2015年8月9日日曜日

1956 the man escaped Robert Bresson

 ブレッソンは98才まで生きてたのですけど13本しか映画を作ってません。まぁそんなもんじゃねぇの?とも思いますけど、昔は一年に一本撮るくらいが普通でしたからかなり少ないほうです。
 それはブレッソンが完璧主義者ってのもありますけど、一番大きいのは予算がつかないからです。ブレッソンは金儲け映画の一番反対側の映画を作る監督だからですね。まぁこのヒトって天才中の天才ですわね、図抜けてます、あっ、天才さんでごじゃるか。って感じ。タルコフスキーは意味不明すぎる、AKは後半グッダグダで晩節を汚した、ってことを考えるとブレッソンは伝説のままであり続けるでしょう、ゴダールが言うにブレッソンは映画というメディアのドストエフスキーであり、モーツァルトである。と、そのレベルの存在だって、ゴダール自体がIはあんま好きじゃないのですけどこれはあながち誇張でもなくそうだと思います。

 


 だからほとんどキセキみたいな出来の映画ばっかなんですけど、ブレッソンはほんとにナチスに捕まったこともあるので、このジェイルブレイク映画はえらい出来です。まぁ概してジェイルブレイクものってのは名作を作りやすいのですけどね。大脱走やらショーシャンクやら。もはや古典落語みたいに、型、が存在してますので。


何が際立ってるかっていうに、ブレッソンの映画は金儲けをする意図が無いですからね、すべて映画の完成度のみ。俳優は素人のみを使い、音楽もほぼ0に等しい。スターを使って客を読んだり、タイアップで音楽を使うなんてことは絶対に無いわけです。知らず知らずのうちに、そういう金儲けの仕組み、みたいなのに慣らされているので、それを一切排除した、生の迫力、みたいなのに触れるとなんかひやっとしますね。映画なんて所詮金儲けなんだし、エンタメなんだから、特に映画は一番カネがかかるメディアなので、芸術的なものなんてムリっていう先入観をぶち破られるわけですね。AKの映画ですら、なんかあざとい・・、ん~・・?っていうシーンが少しはあるもんです。
 それとキワモノの技みたいなのを使わないとこもブレッソンらしいとこです、ズームとかドリーとかがほぼ無い。パンすらほぼ無いです、カッティングだけ。それだけで映画は作れるんですよね、妙ちきりんな技なんて必要無い、けどブレッソンがそれをやってしまったから、その後の映画監督はそれに手を出さざるを得なかったわけですね、みんなブレッソンになりたかったけど、もうブレッソンはいたのですもん。
 キューブリックを見てると特にそう思いますね、もっと普通に映画が取れたらいいのに。しかしほんと最近次の作品が楽しみ、っていう監督がいなくなりましたね、駿は引退、庵野は耄碌w 松本人志の次回作は無いのでしょうかね、R100はペイ出来てないって話も聞きますけど・・・でも面白かったのに・・。



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 最近MLBばっかり見てますね、年とったなぁ~~w おっさんが野球ばっかり見る理由がわかりました、他に見るモノないんだもん。野球ってのは丁度いい面白さなんでしょうね、キンタマをだらーっとしながら何にも考えないで見れる。
 ほんとはマリナーズ頑張って欲しいのですけど、弱いのでファンにはなりませんw 今年はパイレーツとドジャースを応援してますかね。特にパイレーツってメジャーのスポーツなのにパイレーツって思い切ったネーミングで良いですよね、そいでユニフォームがビーカラーなのもかっこいい、ユニフォーム的にはアスレチックスが好きなんですが、今年はズタボロですねw