2013年5月25日土曜日

iggy pop search and destroy 和訳

iggy pop raw power search and destroy


pixies はどこから現れたのかわからない虚無から生まれたバンドだと書きましたが、唯一といってもいい、影響はおそらくPOPからでしょう、それを言及しなかったのでセナ汗タラー!でいてもたっても遠藤になってしまいました。ボーカルのフランシスブラックがカバーしてることからも明らか。


 POPは60年代で扱えなかったのは、どうもピークをどこに置けばいいかわからないヒトだからですね、というか音楽よりも、カリスマ性がキラキラのヒトだから曲紹介って感じで紹介してもどうも伝わらない。ミュージシャンというよりもパフォーマーですからね。それに音楽的にもボウイと一緒のソロにすごいアルバムが2つあるけど、それはパンクではないし、パンクの始祖としてのstoogesのどっちで扱えばいいのかわかんないし・・・・
 けどパンク、ハードコア路線の始祖として無視はでんでんできません、客席にダイブするってのを初めて定式化したのはPOPだったようです。ステージでムチャクチャするってのも。ゲロ吐いたりオナニーしたりね。

 そういうこともあるし、traispottingを見たことがあるひとはわかるかもしれないけど、POPを悪くいうようなミュージシャンはいません、あらゆるコトに文句を吐く辛口な作家ってのがいるものですけど、POPだけはこき下ろさない。ピストルズでもそうです、おれら以外は全員バカ、系のB型種族がたくさんいる業界でも、POPだけは例外的に違うといわれる。
 何故か?カッコいいからです。まずPOPっていう名前が抜群にイカしてる。ボウイの愛人だったのでは?という噂もありますけど、Raw powerのカバーイラストにもあるように、このヒトはセクシーです、ジム・モリスンに並んで裸が絵になる、なぜ脱ぐ!っていうのもこのひとの発明だと思います。ヴォーカル=半裸ってのを定着させた、理由はわからんけど、ハードなパフォーマンスをするひとは脱ぐことに決まったんです。これはもう決まったんです。



I'm a street
walking cheetah
With a heart full of napalm
 Iはストリートを練り歩くチーター、ナパーム弾で体内はすし詰め
I'm a runaway son of the nuclear A-bomb
 Iは逃げ出した原子爆弾の息子だ
I am a world's forgotten boy
 Iはセカイから忘れられたガキ
The one who searches and destroys 
 探しだしてぶち壊す
Honey gotta help me please
 ねぇちゃんおれを手伝いなよ
Somebody gotta save my soul
 だれかIの魂を解放してくれ
Baby detonates for me
 ねぇちゃんおれを爆破しろ
Look out honey, 'cause I'm using technology !
 見ろ、Iはテクノロジーを利用してる
Ain't got time to make no apology
 言い訳してる暇なんてねぇ
Soul radiation in the dead of night
 真夜中に魂の放射能が炸裂する
Love in the middle of a fire fight
 戦闘の業火のなかでセックスしよう
Honey gotta strike me blind
 ねぇちゃんIを盲目にしてくれ
Somebody gotta save my soul
Baby penetrates my mind
 キミはIのココロに挿入してきやがる
And I'm the world's forgotten boy
Iはセカイから忘れられた少年だ
The one who's searchin', searchin' to destroy
 探して探して探して、それを破壊するモノだ
And honey I'm the world's forgotten boy
The one who's searchin', searchin' to destroy
Forgotten boy, forgotten boy
Forgotten boy said
Hey forgotten boy
 忘れられたガキは言う、なぁ忘れられたコドモよ




 search and destroyってのは、今ではなんかウィルスソフトっぽい響きですけど当時はPCなんてありませんから、POPがこのフレーズの発明者といってもいいでしょう。James Williamsonという人物が三枚目からギターなんですけど、こういうギターのスタイルは今ではありふれたものですけど当時は無かったんです、ギター=パワー!っての。ジョニー・マーが評価して、ジミー・ペイジのテクニックとキースの聴きやすさを兼ね備えた天才だということです。それでありながらソロで目立とうとしなくて、ちゃんとバンドを生かしてるのがやっぱマーが評価するとこでしょうね。このS&Dのイントロはメチャクチャかっこいい。
 ピストルズからオアシスまで、このギタースタイルは今では主流ですね。そしてそういう才能を無名のバンドから見つけだすボウイのプロデュース力もやっぱ相当なもんです。

 velvet goldmineという映画でEwan  Mcgregor がPOPのマネをしてるのでこれも是非。Iユアン・マクレガー大好きニンゲンなので・・・

ちなみにですけど、イギーはジョニーデップがミュージシャンだったころに世話してあげたこともあって、2人は仲が良いです。実はこのヒトはインテリなんですよね、頭も良い、ヘロイン中毒だしwドストも読み込んでる。このS&Dだって、勢いだけの曲かとおもいきや、本質をついてると想います、探して、探しだして、探しだしては、ぶち壊す、そしてまた探す、セカイから忘れられた存在だから。
 まさにPOPらしいですね。