か、さすがに解説が必要」
俊(海里が夜の大都会を限界ドリフトで攻めまくったのでともは正気を失って予言を始めるはめになった)
アキ「違うよ、ヘンリー・ミラーでしょ?」
海里「えっ?ごめん聞いてなかった、考え事で・・」
アキ「なかなか立派な我らの生産現場ですこと」
アキ(工場は巨大な酸化鉄のジャンクマスとして存在していて、午前三時のアスファルトに長い影を指していた、周りは新しい道路の開発か何かで土地の買い占めが行われており、しかも財政悪化によってその計画がおじゃんになったらしく、茫漠とした荒野が広がっていた。いつ再開されるかもわからない工事の予告の看板でさえ風に揺られてキップル(→電気羊)と化していた。一キロ先の自動販売機の灯りがみえるほどだ。その自動販売機も五種類しか飲み物が売っていない、その閉める空間と、効果がまったく見合ってない代物だ。日本は狭いと誰が言ったのだろう?日本は無駄に広い、ただアリのようにケーキの周りにしかアリがいないだけだ、日本は美しいと誰がいったのだろう?この雑草とコンクリートとキップルの集まりは、せいぜいポンコツ解体屋の目にやさしいといった程度だ、どうせならサハラ砂漠のほうが潔いじゃんか)
とも「入ろう、鍵は必要ないみたいだし」
アキ(俊が昔南京錠であったらしい酸化鉄を蹴り飛ばしてドアを空けた、私は工場が支えを失って崩壊するんじゃないかと思ってちょっと後ずさりしたけど、意外にエントロピーの増大はまだまだ抑えられておった)
俊「おや!中は意外に」
アキ「綺麗?」
俊「おんぼろだ」
海里「文句はそのへんにしてそろそろ入ろうよ、やることはたくさんあるんだし、それに深夜に大きな音出しても叱られる恐れはなさそうだしさ」
アキ(海里が建築用のカンテラを出して中へと入っていった、お決まりの幽霊コントには付き合ってくれないらしい、サイエンティストめ・・・だが私たちは見たのだ、ともが亡くなる間際にうわ言のようにつぶやいていたコトバが、実はこの工場のある秘密を予告しているものだとは・・巨大な影は工場の事を指しているのではなく、マロウシは・・、マローシは!)
俊「ひどい匂い、ゾシマ氏でも死んでるんじゃないか・・」
海里「確かにひどい臭い、でも案外作りはしっかりしてるね(手を叩く)残響もよさそうだよ」
アキ「何の匂い?薬品とかそういう・・無機物の匂いじゃない気がするけど」
海里「たぬきでも死んでるんじゃない?ネズミか・・、窓開ければよくなるでしょ」
アキ(海里は手袋をはめて窓をガンガンあけて行った、雑だ。あぁこの子はゴキブリだって素手で触れるタイプだ、三畳紀からの生きる化石とかなんとかいって、三畳紀かどうかは適当だけど)
海里「ウラー、基本的な工具は揃ってるよ、これならバイクだって自動車だって作れるね」
アキ「ほんとだ!フライ版も万力もある♪、電鋸やドリルまであるじゃないか」
俊「女の子が喜ぶようなものには思えんが、そうか、カメラの改造が趣味だもんね」
アキ「そうだ、忘れてた。記念にとっとこう、幽霊さんも初めましての挨拶くれるかもしれないし」、
海里「それカメラだったんだ、弁当かと思ってた」
アキ「sx-70の改造だよ、ストーカー1、もしくはストーカー P(ola)、ビデオも取れるように記憶装置と回路をくっつけただけだけど、私が生まれた初めて持ったカメラなんだ、だから新しい事をはじめるときはこの子で撮ることにしてる」
海里「なにその、なんかオシャレ雑誌みたいなセリフ、きしょくわるい」
アキ(悪態をついてる海里の顔を撮った、笑顔が間に合ってないから変な顔になるだろう、表札のところに張っておこう)
海里「電気は今日の昼頃来るって言ってたから、それまでに掃除しないとね。さて・・・問題の地下室へは・・このコンプレッサーの下か・・俊ちゃん手伝って」
アキ(海里と俊はがっちがちに錆びついた大型コンプレッサーを動かすと地下への扉がうっすら現れた、カモフラージュが剥げている、潜水艦の蓋みたいな丸い扉だ。ハンドルはついてないけど)
アキ「ピラミッドの下って王の船が置いてあるんだよ、世界の終わりにその船で脱出するんだって」
アキ(海里が首とカンテラを突っ込んで地下を覗いている、私達のところには灯りがなくなり月光が射すのみ、闇に目が慣れてきて建物の概要が見えてきた、工場というよりは倉庫だ、たぶん創業してる頃はもっとたくさんものがあったんだろうけど、今は工具と下取りがきかなかったんだろう設備が残っているだけでガランとしている、たぶん戦後に何回かは改装されてるんだろう、外側から見るよりは中は補強してある、地震対策にトラス構造の鉄筋が張り巡らされているもの)
俊「何かめぼしいものあるの?集団自決した死体がゴロゴロしてるわけじゃないんだろ・・あぁ悲しき沖縄戦」
アキ「恥ずかしながら誰か生き残ってないのかい?」
海里「もっと良さそう、でも足元に気をつけないと、これ持ってて、照らしておいて、はしごが老朽化してる・・」
アキ(カンカンカンと海里が地下へと降りていった、バキンっ!)
俊「大丈夫?」
海里「はしごが一本折れた!なんとか大丈夫」
アキ(私たちは何をしてるんだっけ?地底旅行でもやってるんだったっけか?信頼出来るアイルランド人?(→ヴェルヌ 地底旅行)が必要だわ)
海里「カンテラ降ろして」
アキ(スルスルっと俊がカンテラを下ろす、うん、そうするとこっちは真っ暗になるってのを気にしてほしいな、ちょっと怖いぜ)
海里「WHOA! Incredible! 面白いものがあるよ!」
アキ(俊もすぐに降りて行ってしまった、レディファーストってものを知らんのかこの野蛮人め)
俊「わぁ」
アキ「何なの?」
(ゆっくりハシゴを降りると(高所嫌い)地下は上よりも古いにしろかなり出来が良かった。たぶん当時としては貴重な鉄を使ってある。暗闇にぼぉっと何か巨大な影が浮かんでいた)
アキ「わぁ・・すごい戦闘機の胴体だ、なんだろう?アウトバッフェの機体みたい」
海里「橘花だよ、あのヘッドの形からして、ロケットエンジンは間に合わなかったんだね・・」
俊「売ったら高く売れるんじゃない?」
アキ「売れないでしょ、博物館行きだよ」
海里「花がつくのは、特攻機の証なんだよ・・、桜花みたいにね。橘花は違うっていう人もいるけど真実は太平洋の海の底ですな・・・私は民族主義者でないし、こんな言い方があれば人間主義者でもないんだけど・・なんでか、特攻に行った人たちの事を思うと、センチメンタルな気持ちにさせられるよね・・どうにかしてもっと、良い世界を作ってあげたかったな、彼らが死んだ意味があるようなさ・・実際には彼らだって賞賛に値する様な人間ばかりじゃなかったんだろうけどね、戦争キチガイ、軍国主義者、ただ断れなかっただけの臆病者、無思想な人・・・そう、死んでしまった人間を愛するのは簡単な事だね」
アキ(海里は最初に会った時のあの眼をして機体をパンパンと優しく叩いていた、明らかに露光が足りてないけど私は写真を撮った。ほぼ真っ黒な写真になるのはわかりきってるけど、ほぼ真っ黒でも大切な写真っていうものがあるはずだ)
とも「ちょっと~みんな~どこいっちゃたんですか~!」
アキ「すっかり忘れてた」
ドタドタドシーン
とも「ギャアアアアア!!」
アキ(ともの断末魔の原因は、ともが闇の中を手探りで歩いていると、冷蔵庫にぶつかり、冷蔵庫の中からXXXXとかXXXがXXXして、XXXXだったからでした。悪臭の原因はその冷蔵庫に何十年か放置されていたXXXXXがXXXでXXXXXXになっていたからだったそうな。ともかくともは闇の中でXXXXの大群に襲われて、人間失格状態に陥り、しばらく車の中で生死の境をさまよった。都合よく記憶喪失してその事は忘れたみたいだった。
海里はどうにかあの橘花の機体を再利用できないかと言ってまた電脳でモデリングと設計をやり始めた、そうなるともう何も聞こえないらしいので、結局俊と私だけで掃除をやるハメになって、電気屋さんと水道屋さんとの事務的な話もすべて私が一人でやるはめになり(俊はこういう時はストーカーらしくさっぱり役に立たない)ネットもプロバイダ契約も奔走して、一日完全に潰れてしまった。ようやくともが復活して、川底に捨ててあるような自転車で近くのコンビニにご飯を買いに行ってくれた。クッタクタにつかれてカフェイン切れで意識朦朧として寝袋に丸まっているとともがインスタント食品を買いだめしたのにカセットコンロが無いということを大声で叫んで結局スニッカーズをみんなで割って食べた。深夜頃に地下からニュートンが現れて、ガチャガチャと工具の調子とか、機械が動くかなどを探り始めた。それで工程表でも考えているんだろう。
アキ「あのニュートンさん、深夜二時に徘徊するのはやめてくださらないかしら、子供たちが寝られませんの、パーティーをやるならちゃんとした会場を借りるといいわ」
海里「あっ起こしちゃった?」
俊「起こしちゃってないと思ってたら聴覚を疑うよ」
とも「私ずっと寝てたから逆に眠れない」
海里「工程表を作っておかないと落ち着かないんだもん・・・火星に行けるタイミングってのは二年に一回しか来ないんだよ、いや別にすげぇエンジンと予算があれば別だけど。時間がないんだ・・」
とも「ドクター海里は今日寝たんですか?」
海里「寝た、っていうか半分寝るってのを発明したから、イルカとかがやるみたいに脳の半分寝させるの。2つのことを同時に考えるってのも修行次第で出来るようになるよ。だから発想力が必要な時は左脳を重点的に使って、計算とか単純作業には右脳をあてて・・・」
アキ「ニュートンさん基準で人間を評価したら、人類はもう太陽系を征服してるよ」
アキ(ともは寝袋におさまるとべらべらしゃべりまくって朝までしゃべるタイプだと気づいた。もうすぐ初恋の人の話を明治の噺家もうんざりするような長尺ではじめるに違いない、私は眠たくてたまらないわりに奇妙なレトリックでしゃべっていた)
海里「・・時に・・事故が起こったらこの一帯が消し飛んでしまうんだけど、みなさん覚悟はできてる?その段階に来たら避難する?」
アキ「大丈夫、今も眠すぎて消し飛んでしまいたいもの」
俊「おれも」
とも「私も、痛くないですよね?」
海里「痛みを感じる瞬間は、まず0に近いと思う、サンクス、これで・・うん、間に合いいそう、じゃあゆっくり眠って下さい、地下は橘花をばらして上に運んだらこれから私以外は入らないでね、ブラックボックスだから、それに危ない」
とも「そんな秘密にしなくてもどうせわかりっこないと思いますけど」
海里「私が死んだ後に、追われるような事になってほしくないからさ、あれは一体なんだったのか?って騒がれるに決まってるもん」
俊「にゃーるほぞ、大失敗して東京を火の海にしてるかもしれんしな」
アキ「なぞの水爆が墜落、東京は燃えているか・・、面白そうだけどね、日本人でも東京が消し飛んで欲しいってのを望んでいる人はかなりいると思うけどな」
海里「そっちには落ちないよ、自転の方向が逆にならない限り。ハワイを地図から消してるかもしれないけど、じゃあおやすみなさい」
アキ(静かになった闇の中でボンヤリとした私の意識はうっすらと何かを感じていた、海里は一人になりたがってる、それは最初から彼女が言っていた事だ、本当の孤独を探しに行く。私はそれも海里のタテマエの嘘だと思ってたけどどうやらそれは真実を含んでたみたいだ・・海里は本当に私達とは違う世界観を持ってる、もちろんそれがすべてではないけど。この星にいるのは耐えがたい、此処じゃない何処かへ・・・人は楽園から追われた、悪魔は堕落した天使だという、本当は・・・楽園や天国は耐え難い場所だったから逃げ出したんじゃないだろうか・・・)
2013年1月15日火曜日
DIGI ZINE PART 2 free 3D model table
音楽編
テーブル作ってみました、ボロw
シーン全部作るのはスペック的に無理みたいです、グラボなしではね。なんか乗物とかPROPで使うことにしましょう。OP9では特にLEのモデリングに3Dを導入するつもりです。
モデル
https://docs.google.com/file/d/0B9bHZ7qFblqhaVRyQXZ4WmNxeHM/edit
著作権フリーです。
・最近お笑いが面白くなくなった気がしました、なんでやろう?と思うとなんかあれですね、芸人がお金持ってるというのがフィーチャーされすぎてるのかもしんないですね、かといって破天荒に使うわけでもないし、芸人がゴルフ行ったとか美味しいもの食べたとか、温泉に行ったとか。は?って思いますね、それのなにが面白いの?
芸人があれです、社会的地位が上がってしまって(売れ筋の人々だけなんでしょうけど)、全然笑えなくなってるのですね、なんか身体はったり、無茶苦茶なコトされるってのがNGになって、ただのプチブルの集団になってしまってる気がする、仲が良いし。それなら別にただの一般人でもいいし、見た目がいい俳優やらアイドルで十分な気がする。バラエティのAV化っていうんですか、肉体だけのものになってくと思う。
放送室で高須ちゃんが言ってました、テレビはたぶん全部テレビショッピングになる。番組とCMじゃなくて、CMとCMになると。そんなん誰がみんねんって言うけれど、テレビ見るしかやることないペンショナーが見るんじゃないでしょうか、だって紅白がかなり数字良かったらしいですしね。あれってテレビショッピングよりも面白くないと乙は思う。
というわけでPPVがごちゃごちゃ乱立してるみたいですね、吉本のやつとかドコモのやつとか。一言。見ません。
だって映画レンタルで300円で2時間でしょ。10億円くらいの予算、PPV一時間いくらなのかしんないけど数十万の予算で一時間100円くらいとられたらたまんないです。それにチャイナのストリームならほぼタダで見れるのが現状ですし。メディア系の偉い人って頭沸いてるのですか・・・
・マリにフランスが軍を出してます
http://www.afpbb.com/article/war-unrest/2920739/10106646?ctm_campaign=txt_topics
フランス軍?国連軍って無くなったの?国際テロを防ぐ?単独出兵?なんで?アーハン?フランス軍ってWW1からずっと負けっぱなしってイメージがありますね
・http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE90E00K20130115
国連が北の人権被害を非難
だから非難って何もしないってことでしょって。誰が聞くのさ
・ http://jp.wsj.com/article/JJ10794487013979103808018617365461179156501.html
中国機に対して空自がスクランブル威嚇
※燃料代いくらすんだよ、やるならやる、やらないならやらないはっきりしないとほんと無駄。軍事費も採算をとるようにしないと。
2013年1月13日日曜日
OP9 manuscript 7,8
・Bloggerのほうは広告がけっこう順調なのにyoutubeはちっともダメなのはなんででしょう、カウントはされてんのに・・?動画でアフィリエイトちゃんとつけられるのはどこなのでしょう。ニコニコは嫌いだし、fc2はなんかあやうい・・・youtube日本対応悪すぎ・・・困ったねどうも。
・MNSは本編にはうっすらとしか絡んできませんけど、セリフは残ってたりします。だいたい登場人物のキャラを固めるために小説を書いてみるのはいいと思います。それと乙はだいたい同じキャラクターをずっと使いまわすようにしてます、三船をどの黒澤映画でも見るみたいに、そっちのほうがキャラに深みが出る気がする。シェイクスも道化のキャラはいっつも同じですしね。たぶんお気に入りの俳優がいたんでしょう。それかシェイクス自身が道化をやってたか。シェイクスのカキ筋を見ると乙はそういう感じがするんですけどね、シェイクスは俳優上がりっぽい書き方をする、演技してて気持ちいいような・・
・シリア内戦のドキュメンタリーがBSでやってました。出来は悪い。けど、ないよりはマシか。しかしなんで戦争モノのドキュメンタリーって子供を映したがるんですかね、子供が犠牲になってる!なんてショックを受けるバカがいるんでしょうか?内戦状態なのにセックスしてる親のほうを誰か非難しないわけ?難民キャンプとかでもそう、子供ばっかり写す、いつからそういうの始まったんですかね、洗脳されやすいババアが選挙で多数を占めるようになってからか・・・
7 encounter
とも「あっ!」
アキ「?・・同じ学校のヒト?」
俊「・・・さぁ?」
とも「違いますほら、あの・・電車で見たことあったから、ほら、ビデオカメラみたいなのをいじってたでしょ?」
とも(待ち合わせのマックについたら、あの私の理想のお姉ちゃんが、これも私の理想の精子ホルダーと一緒にビッグマックを食べていた、こんな事ってあるだろうか・・でも雰囲気からして、二人はいい感じみたいだ・・残念、2つ一気に願いがかなうなんてないんだな。それとホルダーはなんか手を骨折してるらしい、首から吊ってる。えっ、まさかビルから飛び降りてみてロケハンでもやったの?)
アキ「持ってたかもだけど、そんな目に付くかっこしてるかな?」
俊「山手線でしょ、山手線だったらあらゆる人間に会えるよ、よくお笑い芸人見るもん、ネタ合わせしてる、若手だけど」
アキ「劇場回ってるんでしょ、それにしても若いなぁ、小学生じゃないよね?」
とも「・・15です」
俊「こんな・・・vulptuousな小学生いないだろ」
とも「デカパイって言っていいですよ、なれてますから」
俊「いや、別に言おうと思ってない・・・」
アキ「カメラ回してるけど大丈夫?」
とも「あっはい・・」
アキ「緊張しないでくださいな、好きなもの頼んでよ、おごってあげるから」
俊「おれのカネ」
とも「いいですよ、私お金持ちですから」
アキ「ですって」
俊「確かに、時計も高いもんね」
アキ「・・・ほんとか?見たことないけど」
俊「ごめん知ったかした、でも高そうだもん」
とも「手作りです、手芸部なんで・・だったんで、でも一万円くらいしかかかってないですよ、まぁ人件費は入れてないけど」
アキ「もしかしてその服も?」
とも「そうです」
俊「なんでわかったの?」
アキ「裁ち切り線と縫い目がメイドインチャイナじゃないもん」
とも「すごい、よくわかりましたね」
アキ「私のお母さんはそれ関係だったから」
俊「今時分でも女は縫い物ができないといけない風潮があるの?」
アキ「無い・・いや、でも流行ってきてるかもね、微妙に。だって既製品とかブランド物とか、ハッキリ言ってださいんだもん、良い物は高すぎるし。それにもういい加減うんざりしてるんだよねカジュアルファッションってやつに。もっと・・・ロマンティックなものが着たい、少なくともマスプロじゃなくてアイデンティカルなものをさ」
とも「あぁわかる!もぉグランジファッションはいやですよね、いつまでもカートコバーンじゃいられないもん」
俊「90年代って基本的には60年代リバイバルだった気がするんだけどなぁ、だから脱60年代じゃない、アンチ反体制」
アキ「なんじゃそれ、保守主義ってこと?」
俊「違うよ、ウル、もしくはジンテーゼ的な何かだよね」
とも(なんか話が高度でついていけない・・私はこれでも相当私の世代としては相当学があるはずなのに)
アキ「そうだよ、自己紹介すらしてないよね、私が作家のアキでこっちが・・工藤俊作です、俊ってよんであげてね」
とも「鏑木ともこです、映画監督じゃなかったんですか?」
アキ「映画はもう死にました、まぁなんていうかな、新しいフォーマットを作りたいんだよね、もぉ映画館で上映して二時間くらいで・・みたいな映画はいやじゃん。だから・・もっと・・まとまってないけど、もっと手軽で、持ち運びできて、自分のペースで読める、ようなフォーマットを作りたいな。パフォーマンスアートとかハプニング系のようなのも嫌だけど。映画って時間が相手に支配されてるのがたまらなくやだよね、もっと早く動いてくれって思う、本を読むスピードってみんな違うのに映画のスピードはみんな同じじゃん・・主体的にページをくっていく小気味よさが欲しいんだよなぁ・・あとビジュアルがあるもの、漫画にしたって、こういう長いダイアローグは不自然だよね。カットが持たないんだよね・・だからアクション主体になる、切って殴って、スポーツして。漫画はいいフォーマットだけどドストエフスキーとかシェイクスピアとか、ベートーヴェンとか、その段階まで完成したものはまだ残せてない・・・気がする。もっと簡単にいえば絵がくっついてくると心理描写が弱いんだ、具体的すぎて低俗なものになる、ベイルマンとかタルコフスキーだってあまり成功してるとはいえないもん・・コトバにならない、感触や感覚を伝えるには映像が一番だけど・・もっとそれぞれの長所が生かせるものが出来るはずなんだよ・・小説が語りうる物語と、映像が語りうる物語は絶対に違うんだ、カンフー映画を小説にはできないし、大審問官を映像にはできないんだよ、それはもう完全に出来ない。あんなにインクィジトールが一方的にしゃべりまくってたら不自然だもん・・・私が今こうやってしゃべりまくってるみたいに」
俊「教科書を全部漫画には出来ないってことでしょ、山川の教科書ってDTP的にすごい優れてると思うんだけどな、一冊の本にあれだけの情報量だもん」
とも「言われてみれば・・」
俊「高校生だよね、中卒って感じのあれじゃないもん」
とも「高校一年です、実は頭いいんですよ、おっぱいが大きい奴はバカという定説を犯して、麻布高校です」
俊「あそこって男子校じゃ?」
とも「去年から共学です」
アキ「ガリ勉?」
とも「そんなことないですけど・・」
アキ「友達いないでしょ?」
とも「ズバッと言われると・・」
アキ「だって可愛いもん、女って自分よりもあらゆる点で上回ってるヒトには冷たいもんね、頭よくて、アイドル顔で巨乳では、なかなか友達は出来ないよね。それでちょっと孤立してるのが男どもにとってはまた魅力的なんだけどさ。大沼先輩みたいに」
俊「誰?」
アキ「大沼キャプテンだよ、アタックno1の」
俊「激烈古いな・・」
とも「ちょっと不安な事があるんですけど、スタッフ募集って・・私がその・・」
アキ「私たちは自殺をsogerとか呼んでるよ、自殺自殺、マックで口走るわけにはいかないもんね、sogerなのは彼です、まだ決行するかどうかはわかんないけど」
とも「えっ!もったいない、私の・・」
アキ「私の?」
とも「・・ははは、なんでもないです。私・・でもなんの特技もないですよ、音楽も絵も描けないし、映像もよくわかんない、裁縫は少しはできるけど」
アキ「ぜ~んぜん大丈夫だよそんなの。みんな初めてはあったんだし」
とも「・・でもわかんない、わたしもsogerな可能性はありますよ。聞きますか?私の話?」
アキ「聞く聞く」
とも(私は私の15年のダイジェスト版を5分で話した。両親の離婚、祖父の死、その遺言による成金、母親と仲違い、一人暮らし)
とも「・・・・以上」
俊「へぇ・・・顔に似合わずけっこう奥深い」
とも「でしょ?自分でもそう思います」
アキ「でも実際やろうって思ったことはないんでしょう?」
とも「無いです、そういうのもあるんだなって気がついた感じです。そういう物事の解決の仕方もあるんだなぁって・・・私お姉ちゃんが欲しいんです」
アキ「・・・?お兄さんでもいるの?」
とも「いないです、だから無理なんですけど・・、だからお姉ちゃんじゃなくて子供にしようと思って、私って一人じゃダメなんです、誰かが必要なんです、そうじゃないと存在理由を失ってしまう・・」
俊「レゾンデートルか・・」
アキ「退屈って事でしょ、退屈と幸せと絶望ってひょっとしたらイコールなのかと思うよね、同じものの違う側面」
俊「退屈?」
アキ「私?私は退屈とは無縁だな・・やりたいことがありすぎてなんでこんな一日が早く終わっちまうんだって感じだもん。最近歳食ってますます一日はやくなってやばいよね」
とも「だから私のお姉ちゃんになって下さい」
俊「なんかエロゲーみたいな響き」
アキ「え~、お姉ちゃんって・・何をすればいいの?願わくば同年同日に死なん、お酒持って来いって事?」
俊「あはは、関羽ってガラじゃないね」
とも「普通でOKです!ねっ?私のとこに今日泊まりに来ます?ずっと泊まっててもいいですよ?」
アキ「う~ん、私は家にいるってことは殆ど無いんだよね、ずっと外に出てる、家は寝るだけって感じだから」
とも「おふたりとも学生さん?」
俊「受験生だよ、同じ学校なの」
とも「ほぉ・・付き合ってるんですか?」
アキ「そうとも言えるね、一回5000円でやらせてあげる契約だし」
とも「それは・・付き合ってるんですか?」
俊「こっちが聞きたい、付き合ってるって何なの?フリーセックスが付き合ってるってことなんか?」
とも「・・いやぁ・・本人たちが付き合ってるっていったらそうなんじゃないですか?自称です・・まさか私は愛とは何かって事を演説しないといけませんか?」
アキ「じゃあ付き合ってないにしとくよ、そろそろ行こうか」
とも「どこですか?」
とも(三人は荷物をひっつかみずつ立ち上がった、ともはアキがあざやかにみんなのゴミをかたして捨てにいってくれたのを感心すると同時に、なんで自分がそれをやらなかったのだろうと、思った)
アキ「俊の故郷めぐり、といってもすぐ近くだけど」
とも「本当にするつもりなんですか?その怪我もなんか飛び降り失敗みたいな事・・?」
俊「違う、これはただのチャリでクラッシュしただけ。ソルは・・さぁどうでもいいんだよね、どっちでもよい」
アキ「私も強制はしてないよ、強制したらまったく違うものになっちゃうからさ。でも私自身ソルが悪いとはぜ~んぜん思ってない、それに価値観を与えたくないんだ、プラスにしろマイナスにしろ。エポケーだね・・あっつ~、さすがにもうすぐ8月ともなると暑いなぁ・・」
俊(マクドナルドも客の回転率を上げるためにクーラーを強めにしてるんだろうか?結局それだと電気代がかさむだけのような気がするけど)
とも「自分の命にあんまり関心がないヒトは、社会にすさまじいインパクトを与える事が多いらしいですよ」
俊「キリストみたいに?」
アキ「そっちか・・・確かにそうかも、真ん中ってことはないだろうね。社会はその構成員は死にたくないって公理で存在しているんだもん、人間は死にたくないという公理。それを否定してるんだから、すんなり社会に収まったりはしないだろうな」
とも「・・全然ちゃう話ですけどあのグラフィティはすごい良かったですね」
アキ「あぁ、でもすぐはがされちゃった、メールですごい注意されたしね。でもあれステンシルじゃなくてポスター貼っただけなんだよ、そんなに怒らなくてもいいじゃんね、それに印刷に2000円もかかったし、そもそもスタッフ募集ってことだったのにグラフィティ自体が楽しくなっちゃったワルノリだったんだよね」
とも「もうやらないんですか?」
アキ「んにゃ、やる、なんか深夜に街を見下ろしながら作業するのって楽しい、えらい寝不足になったけど・・ともちゃんも何か描いてみたら、まず練習あるのみだよ、絵を描くなんて、結局はただの技術なんだからさ」
とも「はい、私もやってみたいです!そっか、でもスプレーじゃないんですね、マナーがありますね」
アキ「印刷代が高すぎるのがネック、ステンシルだったら何枚でもスプレー缶の値段でできるのに、一応私学校で優等生キャラだから補導されるのはまずいんだよね・・・それに輸入文化だからさ」
俊「また見張りをやらせる気か・・」
アキ「いいじゃん、ストーカーの得意技でしょ」
とも「ストーカー?」
アキ「俊は私のストーカーを一年半やってたんだよ」
とも「・・・・えっ?」
俊「アキの言うとおり、孤高の凄腕ストーカー現る」
とも「・・・なんか私を二人でハメようとしてますか?」
アキ「全然ちゃうって、私が募集を始めたらすぐに来たんだよ、ストーカーだから情報が早かったというわけ」
とも「・・・わかります、私も電車で会った時に、すぐになんか心奪われましたもん・・その・・透明感っていうか、目の輝きに、やっぱり死ぬのが怖くないヒトの目なんですよね、澄んでて、まるでこの世界に属してないみたい」
アキ「属してないよ、作家なんてのはそういうものだよ、自分ってのが、作品を作る道具になっちゃうんだから、ウルなんだよ。作家ってさ、卑怯なの・・主体的に生きることが出来ないから、自分でキャラクターを作って実験してみたりするんだ、結局のところどうやって生きればいいのだろう、ってね。それでグズグズ長生きするのもどうかだよね、まぁ私も27くらいまでには何か決着をつけたいと思ってる」
とも「・・・」
俊「でもおれの母校なんて回った所で何も面白くないと思うよ、学校なんて結局どこも同じだもん、しかも実家ぐらしだから懐かしいとかもないし」
アキ「その点にかけては大丈夫、演出がされてあるから」
俊「・・・?初恋の人登場とか?」
とも「いるんですか?」
俊「そりゃ15年もすごしてれば、気が合うヒトの一人くらいは見つかりそうなものだ、でもそんな・・ガキの恋愛だし」
アキ「小学校の頃は、私達一生小学校のままなんだって思わなかった?六年生の終わりごろになってやっと、えっ?世界は小学校以外にもあったのか!って気付かされたよね」
俊「すご~いわかる、本当、ドッチボールに精を出して、家に帰ったらすぐにぐっすりでもう永久にそのままだと思ってた」
アキ「私は記憶喪失で幼稚園あたりの記憶は0だから、格別そうなんだと思う」
とも「記憶喪失?」
アキ「そう、幼稚園とか・・もっと子供の時の記憶ってある?」
とも(あっさりと記憶喪失の話は流れていったけど・・それってさらっと言っていいような事なんだろうか)
俊「・・・幼稚園以前は・・ぼんやりとした色彩とか、肌触りがあるかぎりで殆ど無い。幼稚園は結構覚えてる、保母さんのおっぱいを揉んで、弱虫をいじめ倒して、子供向け商品にまんまとのせられて、あとは・・でっかい積み木で遊んだな・・それでなんかのはずみで誰かの脳天を打ち砕いて、かなり怒られた・・・が、まぁうちの親ってのは、一言で言えば善良なオバカさんだから、一人っ子のやることはなんでも大目に見てくれるってわけだな、でも幼稚園のやつの顔は誰一人もう思い出せないな、私立に入ったのはおれくらいだったから、もう二度と会わなかったというわけ。おかんの話ね、親父はいつも家にいないし、話せば長い」
アキ「子供の頃の夢は?」
俊「・・・・なんだっけ・・・、風」
とも「風邪?」
俊「windのほう」
アキ「詩的ですねぇ」
俊「ぜんぜんそんなんじゃないよ、なんかの漫画のキャラだと思う、どうせ特殊な技が使えるんだろうよ」
とも「ははっ、子供らしくていいじゃないですか」
俊「黒歴史・・」
とも「私は・・・先生だったかな?」
アキ「私は・・・スポーツ選手だったかな」
とも「真似しないでくださいよ」
アキ「ハハハ、妹をからかうのが姉さんの役目じゃなくて?」
とも(私は胸の中からただでさえ暑いのに内側からも温かい気持ちが広がるのを感じた。やばい、シアワセにやられてしまう)
俊「アバウトだな、何のスポーツなの?」
アキ「特にこれっていうのが見つかんなかったんだよね、というか女っていう制限で一番になってもつまんないなと思って、どうせワールドカップは男じゃないと出れないんだよ。ビョーキみたいな負けず嫌いだったから、一番じゃないとまったく意味がないんだよね、スポーツは所詮男の世界だ。だからこっちに来た、芸術ってのも頭のスポーツだからさ、すぐに一位じゃないと意味がないっていう夢自体がさっぱり無意味なものだと知る・・着いた」
俊「変わらんなぁ」
アキ「入ろう」
とも「いいんですか?」
アキ「良くわない」
俊「いき過ぎた管理社会だね・・・どんどん治安がわるくなって、どんどん自由がなくなる、原因は、自由を得ようとしてカネをもっと欲しがるから」
海里「well i'm tired of that bullshit 」
とも(校門の近くに立っていたメガネの人が私達を待ってた、これが俊の初恋の人なんだろうか。1つだけ言えるのは外見を飾るのに全く興味が無いらしいということだ。メガネも恐ろしいくらいメガネだし、服も何のこだわりもない感じ、髪もなでつけただけ、そしてすっぴんぴんだ、それなのに私達の中で一番少女っぽくてカワイイのは確実に彼女だった。なんか自分が随分すれた人間になってしまったかと久しぶりに実感する)
俊「あっ!メガネかけてるからわかんなかった」
海里「お久しぶりです」
アキ「始めまして」
海里「俊君変わったねぇ、目付きの悪さは変わんないけどさぁ・・」
とも「この人が初恋の人なんですか?」
俊「ぜんぜん違う・・・おさなじみ、ある意味初恋の人登場の何倍も意外・・、いつかえったの?」
アキ「アメリカに飛び級留学だってさ、天才ちゃんなの」
とも(アキが私に耳打ちして言った、そう・・科学者のタイプだ、なんのタイプなのか思い出せずにいたけど)
海里「自殺について映画を撮りたいんでしょ、ウルって呼んでるんだっけ?それって何かあの古代都市と関係あるの?」
アキ「無い、音感だけでなんとなくそう呼んでるだけ、変えたいですか?」
海里「・・・コンプレックスとか?」
とも「葛藤?」
海里「日本語ではなんていうんだっけ・・複素数、やっぱウルのほうがいいや。でも私いっつもcomplex planeって死の世界なんだと思うんだよね、だからこぉ・・multipleで生き返るのかなって思う、そうやって死の世界と生の世界も、数学的には扱えるのかもね・・頭おかしくなったって思ってる?でも私純粋数学者じゃないからさ、考えちゃうよね、gaussian planeが結局何を意味してるのかってさ・・」
俊「いや、前からそんな感じだったよ。もしかしてもうドクター海里なの?」
海里「もうすぐ、論文で賞をもらったのだ、10万ドルももらったし、でももう研究生活はやだよ、マルクスがいうように、私も机上の空論だけで、本当に社会を良くするのには何の貢献もしないのはイヤダもん i'm just fed up, that's my wordってわけ。どこでもそうだけど、まぁすぐオカネになる研究以外やらせてくれないよね、ほんともう学問業界にはほとほとうんざり」
俊「へぇ、それでこれからは?就職でもするの?」
アキ「その話はちょっとそこらへんに座ってやろ、実は私たちは打ち合わせはすんでるんだ、やらせってわけ」
四人はタイヤが半分うまったアトラクションみたいなものに座った。そこは大きなクスノキで日陰になっていて、この世とは思えないほど平和そうに見えた。
アキ「OK、演劇パートスタート」
海里「・・・ねぇ人類で最初に宇宙に行ったのは誰かしっておる?」
俊「えっと、ユーリ・・ノルシュテインじゃなくて・・うわっど忘れした」
とも「マーガリンみたいなのじゃなかったでした?」
俊「ガガーリン!」
海里「じゃあ最初に月に降り立ったのは?」
俊「えっと・・なんとか船長、アポロ13ってのは覚えてるんだけどな」
海里「ぜんぜんちゃうよ~もぉ、私の話の腰折られすぎ、アポロ11、アームストロング船長でしょ!それを知ってるっていう前提でオチがあるのに」
とも「(携帯で調べる)アポロ11号、アームストロング船長、そしてエドウィン・オルドリンだよね、もちろん知ってます」
アキ「thaks to wikipedia はい、編集したから続きどうぞ」
海里「・・・映像好きってそういう感じ?」
アキ「映像ってのは一番現実に近いから一番嘘をつかないといけないメディアです
っていうか私の乗り物の歴史は第二次大戦のメッサーシュミットMeで終わってるんだよね音速機はださいっつーか・・・デザインが・・原爆あるのに戦闘機必要無いからね、必要が無いと美しさを失うんだよね。日本刀だってやっぱ日本刀が一番の武器だった鎌倉時代には嘘みたいなすごいのがザクザク出てくるものだから。初めて大西洋横断とかだったらすぐに出てくるんだけど・・」
とも「リンドバーグ、ライト兄弟」
アキ「厳密にはリンドバーグは単独飛行で初めてだっただけだけど・・・そういう意味では映画もまた、必要ではなくなってる死につつ有る芸術なんだと思うよ。能や歌舞伎みたいな、伝統芸能みたいなものとして残りはするだろうけど黒澤がいたころみたいな映画に対する切実さは無いもの。ゲームのほうが楽しいもん自分で参加できる映画だから。映画は廃れて、もっと直接的に感覚的なゲームが娯楽産業を席捲するでしょうよ、たとえば恐ろしくリアルなセックスゲームみたいなものにねもっというなら私達が価値観のほぼすべてを与えている現実世界そのものがゲームに取って変えられてしまうかもしれない、ようするにどっちに価値を置くかという選択の問題ですから」
海里「・・・ポスターにはこう書いてある、三万人の人々、どうせ自殺するなら、映画として残そう、死は価値である」
アキ「ja」
海里「私もそう思う、平凡な長生きな人生、シロアリの塚を築くよりも人は・・・人はどこかに行かなければいけないものだもの、ここではない。どこかに」
海里は空を指さす
アキ「アフラ・マズダが私を呼んでいるとかいわないでね、そういうオカルト映画だけは避けたい」
海里「初めて火星に降り立った人類はアジアの美少女でした、男でも白人でも、大人ですらない少女・・・」
アキ「これは象徴的な事件である、それは白人主導であった産業革命以来の文明の結節点であるし、フェミニズム運動のある到着点でもある、もちろん人類の宇宙時代の重要な一歩であるエトセトラ、そしてそれは最も重要な事であるが、経済混乱と戦争の危機と環境の悪化にあえぐ人類にとっての希望であった」
海里「少女の名はMinato which means seaside town、人類の湊を作った子供」
とも「そして少女は二度と帰って来なかった」
海里「そうだね、他の星で死んだ初めての地球人にもなるのか・・」
海里とアキは立ち上がる・・
とも「・・・えっまじの話じゃなかろうーもんさね、そんなの不可能だよ」
海里「だから意味がある」 アキ「だから面白い」
アキ「演出過剰だね、しかも一般向けにわかりやすくしようとして変な感じ。くさい、全カットだな」
海里「えぇっあんなセリフ覚えさせておいて?」
アキ「仕方ないじゃないか」
俊「仲いいな、いつからそんなに?」
アキ「同じ名前だしね、たぶん遠い一族だし」
8 dissolve
アキ(ともかく私達は、火星を目指す事になった。私は俊の過去をちょっと調べてる間に(卒業アルバムなどを貸してもらった)海里について知った。というかたまたま読んだ科学雑誌(science review)に彼女が載っていて、俊と同じ学校だったとわかったのだ。電話してみるとすごく気があった、というか・・私は自分よりも一瞬で優れているとわかるような人間にはほとんど会ったことが無かったから新鮮だった、学校でも自分より勉強が出来る人間はほぼいなかったし・・・ルックスにしたって、性格は私はかなりずれてるし、身持ちも悪いけど。ともかく海里は・・オイラーの定理を自分で見つけられるタイプの人間だった。科学者だって、あぁこのくらいなら私でも時間をかければ理解できるし、出来るようになるだろうなぁというのはわかる、というあ文体を見ればその人のキレの良さはすぐわかるくらいには本を読んできている、別にキレる人=良い人、もしくは好きな人ではないけど・・・・海里は私が逆立ちしたってかなわないヒトだ、論文を検索してチラ見してすぐわかった。しかもなんだろう、顔立ちのデザインとかではなくイノセンスがある。たぶんオナニーすらしないんだろう・・まさしくピエタみたいに・・・。恋をするってこんな感じなのかもしれない、私が男だったらこんな子を好きになるんだろうな。会って話をすると後半は全然的外れだった、かなり下世話な下ネタも話すし、ざっくりした正確で、性格的にはあまりイノセンスでもない。
そして海里はゾルゲリニアだった。それも火星で・・・
海里「・・火星に行くための技術的障害はほとんどなんにもない、ホーマン軌道計算だって、ロケット技術だって、何一つ新しい発明は必要無い。じゃあなんでやらないかっていうと予算が無いから、あと安全が保証できないから、もっと言えば行く意味が無いから。私は火星に最初に立ちたい、色んな理由があるけど・・突き詰めていけばただそれだけなの、火星に直撃してそこで死んでもいい、むしろ死にたい。安全性を無視してもいいし、帰りのペイロードも考えなくていいとすると相当の低予算で行けるはずなんだ、ほとんどの予算をロケットに詰め込むから・・・それに、まぁ・・・。ともかく10万ドルで火星に行く。コロンブスがボロ船で大西洋を横断したみたいに・・・ねっソルを主題にした映画ならこんな魅力的な主題は無いんじゃないかな?」
アキ「私もうすうすはそう思ってたんだ・・、ウル(適当にコトバを散らしてる、いつか抜群にしっくりするコトバを探す方法)をやる方法で何が一番かなって、ただビルから飛び降りるとかじゃなくて、ウルをすることによって何が出来るのかなってさ。やっぱ宇宙に行くか、革命かくらいしか思い浮かばないんだよね。・・・でもそれってただのコトバだよ、人間の・・・人間性はコトバにならないところにあってさ・・何が意味があって、何が無いか・・・」
私たちの最初の話し合いは海里の家で実施された、海里の親も教師の学問一家で、おじいさんかなんかにはかなり名のある戦争犯罪者もいたということで・・つまるところ彼らは帝国日本の生き残りというわけだ。没落?貴族。郊外に平屋の広い庭を持ったお屋敷、まるで京都の離れにでもきたような感じ。もしくは三島由紀夫的世界観に迷い込んだ感じ。お手伝いさんなる化石でしか見たことのない生物もいらして、私の嫌いなアールグレイタイプの紅茶を出してくれた。しかし海里はまさにプラグマティックなアメリカの科学者だった。でも悪い方のじゃなくてファインマンタイプだったので安心。
海里「・・人間性?今時の若い子からそんなフレーズが出ると・・ハリウッド映画の吹き替えを見てるみたい」
アキ「そうだね、私は肉体を持った人間よりは、死んだ人間と会話してるから、死んだ人間のほうが魅力的なんだよね、ネクロフィリアなの。ともかく・・私はソルが悪いのいいのどうのこうの言いたくないし、人間の生き方についても主張したくないんだよね、私自身が感じてみたい、それが・・・どういう気分なのかってさ、わかった、行こう、火星に、片道切符で・・・、最近冒険ってコトバを聞かなくなった気がするんだよね、それは漫画だけの話でさ・・・その代わりに年金ってコトバを聞くようになった。ヒトは長く生きねばならないいって言ったのは一体誰なんだろう、古代の王も、long life to the KINGって言われたみたいだし、王が誕生する前にもそんな価値観があったのかどうか・・・最近あまりにも読むものないからサムエル記を読んだよ」
海里「王・・?王・・・王ねぇ?紅茶嫌い?」
アキ「カフェイン中毒だから」
海里「・・・私のことをマテリアリストのつめた~いココロの持ち主だと思ってない?」
アキ「彼女はマテリアリストだから、海里もまた預言者なのか・・・古代の人間の冗談なんだけど、さっぱり意味がわからないよね」
海里「私は・・・」
海里はくるくるとシルバースプーンで新しく運ばれてきた私のコーヒーを作ってくれた。普通のインスタントコーヒーだ・・よぉく見るとこの家はがらんとしていてなんにもない。鈴木清順の映画のセットみたいになんにもない。私は海里をからかうのがだんだん楽しくなってきている。なんでかわかんないけどいじわるしたくないるタイプみたいだ。とんでもないMなのかもしれん・・・彼女は。
アキ「・・・火星に立ってみたいねぇ、おぉ自由の旗を目指せ・・・火星に旗でもたてようか?科学者ってやつは」
海里「・・・ho ho ho,どうしても私に本当の事を言わせたいみたいだね。・・・なんでなの?日本の女の子ってこんな頭良かったっけ?帰国したばっかしだからわかんないけど、何かあったのこの国?それとも、しょっぱなから私はいきなり特異点にぶちあたったの?」
アキ「たぶん後者かな、わたしはブラックホールじゃないけど」
海里「はぁぁぁぁ・・・、私は人間ってのが死ぬほど嫌い、いやもう嫌いじゃないのかも、ただもう、いや、我慢出来ない。ただ単純に我慢出来ないの、別に火星になんて行きたくもなんともないよ、火星にたどり着いて人類の重要な進歩?科学的進歩?うそばっかりだよ、そんなの、ただ単にもうここにいたくないの、地球にはもはや一立法センチも人間の生きられる場所なんかない。すべて汚されて、すべて偽物でうんざりするようなものばっかし、私は新しいロケットエンジンの開発だとかなんとかぬかしてホントは人類を全滅させたかったのかもしんない・・ここだけの話、核ロケットなんて、どうせ宇宙開発になんか使われるはずないってわかってたよ、たとえ宇宙開発をしたとして、何も変わらないよ、人間は・・・」
アキ「そうかな、たぶん私達を覆っているこの無力感や閉塞感や憂鬱の原因は、たぶんおもいっきり戦争出来ないってことが大きな原因だと思うんだけど。人類は死にたがっている気がする、親がアルツハイマーで気が狂ってうんちをもらしてるのを見ながら、あぁ死ぬってこんな無様なのかって、生きるってまったく無意味なんだって私たちはいやってほどみせつけられてるもん。もぉバァーンって一気に死にたくなってるんだよ、でもそれには何か理由が欲しい、とっても大きな理由が。信念、理想、自己同一、そんなものがさ。核爆弾で自滅なんていやだよ、火星軍との宇宙戦争?ほぉほぉ興味をそそる話じゃないか、さぁ地球、我が星、我が故郷の為に・・・」
海里「趣味悪っ・・・」
アキ「戦争狂だもん、作家なんてみんな、戦争を反対してるヤツが一番戦争の必要性を感じてるもの。第一、戦争以外に楽しい事なんてなんにもないじゃん、戦争を扱わない娯楽なんてあった?生きることは冷静に考えればもぉ我慢がならないくらい退屈でいやらしいものだってすぐにわかる、そうとわかれば楽しむしかない、命を弄ぶしか無いじゃんか、どんなコトバで誤魔化したって。海里だってそうでしょ?」
海里「・・・わかんない、私はアキみたいには・・自分をわかってないよ。わかりたくもないし・・でももう理屈じゃなくて本当に、この星にいるのはたまらなく嫌なの、ここではないどこかなんだよ、この星で死にたくない。私は一人になりたい・・・ヒトは孤独を求める、でもそれは偽物の孤独、他人がいることの孤独、他の人間がいるのに繋がらない孤独、そうじゃなくて、本当にたった一人、この広い宇宙にたった一人・・そこにいったらどういう気持ちなんだろう?」
アキ「・・・私が思うのは、人が何かがやりたいっていうでしょ、夢だとか目標だとか、それが、アイドルになって売れたいとか、ミュージシャンとして金持ちになりたいとか。でもいわゆるスターっていうものが誕生するにはマスメディアが誕生しなきゃいけないでしょ、その最初は雑誌に小説を書いた小説家だった、トルストイは芸能人でスターだったの、世界的な・・・だから、そういう夢ってのはロールモデルがあって、そういうインフラが整ってから出てこないものじゃん、そういう夢って結局、嘘だと思うんだよね、本質的じゃないんだもん、それ以前の時代には存在しなかったものが、一人の人間として命をかけるようなものになりうるはずがないから。本当に人間が求めるものって・・・例えば、誰かとわかりあいたいとか・・・よそう・・、行けばわかるよ、私だって私をわかってるわけじゃない、やってみなきゃなんにもわかりはしないね・・」
アキ(私は立ち上がって縁側のほうに出た、そう・・私はお茶が飲みたかったのに・・この家が恐ろしく涼しいということに外の熱気を感じて初めて気がついた。この家は死んでる、ずっと前に。
私が話を切ったのは実はほかにも理由があった、私のココロの奥底で何か黒いシミがじわっと広がったのがわかった。私は海里が好きになってる、そして確実に彼女を失う事になる・・・この作品を作るように私を動かした本当の理由はどうやらこの黒いシミのせいらしい、海里はソファにカラダを丸くして座り込んでしまった、いつもそうするんだろう、その姿勢が楽みたいだ、膝を抱え込むのが。あんなにやせっぽちであんなに小さい、私は個人的な感傷の為に、ただ大切な人を失うって事を経験したいだけの為に、彼女を終わりなき夜へと送り出す)
海里「この星は・・もうシロアリの塚だよ」
アキ(私が返そうとしようとしたコトバはこうだ・・・よくファンタジーとかで、それでも生きなければならない、とか、そう、人間は生きてるだけで価値があるとか、人は人を求めるとか・・・そういうコトバに感動するのは、私達がそれをまったくの幻想だとわかっているからじゃないかな、この人は幻想を語ってくれる人だ、と思って私たちはすりよっているだけなんじゃないか?私はそう思ってきた、私は天邪鬼だからそんなのいやだった、現実を見据えて、ハッキリと人生はクソ以下だって宣言してやる、・・でもこの星はシロアリの塚だと断罪した海里の声が、どういうわけか私を思春期のおばかちゃんみたいにメソメソさせた、そしてそれが私が屋上で聞いた声だと後になって思い出した)
2013年1月12日土曜日
RANDOM REVIEW13歳の娘に送る ガロアの数学 金重明 岩波書店
ガロア理論のさわりを、中学1年生レベルの知識で理解出来るように、過度に難解なところは飛ばして、歴史的文脈から解説したものです。
ただのガロア理論の説明であれば、もっと紙面が劇的に少ないんでしょうけど、ひと目見てわかるように、在日のそして今は韓国に住んでいる、日本語が母語の二世が韓国生まれ?の娘に教えておって、しかも作者はコミューンシンパの左巻き、ゲーマー、など、いろんなとこがごちゃついています。がちゃついています。けどある程度わかりやすいし、数学の教科書特有の、トップダウン、極限lim→0・・・を微分とする、という、いきなり何の目的かわからず定義をまとめだしたぜこのやろうっていう構造ではないのでわかりやすいです、しかしルービックキューブで置き換えの説明をするのに、グレースケールの印刷でちっともわかんないというのは編集者がイカれてるとしか思えない。岩波の人は、カラーの図面をネットにあげて置くとかいうことが出来ないわけ?爺ばっかりでやってるからこういうことになる・・・
次の作品のプロタゴニストの一人である、海里は物理学者ですけど、最初は数学者志望だったという設定を作ってしまったのでこつこつと自然科学の勉強をしています。群論、集合論、無限論とかは、99%の人は一生全く知らないまま死ぬ。その人類の進歩にほぼ貢献しない99%を必要なんでしょうかね。とも思ったりしたり・・・
しかして自然科学はやっぱ英語で読んだほうがいいですね、ほとんどの自然科学の本は日本語になってないから。あとアルファベットと意味が対応しないから、数式でnを置くのはn=numberだからです、もしくはnatural number、日本語で自然数というとなんでnなん?って対応しない。Carbon=C、で炭素=Cでは意味不明ですからね。スイヘイリーベーなんてバカな語呂合わせする必要ない、絶対日本の教育も英語化するべきだと思うし、っていうか日本語ほぼいらんのでは?日本語が失われたら文化が失われるというけれど、もし日本が完全に英語化したら生まれるはずであった新しい文化を潰しているのだからね。それをわかってないでしょう99%の人々は。文化を保存とか保全っていうのは乙は全く納得出来ない、言葉遣いが悪い、と同じくらい納得出来ない。正しい言葉遣いなんて無いですからね。広辞苑でひくとこう、というけど広辞苑は別に正しい、わけではないから。
そして数学の教育ってのもやっぱ全面的に変えないとダメでしょうね、普通教育ってのは金儲けに使える応用自然科学を教えるものだって開き直って、こういう知識が無いとサラリーマンとして役に立たないって開き直ってしまうか。
本当に学問の基礎の基礎から教えるか。まず公理というものを設定する・・・というように。子供にわかりやすくといってけったいな嘘を教えるのは意味が無い、子供を優秀なサラリーマンとして残虐性と拝金主義を叩き込むのであれば、乙はすきじゃないけれど、意味はあると思う。りんごが一個ありまして、みたいな教え方は最低だと思う、だってりんごはひとつひとつ大きさが違うし、自然界には1、というものは存在しない。分数の割り算が何故逆数の掛け算になるのか、の理由は公理系から演繹したらそうなるからで、それ以外ではありえない。ケーキの分割とは関係ないもの。公理系は任意に設定出来るし、1+1=3は間違いじゃない、テストの問題文に、使用する数学の公理系を描かないと何が間違いかは判断できない。
人間世界の公理系、正義論もそう。人を殺すのが正しいという公理系を作れるし、平和主義でなければ人間じゃないという公理系も作れる、神を信じてもいいし、信じなくてもいい。それは論理視点Vから任意である。という風に・・・
そういう論理的に正しい教え方は、子供を洗脳することが出来ないから教育という名の洗脳、ある価値観への共同体員の収斂、を学校がやらないといけないのであれば、やはり前者なのでしょう。金儲け=正義と教えこめばいいじゃんか。きな臭いと思う子は、ドロップアウトするし、きっちり洗脳にかかってしまえば、それでまぁ・・・幸せなのではないですか?どっちつかずの、夢を見ろだの、未来は君たちが作るだの、民主主義は素晴らしいだのは、子供がブンレツするのが当然だと思う、だって教えてる人だって、教えてることがまったく現実離れしてるってのを承知でブンレツして話してるのだもの。民主主義なんてどこにあるん?個々の法律の条文をこうしたほうがいいと意見を出したことがあるひとがどれだけいる?ブルジョアのロビイングと官僚が法律を作ってるだけですし・・・
そのドロップアウトした子たちですが、プラトンは全員抹殺しろとすすめています。あるいはそれは優しさかもしんないし筋が通ってるかもしんない、乙はそういう人たちは、隔離して別の集団を形成するべきだと思う、別の言い方をすれば、バカと天才が一緒に生きる理由がない。
まとめ
・ガロアの最後の言葉
泣くな、20で死ぬのにはありったけの勇気がいるんだ
1832,5,30 ガロア
・ラマヌジャン インドの天才数学者
・ヒュパテイア (女性数学者の元祖)「真実として迷信を教えることはとても恐ろしいことです」 キリスト信者に虐殺される。
・計算で解決可能な問題はオイラーがほとんど一人ですべてこなしてしまった、これからの数学は構造そのものを探求するものになる。
・無理数集合>有理数集合 カントール無限論
・数学の本質は自由であること、そして無矛盾であること
・ゲーデルの不完全性証明は、自己の無矛盾性を証明できないということを証明しているのであって、矛盾があるということを証明しているわけではない。ゲーデルはLの中で最も単純な自然数論で公理の矛盾証明不可能を証明した。
*自然世界には自然数は存在しない、自然界に、1は無い。
e^(πi)=-1 Euler identity オイラーの等式、もっとも美しい方程式
・アルキメデスの最期
アルキメデスはシラクサ攻城戦で三年の間防戦するが、ついに敗北
最期のコトバはローマ兵が地面に書いていた幾何図面を踏んだので
「私の円を踏むな」と語ったという
・複素数を係数とする方程式は、複素数の範囲に解を持つ
ガウスの代数基本定理
・i^2=j^2=k^2=ijk=-1
を定義とするのが四元数。複素数平面にZを含めた図になる、だから3次元を表現でき、グラフィックの言語として使いやすい。基本はベクトルで代替可能。
ただのガロア理論の説明であれば、もっと紙面が劇的に少ないんでしょうけど、ひと目見てわかるように、在日のそして今は韓国に住んでいる、日本語が母語の二世が韓国生まれ?の娘に教えておって、しかも作者はコミューンシンパの左巻き、ゲーマー、など、いろんなとこがごちゃついています。がちゃついています。けどある程度わかりやすいし、数学の教科書特有の、トップダウン、極限lim→0・・・を微分とする、という、いきなり何の目的かわからず定義をまとめだしたぜこのやろうっていう構造ではないのでわかりやすいです、しかしルービックキューブで置き換えの説明をするのに、グレースケールの印刷でちっともわかんないというのは編集者がイカれてるとしか思えない。岩波の人は、カラーの図面をネットにあげて置くとかいうことが出来ないわけ?爺ばっかりでやってるからこういうことになる・・・
次の作品のプロタゴニストの一人である、海里は物理学者ですけど、最初は数学者志望だったという設定を作ってしまったのでこつこつと自然科学の勉強をしています。群論、集合論、無限論とかは、99%の人は一生全く知らないまま死ぬ。その人類の進歩にほぼ貢献しない99%を必要なんでしょうかね。とも思ったりしたり・・・
しかして自然科学はやっぱ英語で読んだほうがいいですね、ほとんどの自然科学の本は日本語になってないから。あとアルファベットと意味が対応しないから、数式でnを置くのはn=numberだからです、もしくはnatural number、日本語で自然数というとなんでnなん?って対応しない。Carbon=C、で炭素=Cでは意味不明ですからね。スイヘイリーベーなんてバカな語呂合わせする必要ない、絶対日本の教育も英語化するべきだと思うし、っていうか日本語ほぼいらんのでは?日本語が失われたら文化が失われるというけれど、もし日本が完全に英語化したら生まれるはずであった新しい文化を潰しているのだからね。それをわかってないでしょう99%の人々は。文化を保存とか保全っていうのは乙は全く納得出来ない、言葉遣いが悪い、と同じくらい納得出来ない。正しい言葉遣いなんて無いですからね。広辞苑でひくとこう、というけど広辞苑は別に正しい、わけではないから。
そして数学の教育ってのもやっぱ全面的に変えないとダメでしょうね、普通教育ってのは金儲けに使える応用自然科学を教えるものだって開き直って、こういう知識が無いとサラリーマンとして役に立たないって開き直ってしまうか。
本当に学問の基礎の基礎から教えるか。まず公理というものを設定する・・・というように。子供にわかりやすくといってけったいな嘘を教えるのは意味が無い、子供を優秀なサラリーマンとして残虐性と拝金主義を叩き込むのであれば、乙はすきじゃないけれど、意味はあると思う。りんごが一個ありまして、みたいな教え方は最低だと思う、だってりんごはひとつひとつ大きさが違うし、自然界には1、というものは存在しない。分数の割り算が何故逆数の掛け算になるのか、の理由は公理系から演繹したらそうなるからで、それ以外ではありえない。ケーキの分割とは関係ないもの。公理系は任意に設定出来るし、1+1=3は間違いじゃない、テストの問題文に、使用する数学の公理系を描かないと何が間違いかは判断できない。
人間世界の公理系、正義論もそう。人を殺すのが正しいという公理系を作れるし、平和主義でなければ人間じゃないという公理系も作れる、神を信じてもいいし、信じなくてもいい。それは論理視点Vから任意である。という風に・・・
そういう論理的に正しい教え方は、子供を洗脳することが出来ないから教育という名の洗脳、ある価値観への共同体員の収斂、を学校がやらないといけないのであれば、やはり前者なのでしょう。金儲け=正義と教えこめばいいじゃんか。きな臭いと思う子は、ドロップアウトするし、きっちり洗脳にかかってしまえば、それでまぁ・・・幸せなのではないですか?どっちつかずの、夢を見ろだの、未来は君たちが作るだの、民主主義は素晴らしいだのは、子供がブンレツするのが当然だと思う、だって教えてる人だって、教えてることがまったく現実離れしてるってのを承知でブンレツして話してるのだもの。民主主義なんてどこにあるん?個々の法律の条文をこうしたほうがいいと意見を出したことがあるひとがどれだけいる?ブルジョアのロビイングと官僚が法律を作ってるだけですし・・・
そのドロップアウトした子たちですが、プラトンは全員抹殺しろとすすめています。あるいはそれは優しさかもしんないし筋が通ってるかもしんない、乙はそういう人たちは、隔離して別の集団を形成するべきだと思う、別の言い方をすれば、バカと天才が一緒に生きる理由がない。
まとめ
・ガロアの最後の言葉
泣くな、20で死ぬのにはありったけの勇気がいるんだ
1832,5,30 ガロア
・ラマヌジャン インドの天才数学者
・ヒュパテイア (女性数学者の元祖)「真実として迷信を教えることはとても恐ろしいことです」 キリスト信者に虐殺される。
・計算で解決可能な問題はオイラーがほとんど一人ですべてこなしてしまった、これからの数学は構造そのものを探求するものになる。
・無理数集合>有理数集合 カントール無限論
・数学の本質は自由であること、そして無矛盾であること
・ゲーデルの不完全性証明は、自己の無矛盾性を証明できないということを証明しているのであって、矛盾があるということを証明しているわけではない。ゲーデルはLの中で最も単純な自然数論で公理の矛盾証明不可能を証明した。
*自然世界には自然数は存在しない、自然界に、1は無い。
e^(πi)=-1 Euler identity オイラーの等式、もっとも美しい方程式
・アルキメデスの最期
アルキメデスはシラクサ攻城戦で三年の間防戦するが、ついに敗北
最期のコトバはローマ兵が地面に書いていた幾何図面を踏んだので
「私の円を踏むな」と語ったという
・複素数を係数とする方程式は、複素数の範囲に解を持つ
ガウスの代数基本定理
・i^2=j^2=k^2=ijk=-1
を定義とするのが四元数。複素数平面にZを含めた図になる、だから3次元を表現でき、グラフィックの言語として使いやすい。基本はベクトルで代替可能。
2013年1月11日金曜日
Le Temps des cerises チェリーの時代 和訳 紅の豚 再評価
原語
Quand nous chanterons le temps des cerises,
Et gai rossignol, et merle moqueur
Seront tous en fête !
Les belles auront la folie en tête
Et les amoureux du soleil au cœur !
Quand nous chanterons le temps des cerises
Sifflera bien mieux le merle moqueur !
Mais il est bien court, le temps des cerises
Où l'on s'en va deux cueillir en rêvant
Des pendants d'oreilles...
Cerises d'amour aux robes pareilles,
Tombant sous la feuille en gouttes de sang...
Mais il est bien court, le temps des cerises,
Pendants de corail qu'on cueille en rêvant !
Quand vous en serez au temps des cerises,
Si vous avez peur des chagrins d'amour,
Evitez les belles !
Moi qui ne crains pas les peines cruelles
Je ne vivrai pas sans souffrir un jour...
Quand vous en serez au temps des cerises
Vous aurez aussi des chagrins d'amour !
J'aimerai toujours le temps des cerises,
C'est de ce temps-là que je garde au cœur
Une plaie ouverte !
Et dame Fortune, en m'étant offerte
Ne saurait jamais calmer ma douleur...
J'aimerai toujours le temps des cerises
Et le souvenir que je garde au cœur !
英語
When we sing the time of the cherries,
And the merry nightingale, and the mocking blackbird
Will be celebrating !
The pretty girls will go wild
And the lovers will have sunshine in their hearts !
When we sing the time of the cherries,
The mocking blackbird will be singing much better !
When we sing the time of the cherries,
When we go picking in a dream*
Drop earrings...
Love cherries in similar colours,
Falling under the leaf like drops of blood...
But it is quite short, the time of cherries,
Coral pendants which we pick in a dream !
When the time of cherries has come,
If you fear unhappy love stories,
Avoid the pretty girls !
I, who do not fear the cruel sorrows
I shall not live without suffering one day...
When the time of cherries has come
You too will have unhappy love stories !
I shall always love the time of cherries,
It is from those times that I hold in my heart
An open wound !
And lady Fortune, albeit offered to me
Will never be able to soothe my pain...
I shall always love the time of cherries
And the memory I hold in my heart !
*real lyrics : où l'on s'en va de cueillir
o オリジナルも異なるバージョンがたくさんあるようです、もちろん訳詞にも。だから直訳ではなく意訳。人称ですけど乙が作った人称を使っています、というのは私、君、ボク、というふうに性別を判断されたくないから。
乙、己 = I
丁 = us
子 = you
記号として好きな人称で読んでください。何よりこっちのほうが画数が少なくて書きやすい、明治の文豪が私、でなく己、を使ったのはそういう理由だと思う、一画だし。
チェリーの歌をうたうころ、ナイチンゲールやブラックモッキンバードが歓喜のさえずりをするころ
少女は胸をときめかせ、恋人の胸に太陽が宿る
チェリーの歌を歌うころ(ただでさえ美しい)ブラックモッキンバードの歌声はさらに美しい音色を奏でる
(恋人は)ダイヤモンド(さくらんぼ)を夢の中で拾いにいく、恋のチェリーも同じ色合いをしている、それは草の下に血のように輝いている
チェリーの歌を歌う頃、失恋が怖いなら大人しくしていなさい
乙は残酷な悲しみを恐れない、恐怖が無い一日(人生)なんて無いんだから
チェリーの季節には、子も悲しい恋に身をやつすだろう
それでも乙はチェリーの時代が好きだ
それを胸に宿して、さっくりと開いた傷として残しておく
幸運の女神がやってきても、その傷を治させはしない
乙はチェリーの時代を忘れない、ずっと心に秘めておく
もとはパリ・コミューンの歌でもなんでもなかったのですけれど、どんどん歌詞も自由に変えられてパリ・コミューンの歌に変わっていったらしいです、それはマルセイエーズでも同じですね、別にフランス革命の歌ではない。
恋がパリ・コミューンのプロレタリア独裁、チェリーはもちろん赤い血を暗示しています。
しかしフランスってやつは可能な政治形態ってやつをすべて試さないと気が済まないのですね、フランスっていうかパリがね。王政、民主政、共和制、傀儡政権、無政府共産主義、コンミューン、独裁、軍部政権、ブルジョア政権、寡頭制、元老院、キリスト教権、他国の支配下、植民地、帝国、これらをすべて経験してる都市ってそうないですね。無茶苦茶だw
クソ映画として名高い紅の豚ですがw 実は、一番ギリギリのアニメーションです、駿先生が無茶苦茶自分のやりたいことだけつっこんだリハビリ映画じゃねぇかという批判はもちろん、乙もそう思ってますけど(しかし中年のおっさんが若い娘に何故か惚れられるってのはクソ映画の代名詞ですね)しかしながらよ~~~く考えると、これは無政府共産主義の映画だってコトに気付かされてます。プロレタリア独裁ともいいますけど、駿先生左巻き、ってのは普通のメディアは絶対に取り上げないところですね。チョムスキーがメディアに出ないのと同じ。
あの映画はパリ・コミューンの時代を、学生闘争の時代と重ねあわせているわけです、というのは鈴木Pが学生闘争の時代そのものに生きた人だから。
ちょっと考えるとナウシカは王政です、ナウシカ自身が王家の血筋、ラピュタは帝政です、シータが皇帝の血筋、魔女、民主政、耳すま、民主政、豚、民主独裁VS無政府共産主義、もののけ、これも無政府状態あるいは近代国家の原点、千尋、宗教独裁、ハウル、植民地帝国・・・
豚が一番ストレートに現代の、世界と対峙している気がするのは乙だけでありんすか?
いつかフランス革命から1968年までのフランスを描いた作品を書きたいですね。書きたいというか読みたいですね、乙自身は時代物を書くのはいやだから、誰か描け。仕事しろw
Quand nous chanterons le temps des cerises,
Et gai rossignol, et merle moqueur
Seront tous en fête !
Les belles auront la folie en tête
Et les amoureux du soleil au cœur !
Quand nous chanterons le temps des cerises
Sifflera bien mieux le merle moqueur !
Mais il est bien court, le temps des cerises
Où l'on s'en va deux cueillir en rêvant
Des pendants d'oreilles...
Cerises d'amour aux robes pareilles,
Tombant sous la feuille en gouttes de sang...
Mais il est bien court, le temps des cerises,
Pendants de corail qu'on cueille en rêvant !
Quand vous en serez au temps des cerises,
Si vous avez peur des chagrins d'amour,
Evitez les belles !
Moi qui ne crains pas les peines cruelles
Je ne vivrai pas sans souffrir un jour...
Quand vous en serez au temps des cerises
Vous aurez aussi des chagrins d'amour !
J'aimerai toujours le temps des cerises,
C'est de ce temps-là que je garde au cœur
Une plaie ouverte !
Et dame Fortune, en m'étant offerte
Ne saurait jamais calmer ma douleur...
J'aimerai toujours le temps des cerises
Et le souvenir que je garde au cœur !
英語
When we sing the time of the cherries,
And the merry nightingale, and the mocking blackbird
Will be celebrating !
The pretty girls will go wild
And the lovers will have sunshine in their hearts !
When we sing the time of the cherries,
The mocking blackbird will be singing much better !
When we sing the time of the cherries,
When we go picking in a dream*
Drop earrings...
Love cherries in similar colours,
Falling under the leaf like drops of blood...
But it is quite short, the time of cherries,
Coral pendants which we pick in a dream !
When the time of cherries has come,
If you fear unhappy love stories,
Avoid the pretty girls !
I, who do not fear the cruel sorrows
I shall not live without suffering one day...
When the time of cherries has come
You too will have unhappy love stories !
I shall always love the time of cherries,
It is from those times that I hold in my heart
An open wound !
And lady Fortune, albeit offered to me
Will never be able to soothe my pain...
I shall always love the time of cherries
And the memory I hold in my heart !
*real lyrics : où l'on s'en va de cueillir
o オリジナルも異なるバージョンがたくさんあるようです、もちろん訳詞にも。だから直訳ではなく意訳。人称ですけど乙が作った人称を使っています、というのは私、君、ボク、というふうに性別を判断されたくないから。
乙、己 = I
丁 = us
子 = you
記号として好きな人称で読んでください。何よりこっちのほうが画数が少なくて書きやすい、明治の文豪が私、でなく己、を使ったのはそういう理由だと思う、一画だし。
チェリーの歌をうたうころ、ナイチンゲールやブラックモッキンバードが歓喜のさえずりをするころ
少女は胸をときめかせ、恋人の胸に太陽が宿る
チェリーの歌を歌うころ(ただでさえ美しい)ブラックモッキンバードの歌声はさらに美しい音色を奏でる
(恋人は)ダイヤモンド(さくらんぼ)を夢の中で拾いにいく、恋のチェリーも同じ色合いをしている、それは草の下に血のように輝いている
チェリーの歌を歌う頃、失恋が怖いなら大人しくしていなさい
乙は残酷な悲しみを恐れない、恐怖が無い一日(人生)なんて無いんだから
チェリーの季節には、子も悲しい恋に身をやつすだろう
それでも乙はチェリーの時代が好きだ
それを胸に宿して、さっくりと開いた傷として残しておく
幸運の女神がやってきても、その傷を治させはしない
乙はチェリーの時代を忘れない、ずっと心に秘めておく
もとはパリ・コミューンの歌でもなんでもなかったのですけれど、どんどん歌詞も自由に変えられてパリ・コミューンの歌に変わっていったらしいです、それはマルセイエーズでも同じですね、別にフランス革命の歌ではない。
恋がパリ・コミューンのプロレタリア独裁、チェリーはもちろん赤い血を暗示しています。
しかしフランスってやつは可能な政治形態ってやつをすべて試さないと気が済まないのですね、フランスっていうかパリがね。王政、民主政、共和制、傀儡政権、無政府共産主義、コンミューン、独裁、軍部政権、ブルジョア政権、寡頭制、元老院、キリスト教権、他国の支配下、植民地、帝国、これらをすべて経験してる都市ってそうないですね。無茶苦茶だw
クソ映画として名高い紅の豚ですがw 実は、一番ギリギリのアニメーションです、駿先生が無茶苦茶自分のやりたいことだけつっこんだリハビリ映画じゃねぇかという批判はもちろん、乙もそう思ってますけど(しかし中年のおっさんが若い娘に何故か惚れられるってのはクソ映画の代名詞ですね)しかしながらよ~~~く考えると、これは無政府共産主義の映画だってコトに気付かされてます。プロレタリア独裁ともいいますけど、駿先生左巻き、ってのは普通のメディアは絶対に取り上げないところですね。チョムスキーがメディアに出ないのと同じ。
あの映画はパリ・コミューンの時代を、学生闘争の時代と重ねあわせているわけです、というのは鈴木Pが学生闘争の時代そのものに生きた人だから。
ちょっと考えるとナウシカは王政です、ナウシカ自身が王家の血筋、ラピュタは帝政です、シータが皇帝の血筋、魔女、民主政、耳すま、民主政、豚、民主独裁VS無政府共産主義、もののけ、これも無政府状態あるいは近代国家の原点、千尋、宗教独裁、ハウル、植民地帝国・・・
豚が一番ストレートに現代の、世界と対峙している気がするのは乙だけでありんすか?
いつかフランス革命から1968年までのフランスを描いた作品を書きたいですね。書きたいというか読みたいですね、乙自身は時代物を書くのはいやだから、誰か描け。仕事しろw
2013年1月10日木曜日
MJ 2012年ベスト・アルバム。 OUR MUSIC?
ロックは死んだ、が1970年代の合言葉でした。ZEP、PISTOLS、CLASHがロックを引き継いだとは思えない、結局それは焼き直しでしかなかったと思う、もしくは60年代を発展進歩させたり、拡張させたものだったでしょう。
BEATLESを超えるロックグループは現れた(る)のか?
NOでしょう。じゃあやっぱりROCKは死んだんでしょうね。
だからやっぱりMJが、ROCKじゃないもの、を生んだのだから、彼が時代を作ったんだなぁって今になって思いました。というのは、よく2012年のベストアルバム!みたいな感じで雑誌が特集を組んでるのだけれど、ひとっっっっつも!聞いてるアルバムがなかったから。これにはまずびっくらこいた。2012年、一枚も音楽聞いてなかったのです、嘘でしょって!一枚もっていうか1曲も2012年の曲を聞いてなかったのです、そんなことってある?一番あたらしいのでKING OF LIMBSでした、これもあんま聴きこんでないし・・・
己は音楽を2010とかフォルダにわけて整理してるんですが、2012っていうフォルダが作成されてなかったのです、マジでびっくりしましたね。
MJは明らかにROCKじゃない語法で音楽?というかなんか色んなものを作りましたね、なんでMJは踊ってるのか?という根本的なところに誰もツッコミませんが、突っ込ませないぐらいすごい、MJは踊ってるってことをアリにした張本人だと思います。踊ってるって!斬新すぎるでしょ。歌っているのに踊っているっていう、当たり前を作った。当たり前すぎて気づかないMJの功績だと思います。だって普通踊ったら歌えないもん。
もうひとつはやっぱり、音楽業界に映像を融合させたところでしょうね。これも当たり前すぎるけど当たり前じゃない。関係ないもん、音楽と映像。映画っぽいPVを作るのがMJ流ですけどこの路線でMJを超えるのは無理でしょうね、予算的にも無理だし、キャスト的にも。どえらい完成度なんですよね、嘘だろって。最近の秀逸なPVでもだいたいはCGのアイデア賞みたいなものですけど、MJはちゃいますね、莫大な予算とその時代の最先端が使われてる。そういうその時代の最先端、っていうマークアップ言語みたいなスターが確かに最近いないですね、EMINEMを最期にして。このヒトを注目しとけば最近の動向は探れる、みたいな。
90年代音楽は己は大好きだし、己の時代そのものなんですけど、やっぱりあれは60年代リバイバルだったよねって認めざるをえない気がします、色褪せない魅力があるんだから仕方のないといえばそれまでなんだけど、やっぱり自分たちの音楽を作らないといけないとも思いまする。その分賛否分かれるのはわかりますが、RAPがやっぱ時代の音楽でした。
今の時代の音楽は一体じゃあどんなものであるべき、なのでしょうか?いわゆるボカロ系の音楽、エレクトロニック系の音楽、は確かにヒットチャート向けの代わり映えしないアイドルものよりは、確かにいいと思いますけど。けれど結局のところ、今まで生の楽器や声だった部分をサンプラーで代替してるだけで、何か新しいスタイルなの?といわれると、別に何も新しいものが無いという気がします。MJはワーグナーがやったように音楽の総合芸術路線でいった、RAPは政治的、階級的な攻撃性が売り物でしょう、ミスチルやらBUMPやらの詩がいい!みたいなのもそれ路線でした。けれどやっぱそれももう違うのでしょう、だって何も言うべきことなんてないのだもの。ブッシュがオバマに変わったところで、何も変わらなかったし、自民党でも民主党でもやっぱダメだなってのはわかったでしょう。何かその、ぬるっとしたみんなで協力しよう、みたいなメッセージがすでに効果無しってのはNHKに勤めてる無神経達以外には肌で感じるものがあると思います。むしろセカイはバチバチと殺し合いをやってる、選挙ではタカ派が票を集める。
MJは音楽自体もやっぱ、良かったとおもいますね。そこが普通の勘違いアイドルとの断然の違い、曲がまず良かった。それがなきゃだめでしょ。実は歌詞も結構深刻だったりするし。己の趣味ではありませんが・・・。でもやっぱMJは黒人なんです、それはロットンがこの国なんてクソだって歌うのとは違う、MJがDONT MATTER IF YOU ARE BLACK OR WHITEって歌うのは全然違う。労働者階級と奴隷では全然違うもの、それにロットンだってストラマーだって別に貧乏な家の生まれでもなんでもないというわけで。ロックはそれがいうほどにはワーキングクラスで構成されてない、ミドルクラスばっかりです。その分カート・コバーンの衝撃は強烈だったわけですけど。実際ワーキングクラスの音楽はロックでもパンクでもなくて、HC HRなんですけどね。
個人的にこのPVが一番好き、普通のPVの12本分くらいを6分にコンデンスしてるのがまとまってていいと思う。曲もいい。QJ時代よりも明るいベースのノリです。黒いノリからワールド系のノリになったというか。
http://www.michaeljackson.com/us/michael-jackson-quotblack-or-whitequot-pcm-stereo-video
というわけでデジタルのボカロに超攻撃的な歌を歌わせる、これはどうでしょうか、ありですね。あるいは超ネガティブで反社会的なエレクトロニカにする。こもまぁまぁでしょう。
でもなんでしょうかね、歌ってのはありえないもの、実現不可能なものを求めるものだと思うし、そうでないといけないと思ったりもしますから、やっぱり、この期に及んで、国家なんてなくなればいいのに、民族なんて宗教なんて無ければいいのに、経済なんてなければいいのにって歌うべきなんでしょうね。時代と完全に逆行するってのが、音楽のかっこよさでもありますし。まぁやり方と演出の問題でしょう。
音楽ってのは一番早いメディアだって言われます、映画とかが時代を捉えて作品にするのに数年かかるけれど、音楽は早ければたったの一日で出来る、だからいい音楽がないってことは、たぶんこの期もずっといい作品が出てこないって目印になる、どんなメディアでも。だから2013年も、面白いモノは無いでしょうね。
BEATLESを超えるロックグループは現れた(る)のか?
NOでしょう。じゃあやっぱりROCKは死んだんでしょうね。
だからやっぱりMJが、ROCKじゃないもの、を生んだのだから、彼が時代を作ったんだなぁって今になって思いました。というのは、よく2012年のベストアルバム!みたいな感じで雑誌が特集を組んでるのだけれど、ひとっっっっつも!聞いてるアルバムがなかったから。これにはまずびっくらこいた。2012年、一枚も音楽聞いてなかったのです、嘘でしょって!一枚もっていうか1曲も2012年の曲を聞いてなかったのです、そんなことってある?一番あたらしいのでKING OF LIMBSでした、これもあんま聴きこんでないし・・・
己は音楽を2010とかフォルダにわけて整理してるんですが、2012っていうフォルダが作成されてなかったのです、マジでびっくりしましたね。
MJは明らかにROCKじゃない語法で音楽?というかなんか色んなものを作りましたね、なんでMJは踊ってるのか?という根本的なところに誰もツッコミませんが、突っ込ませないぐらいすごい、MJは踊ってるってことをアリにした張本人だと思います。踊ってるって!斬新すぎるでしょ。歌っているのに踊っているっていう、当たり前を作った。当たり前すぎて気づかないMJの功績だと思います。だって普通踊ったら歌えないもん。
もうひとつはやっぱり、音楽業界に映像を融合させたところでしょうね。これも当たり前すぎるけど当たり前じゃない。関係ないもん、音楽と映像。映画っぽいPVを作るのがMJ流ですけどこの路線でMJを超えるのは無理でしょうね、予算的にも無理だし、キャスト的にも。どえらい完成度なんですよね、嘘だろって。最近の秀逸なPVでもだいたいはCGのアイデア賞みたいなものですけど、MJはちゃいますね、莫大な予算とその時代の最先端が使われてる。そういうその時代の最先端、っていうマークアップ言語みたいなスターが確かに最近いないですね、EMINEMを最期にして。このヒトを注目しとけば最近の動向は探れる、みたいな。
90年代音楽は己は大好きだし、己の時代そのものなんですけど、やっぱりあれは60年代リバイバルだったよねって認めざるをえない気がします、色褪せない魅力があるんだから仕方のないといえばそれまでなんだけど、やっぱり自分たちの音楽を作らないといけないとも思いまする。その分賛否分かれるのはわかりますが、RAPがやっぱ時代の音楽でした。
今の時代の音楽は一体じゃあどんなものであるべき、なのでしょうか?いわゆるボカロ系の音楽、エレクトロニック系の音楽、は確かにヒットチャート向けの代わり映えしないアイドルものよりは、確かにいいと思いますけど。けれど結局のところ、今まで生の楽器や声だった部分をサンプラーで代替してるだけで、何か新しいスタイルなの?といわれると、別に何も新しいものが無いという気がします。MJはワーグナーがやったように音楽の総合芸術路線でいった、RAPは政治的、階級的な攻撃性が売り物でしょう、ミスチルやらBUMPやらの詩がいい!みたいなのもそれ路線でした。けれどやっぱそれももう違うのでしょう、だって何も言うべきことなんてないのだもの。ブッシュがオバマに変わったところで、何も変わらなかったし、自民党でも民主党でもやっぱダメだなってのはわかったでしょう。何かその、ぬるっとしたみんなで協力しよう、みたいなメッセージがすでに効果無しってのはNHKに勤めてる無神経達以外には肌で感じるものがあると思います。むしろセカイはバチバチと殺し合いをやってる、選挙ではタカ派が票を集める。
MJは音楽自体もやっぱ、良かったとおもいますね。そこが普通の勘違いアイドルとの断然の違い、曲がまず良かった。それがなきゃだめでしょ。実は歌詞も結構深刻だったりするし。己の趣味ではありませんが・・・。でもやっぱMJは黒人なんです、それはロットンがこの国なんてクソだって歌うのとは違う、MJがDONT MATTER IF YOU ARE BLACK OR WHITEって歌うのは全然違う。労働者階級と奴隷では全然違うもの、それにロットンだってストラマーだって別に貧乏な家の生まれでもなんでもないというわけで。ロックはそれがいうほどにはワーキングクラスで構成されてない、ミドルクラスばっかりです。その分カート・コバーンの衝撃は強烈だったわけですけど。実際ワーキングクラスの音楽はロックでもパンクでもなくて、HC HRなんですけどね。
個人的にこのPVが一番好き、普通のPVの12本分くらいを6分にコンデンスしてるのがまとまってていいと思う。曲もいい。QJ時代よりも明るいベースのノリです。黒いノリからワールド系のノリになったというか。
http://www.michaeljackson.com/us/michael-jackson-quotblack-or-whitequot-pcm-stereo-video
というわけでデジタルのボカロに超攻撃的な歌を歌わせる、これはどうでしょうか、ありですね。あるいは超ネガティブで反社会的なエレクトロニカにする。こもまぁまぁでしょう。
でもなんでしょうかね、歌ってのはありえないもの、実現不可能なものを求めるものだと思うし、そうでないといけないと思ったりもしますから、やっぱり、この期に及んで、国家なんてなくなればいいのに、民族なんて宗教なんて無ければいいのに、経済なんてなければいいのにって歌うべきなんでしょうね。時代と完全に逆行するってのが、音楽のかっこよさでもありますし。まぁやり方と演出の問題でしょう。
音楽ってのは一番早いメディアだって言われます、映画とかが時代を捉えて作品にするのに数年かかるけれど、音楽は早ければたったの一日で出来る、だからいい音楽がないってことは、たぶんこの期もずっといい作品が出てこないって目印になる、どんなメディアでも。だから2013年も、面白いモノは無いでしょうね。
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