2013年1月4日金曜日

プラズマエネルギーのすべて 日本実業出版社


 *一般向けにプラズマエネルギーについて解説した本ですが、一般向けに書かれる本に共通していえることですが、説明が中途半端でよくわからないし。数式を使ってもいいけれど完全に説明不足でなんのこっちゃわかりません。
 また科学の本に多いけれど、それぞれの章を専門家が書いてそれをまとめただけなので内容がだぶりまくってたり、構成が意味不明だったりします。
 それでも本当にプラズマエネルギー必要なの?石油がなくなったら石炭はまだまだあるし、高くなるだけでなくなりはしないだろうし、地球環境が悪化するといったところで、それも眉唾くさい。データが検証不可能なものばっかりでそれぞれの国の思惑が蠢いていて、どの資料も信頼できる状態じゃない。など現実的なお話もあってちょっと誠意を感じます。けどもっとつっこんで、結局のところ、生活の質を落としてまで地球環境を維持しようなんて決断は人類の手に余るものだし(だって未だに内戦やってる国があるくらいですからね)、氷河期や長期の天気予報さえちっとも当たらないのに、温暖化測定の精度なんてまったく信頼不可能だし、最悪環境が悪化した場合、先進国が口減らしするじゃん、ってとこまできちんと書くべきでしょうね、科学者ならば。嘘をつくのはダメだけれども、わかってるのにそれを言わないってのも嘘と同じですからね。
 よく問題、問題、というけれど、解決法がわかってるのにそれを実行するのを迷っているのを問題とはいいません。問題ってのは、解決法が見つかっていないもののことだから。
 だから少子高齢化は問題ではない、本当にそれが問題ならば、問題は解決されるから(誰も問題を顧みなくなった時に自然に問題が解決されるから、わざわざ姥捨て山に捨てにいく必要もなく) 
 科学系の本一般に言えることですけど、若い研究者たちも是非がんばって挑戦してくださいみたいな、お決まりの綺麗事はよしたほうがいいし、ほとんどすべての技術が軍事利用を暗黙裡に含んでいることをちゃんと言うべきです。人類の未来の為ではなく、科学は、ブルジョアの未来を作るためにブルジョアがやっていることだし、科学を真面目にやるのは善人、っていうのはほぼ嘘ですからね。



 まとめ
・プラズマは電磁流体として扱う事ができ、静磁場が存在すれば螺旋運動をする
・星の核融合はH、He、C、Feの順で進み、鉄の原子核は安定なので核融合はそこで終わる。
・マイクロプラズマでダイヤモンドの生成が出来、ダイヤモンドは素材として、たくさんの良い数値を出すので、未来の素材として有望
・核融合反応(重水素、トリチウム)
D+T=a+n  D 重水素 T トリチウム(三重水素) a 原子核 n neutron
Li+n=T+a+n (リチウムからの重水素分離)

・TOKAMAKの由来
TOK 電流 kamepa 容器 Magnet  ,Katyska コイル (ロシア語)

・電磁気によるプラズマの閉じ込めは複雑系なので、数値代入で効率性を調べるほかない
 例、トーラス、トカマク、ヘリカル、逆磁場ピンチ、スフィア etc
 複雑系の数式化は成功しておらず、スパコンによる数値代入シュミレーション。

・日本の江戸時代の人口は 3000万、鎖国状態で土地の生産力からいくと、日本のSASラインは、2500万、現在1億2000万なので、SASライン達成には、マージンをとって一億人の人口削減が必要。(*だいたい5分の4が、三次大戦で達成されないといけない戦死者数ってわけですね、80億として65億人の人口削減)

・小惑星探査機はやぶさ、はイオンエンジン搭載の初のモデル。イオンエンジンは推力は少ないが、長寿命(太陽光発電)で、ペイロードも軽い。
 しかし有人探査では遅すぎるので
原子力電気ロケット NASA VASIMR 計画
核融合ロケット LLNL NIF 計画
そして未来的には亜光速が可能な
反物質ロケット技術が必要である。