2015年8月12日水曜日

2003 fighting technique of ancient world Phillis Jestice (戦闘技術の歴史 古代編)

戦闘技術の歴史、という邦題ですが、現代は戦術、です。

 日本には、戦争の内容に踏み込んだもの、それがちゃんと歴史としてまとめられたもの、軍事史、みたいなものがありません、だって大学にも軍事史なんてのが無いですものね、防衛大学にはあるのかもしれませんけど。
 わざと無いのではなくてGHQに消されたんでしょうね。敗戦国にはたぶん、戦争に勝つ方法、みたいな学問は無いのでしょう。


 だから海外の本を読まないといけません、よくIは思うのですけど、軍事のことは全部秘密にされてますね、戦力は非公開、実際の装備とかそういうことは、ちょこちょこと知らされているけれど、基本的には秘密。
 秘密なのをどうやって民主主義は選択して決定するんですかね。戦争はイヤダ、平和は一番、ってのはコトバだけで状況ってのを一切無視してます。戦争するにせよ、平和戦略をとるにせよ、環境、ってのを知らされてないのだから選択しようがない。シビリアンコントロールってのはまったくの幻想で、要するには、軍の専門化がどれだけホラをふこうが何しようが、門外漢にはちっともわからんので軍部の言いなりです。
 それはアメリカ軍がまさにそうですよね、大統領は軍についてちっともわかってない、結局軍産複合体の言いなりです。大統領に誰がなろうがどーでもいいことで、本当の決定をするのは、原産複合体と資源獲得系の企業、つまりオイルカンパニー、です。それが国家の本体であって、商業やら政治なんてのは上部構造でしかない。ってのがIの思うところなりけり。

 アテナイの民主主義が成立するのは、アテナイの選挙する人々は兵士であり、兵士が戦略を決めろっていうことなんです。市民革命以降の近代民主主義は、戦争に関する決定を、ただの気分とか政治的扇動、そして経済、の問題として行なってるのですね、しかも戦争に関してまったく無知な人々が。これは成立してないですよ、ただのマインドコントロール合戦ですもん。




 よーーーーーーーーく考えなくても、海外の資源を外国の企業がプラント作って根こそぎ持っていくってのはおかしいと思いませんか?なんでそんなことが許されるの?日本の森を中国企業が全部切り取っていったら、コラ、って思いませんか、ふつーの感覚として。カネ出してるからいいやん、で納得出来ますか?誰がそのカネを受け取るんだ?って話でもあるし。
 そのふつーじゃないのを維持するために軍事力は極めて大事なんですね。戦争は・・・まぁいいや。
 
 


 そんなことはいいとして、戦争の物語として楽しく読めます、時系列ではなくて歩兵の歴史、騎兵の歴史っていうふうに部門分けされてますので、ローマの歴史、ギリシャの歴史っていうのを初めに知っておかないとちょっと意味わかんないかもしんないですね。ポエニ戦争?ペロポネソス戦争?っていう状態では厳しい。
 
 ローマのレジオ、軍団は素晴らしい、というのもそうですけど、なんでローマは滅びたんか?っていうのが最近Iのテーマです。ローマに限らずとも、文明はなんで滅びるんだろうって、ローマはものすごい優秀やったで!ってさんざん書いておきながら、ローマは最強の帝国となり敵はいなくなった、と書いておきながら、オクタヴィアヌスから400年ほどで塵も残らないほどに消え去る。それってちょっと想像しがたいことです、だって本や、記録は残ってるのに、技術とかをそんなに忘れられるものなのか?って思いますよね。どんだけ忘れっぽいのだ・・と。ワタシたちの文明もまた滅びるのだろうけど、それを想像するってのはむっかしぃですよね。