2013年1月7日月曜日

OP9 making-7 LO



 空間がある画のある作品にしたい、というわけでOP9は、LOに一番注力する予定です。どの程度まで書けばいいのかがまだ探り中です、水彩でさっと塗る感じにしたいのですけどそれだと白残りしすぎる、ベースカラーは入れて、トーン、固有色、ハイライト・・・、普通レイアウトだと、影指定の色で、アウトとは関係ないわかりやすい色を入れるみたいなんですけど、それだとちょっと観賞用として都合悪し。でもベースカラー全部いれると再現性悪い、ん~・・・でも全部イラスト塗りしてる時間は無い。


 3Dでキャラクターが好きじゃないとよく書いてますが、なんで好きじゃないんだろう、ただの食わず嫌いなんじゃないかということで、ちょっと一般化して考えてみました。技術的に3DCGで現実の人間、もしくはそれよりも美形で、肌ツヤの良いものを作るのは、今はなかなか難しいですけれど数年で可能になるでしょう。少なくとも現実と区別できないくらい自然なものは。というのは現実の世界のものは、物理法則にちゃんとしたがっているから、CG、というか数式で表すのは簡単。
 けれど実写映画なんてもぉほとんど見ないっていうか、現実の人間、ってそれほど魅力的じゃない、表情に乏しい。
 描いたキャラの良さは、物理法則無視の表情、突き詰めれば演技力なんでしょうね、CGモデルに演技させるのは、可能ではあるけれど、書くよりも時間がかかる、というか現時点はちゃんとポーズとらせるのに相当時間かかる、POSERとかを使っても、モーションキャプチャー、でそれをやっても、やっぱそれは現実の物理法則をコピーしてるだけだし、AVATARが演技力があるとはとてもじゃないけど思えないし・・・
 だから身体の部分は3D化していくかもしれないけれど、演技、表情だけはいくらCGが進歩してもやっぱ描かないといけないんじゃないでしょうか。(現行では見るに耐えない)理論的にどういうシステムにすれば演技力があがるかということが数式化出来ない気がする(現実の人間の表情を完コピすることは出来るけれど)、これは技術がいくら進歩しても理論的に無理ってことだと思う・・・いちいちまた全部モデリングしなおせばそりゃ再現できるけれど、それだと描いたほうが早いし・・・
 ともかく3DCGは現実を再現するコト、あるいは完全な抽象命題をこなすのは向いてるけれど、現実再現と、抽象化のギリギリのライン、表現、するのは難しいってことですね、現実を超える、そのために散々苦労して描いてるんだしさ・・・

 あるいはこういう方がわかりやすいかも。コンピューターに任意のコトバを並べて俳句を作れば、その中に名句があるかもしれない。50の17乗ですけど。だからコンピューターは世界最高の詩人なのか、そうじゃない、誰かがその中からこれが名句だって選ばないといけない、その選ぶって作業が、創作って作業と同値なのではないでしょうか。




・この前テレビ?で江戸の街かなんかの正月を再現してました、なんとなく感じたのはあっ、この時代のヒト達って時間の感覚が全然違うんだな、って思いました、時間深度が違うのっていうか、時間の見えてる範囲が一年なんだなって感じました、いつ死ぬかわかんないから最期の正月かもしんないぞ、精一杯飾れっていうのが伝わった、次の正月、ってものを考えてない。
 現代では近所のおばさんのお話が聞こえてきて、やれ孤独死だの、ボケて家族に迷惑かけないですっと死にたいだのという言明は、明らかに、少なくとも10年以上先のコトを見越して時間を感じている。それが何か、いわゆる正月感、というかイベント感、祭り感が無い所以なんでしょうね。だから正月とかそういうイベントを10年に一回の行事にすればいいんですよね、あぁこれが生きてる内に最期かも、っていう緊張感が無いと。何か作品を作るにしても昔の一年二年といまの一年二年では違うのだから、10年後の何か、を目指してなんかしたりしないといけないんでしょうね。