2013年6月18日火曜日

talking heads psycho killer 和訳 解説 / 奴隷制維持の秘密






talking head

psycho killer




THEADSはですね、おそらく最初の、メジャーな、NEWWAVEバンドです、少なくともそういわれています。 ぱっと見ればわかるのですけど、これはインテリ向けのバンドで、何か知的な匂いがしますしね、バイルン?今でもこのヒトの発音がわからん、第一ベースが女でなかなかカワイイとこからいっても、これはなんか、どうやら新しいものだというのに気付かされます。時代はだって70年台後半のハードロックやパンクの時代ですからね。 

 なんだこりゃあ、って感じの音楽です。かっこ・・・・よくない?妙なセンセーションを込めた曲です。グラム・・?でもないし・・ロックではもちろんない、反社会的でもないし、黒い音楽でもない。なんだかわからないからNEW WAVEと名付けられた、これってネーミングになってないですよね、新しい音楽。みたいなジャンル分け。そんなの無いよ。 じゃあ全部NWじゃねぇか。

 

 けどこれがポスト・パンクっていわれるのはなんとなくわかる、パンクのやつらは気取ってかっこつけてんじゃねぇか?って痛いところをついたわけです。反社会だのアナーキズムだの言ってるけど、てめぇら自体が型にハマってきてるじゃんか、パンクスタイルとかなんとかいって。不良ってのはだいたいそうで、社会を批判するのに自分たちは超旧式の部族社会そして結局は軍隊になってしまうぞってね。アナーキズムよりもタチが悪い、ナイアリズム、負のニヒリズムなのです。ニヒリズムって思想的には最強で、否定しようが無いですからね。何も無いのだもん。虚無主義。0を否定したってしょうがない。けどそれをおしゃれに着こなすのがスタイルなんでしょう。虚無をワンポイントにファッションに仕立ててるというわけ。

 

 TーHEADSはともかくおしゃれなバンドですね、オンナのIpodいじってTーHEADS聴いてたら株価ガンガンガン!!ってストップ高です。SONICと並んでTHEADSもネーミングセンス力が抜群ですね、Talking headsってバンド名もこれは秀逸すぎる、radio headがパクったのは周知の事実。 

 音楽的にもですね、聞き逃せないものがあるんです。よーーーーく聞くとすごい斬新なリズムなんだけど、それをささっ、と流していく。頑張ってる感を出さない。

 そしてティナ・ウェイマウスのベースがキッチュでカワイイ?w んーー、オンナのミュージシャンで実力と見た目を兼ね備えた第一人者では?もちろんヴォーカルではいますけど、ミュージシャンとして優れてるってヒトはあんまいないから。特にこのサイコのベースラインは完全に殿堂入りですね。スタジオに入ったらまずベーシストがこれをやらないといけないやつ。あとあの・・ダーダダッダッダダーンダーン・・あの・・エレファントなんとかのなんとかですw



 この写真はイィ写真だw

 耳を凝らせばティナが斬新なベーシストだってすぐわかるはず、このバンドのコアは実はここだと思います、SONICは音像全体が上にあるバンドで頭が痛いといったけれど、HEADSはですね、たぶん音像全体としてこんなにバランスのとれたバンドってないと思う。絶妙なミックス感、クリアです。たぶんやっぱインテリで構成されてるだけあって、みんな客観的に曲全体を見れるのでしょうね。ゴリゴリ自分のパートを押してくるやつが一人もいない。




 アイドルばかりじゃなくてこぉいうバンドが評価される時代がいいな・・・
あとTHEDSは最初から完成されたバンドでして、どのアルバムを聴いても外れがない、後期はちょっとマニエリスムですけど。やっぱremain in lightが一番ですか、ENOサウンドですけどね。remain in light ってのは、つまり引退しないで業界に踏ん張るっていう意味です。絶頂期のアルバムにそんなタイトルつけるのがやっぱTHらしいですね。


Psycho killer


I can't seem to face up to the facts
 どうも現実に向き合えそうもないな
I'm tense and nervous and I
Can't relax
 神経が張り詰めていてナーバスになってるし、いつまでたってもそれが収まらない
I can't sleep 'cause my bed's on fire
 ベッドが炎のように燃えて寝られやしねぇぞ
Don't touch me I'm a real live wire
 Iに触れるなよ、Iは生きてる有刺鉄線みたいなものだ

Psycho Killer
 サイコキラーだって? (猟奇殺人者)
Qu'est-ce que c'est
 なんだそれは(フランス語)
fa fa fa fa fa fa fa fa fa far better
Run run run run run run run away
 ねねねねねねねねねねねねねぇ
ににににににににげたほうがいいぜ
Psycho Killer
 キチガイだからさ
Qu'est-ce que c'est
 なんだって?
fa fa fa fa fa fa fa fa fa far better
Run run run run run run run away

You start a conversation you can't even finish it.
 会話を始めるんだけれどそれを終わらせることもできない
You're talkin' a lot, but you're not sayin' anything.
 べらべらまくしたてるが何も言っちゃいない
When I have nothing to say, my lips are sealed.
 何にもいうことが無い時はクチビルに封印をしてるんだ
Say something once, why say it again?
何か言うのは一度きり、なんで繰り返す?

Psycho Killer,
Qu'est-ce que c'est
fa fa fa fa fa fa fa fa fa far better
Run run run run run run run away
Psycho Killer
Qu'est-ce que c'est
fa fa fa fa fa fa fa fa fa far better
Run run run run run run run away

Ce que j'ai fais, ce soir la
 あの夜なにをしちゃったかな
Ce qu'elle a dit, ce soir la
 あの夜に何を言ったかな
Realisant mon espoir
 Iの希望を現実化させちゃったな
Je me lance, vers la gloire ... OK
 身を投げたんだ、栄光に向かって
We are vain and we are blind
I hate people when they're not polite
 Usは役立たずのカスで、盲目だ。ともかくIに礼儀をわきまえないやつは大嫌いなんだ


Psycho Killer,
Qu'est-ce que c'est
fa fa fa fa fa fa fa fa fa far better
Run run run run run run run away
Psycho Killer,
Qu'est-ce que c'est
fa fa fa fa fa fa fa fa fa far better
Run run run run run run run away
oh oh oh oh oh oh oh oh....




 というわけで精神異常の殺人鬼の内面を描いた曲ですw フランス語なんて取り入れるとこからしてやっぱインテリってわけ。
 イカれてる、って今は放送コードなのかな?あんまり聞かれないようになりましたな。キチガイも放送コードのようだし。



・・・・・・・・・・・・・・
 こっから違うハナシ。

 ちなみにPsychっていう英語のスペルは奇妙ですけど、これは元ギリシャ語です。ギリシャ語のプシュケー、プシュケーにはキチガイ、っていうニュアンスはなくて、知的魂みたいなコトバなのですけど、今ではサイコっていうとキチガイをさすようになりましたね。
 サイコクレーマー、サイコウォーリアーw ギリシャ語的に見ると、知的なクレーマー、知的な闘士なのですけどね。真逆です。

 っていうか最近キチガイ増えたな~~、びっくりするぐらい多い気がする。

 そういうときに思うに、奴隷制は必要だ。って言ってた人たちは、そりゃカスも大量にいただろうけれど、本当に考えに考え抜いた挙句に、悪役を買って正直な正論を吐いた人もいたのだと思うのです。だってあのころの民衆、は今よりもメチャクチャひどいです、つまり文盲。生まれてから何一つ教わらずに、奇妙な神話やら、魔術、などを信じているような、ほぼ動物です。それをいきなり人間はすべて同権で、平等であるというのは、よーーーく考えてくださいよ、それって無茶苦茶です。だって文盲の人々が、本当にミライのコトをきちんと長期的視点をもって、政治家を選ぶことができますか? 普通教育丁寧にちゃんと受けた人間でもそういう判断が出来る人なんて、1%もいないってことを毎回有名人に投票して、恥をさらしまくってる国民もいるってのに。ねぇ?
 
 奴隷が、すべてのニンゲンが平等になれるように教育などを改善して少しづつ努力していく。これがまぁ妥当でしょう、けどこれもやっぱ嘘です。だって、優秀な人、長期的視野、客観的判断、アルトゥイスム、そんな資質をもった理想的市民、コクミン、それは努力でどうにかできる代物じゃないし、明らかに少数派でしょう。おれはエゴイストだ、とかワタシは自分だけ良ければいいとか、カネがすべてだ。とか普通に言うひとがいてびっくりします。だって、つまりそれって、国家に排除されて殺されても文句は言わないって宣言してるってことですよ?国家って分業なんだもの、エゴイストは排除されるに決まってる・・・国家ってもともとそういうカスみたいなエゴイストを団結して全滅させるために出来た武装集団ですからね。
 そう思ってたとしても言ったらだめじゃん、ってハナシ。それもわかってないのか。

 ともかく奴隷制支持?カスだこいつは!みたいな単純なテレフォンパンチで誰かを見定めるのはよくないなって思います、奴隷制が本当にいいのか悪いのか、なんてまったく考えずに、それは駄目、ダメって教えられたから。っていうのは本当に良くない、と最近思う。
 ドストエフスキーがキリスト教を信じてるのを、キリスト教?クズじゃねぇか、って決めつけるのは本当によくないなと、思いました、じっくり相手のハナシを聴いてみようじゃないか。
 もっと簡単にいうと、自分の中で答えを決めてから相手のハナシを聞くのはイヤになったってことです。それじゃあハナシにならないんだもの。そうかもしれないな、というオープンマインドを持ちたいものです。最終的にわかりあえなくても。
 
 完全決めつけで殺してしまうよりも、迷って殺して後悔したいと思うのです。どんなものでも。