2012年12月17日月曜日

太田光はこう思う 11 神と正義 無価値論

http://www.nicovideo.jp/watch/sm8824475

大田さんが、ラジオでなぜ日本人は戦争を始めたのかについて、神と正義という視点から語りますw そんなバカなって感じですが、マジです。
 たぶんマスメディアでは一番まともな事を言ってると思います。結論的には、神を信じずに生きていく事が人間の生き方だという実存主義的結論に落ち着きます、マルロー的って言えばいいのか。マスで田中智学とか、国体論とか、その後継の創価学会とか日蓮とかに触れるのは明らかにタブーです。というのは、マスの上のほうに、そのきな臭い右派の人々がおって、そこに媚びないと免許取り上げで干されるからです。だからタレントはまずそこに好かれないといけないってのが業界慣習なんですけど、まぁくそどうでもいい話です。私もそいつらは大嫌いなんですけど・・・
  
 私はなんで日本人が戦争を始めたのかにそんな、哲学的、思想的な方法なんてしないで、ただ単に贅沢病。で終わらしてしましますね、大田さんみたいに、そういう人間の行動に深い理由、意味を持たせて物語にしてしまう人はいます、確かにそのほうが面白いしある種の歴史創作なんだけれど、実際は、人間には・・っていうか一握りの人間以外には、考える能力ってのはほとんど欠落していて、脳じゃなくて、胃袋で動いてるってのが事実だと私は思います。しかしそんなのあまりにも夢のないし、日本が戦争したのは、一旦贅沢を始めると、もう後戻りできなくなって、もっと大勢の人が贅沢したくなって、結果他の国から略奪しないといけなくなったという産業化のいつものパターンだって言っても、それじゃあ日本人っていう民族の特質とかそういうのがある、って信じたい、人間はそのただの飯食べてうんちをする、チンケな動物系のプログラムじゃないって、信じたい人にとってはあまりにもみじめな結論ですからね、けど事実は、人間はどれも似通っていて、感情や思考だって原子の配列のパターンだってのが、当たっていると思いまする。なんていうのか、実存主義者は神を信じるなというのに、生きているというのに高い意味を求める、意義、とか存在理由とか、結果それってただ単に自分を神にしたいっていうだけじゃんという気がします。神を裏返しただけ。贅沢をするってのを、長生きしたがるって言えばもっとわかりやすいでしょうか。
 人間には存在理由もないし、正しさ、倫理、戒律、その他も存在しない、それは人間の決めたことだから、神も人間の決めたものだから。人間の決めたものは、変わっていくし、意味の無いものであると言ってしまうほうが私はいいと思う、人間には生きてく理由なんて無いってはっきり言ってやるほうが私はいいと思います。それでも人間にはやりたい事があったり、楽しい事があるんだからそれをやればって感じです。
 だからそういう実存主義者たちは、結局神無しの価値論をやろうとしてるんだと思います、それは無駄だと思う・・・
 私は神を信じない、神は実在するか、といわれても、神という概念を人間が勝手に作ってるんだからそれを信じるかどうか、実在性、なんかいわれても、知らんわ。って話です、山田太郎を信じるかみたいなもので、お前が山田太郎って勝手に名付けたものをこっちは知らんわって話です。神とは言わないで、価値、というとはっきりしますか。価値はあるか?価値を信じるか?


 実存主義者たちは、なんで価値論をつくりたいかというに、太田さんもしかりですけど、平和な世界を作るという、理由が欲しかったり、自己正当化をしたいのでしょうね。別に平和だろうが、戦争だろうが、何を平和と呼んでるのかてめぇのさじ加減じゃねぇかってとこだし、腹が減ったら共食いだってするし、人間だって食べるし、人を殺すのは楽しいから理由もなく続けるって人もいるだろうし(人を殺すとその人の財産、権利を獲得することができるという利点を、無視するのはよくない)そういう奴は人間じゃないっていって殺してしまう人もいるだろうし、ある人は生き続けたいから生きるし、生きるのに飽いたら自殺する人もいるでしょう、どんな生き方にしたって、その価値を決めることは出来はしないし、したいことをするしかない、というか、行動によって、何がしたかったのかがわかるってことだと思います。
 こういう立場を、不可知論者からもじって、無価値論者とでも呼びましょうか。初期ウィトゲンシュタイン派・・・。私はそれです。

 向田邦子の口癖は絶対、というコトバを使うな。ということだったらしいです、絶対、というのは、絶対的価値、ということです、絶対は神と同義語だからこれは確かに神話を語りたくないなら使うべきじゃない。学生の頃、薬物はダメ、絶対、と書いたポスターがありました。薬物は君の未来を損なう。妙に腹が立った理由が今ではわかります、勝手な決め付けがあまりにも多いから、まず未来が善い物という決め付けがおかしいし、本当に絶対に身体に悪影響なのかどうかの理由が何もないし、お前知らないのに書いてるだろ、ただダメらしいと誰か医者に教えられたのをどうして絶対といえるんだっていう無責任さにも腹が立つし、なんで未来を全部犠牲にして今、薬物で快楽を得るという生き方はいけないのかの証明も出来ない。ODで今死んで何がいけないの?もっと事実だけを述べればいい、薬物を所持したり使用すると、国家が暴力で監禁しますって書けばいいじゃねぇか。絶対何かだ、と言うのは別にかまわないけれど、教育という強制的洗脳でそれをやるのは私には許せない。
 
 で、次の作品の主人公である、海里も、だいたい同じような、科学的マテリアリストって感じになる予定です・・・。この海里ってキャラクターは、私が14くらいの時からずっと私の中で飼っているキャラで・・・、作品を作るたびに、このキャラを死なせないと作品が成立しないというところまでいって、どうしても海里が死ぬのを描けなくなって作品がポシャる。といういわくつきの人物です・・・今回もどうなるかわからない・・・。つまり初恋の人なんです。でもいい加減そろそろこの子と決着をつけないといけないという気がするのです、たぶん私の青春ってやつの終わりにどうしても出会わないといけない人物だから。