2013年5月10日金曜日

Queen Bowie under pressure 1981 和訳 

 さぁ70sの最期に取り上げるのはQUEENです。Queenっていうと、Iの感覚ではメジャーレーベルに所属するミュージシャンの守護聖人みたいな存在ですね。
70年代はなんといっても商業化の時代だったと思います、民主化、っていう名目でしたけど、何もかもすごい勢いで体制に飲み込まれたっていうか、資本主義化がガバーっ!と社会を飲み込んでいったっていうか。メジャーレーベル、インディーズ、みたいな区別もそっから生まれてるわけですし、パンクってのはそれへの反抗として生まれてるわけですし。ほいでテレビの時代なんですね、テレビは政治的にはものすごい速度で国民を保守化させるみたいですね。政治的に無能にさせるっていったらいいのでしょうか?

 ともかくQUEENはまさに、ロックってものがテレビの商品になったな、スタジアムを満杯にしてチケットを売りさばき、メディアにも音楽業界にも優しい。ドル箱です。けどそれでもある程度は芸術的に高いものを生み出せるのだ、っていう証明もした。逆に資本があるからこそ出来るコト、みたいなこともある。
 特にイギリスの世紀末世代に影響は大きい気がします、パラノイド・アンドロイドは明らかにボヘミアン・ラプソディーだったし・・POP music industry、はゲスだっていいたがるヒトに対してQUEENは良かった、っていうのはメジャー志向の論法です。レーベルなんて関係ない!っていうヒトはだいたいメジャーレーベルだったりして・・・

 しかし手癖の音楽と、聴きやすさだけで構成がタイトじゃないのがちょっと気になる気がします、Iは。もっと短く、楽器の数も抑えてタイトにしたほうがいいのでは?ギターが主張しすぎ・・・、というわけでIは熱心なQUEEN信者でもないのですけど、しかしデイモン・アルバーンの批評があたってる気がします、QUEENはムゴイ出来の曲はほとんど無かった。そしていくつかの曲は不朽の名曲です。ボヘミアンは他のとこでとりあげられまくってるので、ボウイとコラボしたunder pressureを取り上げましょう。
  ボウイが入るコトによって、構成がビタっと来たきがします。QUEENのちょっと俗っぽい(オペラっぽい)とこが、おしゃれになっていてこの曲すごい好きです。

http://www.youtube.com/watch?v=a01QQZyl-_I
 PV有り


Mm ba ba de
Um bum ba de
Um bu bu bum da de
Pressure pushing down on me
 重圧がのしかかってくる「
Pressing down on you no man ask for
 キミを押しつぶして誰にも助けを頼めない
Under pressure - that burns a building down
 重圧の中、それは建物を押しつぶし
Splits a family in two
 家族を分断してしまう
Puts people on streets
 路上に人々が転がってる
Um ba ba be
Um ba ba be
De day da
Ee day da - that's o.k.
It's the terror of knowing
What this world is about
 このセカイが何を目的にしてるかを知るのは恐怖だ
Watching some good friends
Screaming 'Let me out'
 親友がおれを出してくれ!と叫んでいるのを見る
Pray tomorrow - gets me higher
 明日のために祈ろう もっと高いところにいられるように
Pressure on people - people on streets
 重圧は人々にのしかかる、路上に人間が転がっている
Day day de mm hm
Da da da ba ba
O.k.
Chippin' around - kick my brains around the floor
 自分の脳味噌を蹴っ飛ばしながらふらふらしてる
These are the days it never rains but it pours
 雨が降ったらいつでも土砂降りだ
Ee do ba be
Ee da ba ba ba
Um bo bo
Be lap
People on streets - ee da de da de
 人間が道端に
People on streets - ee da de da de da de da
 人間が道端に横たわってるんだぜ?
It's the terror of knowing
What this world is about
Watching some good friends
Screaming 'Let me out'
Pray tomorrow - gets me higher high high
 繰り返し

Pressure on people - people on streets
 人間が路上に転がってるのに
Turned away from it all like a blind man
 まるで盲目の人間みたいに見ないふり
Sat on a fence but it don't work
 フェンスの上に居座っても効果なし
Keep coming up with love
 愛情を欲しているけれど
but it's so slashed and torn
 それはもうちぎれてボロボロになっちまった
Why - why - why ?
 なんで・・・・
Love love love love love
Insanity laughs under pressure we're cracking
 キチガイがボクラが重圧の中でへし折れるのをあざ笑う
Can't we give ourselves one more chance
 ボクラ自身にもう一度チャンスを与えられないのか?
Why can't we give love that one more chance
 もう一度だけ愛情を取り戻せないか?
Why can't we give love give love give love give love
give love give love give love give love give love
 (和訳不要でしょ?)
'Cause love's such an old fashioned word
 愛なんて古臭いコトバだけど
And love dares you to care for
 愛はキミに他人を思えと挑戦する
The people on the edge of the Night
 夜の果てにいるヒト
And love dares you to change our way of
Caring about ourselves
 愛はキミにに自分たちをどう扱うかという疑問を投げかける
This is our last dance
This is our last dance
 これが最期のチャンスかもよ、さぁ踊ろうよ
This is ourselves
 これがボクラの姿だ
Under pressure
Under pressure
Pressure
 重圧の中で・・・





 前置きを考えると逆説的ですよね、業界一のドル箱スターなのに、世界の貧困を撲滅しようみたいなコトを歌うのは、真逆ですからね、億万長者のアーティストがそんなこというのは。ん?世界の貧困のおかげで裕福なヨーロッパ、アメリカのスターが何を言ってるの?
 こんなに世界は豊かなのになんでまだ貧困があるのか、っていうコトをいうアホがいますけど、貧困があるからこそ、世界はこんなに豊かなんだよ。70億の人に分配したらみんなにクーラーやイヤフォンやらパソコンは無理です。

 世界の貧困をボクラは考えてる、っていうポーズも商品化されてしまってるのか、(ゲバラのTシャツみたいに)、違う、ホントに世界を変えたいだっていう真心があるのか、実際はどっちもだと思いますけどね。金持ちのスターでもありたいし、貧困の無い世界も作りたい。けどそのための対価は払いたくない。
 
 そりゃ無茶だぜ。でも作品ってのは、作品自体で1人歩きするものです、自分のついた嘘がほんとになるってこともある。この曲はともかくイイ曲です。