2015年8月19日水曜日

1993 RIVER'S EDGE 岡崎京子

 今更!?ってぐらい有名なマンガを今更紹介。22年前ってw

世紀末ってのをグダグダ評論家なる才能ナッシングのパパたちが語る時にだいたいEVA、もののけ姫、そしてRIVERっていうふうに語られますね。もはやそう語るのがジョーシキ、みたいな調子。




 なんでしょう、ちょっとエッジの効いた金八先生みたいなことですね、高校生がセックスしたり、ドラッグをやったり、死んだり、燃やしたり、刺したり、刺されたりっていう、どんどんエスカレートしてくっていう。でも別にリバーが特別そういうのを扱ったってわけでもないですよね、他にもこの時期ってそういうなんだろう、刹那主義が蔓延してたんですわね。その中心にはノストラダムスってのがあって、世界終わるし。みたいなノリ、他にも上げればいくらでもそういう流れを出せます、初期のRADIOHEADは 
I'm better off dead better dead
   死んじまったほうがいいや
死んじまったほうがとってもいいや

とか

 もうすぐ世界が終わるのをすげぇリアルに感じる・・・・。みたいなことをふつーに歌ってました。Iはそのころのレディへのほうが好きですけど、OK COMPUTERよりも。トラインスポッティングとかもそうですわね、ドラッグにドハマリしてトモダチがエイズでくたばって腐って死んでく。他にも酒鬼薔薇聖斗、オウム事件などなど、世紀末のエアーってものがあるのですわね。今読むとでもちょっとやりすぎっていうかこんなヤツいねぇーわ。みたいな感じもある。ここまで退廃してない、チョーバカの高校生といえども、コカインとかそう簡単に手に入らねーし。


 
 
 まぁ熱い時代だったんですw その理由もはっきりしてて90年台ってのは第二次ベビーブーマー、学生運動世代のキッズたちなんですわ、だから90年台の親たちがちょっとヒッピー的なノリ、退廃的な態度をしてるのはそういうキヲクがあるからなんです。どうせ若者にはなんにもできねぇよ、知ってるもん、それに彼らは浅間山山荘事件とか、そういう左派がめちゃくちゃなことやったことも知ってるし、ウチゲバ、リンチでボコって仲間を殺して埋める、みたいなことも、免疫がちょっとあるのですわね。猟奇慣れしてるっつーのか。

 それが行き着くトコまでいって、9.11のテロ以降ですかね、ものすげー楽天的で、ものすげーペラペラのアイドルとか、90年台路線の真逆にぶり返したわけですわね。わかりやすくいうとモーニング娘とかアイドル全盛時代、めちゃくちゃ薄っぺらなお涙頂戴テレビ、リメイクや昭和楽しかったよね~的なクソみたいなノスタルジー映画。それがいまでもまだ引きずってますけどさすがにもう爛熟期っていうのか、なんか決定的な作品一個でガラッと、また大きな流れが変わるという気がします。
 作品じゃなくて、韓国戦争とか、なんかそういう物理的なクラッシュで、世界を取り巻く環境が変わってしまうっていう気がしますね。
 つっても最近、高校生がトモダチ刺して埋めたり、ストーカーが元カノ殺したりしてるし、いつでもそういうやつはいるっちゃいるのでしょうけど。ストーカーが路上で人殺したのすぐウチの近所なんですわ。ただIたちもなんかそういうのに慣れちゃってますね、加藤氏のソレ、もあったし。いつまでも不気味だね~とか言う前に今日も仕事あるから、速く血痕洗い流してキレイにしてよって。とっとと忘れっちまおうってね。ものすげードライです、そのドライさってのは世紀末よりも尚ドライ、それなのに口に出せばみんなに笑顔を~~、とかヘラヘラネアカ笑い。ポジティブシンキングがもてはやされてますけど、それって気まずいのは都合わりーことは無視してるだけじゃんって気がするし。ちょー無責任な考え方ですわね。戦争を忘れない忘れないいいつつ、対中戦争で中国に空爆とかしたことはナシナシで原爆の被害者面ですもんね、原爆の何倍もの中国人も死んだんですけど。それは忘れちゃえ、ポジポジ!ってことなんでしょう。
 絆やらコミュニティとか持ち出すクセに、ちょっと変わり者や異端分子はすぐに出て行け、NIMBYです、原発やら基地やらは近くに作んなもっと誰か他のやつが犠牲になりやがれってわけで。排他主義・・・・・まぁこのくらいでw  ブログ検閲されてもあれなので。  



 それでもここ最近何やら色々爆発してぶっ飛んでたり、ヘリがオチたり、公安のスパイがアメリカと秘密作戦やってて爆死したりと、きなくせーっていうよりも、もろじゃねぇか、っていう事件が起きてますけどね。韓国人が地雷踏んでドカンとかも、なんかでっちあげくせ~って感じ、中国が北を見捨ててアメリカに売ったんちゃうんか。なんてこれも明らかにアウトですね。



 作家のはしくれとして言わせてもらうとこういうなんだろ~、ショッキングネタみたいなものって、この世の終わりみたいな作品って、もうそれ以降何も書けなくなることになってしまいますわね、庵野氏がまさにそうだったように。次の作品がどうもむっかしい、一発屋になっちゃいますよ、岡崎京子氏も他の作品なんて一切知らないものな~・・・、ただたんにIがあんま色んな作品チェックするほうじゃないからってだけなのかもですが、まぁ一発当ててカネになればそれでもういいやってのも、1つの態度なんでしょうけどね。