2012年3月24日土曜日

L'Ettranger  文字コンテ ep14

14   exemplify , seeking youth

 アキ(というわけでどうせ休みを取るなら3日くらい一気にとっちゃえということで私たちは三人そろって一度東京に帰る事にした。学校の色んなスケジュールをもらいに行って(受験勉強で二学期から私たちのように学校にほとんど来なくなるのが普通の学校です)、アパートを取っ払って荷物を実家に送って海里の家に食客になることにした。私はそういうのを申し訳ないと思わない人なので、もらえるものはもらうといった感じである。海里の家は食客になるにはうってつけで、誰とも会いたくないときは誰にも会えないでいれる造りになっているし、どうやらこの家にはあの私を毛嫌いするニホンオオカミと海里と、すごくたまに親戚が泊まりにくる程度しか人気がないということがわかった。だからあのエゾシマリスが増長してるんだ。しかし古い家なのに老人軍団が一人もいないというのはどういうことなのだろう、こんなゴミゴミした街よりももっと美しいスイスの山荘とかで余生を送るのだろうか、おえっ・・ともかく畳で寝るのは十何年かぶりで、肩甲骨が痛くなった。次の日にともが黒猫とともに遊びにやってきた。
とも「どういうわけか黒猫になりました」
アキ「もしかしてペットショップで売れ残ってもうすぐ保健所行きだという話を聞いていてもたってもいられずに購入したの?」
とも「違います、姉ちゃんのなんですけど引っ越すことになってペット飼えなくなったから私の家に戻ってきてたんです、さみしいからこいつを持っていったのに男ができたらぽいされたってわけです」
アキ「・・なんかそっちのエピソードのほうが悲しいね、姉がいるんだ」
とも「5人います」
アキ「5人!私だったら名前も覚えられないな」
とも「さすがに覚えますよ、それにしても全然似合わない服着てますね、ワンピースなんてちょっと清楚すぎるじゃないですか、なんか保守的な人に資金援助してもらいにでもいくんですか?」
アキ「ドクターの借り物」
海里「妹のだよ」
海里がいつものように気配を消して飲み物を持ってきた、海里は登場するときにはまったく気配を見せないのだ。ネコ科から進化したんだと思う。日本茶だ。
アキ「妹いたの?」
海里「うむ・・・妹っていうと怒るんだけどね、ほら・・・・」
アキ「はぁ・・アニムスね」
海里「私のだと丈がたらなすぎてスーパーミニになっちゃうから、妹っていうと怒るから友達って呼べって言われてるの、その人こそ、私が助手として欲しい人材なのだけれど・・性格に難有り」
アキ「どういうかんじの難なの?傲慢とか、欲深いとか?そんなキリストの大罪系?それとも天然でおばかちゃんなのか・・あるいは複雑な人格障害とか、多重人格とか?」
海里「・・う~~んと・・、なんといったらいいかなぁ?・・時に私の性格ってどう思う?」
アキ「・・?やや異常」
海里「じゃあそれと同じ、クローンなの」
とも「くーろん?」
海里「これオフレコね、クローンなの、クローン、クローン、同位体、アイソトープ」
アキ「何の?誰の?だって・・?え?」
海里「かなりこれは説明が必要なんだけど、私が向こうでやってたのは航空工学でもロケット開発でも理論物理学でも核物理学でもなくて、原子・・建築学みたいなものなの、つまりさぁ、こう、原子を1つずつ並べ換えて、物質を作る、原子構造上まったく同じもの、違いは同位体のみ、それは組み立てている途中でも原子が変化していってしまうから100%同じにはならないのだけど・・」
アキ「それで自分のコピーを作ったの?」
海里「まさか、そんな段階にはまだ全然達してないよ、細胞一個作るのだって大変なことだもん、よく考えればわかりそうなものでしょ、何をコピーするのが、一番大事なのか」
とも「DNA」
海里「8割正解、DNAだけではなんにもならない、周りの物質を変化させる司令塔、オーガナイザーを作ればいいんだ」
アキ「命を作るってこと?」
海里「ではない、命が何かってのの定義にもよるけど・・ウィルスみたいなものだね、DNAを書き換えて行ってしまうウィルス。理論上はそうなんだけれど上手くいかないものなどもたくさんあって、ウィルス自体も何か別のウィルスの借り物で、荷物だけを変えるのが限界なんだ、ウィルスの伝える情報をコピーして書き換えするくらいが今の限界、さてそういったものがあるとして一体何をしよう?何にそれは役立つでしょうか?」
アキ「ただ毒殺や暗殺するなら別にそんな複雑なもの必要ないものね、クローンは法律で禁止されておるし、こないだも死刑というか廃棄されたでしょ、クローン受精卵・・」
とも「ニュースはずっとそればっかやってましたね、もうどこかに必ずクローン人間はいるって・・」
海里「いるでしょうね、失敗続きだけど。ただ何のためにクローンが必要なのかさっぱりわからないよね、人工的に双子作ってるのと同じだもん、それで何が解決されるのかって話、DNAの劣化が止められるわけでもないし・・・、センチメンタルなやり方だけど恋人を蘇らせたって年も違えば性格も違う、時間差で双子を作ってるだけだもん、外見が似てればそれでいいんだってなら別にアンドロイドでもマネキンでも、整形でもいいじゃん、ピグマリオン状態。最も良くないのは、記憶が残らないってことだよね。おいしい牛をクローンさせるとか言ってるけどそこまでして別に旨い肉なんて食べたくないしね。私達がやりたいのは・・・・記憶のクローンなんだ、人格のクローンだと言ってもいい」
アキ「やったの?・・・というか出来るの?」
海里「実験中、私の記憶を埋め込めた・・はずなんだ、まぁ不安定なんだけど。他人の記憶を書き換えてしまうのが殺人だと思うなら、私は彼女を殺してしまったよ、もちろん同意の上だけど。実際は・・・そこまで完全にはいかなかったみたいだけど・・・まぁその研究の途中で偶然核融合の技術も生まれたというわけなんだ・・どう?私の事嫌いになった?そんな人間の聖域をレイプするみたいな事をやってるサイコ野郎だとは思ってなかったでしょ?それは美人のクローンを作って性奴隷として販売するよりもグロテスクで許せない事だって思う人もいるようだし・・・全部作り話って事にしよっか?記憶のクローンが存在してるとするなら、一度きりの人生を生きる人間を映すっていう映画の目的にも反してしまうしね」
アキ「・・・その決断は保留しておくけどなんでそんなこと話したの?」
海里「別に話したところで嘘ですってことにもできるし、普通は信じないからね、脳にウィルスを感染させて記憶の書き換えが出来るなんて、そんなはずないじゃんか、原子の配列からいじったところで、記憶っていうのは、精神っていうのは、ほら永遠だとかなんとか、信じているでしょう、ガチガチのマテリアリストだって魂、霊魂の不滅・・・人間の尊厳みたいな事をぬかすじゃん。あとアキはもう私に経済的に依存してるし、取り込めるかなと思ってハハハ、それにずっと最後まで嘘つき続けるのは悪いなと思った・・・ともちゃんはちょっと奇妙な怪談を聞いたくらいに思ってください」
とも「でも・・・本当に信じらんない話ですね、というか信じられないです」
アキ「私も、そんなやり方でそれが出来るのかなぁ?霊魂の不滅だのを信じてるわけじゃないけど・・ドーキンスみたいなサイエンスオカルトにしか聞こえないね」
海里「じゃあそれが一番いいじゃん、私の気持ちの問題だからさ、確かめようもないし。私の精神異常による誇大妄想かもしれないものね、彼女っていうのも本当には存在してないのかもしれないし・・・まだファインマンの途中でしょ?物質には量子的飛躍があるなんて説明はしないほうがいいよね、記憶もまた・・連続的ではない・・だめだ!職業病だよね、説明癖がついてる、おちゃのおかわりどうぞ」
とも(海里さんは生まれが良いだけあって、しっとりと湯のみにお茶を入れてくれた、あの急須にお湯をかけられる感じのお盆すら私は初めて実物を見た、ただ味は普通のお茶だった)
とも「ところで俊君は?」
アキ「親ともめてるって、連絡あった」
海里「彼にはこの話はしないほうがいいと思う、意外と・・フラジャイルなところがあるからさ、なんにも無関心に見えてね、まぁどこでもたいがい、男ってのは分子生物学的なことはヒステリックだよね」
とも「ゾルゲはどうですか?」
アキ「あとすこし、私がちょっと遅れちゃってる、あの造形ってめっちゃくちゃ集中力消耗するんだけど、覚悟すべしだよ」
とも「そうですか・・私内職で物理結構進みましたよ、記憶は連続的ではないっていうそういう発想をするんですね、勉強になりますね」
海里「もっと真逆に考える人もいるけどね、そこに・・もっといわゆるマテリアリズムを超える超現実的な現象を説明する人もいるし、パウリとかそれだった気がする、私みたいにさらに・・・さらに夢のない世界を見る人もいる。ともかく私は応用物理学で理論物理学者じゃないからあんまり信用しないほうがいいよ、邪道ですからね応用なんとか・・は、やってることも・・特別私が邪道なのか、アハハハ」
アキ(アハハハじゃないですよ・・ブレーキいかれてやがるこの女・・もし今の話が本当なら・・それって洗脳兵器ってことじゃん・・・湊海里は私には大きすぎる相手なのかも・・ごろんと大の字の転がって天井を見る・・ふぅ・・い草の匂い、上下反転した日本庭園を見る・・・誰が手入れしてるんだろう・・、あのワシワシなってる密度が高いちっちゃな木は一体何て言うんだろう・・、嘘みたいな秋晴れ、雲ひとつ無い・・・私は私の世界についてほとんど知らない、別に植物の名前を覚えろとは言わないけど・・少しは知っておいたほうがいいのかもしれない、ファインマンさんが名前をつけることは、カオスな世界からその構造を抜き出す事だと言っている、植物の名前も化学式のほうに名と構造が一致したものであればいいのに、HT-hat-R3(双子葉、根毛、花は赤、3月頃に咲く)みたいに・・アルファベットは適当。それに、私は私の時代について全く知らない、過去についてはたくさんのことを知っているし、未来の事もほとんど察しはついているのに、特に遠い未来については・・この時代、この現代について何も知る術が無い、後世人が、この時代を象徴する事件やら、大芸術家だとか重要人物だとかは、同時代の私達にとっては、時代に埋もれてしまってまったく知る術がない、あらゆる発行物、新聞やら雑誌を見ても彼らはまだ存在してない、彼らは発見されるのはいつでも未来なんだ・・・特に私たちの時代は、本物はどこかに埋もれてしまう、シェイクスピアが発見されるのはすぐだし、ドストエフスキーでもそれほどかからない、けどカフカが発見されるには・・・、今火星を目指してNASA以外で宇宙船が作られてるなんて誰が知ってるだろう、核兵器後の精神戦争時代の最終兵器の原型がすでに完成したと誰が知ってるだろうそれとおんなじように、何か面白いことや、未来を確定させるようなものがたった今どこかで産まれているのに・・・あのマスターピースはたった今作られてるかもしれないのに・・・)
とも「そっかなるほど!ありがとうございます」
アキ(さっきからともちゃんは物理の問題を説明してもらってた、海里は頭がいいやつに特有の、まわりくどいが示唆に富む説明を繰り広げてたみたいだけど私はまったく聞いてなかった)
とも「アキが今何考えてたか当てるゲームしましょう」
アキ「なんだそのゲーム・・」
海里「今日の晩御飯」
アキ「ブー」
とも「コーヒー」
アキ「それは本当に今考えてる事だね」
海里「映画の構成」
アキ「違う、それは昨日寝る前に考えてた事だね、映画にはならないよね、映画には・・アクションが必要なんだ、アクションが。こういう静かな物語は、文字でやらないと飽きてしまうから・・・映画や漫画はもう死んだ芸術なのかもね、そのアクションを必要とすると、結局戦争かスポーツくらいしかないもん、それはもう散々やられてきたし・・・不自然なんだよね、アクションばっかりの物語って・・・これからどんどん芸術は視覚に依存するって誰もが言ってるでしょ?事実売れてるし、だから本当は真逆な気がする、もう視覚には飽きたのかもしれない・・・ただ・・あの文学的な描写ってのを使いたくはないんだよね・・夜は彼にとって切れ切れのナイフだった、彼の心を支配しているのは憎悪が歪んだ、情欲の鎖と喉に詰まる咽頭がんのような彼女に対する憐憫だった、空気は密度が濃く圧縮されてスチレンボードのように彼の鼓膜を叩いた。彼の手はもはや彼のものではなく千の海でさえ洗い落とせない血に汚れている・・・みたいな、くだらないですよね、なんでそれがくだらないということになったのかは・・かなり大事な事なんだろうけど・・・ともかく一体どうすればいいのか暗中模索だって事・・・・はぁ、私も火星にグッバイしたいぜ・・・・そして正解はあの庭に生えてる木の名前はなんていうんだろうなって考えてたの」
とも「マロニエじゃないですよね?」
海里「全然違うよ・・といっても私も知らないけど」
アキ「どうした天才ちゃん」
海里「別に天才だから何でも知ってるわけじゃないじゃん、天才画家だって象を見たことなければ象は描けないもん、まぁ自分ちの庭木くらい知っててもよさそうなものだけど」
とも「検索かけるにも手がかりがないですね・・そしてやたら天気いいなぁ」
アキ「・・海里は何か新しい事をやってる時にさぁ突然なんかこんなの全然意味ないやってこぉ・・神経衰弱になったりするの?」
海里「なるよ、常になる、もぉ慣れてるからそういう時は他のことが考えられないくらい仕事に集中する、そしたらいつの間にか消えてるものだよね、あの・・ものすごくトイレに行きたい時に波があるみたいに」
アキ「ハハ、確かにそうだ、でもそれじゃどんどんエスカレートしてって最後に爆発するんじゃないの?」
海里「それをひらめきっていうんですよ、下手したら廃人だけどね」
とも「今神経衰弱なんですか?」
アキ「まだ、これから・・・、ともちゃんは?」
とも「私?私はそういうのとは無縁ですよ、深く考えるっていう才能が無いですから、特にそういう哲学的な事は」
海里(羨ましいやつ、ってたぶんアキも同じ感想、まぁまだ若いってのもあるのか、っていうかそっちが普通だ、アキはさっきからずっと天井に向かってしゃべっている、胸が無い上に白いワンピースを着ているからこうやってみると遊びに来たいとこか何かだ、誰かに似てる・・・誰だっけ?私も仰向けに倒れてアキと同じポーズをとった、もちろんともちゃんもそれに習う・・意図的な沈黙がさぁっと風と共に流れていった。
アキ「ともやん(ほっぺたに力が入ってない)、普通の女の子だったらこんな時何するの?友達の家に集まって、お茶を飲んだ後・・」
とも「私恐ろしく友達いないからわからないです・・そういうのはアキのほうが詳しいんじゃないですか?昔は愛想を振りまいてたんでしょ?」
アキ「・・そうだ・・遠い昔の話みたい、まるで一つの人生を隔てたみたいに・・・好きな人の話と、お菓子だな、あと炭酸」
とも「買ってきます?」
アキ「いいよ・・海里って誰か人を好きになったことってあるの?」
海里「私?・・・・んぅ?・・・俊君は割りと好きだったよ、といっても7歳の時だし・・そういう淡い恋心がないおさなじみってのもありえないからね・・・私は・・・結構私自身が好きかな、気に入ってる」
アキ「一番好きなものは何ですか、不思議な人よ教えてください、父親、母親、妹、それとも弟ですか?
私には父も母も、妹も弟もおらぬ
では友達ですか?
そんな言葉は、今に至るまで私の知らない言葉です
祖国ですか?
そんなものがどこにあるかも知りません
美ですか?
それが不死身の美しさなら、好きになることもできます
金は?
あなたが神を嫌うように、私はお金が大嫌いです
では何が好きなんですか、 extraordinaire étranger ?
J'aime les nuages... les nuages qui passent... là-bas... là-bas... les merveilleux nuages !」
とも「どうしたんですか?霊でも降臨したんですか?」
海里「フランス語だからランボーとか?」
アキ「ボードレール、巴里の憂鬱、L'Etranger、最後の部分和訳できないけど和訳すると・・では一体何が好きなのですか?異常なレトランジャー?
 私は雲が好きなのです、ほら雲が通り過ぎていく、ほら・・ほら・・美しい雲が・・」
海里「まるで私たちの事を言ってるみたいだね・・・ってこんな恥ずかしいセリフを私に言わせるつもり?」
アキ「まさしくそのとおり、ほらこういうのは突然思い浮かぶものだっていったじゃん、L'Etrangerこれがこの作品のタイトル、そしてロケットの名前、いいでしょ?」
海里「いいんじゃない、短くて」
とも「L'Etrangerってカミュの小説の原題ですか、なんか聞いた事あると思った、異邦人・・」
アキ「異邦人っていうよりは・・属していない人って意味かな、foreigner でもoutsiderでもAlianでもなく・・・belong to nowhere、この島国みたいに属していないってことがありえない国ではそんなコトバが生まれようが無いよね・・」
海里「それが不死身ならば愛することが出来る、それが示唆的だよね、たぶん・・あと30年もすればナノテクか何かで不老は完成するだろうし・・だから私たちは第二次大戦の前の30年とだいたい同じ状態にいるんだと思う、あと何十年かすれば戦争がまったく無意味になるのに、革命やら戦争やら、命をほうり投げてた、でも・・・」
アキ「それが無意味ってことにはならないんだよ、そう、私はそう信じてる・・・不老になったら価値観が変わるだろうな・・不老になったとしても、本質的な問題は変わらないって私は思っていたけど・・やっぱりそれも違うのかな・・・全然違う価値観になっちゃうのかも・・結局人間は孤独なままだし、神様なしじゃ生きてく意味もみつかんない、なんて言ってたら何時代遅れな事言ってるんだって言われるのかもね・・・って普通の女の子はこんな話せぇへんって・・・」
とも「自分が始めたんじゃないですか」
アキ「・・・やっぱ買ってきて、コーラ、ポテチ、マック近くにあった?」
海里「買ってきてもらえるよ、その為に雇ってるんだもん」
アキ「ツービッグマック」
とも「私チキンタツタと・・、あればビタミンマッチ、無ければサイダー」
海里「私は・・チキンナゲットとカフェモカかな・・すいませ~ん」
アキ「便利だ・・なんか何故ブルジョアはブルジョアにしがみつきたがるのかわかった気がする」
海里「中国ではマックよりケンタのほうがたくさんあったなぁ・・カレーとか点心とか売ってるんだよ、上海では」
アキ「まじか?・・・ローカライズって何でもありなの・・っていうか中国にも行ってたんだ」
海里「マッドサイエンティストとして足がつかないようにね、新中国政府は、そういう人間を望んでるみたいだったけど、ただみんながみんなを憎んでるようなところでは悪者だって生きづらいんだよね、悪者だって誰かを信用しないと悪いことは出来ませんからね」」